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5 勇者の代わりに竜児が(ry ◆NHANLpZdug sage 2009/12/15(火) 17:19:58 ID:7SwOH8gI




落ちてから5時間経過。多分、5時間くらい経ったんじゃないかな?多分。よくわからないけど。
何か足が痛くなくなって来た。これなら歩けるかも。でも、何だか眠い。ちょっと寝て…起きたら、また頑張ろう…
と、冬の浪人生みたいな事を考えていたトコまでは覚えているんだが……後の事はもうさっぱりだ。

−25日目−

気がつけばベットの上にいた。あれ?ここはどこ?
「竜児ッ!!良かった。気がついたんだね!?」
大河が心配そうな表情で俺の顔を覗き込んでいる。
「良かった。私…竜児が死んじゃうかと思って……」
大河の顔は涙でクシャクシャだ。誰だ、大河をこんなに泣かせる奴は?……俺か。
しかし、どうやら助かったらしい。皆が助けてくれたんだろう。折れた足には丁寧に添え木までしてくれている。
ひとしきり泣いて落ち着いた大河が話してくれた内容をまとめると、
・落とし穴にハマった俺を救出すべく、皆で隠し階段を捜索
・本気を出した川嶋があっさり見つけた
・奥に進んだら、黄金の爪を後生大事に抱えたボロボロの俺が横たわっていた。
と、いう事らしい。
脱出の際、黄金の爪に掛けられた呪いが厄介だった。文字通り、一歩歩いただけでミイラが数匹出現したらしい。
何でも、黄金の爪は金ではなく変な金属で出来ていて、それが原因なんだとか。
魔物にしかわからない波動を出していたとか。大河自身、川嶋の受け売りらしく良くわかっていないのだろう。その説明はとことん解りにくかった。
あぶねぇ…もし足を痛めていなければ、俺はミイラの皆さんにフクロにされていた訳か。
で、その黄金の爪は俺の枕元に置いてあった。やめろよ。そんな呪われたモン置くなよ。
呪い自体はピラミッドを出た事で効力を失ったらしいが、それでも死者への供物みたいで気分が良くない。
てか、うっかり寝返りうってたら、首が飛んでたじゃねぇか……
聞けば、これをここに置いたのは櫛枝らしい。奴はまだ、怒っているのか。よもや、櫛枝に殺したい程憎まれていようとは……


「こんな陰険な事するなら助けなきゃ良いのに……」
俺がそう言ったら、大河は声を荒げて猛反論。
「バカッ!!冗談でもそんな事言うんじゃないよ。傷付いて動けないアンタをここまで担いできたのはみのりんなんだッ
みのりんがアンタに死んで欲しいって思う訳無いッ。みのりんが一番心配してたんだから!!」
なんと、俺は櫛枝におんぶされてきたのか。意識が無かったのが悔やまれる。しかし、櫛枝が俺を一番心配してくれてた?……マジ?
マジだった。その後、櫛枝と川嶋が部屋を訪ねてきて、櫛枝は俺と顔を合わすなり、飛び付いてきた。
「良かった…良かった…」
と、何度も呟いて顔を俺の胸に押し付けてきた。ああ、生きてて良かった…と思う。櫛枝の髪の良い匂いが俺の鼻孔をくすぐる。
しかし、櫛枝に抱きつかれてる今のこの体勢。ちょっぴり恥ずかしい。俺は、ふと櫛枝から視線を外した。川嶋と目があった。
川嶋はクールを装っているが。ちょっとばかり目が赤くなっているのを俺は見逃さなかった。
怪我した足は痛いが、怪我した心はもう痛くなかった。俺は皆の愛が嬉しかった。
「何格好つけてんだバカ」
小悪魔めいた笑みを浮かべる川嶋に耳さえ引っ張られなきゃ、良い〆だったのにな。残念。

−32日目−

俺の怪我は全治一週間と診察にきた神父に診断された。
あんだけ痛かったのに骨にヒビが入っていただけだった。恥ずかしい……
しかも、そんなしょぼい怪我なのにやくそうでは治らないときた。
「ホイミしてくれませんか?」
と頼んだら、
「覚えておりません。」
と、政治家みたいな事を言われた。(意味は違うが)嘘だ。キアリーやシャナクを始めザオリクまで操る僧侶がホイミを使えない筈がない。
しかし、あくまで神父の助けは呪文では無く神の奇跡だという事になっているから、人前でホイミを唱える訳にもいかないのだろう。
教会での解毒や解呪もホントは呪文を使ってる癖に、やたら長い儀式とそれっぽい祈りでごまかしてる位だし。
−かくて、俺は、一週間の療養生活を余儀なくされた。
しかし、嬉しい事もあった。何と、3人がそれぞれ1日交代で看病に来てくれたのだ。


