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50 勇者の代わりに竜児が(ry ◆NHANLpZdug sage 2009/12/18(金) 02:32:14 ID:qixNg/MU



−35日目−

ポルトガで無事に船を手に入れる事が出来た俺たちは今、東に向けて船を出している。
くろこしょうを売ったお金で船と水と食糧1ヶ月分を購入。それでも、まだまだ余裕があったので、装備も新調。
まほうのよろいやらまほうたてやら珍しい装備を手に入れて戦力大幅うP。
戦力と言えば、賢者に転職した川嶋がホイミやらヒャドやら覚えて、我がパーティーもやっと呪文の恩恵を得る事になった。
海上に現れるマーマンやしびれくらげを片っ端から呪文で殲滅していく川嶋はもう有頂天。川嶋が通った後は塵も残らないといった有り様である。
まあ、頼もしい事は頼もしいのだが……ちょっとはMPを節約しなさいよ。そんなに連打して肝心な時にMP尽きてもしらないぞ?
川嶋の活躍もあって、俺たちは意外と早く目的地に着いた。極東の地。ジパングという国らしい。
さっそく上陸して、色々と探索してみる。そして、がっかりする。
何でもこの国は、やまたのおろちという化け物に支配されていたらしいが、一年程前にやってきた勇者によって国は平和になったんだとか……
つまり、俺たちはこの国では特に何もやる事がないのだ。あんまり悔しいので、宿でヤケ酒を煽る。身体がホカホカした。
あと、どうでも良い情報を1つ得た。先代勇者パーティーの戦士♀と僧侶♀はジパング出身でしかも姉妹だったらしい。
妹の事は誰も触れないが、姉の話はやたらされた。
名をすみれさんと言うらしく、ジパングでは生ける伝説らしい。まあ、そんな生ける伝説も今や行方不明なんだけどな。

−36日目−

ジパング民から得た情報によると、先代勇者はレイアムランドに向かったらしい。
仕方ない。俺たちも行ってみるか。ポルトガで買った世界地図で場所を確認する。
ゲッ……何か白いぞココ。このマークは雪か?あいつは、何だってこんなトコに行ったんだ?わからん。

−37日目−

レイアムランドに到着。寒い。死ぬ。
川嶋が小石をメラで熱し、人数分の即席カイロを作ってくれた。さっそく呪文のありがたみを思い知る。
勿論、川嶋にも感謝してる。ありがとうな。川嶋。
「寒さなんかふっとばせ〜〜ヤイサホ〜♪ヤイサホ〜♪」
櫛枝はこの寒さを気合いで乗り切るつもりらしい。頑張れ櫛枝。お前がNo.1だ。

「へくちッ」
大丈夫か?大河。これで鼻をかみなさい。ほら、あそこに祠が見えるぞ。あとちょっとだから頑張りなさい。
祠に着くとそこには6つの台座があってうち5つに炎が灯っていた。そのお陰か、祠の中は暖かい。
「あら、珍しい。旅のお方かしら?」
「こんな寒いトコまでわざわざ何しに来たの?」
「こらこら。そんな言い方は失礼でしょ?ごめんなさいね、旅の人。」
祠の管理人らしき2人が話掛けてきた。彼女らは祠を守護する双子の巫女だと自己紹介した。
ふ〜ん。でも、双子のわりにあまり似ていない気がする。
左の子は緩やかな曲線の癖っ毛でおっとりした顔立ち。口元のホクロがちょっぴり色っぽくて大人びた感じがする。
声もトロンとした感じで、何より胸がデカイ。ひょっとしたら、川嶋よりもデカイかもしれない。
こんなタイプの女の子は結構好きかも。点数にするなら85点かな?
右の子はちょっと派手な感じでストレートヘアー。ハキハキと喋っていて活発そうである。可愛いとは思うけど…苦手なタイプだ。75点。
「かくかく然々という訳だから、後はシルバーを台座に捧げれば、ラーミアは復活すると思うんだよね。」
「宜しくね。あたしたちは勇者様が最後のシルバーオーブを持って来てくれると信じてここで待ってるわ。
あなたにラーミアの加護があります様に……。」
俺たちはいつの間にかおつかいを頼まれてしまっていた。

