web上で拾ったテキストをこそっと見られるようにする俺得Wiki

320 勇者の代わりに竜児が(ry ◆NHANLpZdug 2009/12/12(土) 03:30:30 ID:giZIJUpC





−11日目−

昨晩、今後の方針を考える会(大河は途中で寝て、川嶋は終始爪を磨いていた)において、
前回のさまようよろいの事を考え、しばらくの間、ここカザーブ付近で修行をしようと言う事で、話はまとまった。
そんな訳で、今日から修行開始。
大河はいつも通り、櫛枝は新武器の試し斬りも兼ねているので、気合い3割増し。そして、川嶋は棺桶の中に居る。
死んだ訳では無い。ただ、ちょっと色々あったのだ…
まあ、何と言うか、喧嘩したんだ。今朝。俺と川嶋が。
それで、川嶋はヘソを曲げて、ふてくされて棺桶の中に閉じ籠もり、修行をサボってるという訳だ。
喧嘩の原因は、下らない事で、朝食の目玉焼きに川嶋がアホ程マヨネーズをかけたのが、発端だ。
いや、アレはマヨネーズをかけたとかそういうレベルじゃなかった。
アレはマヨネーズの下に目玉焼きが敷いてあると言った方が正しい。
「こんだけ、ハードな旅してるんだから、平気だってば。太ったりしないって。」
などと、川嶋は言っていたが、そういう問題では無い。
食べ物に対する気持ち。すなわち、料理を作ってくれた人に対する感謝の気持ち。
要はそこだろう?と、俺は言いたい。アレは食べ物に対する冒涜だ。
俺と川嶋の議論は平行線を辿り、お互いに段々、口調もキツくなって、とうとう喧嘩になってしまったのだ。
しかし、俺は悪くないと思う。川嶋が悪いのだ。全面的に。
そして、修行の方は、川嶋抜きにも関わらず、順調だった。
まあ、あいつは普段から、あまり積極的に戦闘に参加しないからな。
抜けてもそんなに気にならない。(とは言ってもピンチの時には良く動くので、内心、頼りにしてたりするのだが…)
加えて、今日は櫛枝の調子がすこぶる良い。絶好調だ。新しく装備したてつのつめが、馴染むのか、ほとんど櫛枝武双。
そんな訳で、この日は川嶋の出番はついに無かった。
今更、出るに出れなくなったのだろう。もう日暮れだと言うのに、未だに棺桶の中に引きこもっている。

「ねぇ、竜児。いい加減許してあげなよ。ばかちーのバカ舌は竜児も知ってるでしょ?」
もうそろそろ村へ帰ろうか?と、いう時になって大河がこんな事を言い出した。
珍しいな大河。お前が川嶋の肩を持つなんて。
「そういう事じゃないの。あんたさ、気付いてないの?
今日のあんた、そわそわしたり、ぼーっとしたり、すっごく危なっかしかったよ?」
はて、何の事やら。今日は櫛枝武双だったじゃないか。つい見とれちまったんだよ。櫛枝に。
「そか。あーみんに悪い事しちゃったな。私が、調子に乗り過ぎたから、出てくるタイミング逃したのかも……」
櫛枝が気に病む事は無いさ。あいつが悪いんだから。
「そんなに川嶋が気になるなら、大河。お前が、なんとかすりゃ良い−−
まで言った所で、大河がキレた。
「ふっざっけんな!!あんたの問題でしょ!?
もういい。みのりん。こんな奴、放っておいて、私達は先に帰ろ。私、お腹減った。
竜児!!あんたは帰ってくんじゃないよ?ばかちーと仲直りするまで、顔見せんなッ!!」
行こ。みのりん。
そう言って、大河は櫛枝の手を引いて、大股で歩き出した。
ちょ…ちょちょちょ…待ってよ大河。そんなに強く引っ張ったら、痛いってば〜〜
櫛枝は、俺に何かを言いたいのか、一度だけこちらを振り返ったが、
大河に手を引かれ、そのまま、一緒に去って行った。
ハァ。大河の奴……
ありがとうよ。辛辣な口調だったが、きっと、大河なりの思いやりなんだろうな。
俺が川嶋と仲直りし易い様に、櫛枝を先に帰してくれたのだろう。多分。
仕方ない。大河に免じて、許してやるか。
わがままお姫様も、ちょっとは反省したろうし、まあ、俺も大人気なく、強く言い過ぎてしまったかも知れない。
仲直りしたいのは俺の方…とか、そんな事は無いよ。無いから。無いってば。

「おーい。もう帰るぞ。ったく。いつまでもそんな縁起でも無いトコで寝てんなよ。」
川嶋の眠る棺を開ける。ギギギ…。て、蓋、重ッ
「帰るぞ。起きろって。」
………。無言。
「無視すんなよな。」
………。うつ伏せに寝たままで、顔も見せやしない。
「悪かったよ。俺も、もうちょっと優しく言えたと思う。ごめんな。キツく言って。」
………。処置無し。どうしたもんかね。
俺が、半ば諦めかけた時、ようやく川嶋が口を聞いてくれた。
「タイガーと実乃梨ちゃんは?」
「ん?先に帰ったよ。」
何で、そんな事を聞くんだ?答えは、すぐに解った。
「そう。2人は帰ったんだ?だったら、どうにでもなるよね?」
川嶋はとんでもない事を言いだした。
「あたしを起こしたいなら、ムリヤリ起こせば良いじゃん。
あたしは抵抗しないから、高須君の好きにすると良いよ。」
川嶋はうつ伏せの状態から仰向けになる。目は閉じたまま、瞼から横向きに涙の跡がくっきりと付いていた。
欠伸でもしたのかな?なんて思う程、鈍感では無い。泣いたんだろう。
反則だ。そんなの。俺が、悪いみたいじゃないか。悪かったよ。ごめん。
俺は、棺桶から川嶋を起こす為、その身体を抱き上げた。俗に言う、お姫様抱っこという奴だ。
身長は俺と同じ位なのに、川嶋の身体は軽かった。すっぽりと俺の両腕に収まった。
しばらくは、大人しく抱かれていた川嶋だったが、急に、ガバッと身を起こし、俺の首に手を回してきて……
「ごめん。ごめん。ごめんね……」
川嶋が初めて謝った。蚊の鳴く様な細い声で。
「良いよ。」
俺は、川嶋の背中を優しく叩いてやった。
寂しかった…嫌われたかなって思って…そしたら辛くて…
川嶋は、俺の胸の中で、そんな事を言っていた様に思う。小さな声で、よく聞きとれなかったが、
それでも、俺はずっと、川嶋を撫でる事を止めなかった。

