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302 勇者の代わりに竜児が(ry ◆NHANLpZdug 2009/12/11(金) 11:18:58 ID:B0Kmgfvk




−10日目−

出発早々、いきなりピンチだ。新天地ロマリアを舐めてた。
俺たちは今、一体のさまようよろいに足止めを食らっている。
俺が槍で突いて10ダメージ、櫛枝が殴って4ダメージしか与えられないのに、向こうの攻撃は20ダメージ近く喰らう。
硬いし痛い。恐ろしい敵だ。闘技場のおっさんはどうやって奴を捕獲したんだろうか……
大河は例によって、派手に転んでもがいてるし、川嶋に至っては、いつの間にか、ちゃっかり遠くの方に非難している。
こりゃ勝てないかも。俺も逃げたい。
でも、大河を見捨てて逃げる訳には行かないし、何か櫛枝が、
「へへ。ピンチだってのに、わくわくしてきたぞ」
とか言って、めっちゃ興奮してる。
多分、櫛枝に逃走は無い。退かないし、媚びないし、省みないつもりなんだろうな。
逃げられないなら、腹をくくって、倒すしかない。
「うりゃあ。雷光一閃突きぃ〜〜ッ!!」
とか、叫びながら、俺は手にした槍を思い切り突き出した。
ミス。ダメージを与えられない。
うげ。最悪だ。さまようよろいの奴、盾の丸みを利用して、俺の突きを捌きやがった。
たかが、鎧の癖に何という技術。中の人など居ないと言うのに……
そしてヤバイ。さまようよろいは、大きく剣を振りかぶり、俺を見据える。
空洞の筈の兜の中に赤い光が見える。無い筈の目が光ってる。うは。こぇぇ。てか、当たったら死ぬな。
ここで、問題だ!
突きを弾かれ、体勢を崩してる今、どうやってあの攻撃をかわすか?

3択−ひとつだけ選びなさい

答え(1)頭の良い俺は突如反撃のアイデアがひらめく
答え(2)川嶋がきて助けてくれる
答え(3)かわせない 現実は非情である

俺は(3)に倍プッシュだ。さよなら皆……

ガシャーーーーン!!

何かの砕ける音がする。
俺は、俺は……て、あれ?痛くない。俺は生きてる。


どうやら、俺は本当に賭事の才能が無いらしい。
答えは(2)川嶋が助けてくれた。砕ける音はガラスの割れる音だった。
川嶋がさまようよろいめがけて聖水入りの瓶を投げつけたのだ。一応、言っておくが、聖水と言ってもアレじゃないからな。
昨日、道具屋で買った、れっきとした聖なる水だ。神の祝福を受けた水だ。くれぐれも変な勘違いはしないで頂きたい。
しかし、これは反撃のチャンス。川嶋に礼を言うのは後だ。
さまようよろいはもがき苦しんでいる。飛来物を剣で叩き落とそうとしたのが運の尽き。
結果、瓶は割れ、さまようよろいはその体に、聖水をもろに浴びるハメになり、俺は無傷だ。
「てぇ〜い☆」
今度こそ、俺の渾身の突きは、さまようよろいの装甲を貫いた。
ギギギギギ……金属の軋む音。なっ!?まだ、動けるのか?
しかし、さまようよろいが反撃してくる様子はない。
ギギギギギ…ギギギギギ…己の体を軋ませ、嫌な音を立て……ハッ!!
マズイ。確かこいつは傷付くとホイミスライムを呼ぶ習性があった筈。
冗談じゃない。回復なんてされてたまるか。もうこっちもギリギリなんだ。
しかし、気付くのが遅かった。青いクラゲがフヨフヨと彼方からやってきた。
クソ。ホイミなぞ、唱えさせてなるものか。俺はホイミスライムに向かって駆け出す。
なんとしても、呪文の詠唱を中断しなければ。
ギギギ…しかし、さまようよろいも必死だ。残る力を振り絞り、俺の行く手を遮る。
クソッ。どけよ。どうする?コイツを先に倒すか?
ホイミスライムがホイミを唱え終える前にトドメを刺す事が出来るか?
ドズッ!!
鈍い音がした。俺がやったんじゃない。さまようよろいも生きている。
異変があったのはホイミスライム。眉間から銀の角を生やしていた。そして、次の瞬間、
ザバァッ!!
その体は青いゲル状のゼリーとなり四散した。
ホイミスライムが居た場所には、聖なるナイフを握りしめた川嶋が立っていて、
地面で泡立つ液体に冷ややかな一瞥をくれていた。