初日は大河だった。お見舞いにと持って来てくれたのは手作りのおかゆ。何だかリゾットみたいになってたが、味の方はうまかった。
残念ながら大河の料理の腕が上がった訳では無い。大河が露天で買ってきたマンダラふりかけの味がうまかったのだ。
でも、そんなの関係ねぇ。俺は大河の優しさが嬉しかった。
2日目は櫛枝で、お見舞いにバケツいっぱいのプリンを持ってきてくれた。しかも、ア〜ンまでしてくれた。感無量だ。
3日目は川嶋。部屋に入るなり、
「ヒビが入るなんてカルシウム足りて無いんじゃない?飲んでみる?」
とか言い出した。その日に限ってやけに露出度の高い服を着ていた。胸を強調するポーズまで取って。なるほど、そういう意味ね。
ってか出るのか?確かに、デカイが……ゴクリ。俺は聞いてみた。
「右と左どっちの方が出が良いんだ?」
そしたら、顔を真っ赤にした川嶋に思いっきりビンタをお見舞いされた。
自分は冗談好きな癖に他人の冗談はお好きでないらしい。世の中、変わった人種も居るもんだと俺は反省した。
てか少しは怪我人をいたわれ。何しに来たんだお前は。
4日目。俺は度肝を抜かれた。なんとお見舞いにやってきたのはアンナさん(お忍び)だ。
わざわざ女王様がお見舞いに来てくれるなんて、俺も勇者として誉れ高い…
と、思ったがどうやらそうでは無いらしい。アンナさんは完全にオフモードだった。
部屋に入るなりアンナさんは
「ヒビが入るなんてカルシウムが足りて無いんじゃないかしら?飲んでみる?」
とか言い出した。やっぱり妙に露出度の高い服。(砂漠の民族衣装らしい)
ああ、結構ですよ。もう、そのネタはやりましたから。天丼です。
ちなみに、俺の枕元には堂々と黄金の爪が飾られている。(正直、どっかにやって欲しい)
盗っ人猛々しいとはまさにこの事。しかし、アンナさんは全く気にする素振りを見せない。流石、大物である。
「ふ〜ん。自分から誘っておいてビンタなんてまだまだ青いわね。あの子も。」
おや?何か知ってる風ですね。アンナさんと川嶋は面識無い筈だが……
「勿論、よく知ってるわよ。あの子は私の娘だもの。」

は?いきなり何を言い出すんだこの人は。川嶋がアンナさんの娘だって?という事は川嶋は王女様という事になる。
川嶋は見目麗しく。根っからのお姫様気質でもある。………。何だ。ピッタリじゃねぇか。
言われてみれば、妙にイシスのあれやこれやに詳しかったり、ほしふる腕輪が無い事にマジギレしたりと、王家の人間らしき素振りはあった。
正解を聞いた後だから、なんとでも言える。川嶋が頑なに城に入りたがらなかった理由もアンナさんに聞いてわかった。
数ヶ月前に家出したそうだ。親の敷いたレールの上を走りたくないとかなんとか言って。困った奴だ。そりゃあ、家出娘は家に帰りたがらないわな……
しかし、気の毒なのはイシスの国民である。一生懸命に働いて、お上に血税を納めているのに当の王女があんなのだとは。
アンナさんは立派な女王様なのにな。何と支持率100%らしい。今、一丁目一番地で取り組んでる政策は、貯水湖の建造なんだとか。
他にも不要な国有オアシスを民間に払い下げたり、不良債権を見直したりと頑張っているらしい。
その後、俺とアンナさんの共通の話題。あいつは素直じゃない。底意地が悪い。外面だけは良い。バカ舌だ。甘ったれで意気地なし。ホントは気が弱い。
等々、川嶋の悪口大会で大いに盛り上がった。アンナさんは帰り際に
「あの子の素性については知らない振りをしてあげて頂戴。
あ、それからあの子あれで結構純情なのよね。奥手というか…
だから、竜児君がムリヤリ犯っちゃって良いわよ♪」
などと言っていた。前半については承知したと答えた。言いたければ、そのうち自分から言ってくるだろう。後半についてはノーコメントだ。
残る、4.5.6日目は逆ローテーションで川嶋、櫛枝、大河の順に看病に来てくれた。皆、優しくて。俺の傷だらけだった心も十分に癒やして貰った。そして、本日が7日目。


