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334 勇者の代わりに竜児が(ry ◆NHANLpZdug 2009/12/13(日) 02:37:44 ID:w34k53wN





−21日目−

アッサラームに到着。
嬉しい事が起きた。道中、キャットフライとかいう化け猫に襲撃されたんだけど

キャットフライAはマホトーンを唱えた。
りゅうじは呪文を封じ込められた。

ん?呪文?元々使えませんが何か?フヒヒ、サーセン^^
効きやしないマホトーンを連発するキャットフライを苦もなく撃破し、俺は呪文が使えない事で初めて得した。
それが、嬉しい事。マホトーン涙目。ざまぁ。やくそうは封じようが無いもんね。
まあ、そのやくそうも毎度、大河がドジを踏むのでその都度無駄に消費されてるのが、困りものと言えば困りもの。
一度、ゆっくりとやくそうの大切さ及び感謝について話し合う機会を設ける必要があるな。
どうせ言ったって、聞きやしないんだろうけど。だったら、何か防具でも買ってやるか。
と、いう訳で俺は今、大河と櫛枝と3人でアッサラームの防具屋に来ている。
川嶋はいつの間にか姿を消していた。先に宿でも取りに行ってくれてるのだろうか?
「で、大河はどんな防具を装備出来るんだ?」
「さあ?」
さあ?じゃねぇよ。自分の事だろ!?
「別に何でも良いよ、防具なんて。」
ホントだろうな?ホントに何でも良いんだな?じゃあ、このあぶない水着でも…って高ッ!?軽く家が建つぞ?
仕方ないのでとりあえず大河には、うろこのよろいとうろこのたてを買ってあげた。
これで、もう少し防御というものを学んで欲しいと思う。攻め過ぎなんだよお前は。力任せ過ぎる。しかも転けるしさ。
「おーい。居た居た。皆、こっちだよ〜」
そろそろ川嶋を探しに行こうかと、とりあえず街の真ん中の方へ行ってみたら、向こうの方からやってきた。
探す手間が省けたな。川嶋は、お〜い。と、こちらに向かってブンブン手を振っている。
って、アレ?遠くて最初は気付かなかったが、川嶋が装備してるアレは、まさかマジカルスカート?

「え?これぇ〜?フッフゥーン。良いでしょ〜貰っちゃったぁ☆」
川嶋は上機嫌に、どう?似合うでしょ?とスカートの裾を摘んでクルクルと回ってみせた。
川嶋の話によると、この街の闇商人から善意で贈与されたらしい。
ほら、あたしって可愛いから♪おじさんも、ついあげたくなっちゃたんじゃない?うん。わかる。わかる。
とか、言っていたが怪しい。川嶋の事だから、何かエグイ商談を持ち掛けたんだろうな。多分。
櫛枝も、そんな川嶋を見て
「あーみん、あんたすっげえなー!」
と、目を剥いている。
大河は大河で、盗賊たる自分の面目を潰された感があるのか、面白くもなさそうに
「ふん。どうでも良いわよ。さっさと宿取りに行こうよ。」
と、不機嫌そうだ。
で、俺は…と言うと……ひらひらと舞うスカートに、あ、パンツ見えそう…とか思いながら目を奪われていた。

その後は一旦宿に荷物を置いて、アッサラーム近辺で戦闘訓練。
日が暮れて、辺りにギズモが徘徊し出した所で訓練終了。
宿へ戻って、皆で夕飯食べて、後は自由時間。
さあ、お待ちかね。アッサラームの夜がやってきましたよ。
さて、どうやって宿から抜け出すか…俺は考えた。部屋の窓から飛び降りよう。
ここは2階だし、飛び降りても大丈夫だろう。ホントは一階の部屋が良かったんだが、空いて無かったんだから仕方ない。
ちょっと怖いが、男の浪漫の為だ。我慢しよう。俺は窓を開き、決死の覚悟でダイブする。あいきゃんふら〜〜〜い!!!
スボズボズボンォォオオッ
「のわぁぁあああ〜〜〜」
スタッと、格好良く着地出来たと思った次の瞬間。突如、地面が陥没し、俺の半身は腰の辺りまで地面に埋まってしまった。
「きゃはははは。バカだ〜バカが居る〜♪あはははは。引っかかってやんの〜☆」
俺を嘲笑う悪魔の様な声は木陰から聞こえた。