その後、命綱を絶たれ、茫然自失とするさまようよろいに大河と櫛枝が、ダブルパンチでトドメを刺し、
強敵、さまようよろいとの戦闘は無事、幕を閉じた。
「あ、ありがとうな川嶋。危ない所を助けてくれて。皆もよく無事だった。お疲れ様。」
「仲間を助けるのは当然でしょ。高須君に倒れられたら、次は亜美ちゃんの番なんだし。
お互い様だよ。ありがとうなんて言わなくて良いよ☆」
うふふ。と、川嶋はいつもの可愛いらしい笑みを浮かべる。
「タイガーと実乃梨ちゃんこそ、凄いよね。あんな強そうな敵を倒しちゃうんだから。」
「え〜。あれはもう高須君が相当追い詰めてたからだよ。私らは良いとこドリップしただけさ。ね、大河?」
「フフン。これが私の実力よッ!!」
「…もう、大河ったら。」
煽てる川嶋。謙遜する櫛枝。ふんぞり返る大河。
いつもの調子だ。やはり、俺の見間違いだろうか。さっきの川嶋に貼り付けられた凍る様な笑み。
ホイミスライムの脳漿を後ろから刺し貫き、その死骸をゴミを見る目で見下ろしていた。
さまようよろいも、川嶋の姿に恐怖し、竦んでいた様に見えたが……
今、川嶋は、大河と櫛枝の傷口に薬草を塗っている。
激戦を終えてリラックスしているのか、女子3人は楽しげに談笑している。
そんな微笑ましい光景を見ていると、やはりさっきの恐ろしい川嶋は目の錯覚、気のせいなのだと思えてきた。

一休憩を挟み、再び、俺たちは山道を進んだ。以降は、さしたる障害も無く、
日が暮れる前に、カザーブの村へと到着する事が出来た。
(ガザーブの町だと思ってた。クソ。ロマリアの宿屋のオヤジめ。嘘教えやがって。)
そして、俺たちは宿を取り、晩飯まで、各自自由行動と言う事になった。
ちなみに、俺は部屋で寝ている。正直、めちゃくちゃ疲れた。
キッツイ。あいつだけ明らかに強すぎるだろ。出る地域考えろよな。
心の中で亡き強敵を愚痴る。アルミラージに続きトラウマ決定だ。


何か、身体の節々が痛い。 薬草で傷は治せても筋肉痛とかは治せないらしい。
こんな事なら日頃からちゃんと身体を動かしておけば良かった。
と、いうかこれは本当に夢なんだろうな?大丈夫だよな?マジで。
最近、実は俺が知ってる現実が夢でこっちが現実なんじゃないか?
とか、危ない事を考え始めている。まあ、危ないって事を自覚してるんだから、大丈夫だろうとは思うが…
危ないと思わなくなった時、既に現実と夢は入れ替わって…って、おいおい、怖すぎる。
あんまり、考えない様にしよう。考えれば考えるだけドツボだ。
ンッーー。ベッドに横になって疲れた身体を伸ばす。粗末なベッドはそれだけでギシギシ軋む。
あ〜。この音、あんまり好きじゃないなぁ〜。俺はやっぱり布団派だなぁ。
とか、なんとかちょっとホームシック的にしんみりしていると、
トントントン。
これまた粗末な造りの扉がノックされた。ん?なんだろ?
「はいはい。なんだ、大河か?どうかした……」
扉を半分開けた所で俺は硬直した。相手も硬直してた。
「あ…いや、ゴメ…大河じゃなくて。私で。」
俺の部屋を訪ねてきたのは櫛枝だった。
「ちょっと…なんていうかお話したい事があってさ。今、暇?よかったら、その……」
と、言う櫛枝の提案で、俺と櫛枝は部屋を出て、2人で散歩している。
何だ?これはデートか?俺は今、櫛枝とデートしてるのか?そして、櫛枝の様子がなにやらおかしい。
いつも、元気いっぱいに顔を上げて、大きく手を振って歩く櫛枝が、今は、俯いて、ちょこちょこと控え目に俺の後をついてくる。
何か、俺に話しがあるとか言ってたけど……もしかして、その告白的な、その手のアレ?
ついに。ついに、櫛枝の好感度を満たし、イベントが発生したのか?そうなのか?
もし、もし櫛枝とここで結ばれる事が出来たなら、もう、夢だろうが、なんだろうが関係ねぇ。
一生、櫛枝を幸せにしてやるッ!!俺は覚悟が出来た。あとはお前だ。後は勇気だけだ。こいッ。櫛枝。


