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355 356FLGR ◆WE/5AamTiE sage 2010/12/19(日) 16:53:20 ID:2kCuzTEi



「いいですか? 狩野先輩」竜児は静かに言った。
「ああ。やってくれ」
 切れ長の目に納まった澄んだ瞳がちらりと竜児を見て、すっとそれた。
「はい」
 竜児は桜色に染まった入り口をのぞき込み、手にしたモノを柔らかな入り口にあてがう。
「ん、……っく」
 すみれの細い肩がひくんと震えた。
「先輩。力を抜いて」
 竜児に言われてすみれは自分の身体が強ばっていたことに気付いた。
「あ、ああ。すまん」
「じゃあ、続けますよ」
 竜児は慎重にソレをすみれの中へと侵入させ、繊細に、彼女の内側を探る。
 軟らかく繊細な内側を丁寧になぞってゆっくりと舐るようにソレを引き抜く。
 具合を確かめて竜児は再びすみれの中へ。撫で回すように肉壁をなぞりながら徐々に奧
へと進んでいく。
「んっ……」
 色の薄い唇が微かに開いてぴたりと閉じた。
 痛かったのか尋ねようとした竜児に、すみれは視線で続けろと言った。
 本当に弱音を吐かない女性なんだな、と竜児は思った。
 怖いとか、痛いとか、そういうことは言わない性分なのだろう。でも、それはちょっと
違うんじゃないかと竜児は思う。
「先輩。痛かったらそう言ってください。俺も先輩に気持ちよくなってもらいたいから、
そうしてくれた方が助かります」
 すみれは竜児を眇めて、
「優しいんだな。私にそんな風に言ってくれるのはお前ぐらいかもな」
 呟く様にそう言ってから、すみれは瞼を閉じて、
「痛かったわけじゃない。不慣れなんでな」と自嘲するように言った。
「じゃあ、続けますよ」
 竜児は微かに濡れた棒を繊細に操り、すみれの内側を優しく撫でる。
 胸の奧が疼き、すみれは堪らず息を漏らす。

 はぅ……んっ…… 

 白い頬が仄かに桜色に染まりだし、伏せた瞳が潤み始める。
 体験したことのない感覚。沸き上がってくる幸福感。それに抗うことは難しい。
 
 ……ぁ…… 微かな声が漏れる。

 なんとはしたない女なのだろう。
 屈辱だった。自らがこんなにも身体からの要求に弱いとは想像もしていなかったのだ。
 だが、しかし……
 はしたなくても、いやらしくても、それが人間、それが女というものなのかも知れない。
 そんな風にも思えてくる。

「どうだ? 私の、その、中の具合は?」
「綺麗ですよ。すごく」低い声が優しく答える。
 綺麗……か。噛みしめたその言葉もすみれの心を優しく撫でる。


 胸の疼きがため息になって漏れだす。
 全てが痛いほどに甘い、夢の様な、そんな時間が流れていく。
 もっと、もう少し。すみれは思う。けれど、甘い時間は長くは続かない。