「ばかちーの言う通り、ここに張ってて正解だったね。
まさか窓から飛び降りるなんて、あんたの性欲には呆れて物も言えないわ。
おっそろしい奴だ。このエロ犬。変態。」
別の影から、違う声が聞こえる。
「ごめんね。まさかホントに飛び降りてくるとは思なくてさ。今、引き上げてあげるからね。」
…最悪。櫛枝まで居るのか…。俺、オワタ\(^O^)/
そして、櫛枝に引っ張り出された俺は、その場で正座。
別に命じられた訳では無いが、前に立つ3人のオーラに気圧され、なんとなくという奴だ。
3人の説明によると、こういう事らしい。

・この街には夜の顔がある。竜児の事だから、絶対抜け出す筈。
・いやいや、高須君はそんな事しないよ。
・う〜ん。どっちにしても、正面から堂々とは出ないでしょうね。
そうだ、高須君の部屋の下に落とし穴掘ってみよっか。
・お、ばかちーにしてはナイスなアイデア。
・え〜やめなよ2人とも……

で、俺は見事に引っかかった訳である。スマン櫛枝。
てか、3人ともここに居たなら、玄関から堂々と出れたんじゃないか……
それはないと川嶋に見透かされてた訳だが…クソ。川嶋の奴、恐ろしいな。
「まあまあ、タイガーも実乃梨ちゃんも、わかってあげなよ。
高須君も年頃の男の子なんだから、ちょっと遊びたくなるのは当たり前だって。
むしろ、健全な行動なんだよ、これは。ね?」
なんと、川嶋がフォローに回ってくれた。ありがとう川嶋。やっぱりお前はイイ奴だよ。
「竜児も所詮は、下らないタダの男って訳ね。まあ、良いわよ。私は心の広い出来た女だからね。
例え、竜児がどうしようも無い変態だったとしても、これまでと変わらず接してあげるわ。」
感謝しなさいよ。と、大河。ありがたいが、他に言いようがあるだろ……
この場合、こっちに非があるので、黙っておくが。

「私は女だけど、そういう男の人の気持ちもわからなくは無いんだよ。
浪漫って奴だよね?ただ、高須君にはそういうの似合わないって私が勝手に思ってただけ。何か、ごめんね。引き留めちゃってさ。
高須君が行きたいなら、行っても良いよ?大河は私が説得するからさ。」
うう……。櫛枝のマジで申し訳無さそうな表情に、罪悪感で胸がいっぱいになる。
………。俺は正座のまま動けない。空気も、心なしか重く感じる。にっちもさっちもいかなくなってしまった。
そんな時、また川嶋が助け舟を出してくれた。
「ねぇ。高須君が行こうとしてるのって、パフパフ屋でしょ?
行くかどうかは高須君の自由だけど、あたしはオススメしないな。
だって、パフパフ娘なんて、どうせ大した女じゃないよ。絶対。若作りしたおばさんが関の山ね。
それよりも、あたしたちと飲みに行こうよ。こんなに可愛い女の子を3人も侍らせてお酒飲むのも、浪漫あるんじゃない?」
確かに。非常に魅力的な提案である。
「お、良いじゃん。行こう。行こう。皆で行こう。」
「私は夜食食べるだけだからね。ちょっとでも私の身体に触れたら殺す。」
2人とも賛成の様だ。なら、俺も乗らない手は無い。
「わかった。皆で飲みに行こう。」
俺は、ようやく正座から解き放たれ、皆と一緒に酒場を目指した。
道すがら、川嶋に助けてくれてありがとう。と言おうとしたら先手を打たれ、
助けてあげたんだから、支払いは高須君の奢りね☆
と、耳打ちされた。全く、礼くらい言わせろよな。それが本心って訳でも無いだろうに。

「かんぱ〜い」×4
俺たちがやってきた酒場の真ん中にはステージがあって、そこでは踊り子たちが、この街の名物ベリーダンスを踊っていた。
なるべく、ステージを見ない様にする。櫛枝の手前、硬派を気取りたいのだ。もう手遅れな感は否め無いが……
皆で談笑しながらの酒は楽しい(大河は一滴も飲んでないが。)
そして、その時俺はふと疑問に思った事を口にした。
「なあ。俺たち確か未成年だよな?酒なんか飲んで良いのか?」
「え?何でダメなの?」
川嶋が、不思議そうな顔をする。
「何でってそりゃ…法律で禁止されてるじゃねぇか。」