「た、たきゃすきゅん!!」
「お、おう。何だ、きゅしえだ!!」
きたきたきた。お互い、緊張して噛んじゃったけど…
櫛枝と俺はお互いに見つめ合い、熱い視線を交わし合う。
「は、話があるんだ…その、とっても言いにくい事なんだけど…聞いてくれるかい?」
是も非も無い。受け入れよう。全てを。
「私に…私に…てつのつめを買ってくれぇ〜〜〜〜!!」
………。こんなオチか。まあ、なんとなく読めてた。ホントだって。別に泣いてなんか無いやい。
「ああッ。やっぱりダメだよね。あんな高いのダメだよね。
ゴメン。やっぱ、今の忘れて。私、ちゃんとバイトして、自分で買うよ。」
俺が返事しないのをNOだと受け取った櫛枝は、ちょっとだけ悲しそうにそう言った。
「いや、待て待て待て。待てって。良いよ。買うよ。てつのつめ。
てか、買う気だったんだよ、最初から。だから、バイトなんかしなくて良いから。」
「え?」
「だって、てつのつめは武闘家の櫛枝が装備出来る数少ない武器じゃないか。
それで、櫛枝がパワーアップするんなら、買うべきだ。櫛枝はウチのエースだからな。
だから、明日出発の前に買おうと思ってたんだけどな……」
ポン。俺は櫛枝の手にGの入った袋を置いてやる。
「櫛枝がそんなに欲しがってるなんて思わなかったから。悪かったな。気づいてやれなくて。
多分、足りてると思うから、そのGで買って良いよ。」
「えっ?いいの?」
「うん。良いよ。」
「うわ〜い。やったぁ〜ありがとー高須君。ホント嬉しいよ。あんまり嬉しいから、武器屋まで全力ダッシュッ!!」
うおぉ〜〜〜!!明日から、私めっちゃ頑張っちゃうからね〜〜見ててね〜〜
とか、叫びながら、櫛枝はホントに全力ダッシュで走り去ってしまった。
ハァ…まあ、こっちの方が櫛枝らしいよな。あんなに喜んでくれてるんだし、ま、良いか。


「ありゃりゃ〜実乃梨ちゃん、行っちゃったね〜ちょっと残念?高須君も色々、期待してたんじゃない?」
「おう。そりゃ……って、何だよ。お前、どっから涌いてきた!?」
後ろから話しかけてきたのは川嶋だった。多分、物陰にでも隠れて見物してたんだろう。
なんなんだよ…櫛枝に振り回されてる俺を笑いに来たのか?
「失礼だなぁ。人を虫みたいに言わないでくれる?」
「はいはい。ごめんごめん。」
「な〜んか、ぞんざいに扱われてる気がするなぁ〜。亜美ちゃん、傷付くな〜。ねぇ……」
じっと、川嶋が俺を見つめる。宝石みたいな瞳。ヤバイ、本能的に目を逸らしたくなる。
でも、逸らせない。釘付けにされた。だって、綺麗なんだもん…
「あたしにも何か買って欲しいなぁ〜
さっき、うさぎのしっぽみたいな可愛いアクセサリー見つけたんだけどさ、あれ、欲しいなぁ〜。」
ポーズ付きでおねだりされちゃった…はて、こいつは俺より金持ちだった筈だが?闘技場で、しこたま稼いでたろ。
まあ、てつのやりの恩があるのでアクセサリー位、買ってあげるのはやぶさかでは無いが。
「高須君に買って貰う事に意味があるんだも〜ん。ね?良いでしょ?」
なかなか、可愛い事を言う。こいつは、巧みに男心をくすぐってくるんだよな。
「良いよ。わかった。」
「やった♪じゃ、一緒にお店まで行こっか。
買ってくれるお礼に、高須君には一番に 装備したトコみせてあげるね☆」
川嶋は嬉しそうに、俺の手を引いた。
鼻歌なんか歌っちゃってさ。なんだよ。俺まで良い気分になっちゃうじゃないか。
しかし、2人にプレゼントしたら、大河にも何か買ってやるべきだろうか?また、拗ねて不機嫌になられてもヤだしな。
大河には食べ物の方が良いだろうか?確か、武器屋の隣の店でラディッシュソードが売られた様な……
それで、鰤大根なんか作ってやったら喜ぶかな?


ぼうけんのしょ1 りゅうじ

ふっかつのじゅもんよりはマシだが、ぼうけんのしょも不便なもんだ。
嘘偽りなく記入しなきゃならないし、たまに紛失したりするし。念の為にコピー取った方が良いのかな?
まあ、そんな訳だから今回もぶっちゃけてしまおう。
川嶋がうさぎのしっぽを装備したとき、俺は不覚にも反応してしまった。
下品な言い方になるが、その、勃起してしまった。
あいつは目の前で、尻尾をふりふりして見せてくれたんだけど、それって、目の前でケツふってる事になるよね?
川嶋の肉感も張りもボリュームも全てが完璧なお尻を前にして、
「欲しいの…」
なんていう、おねだりボイスが脳内再生されちゃって、もうエライ事ですよ。
なんかもう、川嶋に筆を下ろして貰いたくなった。
まあ、俺にもプライドと言うものがあるし、ここまで硬派ぶって守り通した童貞キャラをそう易々とは捨てないけど……
でも、もし川嶋の方から誘ってきたりしたら……俺は断りきれないかも知れない。
とは、思うものの、いざ川嶋の身体を前にしたら、気後れしちゃうかも…
どこまでも、ヘタレな自分がちょっと情けない。

PS.
ついに、抜かれてしまった。てつのつめを装備した櫛枝の方が俺より強い。(涙)
パーティーリーダーとしての、なけなしの威厳が損なわれた気がする。(泣)まる。





309 勇者の代わりに竜児が(ry ◆NHANLpZdug sage 2009/12/11(金) 11:26:32 ID:B0Kmgfvk
今回はここでオシマイダヨー
投下、予告より一日遅れてすみません。
また、続き書きますんで良かったらミテネー
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