−20日目−

毎日修行を続け、俺たち一行はそこそこ強くなった。一時間位ならソロ狩りも出来ちゃう。
ついに、はがねのつるぎ買っちゃた〜デヘヘ。…コホンッ
あと、変わった事と言えば、あの日から宿の朝食のメニューにマヨオムレツが追加された事かな?
「おじさんは可愛い子の注文には逆らえないんだよ。」
などと亭主は言っていた。まあ、それがれっきとしたメニューであるのなら、俺としても文句はない。
料理人が喜んで作った料理を客が喜んで食べている。何も問題は無い。
そして、もう1つ変わった事がある。こっちは、見過ごせない由々しき問題だ。
知らないうちに大河の装備が変わっていた。盗賊にはお似合いの暗器、どくばりだ。
そして、風の噂に聞いた事だが、先日、この村の道具屋から、どくばりが盗まれたらしい。
どうやら、夜に何者かが忍び込んで盗んだらしいのだが……
大河にそれとなく聞いてみると、
「まあ、遺憾よね。物騒な世の中だわ。戸締まりはちゃんとしないと。」
との事。
「大河は大変なものを盗んで行きました……」
「てか、それが盗賊ってモンだしね。
ちなみに、このパーティーの責任者は、勿論、リーダーである高須君だよ☆」
2人の貴重なアドバイスを受け、俺は、長らくお世話になったカザーブの村を発つ決心をした。
おにょれ、大河め。やるなら、やると一言、相談して欲しい。
おかげで、やくそうの補充が出来なかったではないか。
強くなったとは言え、やくそうの補充はキッチリしておきたかったのに……
しかし、これはホイミも使えないダメ勇者な俺にも責任があるので、不満を漏らす事はしなかった。
さて、そんな訳で、俺達は今、北を目指している。
何でも、北には、昔、エルフに呪いをかけられた不幸な村があるらしい。
もっとも、エルフと村人の確執は先代勇者が解決済みで今は平和らしいが……
ちょっと、くやちい。でも、おかげで、やくそうの補充は、その村で出来るだろう。
やくそうを求めて北へ!!俺以外のメンバーのモチベーションはやや下がり気味だった。

そして、不幸な村(ノアニールと言うらしい)に、あっさり着いてしまった。
道中、マジで何も無かった。完全に散歩しただけだ。
まあ、久しぶりにパーティーでのんびり会話などしながら、ゆっくり出来たので、別に良いのだが…
正直、拍子抜けだ。やくそうも一枚たりとも減ってない。
それでも、一応、道具屋へ向かった。やはり、道具ぶくろは無駄なく美しくが基本だ。
使いたい物を使いたい時に使いたい分量だけ。これが、整理整頓というものだ。ああ、気持ちが良い。
ついでに、この村の名物らしい、まだらくもいと(35G)も数個買ってみた。何かの役に立つかな?かな?
ふぅ。想像以上に何も無い村だ……仕方ないから武具でも磨いて、もう今日は寝よう。
あ、寝る前にぼうけんのしょをつけなきゃな。

ぼうけんのしょ1 りゅうじ

皆と道具屋で買い物した時、若い女性店員に
「誰があなたの彼女なの?」
と、からかわれてしまった。
「蒼い髪の子かな?」
と、言われた時に一番、動揺してしまって……
いや、俺は櫛枝の事が好きなんだってば。
周りに誤解を生む様な、心臓に悪い冗談は止めて頂きたい。
それはそれとして、次の目的地、アッサラームには、夜にしか開いてないお店があるらしい。
ちょっと楽しみだな〜なんて思うけど、よく考えたら俺は女子3人に見張られてるんだった……
どうにかして、宿から抜け出したい。今から、作戦を考えておかなければ。
まだ、大河なら、そういう男の浪漫を……
やっぱりムリだろうな、エロ犬呼ばわりされて罵倒されるのがオチだ。
櫛枝と川嶋には、絶対に知られたく無い。何か良い手は無いものか。

PS.
もう呪文が使えない事で悩むのは止めた。
これからはエコの時代だ。やくそうこそが世界を救うのだ。
俺は魔王と環境破壊を心から憎む者である。
そういうものにわたしはなりたい。




325 勇者の代わりに竜児が(ry ◆NHANLpZdug sage 2009/12/12(土) 03:36:36 ID:giZIJUpC
前回、全然、話が進まかったので、今回は巻きました。
ゲームでもノアニールって実は無視してもストーリー上大丈夫だったりするんですよね。(笑)
次も良かったらミテネー

コメントをかく


ユーザーIDでかく場合はこちら

画像に記載されている文字を下のフォームに入力してください。

「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

×

この広告は60日間更新がないwikiに表示されております。

Menu

竹宮ゆゆこスレ18皿目以降

■タグ一覧

亜美

複数、他

フリーエリア

管理人のみ編集できます