今度は3人が不思議そうな顔をした。
「法律って…どこの法律よ。聞いた事無いよ?あたしは。」
何?どこの法律かって、そりゃお前……
あ、夢だ。俺の夢の話だった。
「何それ?もしかして、高須君もう酔ってんの?」
…かもな。良く見る夢で、ニホンって国なんだが……
すると、櫛枝が妙な事を言いだした。
「え!?ニホン?その国の夢なら私も見た事ある。」
なんだって?
「その夢には、高須君も大河もあーみんも居てさ。」
へぇ。奇遇なもんだ。俺の夢にも皆出てくるんだ。確か…
「あたしたちは、コウコウセイで、くらすめーと…とか言わないでよ?」
そうそう。てか何で知ってるんだ?川嶋。俺の夢の話だぞ?
「何それこわい。私も似た様な夢見た事ある。夢では私と竜児が隣同士に住んでて…それで……」
!?なんだって?大河、お前も?
「ヤダ。4人揃って、おんなじ夢見ちゃってんの?気味悪い……」
確かに。川嶋の言う通り、おかしな話だ。
いつかの戦闘で掛けられたラリホーかマヌーサが変な風に作用したとかか?
「良いじゃん。皆、揃って同じ夢をみた事があるなんて、なんだか運命的じゃない?
私たちは出会うべくして出会った最高の仲間なのかもね。」
そうかもな。櫛枝の言う通り、俺たちには何か運命的なものがあるのかもしれない。
願わくば、その運命が俺と櫛枝の個人的なモノだと最高なんだが。
「運命的な出会いを祝してかんぱ〜い♪
ほらほら、大河も飲んじゃいなよ。お酒、美味しいよ?」
いや、待て。待てよ。何か変だぞ?
そうだ。確か、俺は魔王を討つべく異界から召還された悪魔では無かったか?
俺は異界の人間の筈である。だが、俺には、この世界で生まれた記憶がある。
俺はアリアハンの酒場を女手一つで切り盛りする女将の一人息子な筈だが……
アリアハンに居る母の名は泰子。源氏名はミラノ=ルイーダ
しかし、アリアハンの酒場でコイツらを仲間にした時、女将は静代では無かったか?
泰子がお好み焼き屋に転勤になった話など、俺は知らない。
何故だ?記憶の辻褄が合わない。おかしい…何かが……

その時、大河が突然飛びかかってきた。
「りゅ〜うじぃ〜〜〜ゴロニャン♪ゴロニャン♪」
な、何事!?大河の顔を見る。真っ赤。こいつ酔ってんのか?
さっき櫛枝に勧められてちょっと飲んだだけだろ?どんだけ弱いんだよ。
酔った大河は、猫が飼い主にそうするみたいにスリスリと頬と頬とを擦り付ける。
そして−ガブッ!!残念ながら、その日の俺の記憶はそこで途切れている。

−22日目−

俺は今、アリアハンに居る。
起きてすぐ(と言っても昼過ぎだが)キメラの翼で飛んで来た。
他のメンバーには今日はオフだと告げてある。どの道、大河は酷い2日酔いらしく冒険は無理だろうしな。
そして、その足で実家である酒場の扉を潜る。
「あ、ごめんなさ〜い。まだ準備中なのぉ〜。って、あれぇ?竜ちゃんだぁ〜」
泰子が居た。良かった。ほっと胸をなで下ろす。
「どうしたのぉ?あ、もしかしてぇ〜やっちゃんに会いに来てくれたの?
ふふ。甘えんぼさんだね。竜ちゃんは。やっちゃんも竜ちゃんに会いたかったよ。」
「おう。久しぶりだもんな。元気だったか?」
その後、冒険の話などして、俺は泰子に静代について訪ねてみたが「え?そんな人、やっちゃん知らないよぉ〜」との事。
「竜ちゃん、お酒くさ〜い。そういう時はお顔洗ったらスッキリするよ〜」と、酔っ払い扱いされてしまった。
念の為、王様にも旅の報告ついでに悪魔について訪ねてみたが「なに、悪魔とな?わはは。寝ぼけおるな。」と言われてしまった。
何故だ?何故俺には2つの異なる記憶がある?これはどういう事だ?
水でも飲んで落ち着こう。そう思って、井戸へ向かった。
すると、井戸のそばに女が1人立っていた。静代だ。

