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私にとって『高須竜児』は『夢』と同じ位に大切。
そう。大河と同列か…な。
それら三つは比べようが無い程の大切な大切なモノ。
あれは春先だった。
私は少しだけ不安に駆られていたんだ。
『夢』と『りゅーじくん』
天秤に掛けたくなんて無いのに、掛けてしまった。
どちらかに傾けば一方に目が向かなくなる。
そんな悩みをりゅーじくんに打ち明けた…そうしたら
『俺が実乃梨を引っ張ってやる』
そういう感じの事を言ってくれたんだ。
すっっっごく嬉しかったな。
『夢にだけ向かって突き進め』
って…本当は自分だけを見ていて欲しい筈なのにさ。言ってくれた。
私は…りゅーじくんの事を惚れ直した。
馴れ合い、忘れ掛けていた胸のときめきが……また、トクントクンって…。
.
「よっす!りゅーじくん!」
夏…。部活を引退し、バイトと受験勉強と私は大忙しだった。
とはいえ夢に向かっての貯金は充分過ぎる位に貯まってて……ほら、急に全部辞めちゃうと何だか落ち着かないから。
週三日はバイトと…ペースダウンした。
部活推薦で行きたい大学も行けそう。でも、もしもの為に勉強は疎かにはしていない。

もちろんソフトの自主錬もしている。
抜かりは無いよ、この櫛枝実乃梨はさ。
りゅーじくんと逢う機会も以前より増やせたし…。
ちなみに私はバイト帰り、ジョニーズの裏口でりゅーじくんと待ち合わせ。
ここ一ヶ月くらいはこうして迎えに来てくれる。
初めの内は店長やチーフが
『おおっ!!た、大変だ!ヤクザが守賃を取りに来た』
とか騒いで…まあ誤解は解けたけど。
「おぅっ、実乃梨お疲れ」
そう言って右手を上げたりゅーじくんを見て、ふとそんな事を思い出す。
「ふっふっふ…おいどんは全然疲れてなんか無いでごわす」
夜の八時を過ぎ、まだ気温は高くて汗ばむ。
私は冷房の効いた店内に居た訳だ、体感する倦怠感がキツい。
「むしろ、りゅーじくんの方こそお疲れさんだよ」
うん。この暑い中わざわざ迎えに来てくれて、かつ待っていてくれた。
ほら見てみなよ、すっごく汗かいてる…。
私はハンドタオルで彼の額を拭う。
「おう…サンキュー」
すると彼は私の頬を撫でて、感謝の言葉を紡いでくれる。
りゅーじくんは、こういうスキンシップが好きなの。
もちろん私も…だけど、そうだね。
二人して『甘えん坊さん』なんだ。


それを多少の違いはあるけど私達もする、しているのだ。
『幽霊』が見え、捕まえれて、次第に甘く触れ合う事が出来る様になった。
初めは怖々…、でも徐々に慣れていき…今では……。
「なぁ…実乃梨、今日も晩飯食って行くか?」
そうりゅーじくんが私の耳元で囁く。
その言葉に私は全身が熱くほてる感覚を感じ、内太股をギュッと寄せる。
それは…晩ご飯をご馳走になるだけじゃない。
あはは…『食べられちゃう』のさ。
ん…彼が私を美味しく食べちゃうの。
行為自体は好き。りゅーじくんと触れ合って、戯れて、暖かいから。
でも…でも……近頃は…その、何だ、変な場所でしたがるの。
りゅーじくんのお家じゃなくて公園とか、量販店のトイレとか……。
この前なんて…やっちゃんが寝てる部屋の横で…だよ。
誰かに見られたら恥かしいじゃん。
でも変なんだ。………嫌じゃなくて……もの凄く気持ち良い。
私達って変なのかなぁ?
「……うん」
私は羞恥から顔を伏せて軽く頷く。
『りゅーじくん』を覚えた身体が期待しちゃって、段々と抗え無くなってきていた。