療養生活最終日は豪華3本立てだった。ぶっちゃけた話、5日目くらいで足の痛みは引いている。医者の診断は水増しされてるのが世の常だ。
神父も治療費。もとい、お布施を余分に取りたいのだろう。聖職者と言えども人間である。
もう1人で歩けるのだが、あいつら3人は俺を看病するのが楽しくなってきた様で色々お世話してくれる。
まあ、せっかくの好意…という事で、俺も甘えているのだ。たまにはよかろう。
「明日で完治だね。残念。ねぇ?もう片方の足も折ったげようか?」
川嶋の善意からなるこの発言だけは断固、遠慮させて貰うが。
そうして、俺はゆっくりまったり療養生活最後の日を満喫した。
さて、明日からまた冒険だ。魔法の鍵も手に入れた事だし、次はポルトガでも目指そうかな。
夕食の席で皆に次の目的地を告げた。その時、ポルトガと聞いて大河の耳がピクピクと動いたのを見てしまった。
あれ?まさかな……。お前も家出姫とか勘弁してくれよ?
不安になった俺は、川嶋が席を外した時を狙って大河に聞いてみた。
「なあ、大河。お前、実はどっかの国のお姫様とかだったりしないよな?」
すると、大河は何言ってんだ?お前。的な感じで
「え?何それ?いきなり変な事言うね。どういう意味?」
と答えた。あ、違うなら良いんだ。深い意味は無い。
「きっと大河がお姫様みたいに可愛いって意味だよ。だよね?高須君」
違う。変な勘ぐりしないでくれ櫛枝。いや、確かに大河も見目麗しくはあるが……
「何?私を口説いてんの?竜児の癖に良い度胸だ。
私がお姫様だったら盗賊なんてやってる訳無いじゃんよ。バカだね。」
遊び人やってる姫様だったら居るぞ。それも身近に。
まあ、何にせよ大河はポルトガに確執があるっぽい。先ほどの耳ピクで俺はそう確信した。
旅立つ前から既に不安要素が1つ出来てしまった。もうヤダ。寝よ。




ぼうけんのしょ1 りゅうじ

川嶋の悪癖は、どうやら母親譲りらしい事がわかった。

「竜児君たち、ピラミッド行ったんだって?うちのパパ見なかった?」
お見舞いに来たアンナさんはこんな事を言った。
「アミのパパね、5年前に死んじゃってさ……多分、ピラミッドのどっかに居たと思うんだよね。」
え?そういや何か、川嶋にてつのおので頭を砕かれても、しつこく縋る、やたらしぶといミイラが一体居たような……
「旦那に先立たれて、私も寂しいんだよね。どう?君、婿に来ない?
来てくれたら毎日、竜児君の想像もつかない様なスゴイ事してあげるわよ?」
ゴクリ。非常に魅力的なお誘いだ。でも、この人綺麗だけど、泰子より年上なんだよな……
しかも、もれなく川嶋が娘に付いてくるという…イヤ過ぎる。ペタジーニじゃないんだから。
俺は、勇者としての使命があるので。と無難に断った。
「残念。やっぱり若い子の方が良いのかしら?」
いや、そういう訳じゃないですが…えと、あれですね。女手ひとつで娘を育てるの大変でしょう?
「え?あ〜あれは冗談☆旦那はちゃんと生きてるわよ♪」
わよ♪って……旦那さん泣きますよ?

俺は思った。誰だか知らないが、川嶋と結婚する奴は大変だろうなぁ〜と。
想像だが、実質、尻に敷いているのに対外的には尽くす嫁のフリをしたりするんだろう。
川嶋を野放しにしておく事は世の為にならない気がする。誰かがしっかり面倒見てやる必要があるな。

PS.
オフの間、川嶋は闘技場に通い詰めてた様だが、5日目に1000Gを渡され賭場から追い出されたらしい。事実上の出禁である。
以後はキメラの翼を使ってわざわざロマリアまで遠征に行ってたらしい。ご苦労な事だ。まる


【田村くん】竹宮ゆゆこ 27皿目【とらドラ!】
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