竹宮ゆゆこスレ保管庫の補完庫 - 竜×亜で悪人商会

130 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/20(土) 18:36:24 ID:N5TdXDYq



「ちょっとだけっ、ちょっとだけだから」
とある建物の前で、文字だけを見れば、勘違いされそうなセリフを言っているのは、男ではない。
最近はドラマの仕事も少しばかり入るようになった芸能人、川嶋亜美である。
今日は、大橋の工場跡でアクションの撮影があるということで、竜児と麻耶、奈々子たちが見物に来ていた。
「いや、でも…ほら、テレビに出ていい顔じゃねぇしッ」
ちなみにソフト部は部活、大河は私用でここにはいない。
「テレビに出ていいと思ったからあの七名さんが指名してきたんじゃん!ね?私と共演なんて
 したいと思ってもできないんだからっ!いいでしょ。はい、決定!」
なにやら必死になっている方向が違う気もするが、竜児がおぅおぅ言ってる間に、事は決まっていた。
竜児にとっては、条件としてセリフを無しにするのがやっとだった。

「じゃ次、悪役Fが亜美ちゃんを人質にとるとこからー」
現場が一気に緊張していく。悪役Fである竜児は悪役Aの命令で亜美を羽交い絞めにする。が、
「カーット」
「すいません。俺ですか?」
「そう。ダメだよ、亜美ちゃんの顔赤いよ!Fさん、もう少し力弱めてー?」
「?…すいません」
―あれ?そんなに力入れたか?
「川嶋、わりぃ、痛かったか?」
「んぇ?あ!…ゴメンゴメン。なに?」
亜美は息が若干速く、顔はまだ赤い。
「いや、顔赤いから痛かったのかって」
「あ、あぁ!痛くない!もっと強くても大丈夫だから!」
「なんでそんなニヤニヤしてんだよ…まぁ、大丈夫なんだな?」
「ごほんっ。大丈夫だよ。……あぶねぇ。」
―私ともあろう人が…んぅ…


1度注意された亜美は、プロ根性なのか、ほんの少し休憩をとると、それからの撮影を完璧にこなしていた。
悪役Fは、人質を取るも流れ弾に当たり即座に死んでしまうので、竜児は現在、見物人となっている。
「にしても高っちゃんいーいなぁー。亜美たんに抱きついてさー」
「黙れ。でもあたしは別の意味でいいなーって思う。はぁ…こっちにもスカウト来ないかな…」
「つか、ここ見物に来たのって、それが目的だったのか」
「あったり前じゃん!あ、いや、違う。1番は友情だから!」
ついつい本音が出ているが、ここで追求するのも良くないので、竜児は話題を変える。
「はいはい、それよりまさかこの顔が役に立つ職業が別にあったとはな…」
「あ、そうそう!高須君はこのまま商会に入ったりするの?」
そこに、今日の分の撮影を終えた亜美もやってきた。
「なになに?高須君も芸能界入り?それなら亜美ちゃん、もっとがんばれるよっ」
やってきてすぐに、NGの仕返しとばかりに竜児の腕を自分の谷間に抱え込む。
「どぉ?この世の極楽の感触は。さっきは緊張でガチガチだったじゃない。今は充分堪能したら?」
そっと甘く耳元に囁くが、日ごろから慣らされた竜児は対処の仕方を知っている。
「はい堪能堪能」
数回髪を首に沿ってなでてやるのだ。
竜児は、胸を堪能すると通報されると思っているため、髪を堪能するのだが、
「んぁあん…っく、ふぁ」
しなやかな指が髪をくすぐり、首をなでられると、絶対に亜美が勝つことはない。
傍目には普通になでているようにしか見えないが、これが虎を人間に戻す技術なのである。
ちなみに本人は子供をあやす感覚で使っているため、大河が人知れずイっていることは知らない。
「あっ…くぅ、たか…んん、んぅ…んんんあっ」
「んはぁっ…はぁ…はぁ…はぁ…」
「お?やっと離れたか。やたら抱きつくなよな。勘違いされたらお前が困るだろ」
「はぁ…んっ…はぁ、ちょっと、それは…無理…かも?中毒性高いし…」
「で?高っちゃんは芸能界入るのー?」
「え、いや、まぁ需要があるなら…やりたいことも決まってねぇし」
これが、将来日本を代表する悪役俳優と美人女優の初共演作品となるのであった。




132 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/20(土) 18:38:26 ID:N5TdXDYq
おーわり。
設定書くの忘れてた。
竜×亜で悪人商会。
書きたかったから書いた。

129 名無しさん@ピンキー sage 2010/03/20(土) 18:35:27 ID:N5TdXDYq
書いてる途中で飽きてしまった。
長めの文章書くのってすごく辛い。
なので小ネタにぶった切ってみた。
2つもらいまーす。