色んな『愛し方』を覚えて、試して…他人より深い行為まで知ってしまった。
「りゅーじきゅん、今日の晩ご飯は何だい?」
指を絡ませて手を繋ぎ、帰路に着きながら私は聞いてみる。
りゅーじくんの料理は美味しいもんね、やっぱり気になるさ。
「おぅ。今日は冷やし中華だ、麺はまだ茹でてねぇけどな」
「おぉ〜流石だね。こういう日はヒンヤリツルツルに限るからねぇ」
ああ、それと『甘い事』はその時まで気にしないでおこう。
……気持ちが浮ついちゃって、せっかく作ってくれたご飯の味が分からなくなるからさ。.
もう『彼氏彼女』になって一年近く経つけど、私は彼と戯れる事に『照れ』…みたいなのが残ってる。
毎回、私から誘っても緊張しちゃって最後にはりゅーじくんに翻弄されている。
ううん、翻弄じゃないや…引っ張って貰っている。
「…っぷはぁっ!!最高に美味かったぜぃ!ごちそうさまっ!」
まあ…『そういう事』はひとまず横に置いておいて、りゅーじくんに対して手を合わせる。
「おぅ、お粗末様でした…っと。にしてもなかなかに良い食いっぷりだな。うん」
「あはは〜ほら変に『お淑やかに〜』って似合わないっしょ」

私は一気に麦茶を飲み干して彼にそう言った。
春先までバイトしてたラーメン屋で感じた訳だ、麺類は豪快に食べて貰う方が好印象だと。
だからりゅーじくんにも感じて貰った。
『息つく暇無い位に美味しい』
そう伝える代わりに…言葉より解りやすい様に。
「いや、違うぞ、実乃梨は…似合う。"お淑やかに"…ってのも」
「え?」
予想外な彼の言葉に私は疑問を覚える。
だって
『メシウマ→ごっつあん→おぅ→わたしゃ豪快なのじゃよ→いやそれは違うぜ』
の流れになる意味が分からない。
普通ならそこで『なんだそりゃ』みたいな返事を予想していた。
「…おまえは何をしても……その、可愛いし、綺麗だし、全部…好きだぞ」
りゅーじくんが頬を赤く染めて紡いでくれる言葉。
お世辞なんかでは無い、気持ちの籠った…大切な言葉。
「…うん」
嬉しいな…。
たったの一言呟いて俯くしか私には出来ない。
せっかく貰った言葉…嬉しくて恥かしくて、思わず照れ隠しに訳の分からない事を言ってしまいそうで…。
だから、代わりにこうして噛み締めるの。
一つ一つ、毎日、毎秒…りゅーじくんが私に対してしてくれる愛情表現を。

「りゅ〜〜〜じきゅんっ!」
「お、おうっ!」
でも、それだけじゃ彼が不安になっちゃう。
だから『私なりの方法』で彼に答える。
そう、…舞い上がってしまいそうな気持ちを伝える為に…。
私は彼に体重を掛けて飛び付いて、畳の上に押し倒す。
「んふふ〜まだまだ甘いねぇ?これじゃあインターハイには出場出来んのう〜」
りゅーじくんの手首をグッと畳に押さえ付け、顔を鼻同士が触れる位まで近付けて私は紡ぐ。
『いつも通り』の私からの不器用な愛情表現。
それはいつも唐突に見えるだろうけど…ちゃんと考えているんだよ?
りゅーじくんが私にそうさせる。
「イ、インターハイ?」
毎日、毎日…私を幸せな気持ちにしてくれるから…するんだ。
「…そうさ〜インターハイだよ。
うん、りゅーじくんがインターハイに無事出れるように特訓してやろう」
そう言った後、今度は鼻先でりゅーじくんの鼻を擦りながら続ける。
「今日は暑いもんね、だから行こうか?特訓…出来る所に」
りゅーじくんと触れ合う中で覚えた…甘えた言い方で私は誘う。
そう。『変な場所』に初めて自分から誘う。
それは彼が望んでいる事。そして…私も…望んでいる。

『りゅーじくんとなら…どこでだって良いよ』
そんな事を私はストレートに伝えれない。
だから、私なりに…という訳。
こうやって彼を押さえ付けているのは、そんな私の気持ちをぶれさせたくないから。
身体が熱くなっていく…ほてって、堪らなく切なくなって……私は興奮…発情するんだ。
まだ何にもしてないし、されていないけど…『甘い戯れ合い』が好きで好きで、忘れられなくなっている。
「れ、練習かよ…何処でするんだ?」
そう戸惑い気味な問い掛けを返す彼の耳元で囁く。
「…………ですよ」
「はぁ!?」
.
そして一時間後、私達は『変な場所』の付近に居た。
嫌がるりゅーじくんを半ば無理矢理引き摺って連れて来たのだ。
…たまには私が引っ張ってあげたいからね。
いつも私が手を引いて貰う立場だから。
うん?その変な場所が何処かって?
ふっふっふ…それは教えてあげないよ、ジャンッ!
…と言いたいところだけど、教えてあげるさ。
…学校。
我が母校、大橋高校だ。
私達はグラウンド脇のフェンスに隠れているのだよ。
大佐から指示されたミッションは、とある場所への潜入作戦。