−50日目−

現在、ノアニール北の海域を航海中。あの日から、頑張ってシルバーオーブを探しているものの…見つからない ……
もう、何日探している事だろう?あの巫女たちには悪いが諦めてしまおうか…
大体、ノーヒントでそんなもん見つかる訳無いんだ。
そんな事を考えていた夜の出来事。なにやら甲板から話し声がする。どうやら、大河と川嶋が言いあっている様だ。
また、くだらない事で喧嘩でもしているのだろう。耳をすませ会話を聞いてみる。

「邪魔しないでよ!竜児はみのりんの事が好き。みのりんだって竜児の事が好き。ばかちーだって、それくらい見ればわかるでしょ!?」
「よく言うよ。いっつも高須君に甘えてベタベタしてるのはタイガーの方だよね?あたしが知らないとでも思う?
知ってるんだよ?あんたたちが夜に2人抱き合ったりしてる事。」
「あ…あれは違うッ。あれはそんなんじゃない。私は竜児とヤラシイ事はシてない。」
「ど〜だかね。」
「とにかくッ!!みのりんの前で竜児とベタベタするのは、もうやめてよね!!」
「へいへい。」
凄く…聞いてはならないものを聞いてしまった気がする。
大河は川嶋に一方的に言い捨てて、船室へと帰って行った。
川嶋は甲板に甲板に残り、空を見上げている。ここからでは川嶋の表情は見えない。月…を見てるのか?
「高須君…居るんでしょ?隠れてないで出てきなよ。」
げっ…バレてた…
「おう。」
川嶋と対峙する。気まずい。
「聞いてた?今の話…」
「おう。」
「そう。……もう、忘れても良いから。」
それだけ言って、川嶋は船室へと戻って行った。そして、俺は独り甲板に取り残された。
もしかして、あいつらの喧嘩の原因は…俺なのか?

−51日目−

異変が起きた。船内のどこを探しても川嶋の姿が見当たらない。川嶋の荷物もなくなっていた。
考えなくてもわかる。家出だ。あいつ…良い年して、また家出しやがったのかよ……
原因は明らかに昨日の一件だろうな。あの後、荷物をまとめてルーラでどこかへ飛んだのだろう……
川嶋め。簡単に家出なんてしやがって。残された方の身にもなりやがれ。
ルーラは一度行った場所にしか行けない筈。追うぞ。俺たちも。俺は空高くキメラの翼を放り投げた。

−60日目−

俺たちは今、グリンラッドに居る。
世界中飛び回ったが、ついぞ川嶋の見つける事は出来なかった。それどころか、目撃情報すら得られなかった。
おかしい。あいつは目立つ。街を歩けば、必ず振り向かれる奴なのだ。
となれば、川嶋は俺たちがまだ行った事のない場所へ逃げたと考えるしかない。
考えたくは無い。それは、川嶋の家出が本気だって事になる。
あいつはルーラは一度行った場所にしか行けないという事を逆手に取ったのだ。
つまり、それは本気で俺たちには会いたくないと言う意思表示。

だが、残念だったな川嶋。お前が俺たちに会いたくないと思っても俺は違う。俺は川嶋に会いたかった。
グリンラッドの祠には旅人の扉があった。川嶋もココを通って行ったに違いない。よし、行くか。

−61日目−

メロスは激怒した。あ、間違えた。みのりんは激怒した。
川嶋を追ってたどり着いた国はサマンオサといった。で、その国は絶賛恐怖政治中であった。
どんな感じかと言えば、広場に墓がダース単位で並んでる感じ。つい先日も公開処刑があったばかりらしい。
国民はもう諦めているのか、その眼には光が宿ってはいない。そして、大河はその国民たちよりもさらに元気が無かった。
気持ちはわかる。大河は川嶋の家出に責任を感じているのだろう。しかし大河が気に病んだところで仕方がない。元気出せ。
「何か変だよこの国。私たちで調べてみようよ。」
と、櫛枝が言う。バカ言え、そんな見ず知らずの国の事なんか知るもんか。
俺たちには川嶋の方が大事だろう?とは、勿論言えない。
それに川嶋がこの国に潜伏してる可能性だってある。よし、調べてみるか。