「あら。竜児君じゃない。そろそろ来る頃だと思ってたわ。」
会うなり、静代はそう言った。
「何者なんだ…あんた。どうして、泰子が転勤なんて嘘をついてまで、女将のふりをした?」
俺は、警戒しつつ、静代に問うた。なんせ、相手は正体不明の謎の女。
いきなり襲われでもしたら事だ。ただでさえ、昨日の酒が残ってて不利だと言うのに。
「ふふ。私が何者かは秘密。女将のふりをしたのには理由があるわ。」
「何?」
「竜児君の元へ逢坂さん、櫛枝さん、川嶋さんを導く為よ。と、言えば解るかしら?」
わかるか。そんなもん。
「考えてもみてよ。逢坂さんや櫛枝さん、川嶋さんが、都合良く一堂に会するかのように登場するかしら?
私が、彼女達を異世界から召還したのよ。もっとも、彼女達は気付いてないでしょうね。
皆、自分がこの世界の住人だと疑ってない筈よ。そういう風に記憶を操作したから。
そして、あなたも。ノコノコ一人で私に会いに来てしまったのは良くないわ。」
次の瞬間、カッと何かが光った。強い光の奔流に、意識が流されそうになる。
−これはあなたの望みでもあるの。
強い光の中で、そんな声が聞こえた様な気がした。

はて。俺はこんなトコで何をしてるんだろう?
気が付いたら、井戸のそばに立っていた。夢遊病の恐れがある。
「あら、旅人さん。お水を飲みに来たんじゃないのかしら?」
見知らぬ女の人が、わざわざ井戸から水を汲み、渡してくれた。
「あ、どうも。って、俺はここの生まれですよ?」
女性はニコッと微笑んで
「あら、ごめんなさい。てっきり旅の方かと。」
お?俺もすっかり旅人らしくなったって事かな?
「では、私は用事がありますので、失礼しますね。」
「あ、お水。わざわざ、ありがとうございました。」
ふふ。ごきげんよう。と、女性は会釈をして城の方へと去って行った。さて、俺も家に帰るかな。
家へ帰るなり、泰子がおかしな事を聞く。
「あ、おかえりぃ〜。静代さんって人には会えた?」
誰だ?静代って。泰子の知り合いか?
「変な竜ちゃん。きっと旅で疲れてるんだね。今夜はウチに泊まってくと良いよ。」
宿に置いてきた皆(特に大河)の事が、気になるが、久しぶりにウチに泊まるのも良いかな?
泰子には心配や苦労ばかりかけているし、たまには肩くらい揉んでもバチはあたるまい。
明日の朝一番にキメラの翼でアッサラームに飛んで帰れば大丈夫だろう。
今晩は実家に泊まって、せいぜい親孝行でもする事にした。

ぼうけんのしょ1 りゅうじ

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ。
久しぶりに自分の布団で寝たらエライ事になった。
朝目が覚めたら、なんかベトベトするなと思ったんだよな。
夢精…なんていつ以来だよ。これは絶対、川嶋のせいだ。
あいつが夢に出てきて、その…俺のアレに色々、悪戯しやがったんだ。
一生懸命にアレをしゃぶる川嶋はちょっと…いや、かなり可愛いかったな。
そういえば、一昨日は大河が邪魔しなけりゃ、そういう展開になってたかも知れないんだよな……
川嶋のぱふぱふか…男の浪漫って言うか、もしシてくれたら死んでも良いな。
って、俺は、櫛枝が好きなんじゃ無かったのか!?
にも関わらず、川嶋に若干の興味がある俺ってどうよ?
しかし、この服の染みが全てを物語っている気がする……
口で何を言っても身体は正直だよな、と。

PS.
全然、報告してないけど、パーティーのレベルは着々と上がってます^^
そろそろ、砂漠も越えられるんじゃないかな?次の目的地はイシスだ。
噂によれば、イシスの女王は絶世の美女だとか。楽しみだなぁ〜川嶋よりも美人なんだろうか?まる


344 勇者の代わりに竜児が(ry ◆NHANLpZdug sage 2009/12/13(日) 02:45:31 ID:w34k53wN
せ抉腓△蠅とうございました。
このスレの皆様ならわざわざ説明する必要は無いと思いますが、静代はオリキャラじゃないですよ。
れっきとした、原作キャラです(名前のみ登場したキャラですけどね)
さて、物語もちょっとオリジナル要素を入れてみたんですが、ドラクエの世界での記憶。(竜児なら、ルイーダ(泰子)の息子)が、みのりんだけ考えてません。
誰か、みのりんに良い設定考えてくれないかな〜
ちなみに、大河とあーみんはちゃんと考えてます。
そういう訳ですので次回も良かったらミテネー
>328
おっしゃる通りでございます。今回は出来るだけ減らしてみたつもりです。ご指摘ありがとうございました。

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