「おい実乃梨…本当に大丈夫なのかよ?流石にマズいだろ」
「しっ!静かにするんだりゅーじきゅん。敵に見つかるぞ」
人差し指を唇にあてがい、彼を左手で制して辺りを伺う。
気分はビッグボスだね。
ああ…実はさ、ウチの学校のフェンスが一ヵ所だけ破れているらしいんだよね。
その情報の入手先は北村君から。
生徒会から学校に修繕を依頼しているとか何とかって言っていた。
「あった…ほら、そこ」
私はある一点を指差し、腰を屈めたままゆっくり近付く。
「実乃梨、本当に…ここでするのか?なあ、見つかったら逃げれないぞ」
最大限に抑えられて声で、りゅーじくんが私を窘めようとする。
「りゅーじきゅん…いやザ・ドラゴンよ。今ここで諦めたらそこで試合終了ですよ」
私はそんな言葉を煙に撒いて、彼を引き寄せて聞いてみる。
「それとも…こんな所じゃイヤ?りゅーじくんは最近"こういう所"でしたがるじゃん、…ねぇ"したい"んだよね」
それはほぼ脅しだ。
『ここで引いたら今後、そういう場所では出来ない、させない。
それでも良いの?』
と…。そういう意味合いを含めて言ってみる。
りゅーじくんは知ってるだろうけど、私はかなり意固地だよ?

一度決めたら余程の事が無い限り曲げないんだよ?
「お…う。……したい。けど、ああ、う…分かった。行こうぜ」
彼が何かを言おうとして、結局は折れる。
私は彼に頷き返し、破れたフェンスを潜ってグラウンド内に侵入する。
「じゃあ行こうか」
りゅーじくんの手を指を絡ませて握り直し、私達は駆けていく。
手の平で彼の体温を感じながら全力疾走…で。
別に警備員が居る訳でも、防犯装置の類が設置されている訳でも無い。
隠密行動なのは誰にも見られたくないからだ。
余計な邪魔が入ったら興ざめする。
私達の大切な触れ合いの時間を他人には見られたくない。
恥かしい…とかってのもあるけど、一番の理由は『二人だけ』が共有する甘い一時だから…かな。
やっちゃんも、大河も、誰も踏み入れて欲しく無い私達だけの時間。
「はあ!はっ…あ!着いた…な!ぜぇ…!」
グラウンドを最短距離で横切って目的地に着くと、彼が息を切らしながらそう言った。
膝に手をつき、大きく肩で息をしている。
「おぉ〜っと?りゅーじくん、早くもお疲れ気味だねぇ。鍛え方が足らないぜよ」

ちなみに私は何とも無い。
「実乃梨…お前なぁ」
呼吸を調えた後、額に球の様な汗を浮かべて顔を上げたりゅーじくんが非難の目を向けてくる。
「ん〜、何だい?」
何を言わんとしているのかはおおよそ見当がつく、だけど私はあえて分からないフリをする。
りゅーじくんに怒られそうだから……ごまかしたのだ。
彼が好きだと言ってくれた満面の笑みを返しながら。
「お…う…、いや、何でもねぇ」
りゅーじくんは頬を染めて私から目を反らし、辺りを鋭い目付きで伺い始めた。
うん分かるぜ、何を考えているのか。きっと…
『もし誰かに見つかったなら、すぐに息の根を止めてやろう』
とかは考えていない事くらい。
見た目と違ってりゅーじくんは小心者だからね、あ…でも……ここぞって時には凄く強いんだ。
ふふ♪そういう所にも櫛枝実乃梨は惚れたのですよ。
「よっしゃあっ!早速、中に入りやしょう親分!岡っ引きに御用されちまう前に」
と、惚気て身体がフニャフニャになる前に私は目の前のフェンスをよじ登る。
あ、そうだね。まだ言って無かった。目的地は……『プール』だ。