 奧から浅い部分へと、竜児はゆっくりと撫でるように引き抜いていく。
 すみれの唇から憂いを含んだ声が漏れる。
 
「先輩、終わりました。反対側もやりますか?」
「あ、ああ」
 すみれはおぞおずと身体を起こした。 

 ―― 話は三十分前に遡る ――

 生徒会長、狩野すみれは聞き捨てならない噂の真相を調査するために副会長、北村祐作
と共に高須家にやってきた。
 驚きの表情で二人を迎えた竜児にすみれは、
「高須。お前がうちの女子生徒を代わる代わる家に連れ込んでいるという噂があるのは
知ってるか? 真偽はともかく、副会長の友人にそんな噂があるというのは生徒会として
も問題でな。ちょっとばかり調べさせてもらうぞ」
 いつも通りの毅然とした態度で言い放った。
「俺は連れ込んだりしてませんよ」
 弁明する竜児だったが、
「上がるぞ」
「悪いな、高須」
 二人はずかずかと高須家のお茶の間に乗り込んだ。そして、
「こ、これは、なんという……」すみれは青ざめ言葉を詰まらせた。
「高須。これは……」北村にも言葉がない。何故ならば、
 高須家の狭いお茶の間に表情を蕩けさせた女子が約三名。
 あまりにも妖しくいかがわしいその状況に会長と副会長は凍り付いた。
「あれ、北村君」
 ふわふわワンピース姿の大河がもそもそと起き上がる。
 その隣で丸くなっていたのは制服姿の香椎奈々子で、
「ま、まるお。なんで此処に?」
 横座りの体勢で瞳を僅かに潤ませているのは木原麻耶だった。
「高須! これはどういう事だ」
 すみれは竜児の胸ぐらを掴み睨み付けた。
「どういうって言われても、これは……」
「耳掃除にきまってるじゃない」
 むくりと起き上がった奈々子は艶やかな表情で囁くように言った。
「そうよ。いいところ……だったのに」
 すみれと北村の来訪で作業中断になってしまった麻耶は猛然と抗議しかけて、意中の北
村にとんだところを見られてしまったことに気付いて顔を伏せた。
「耳掃除……だと?」
「はい」と竜児は一言だけ答えた。
「お前は彼女達の耳を掃除していたと、そう言う事なのか?」
「はい」
 すみれは指を解いて竜児を解放した。
「わけがわからん」
 男子生徒の家に女子生徒が集まって耳かきパーティーをやっている、なんてのはどう考
えても非常識だった。すみれにはそうとしか考えられない。
「耳掃除なんてものは自分で済ませればいいだろうに」
 ぼそりと呟いたすみれに、
「そんなの、高須君にやってもらえば分かる事だわ」
 奈々子はそう言って妖しく微笑んだ。

 ―― と、言うわけで、話は戻る ――

 すみれは身体を捻り、ふたたび竜児の膝に頭をのせた。
「先輩、ちょっとそれだと」
 竜児は申し訳なさそうにすみれに言った。
「ん? どうした?」
 すみれは竜児の方を向いて膝に頭を預けてしまったのだ。なので、すみれのすぐ目の前
にあるのは竜児の股間である。
「あんた。何、竜児の股間、匂ってんのよ!」
 大河が冷たく言い放ち、
「うふふ、天下の生徒会長様が高須君の股間をくんかくんか……」
 奈々子はにやにやと薄い笑みを浮かべながら言った。
「バ、バカを言うなっ!」
 ぼっと顔を真っ赤に染めて、ガバッとすみれは起き上がった。
 拳を握りしめ奈々子と大河を阿修羅の表情で見下ろしたすみれだったが、
「ふんっ!」
 ぱたん、と寝転がって竜児の膝に頭を預けた。
「北村」
「は、はい。会長」
「お前は何をやっているんだ?」
「いや、あの、ちょっとメールを……」
 北村は白々しく答えた。
「お前はそれでメールが打てるのか?」
 すみれが言うのも無理はない。
 開かれたケータイのディスプレイはすみれの方を向いているのだ。そして、すみれの異
常な視力はディスプレイに表示されているボイスメモという表示を見逃さない。
「いや、あの……」
 北村は言葉を詰まらせた。
 実は会長の微妙にえろっちぃ声を録音してました〜なんてことは言えなかった。まして
やそれを何に使うつもりなのかはもっと言えない。断じて言えない。それは墓穴まで持っ
て行かねばならない男の秘め事だ。
「まあいい。後でケータイを調べさせてもらうからな」
 がくり、と項垂れた北村の手から携帯電話がぽろりと落ちた。
 それからすみれは瞼を閉じて、
「高須、頼む」と呟いた。

 ……んふ……、ぁ、ぅん…… 
 
 すみれの唇から甘い声が漏れる。細い指先が、ぴくりぴくりと微かに震える。
 大河はそれを憂いを帯びた表情で眺めている。
 成り行きで放置プレイになってしまった麻耶は畳に「の」の字を書いている。
 北村は背中を向けて台所で膝を抱えて座っている。

 奈々子はふっくらとした唇を緩ませて、
 微笑みながら、そんな静かな修羅場を眺めている。

(おわり?)


358 356FLGR ◆WE/5AamTiE sage 2010/12/19(日) 16:54:25 ID:2kCuzTEi
以上で投下完了。
耳かきするとβエンドルフィン(脳内麻薬)が出るらしい。
356FLGRでした。

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