竹宮ゆゆこスレ保管庫の補完庫 - 私の彼氏はおっぱい星人
私の彼氏はおっぱい星人 sage New! 2009/09/25(金) 22:55:11 ID:nwOaf+0o




竜児くんはおっぱい星人だ。

後ろから抱き付いてくるときは必ず胸に手が当たる。
エッチをするときにまず触ってくるのは胸。
揉んでこねてゆすって吸い付いて。
愛撫の時はもう執拗だ。

胸で挟むのも当たり前。
正常位のときも胸には必ず手をかけるし、
バックからのときも覆いかぶさって胸を揉むのは欠かさない。
射精するときはわざわざゴムを取って胸にかけるくらい。

そして終わった後のピロートークの時も、
どちらかの手を胸に当ててるのだ。

…そんなにいいのだろうか、私の胸は。



  〜〜 私の彼氏はおっぱい星人 〜〜



エッチが終わって、お互いお風呂に入ってサッパリして。
二人で寝巻きに着替えて布団に潜りこむ。

布団に入ると必ず竜児くんは私を抱き寄せてくる。
軽くキスをして、胸元に顔を埋めるのだ。
それが分かってる私はパジャマのボタンを少し開けておく。

胸に息が当たってくすぐったいし、スリスリしてくるからちょっと
イケない気分になりそうだが、それ以上にこの人が可愛くて。
子供みたいな彼を抱きしめて。頭を撫でて。頬を寄せる。

自分でもビックリするくらい、このおっぱい星人に順応してしまった。


***


最初はあまりのおっぱい星人っぷりに引き気味だったのだ。

胸が大きいことで、私は好色の視線を常に浴びてきた。
学校の男子や先生、通学途中のサラリーマン。
皆がギラギラした目で見てくるこの胸に、良い感情を抱いたことが無かった。

だから、竜児くんと初めてエッチをしたとき、私の胸への執着っぷりを
見て知って感じて、胸の大きさで私を選んだのでは、と考えたこともあった。
…竜児くんが私のことを大切に想ってくれているのはすぐに分かったが。

今はもう慣れを通り越して可愛らしく思うくらい。
亜美ちゃんによく「はいはいバカップルバカップル」と言われるが、
これを褒め言葉と受け取れるくらいこの人のことが愛おしい。

「どうしたんだ?」
ぼーっとそんなことを考えていたら、胸から顔を出した竜児くんが声をかけてきた。
「んー、竜児くんのおっぱい星人っぷりを考えてたの」
思い出しがてら、話を振ってみる。

「やっぱり泰子さんなのかしら?原因は」
「…長年あの胸と接してきたから慣れたと思ってたんだけどな」
居心地悪そうに頬をポリポリ掻く竜児くん。

幼いころはともかく、性に関心が出てくる多感な時期に、泰子さんの
アグレッシブなコミュニケーションは強烈だったらしい。
母親相手と抑えてきた衝動が、私の胸で開眼してしまったようで。

「自分でもこんなにおっぱいが好きだとは思わなかった…」
「私より大きい胸の女の子が居たら、竜児くんはそっちに惹かれそうね」
自分の魅力は胸だけという意識があるからか、少し自虐的にからかう。
が、
「…胸とか関係なく、奈々子より魅力的な子が居るわけないだろ」
私の目を見つめてこんな台詞をサラッと吐いてくるのだから、
言われた私にはたまったものではない。

「……もう。ずるいわ、そんなの」
顔が熱くなるのを感じる。
「もちろん奈々子のおっぱいも好きムグッ…」
胸を撫で回しながらまだ何か言おうとする
おっぱい星人の頭を抱え、照れ隠しのキスをする。

我ながら現金なものだ。コンプレックスの象徴だった胸も含めて、
竜児くんにほめられただけで誇れる気分になるのだから。
そんな彼だから、自分の全てを預けられる。甘えられる。
そして預けてほしい。甘えてほしい。

「竜児くん…」
「…ん?」

モゾモゾと抱えられた胸から顔を出し、私を見つめる。
その視線も、感じる体温も心地よい。
心の内から溢れるこの想いを形にしたい。届けたい。
そんな衝動が私を突き動かす。

「…私、竜児くんが好き」
「……おう」

「少し癖があるけど柔らかい髪が好き」
「笑うときの優しい口元が好き」
「私の髪をゆっくり撫でてくれる手が好き」
「ご飯とか歩くときも私にペースを合わせてくれる気遣いが好き」
「甘えんぼな私を包み込んでくれる竜児くんが、好き」

「…大好き」

私が言葉を紡ぐたび、竜児くんの顔がどんどん赤くなっていく。
そんな彼がたまらなく愛おしくて、またギュッと抱きしめキスをする。
くすぐったそうに、でも赤らめた顔を隠すことなく竜児くんが語りかけてくる。

「…俺も、奈々子が好きだ」
「……うん」

私の髪を撫でながら。
「しっとりしてて撫でやすいこの髪が好きだ」
私の口元のほくろを撫でながら。
「笑ったときのこのほくろが可愛くて好きだ」
私の手を撫でながら。
「俺が料理してるとき、下拵えとか手伝ってくれる気遣いも好きだ」
私を抱きしめながら。
「甘えんぼな俺を包み込んでくれる奈々子が、好きだ」

「…大好きだ」

吸い寄せられるように、キス。何度しても痺れるよう。
キスをして、頬をすり合わせて、唇を指で撫でて。
そしてまた額をあわせてキスをする。

そんな甘いひとときでも胸から手が離れないのは、
さすがと思うべきなのだろうか。

抱きしめて、抱きしめられながら、この愛すべき
おっぱい星人との抱擁が解けないよう腕に力を入れる。

「…奈々子のおっぱい触るのも好きだけど、
 こうして抱きしめるのが一番好きだ。
 奈々子の匂いが感じられる。
 奈々子の体温が感じられる。
 奈々子のおっぱいを体全体で感じられる…」
「…うん。いいよ、いっぱい感じて。竜児くんが私の胸を触るほど、
 私も竜児くんをいっぱい感じられるんだから…」

そう。
胸を触られるのは好き。
竜児くんを胸いっぱいに感じられる一番の手段だもの。
もっとたくさん触ってほしい。

私も、竜児くんを胸でメロメロにしたおっぱい星人、なんだろうか…。
そんな馬鹿なことも考えてしまうくらい、高須竜児にハマっている。
離れられない。

「…奈々子」
「……んっ」

竜児くんは体で私を。
私は胸で竜児くんを。

お互いに感じながら、また唇を合わせた。



〜〜 終 〜〜






「そういえば、さっきのいっぱい『好き』って言ってくれた中で
 胸のことに言及しなかったのはビックリね」
「…奈々子のおっぱいの偉大さは、一晩かかっても語りつくせないからな」
「……もう、バカ」