今日は熱帯夜だから、たぶん『キモチイイよ?』色んな意味で…さ。
涼しい水の中で…一緒に『泳ごう?』
まあ…そう囁いてりゅーじくんを誘い出したのだよ。
突っ掛けていたサンダルを虚空に放ってプールサイドに落とし、滑りやすいフェンスを素足でよじ登る。
月明りを反射してキラキラ輝く水面が綺麗…。
頂点を跨いで、その光景に一瞬目を奪われる。
でも止まって見ている訳にはいかない。
私は安全を確認しながらフェンスを下り、りゅーじくんに手招きする。
「ささ!りゅーじきゅんも早く来るんだ!あたしゃ逃げも隠れもせんっ!」
「おう。分かった…分かったから、あまり大声を出すな、近隣の皆さんに迷惑が掛かる」
そう言いつつも優しい笑みを私に返してくれ、フェンスに手を掛ける。
そして彼がフェンスを越え、横に並ぶのを待ってから私は口を開く。
「よし…じゃあ"練習"しよっか?ほらまずは準備体操!準備体操!」
私は柔軟体操とラジオ体操を織り交ぜ、彼を翻弄しつつ全身の筋をほぐす。
私の動きに合わせようと必死に手足をバタつかせ、もつれる様を見ているのは面白い。
「ふっふっふ!それじゃあダイエット戦士への道は遠いよ?…こうするんじゃ!!」

私は更に速度を上げて体操をする。
「は、はえぇ!!」
りゅーじくんがそう言って絶句したのを横目で確認し、体操?らしい何かを私は舞い続ける。
「まだまだぁ!櫛枝家に伝わりし秘伝を持ってすればっ……おぉっと!!」
と、そこで足がもつれて体勢が崩れ…私はコケてしまいそうに……なった所でりゅーじくんに抱き留められる。
「ふぅ…アブねぇ、そんなに早く動いたら足がもつれるのは当たり前だろ?
……可愛い顔に傷でも付いたらどうすんだよ」
最後の一言はボソボソと…私から恥かしそうに目を反らして言うの。
「あはは〜めんごめんご。ついついヒートアップしちまったい」
何気なしに彼が会話に交ぜてくる私への『愛情』…照れるじゃねぇか。
可愛い…可愛い…か、りゅーじくんだけだよ、そんな嬉しい事を言ってくれるのは。
実の愚弟なんか『ブス!』とか言ってくれちゃう御茶目さんだからさ、やっぱり嬉しいよね?
『可愛い』とか『綺麗』とか紡いでくれるのは。何より愛しいりゅーじくんが紡いでくれるから。
こんな時にふざけた返ししか出来ない自分が情けない。
これでも付き合い始めた頃は…もっと初々しいというか、素直に嬉しさを表現出来ていたのに。

彼を好きになればなるほど、素直に想いを彼に伝えられなくなった。
でも…りゅーじくんはこれで良いんだって言ってくれた。
『実乃梨らしい』
ってね。
そんな事を思い出し、私は彼の腕を掴んで胸板に顔を埋めて呟く。
「…ごめんよう、嬉しいのに照れちゃって…素直に返事が出来ないないで」
「おぅ。ちゃんと伝わっているから大丈夫だぞ」
りゅーじくんが私の頭をポンポンと軽く手の平で叩き、その後は優しく撫でてくれる。
誰よりも大きくて暖かい手…、気持ち良いな。
「うん、ありがとう」
その優しさを享受し、私は彼から離れる。
そして…Tシャツを脱ぎ捨て、続いて短パンを足元へ落とす。
「実乃梨っ!?ちょっと待て!急に何を脱いでるんだよ!!」
「大丈夫!大丈夫!誰も居ないんだし、服を着てたら泳ぎ難いじゃん?」
そう威勢良く言っていても、私は羞恥で心臓が壊れてしまいそうな程、ドキドキしていた。
自身が言った事は事実、同時に強がりでもあった。
下着を上下共に脱いで、この緊張して強張った顔を見られたくなくて、私は勢い良く水面に飛び込む。
そのまま水中に潜り、クルッと一回転した後、水面に顔を出す。
「ぷはっ!りゅーじくんも早くおいでよ!すっごく気持ち良いから」
水が滴る髪を掻き上げてから私はそう彼に呼び掛ける。
すると、呆然とした表情だったりゅーじくんが数秒、何かを思案した後、ニヤリと笑って服を脱ぎ始める。
「おぅっ!!待ってろ、今行くから!」

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