−62日目−

昨日集めた情報によると、半年程前に先代勇者がこの国に現れたそうだ。
そして、俺と同じ様に情報を集めた後城に向かい、二度と帰って来なかった……
どうなってる?まさか、あいつ……
櫛枝の集めて来た情報は王様がある日を境に急変したこと。兵士たちもそれに困惑しているらしい。
そして、大河は墓場から夜な夜な声が聞こえてくるという情報を持ってきた。
その情報の審議は置いといて、大河。その手に持っている700Gは何だ?
問い詰めると、大河は闘技場に立ち寄った事を白状した。なる程、闘技場か……
俺も一番に探索したさ。でも、姫様は居なかった。あいつなら闘技場に居ない訳は無いもんな。
しかし、大河が闘技場で勝って来た事が非常に気になる。何か縁起でもないフラグの様な気が……
今が夜なら、北斗七星の脇で輝く星がはっきりと見えそうで怖い。

とりあえず、大河の情報の審議を確かめるべく、夜に墓場へ向かった。
確かに、うめき声の様なものが聞こえる、しかし、これは風が鳴く音じゃないか?どこからだ?
音を頼りに辺りを調べてみると、なんとそこには隠し階段があった。とりあえず階段を降りてみる。
階段を降りた先は地下牢の様でそこには何と、やつれた王様の姿があった。そして、王様からこの国で今何が起こっているのかを聞いた。

・ある日魔物に王の座を奪われた事。
・今の王は偽物である事。
・そして、先代勇者はその魔物に敗れ去り人知れず処刑されてしまった事。

恐ろしい事を聞いてしまった。そして、恐ろしい事になった。話を聞いた櫛枝が今から城に乗り込むなどと言い出した。
待てい。乗り込んでどうする気だよ?勝算はあるのか?先代勇者でさえ勝てなかった相手に川嶋抜きで挑むのは無謀だ。
「大丈夫だよ。正義は必ず勝つさ。それにね。私たちがピンチになったら、きっとあ〜みんが助けに来てくれるよ。私は信じてる。」
………。わかった。それなら行こう。

ヤバイ。強い。勝てない。

真実を映すラーの鏡は先代勇者が持ってたらしいが、王様(偽)に没収された挙げ句叩き割られたらしい。(モノホンの王様談)
で、どうする?と、櫛枝に聞いたら、櫛枝は黄金の爪を怪しく光らせ。
「関係ないね。人の姿のまま寝首を掻けばそれでオシマイさぁ〜」
などと怖い事を言い、あまつさえ実行しやがった。
王様(偽)は首を斬られ、明らかに致死量だと思われる血の噴水を吹き上げて……
ここまでは良かったのだ。しかし、今、俺たちは全滅一歩手前だ。どうしてこうなった?
櫛枝も大河も、倒れ伏してピクリとも動かない。そして、俺は、どうやら肋骨が折れて肺に突き刺さったらしい。
目の前では、頭の中までキン肉が詰まってそうな緑色のハゲが、当たったら痛そうな棍棒を振りかざしている。
ああ…もうダメだな……死を覚悟したその瞬間、
ドズッ!!!
緑色のハゲの腹から、銀色の突起が生えていた。いかにも、切れ味の鋭そうな異国風の片刃。

朦朧とする意識。ここで気を失う訳にはいかない。まだ、死ぬ訳には…
ぼんやりと浮かぶシルエットは鶴を思わせるスラッとした体型に豊かな長髪。かわ…しま…?
「情けない奴らだ。もうちょっとヤルかと思ったが…まあ、たった3人で乗り込む気になった事は買ってやるか。
後は私に任せな。このハゲは私の大切な奴らの仇だしな。」
川嶋…じゃない!?
良く響く、男らし過ぎる巻き舌ボイス。
「グギャアアアアア〜〜〜!!!」
緑色のハゲの耳障りな絶叫がこだまする。
「うるせぇよ。今頃、叫びやがって。やっぱバカは痛覚まで鈍いのか?」
一閃。謎の剣士は腹に突き刺した刃をそのまま横に滑らせた。
ーつづくー

ぼうけんのしょ1 りゅうじ

あなたがこれを読んでいる時、恐らく俺はこの世に居ないだろう。お前が家出をして俺は一つ気付いた事がある。
俺はお前の事が大切だ。生きてる間にこの想いを伝えたかった。愛して………

ヤメよ。遺書なんて。やっぱり縁起でもねぇ。必ず、生きて。それで自分の口でちゃんと川嶋に言おう。

PS.
−喪中ー

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