時間停止(タイムストップ)シーンのある、小説や画像、漫画、動画などを扱うサイトです。

外に出てみるとやはり周囲のざわめきが無い
少し歩いてみると仕事帰りのサラリーマンらしき男が歩き姿のまま止まっている
(「また、時が止まった…」)
部屋の中ではあれこれ後悔していたが、再び止まっている現状を前にすると意外と冷静になっていた
(「何故、再び時が止まった?」)
(「確かあの時は5分位しか止まっていなかったはず…」)
昼間の事を思い起こし止まっている男の視界に入らない所から、その男の様子を伺う事にした
感覚的に10分位見ているが男が動く気配は全く無い
(「時間じゃないのか?…後はあの時何があった?…」)
俺は自分のポケットの中の小銭に気がつく
昼の女子ガキのもので財布はあの場に置き忘れてきたが小銭がまだ残っていたのだ
俺は男の後方に回り込み男の肩をトントンと叩くと
「これ落としたようですよ」
と小銭を持った手を見せ声をかけた
しかしそれでも男は動かない
(「何故なんだ?今度は動き出さないのか?」)
俺は男の懐に手を入れ財布を見つけ、抜き取ると一目散にその場を離れた
離れた所から男の様子を伺うが未だ動き出す気配が無い
(「本当に今度は動き出さないのか?…」)
手に入れた現状と初めての時のようにいつ動き出すか分からない不安が入り混じる
(「取り合えずこの男にどうこうされる可能性は0だから少し冷静に考えよう」)
俺はその場を離れ歩き出す
途中で野良猫を見かけたがやはり固まったまま動かない
(「何故なんだ?どうしてなんだ?」)
頭の中を同じ思いが駆け巡るが答えが出ない
(「後はあの時何をした?…」)
陽は落ちたとはいえ熱帯夜で蒸しているので汗を滲ませ歩き考え続けていると
目の前に、客が入りかけて自動ドアが開いてるコンビニが見えた
(「ちょっと涼むか…」)
中に入ると冷たい冷気を感じる
「ふー涼しい、ここで少し考えるか」
しかし、一瞬の変な感じと共に周囲の音のざわめきが発生し始めた
(「ヤバイ」)
感じたが早いか俺は直ぐにコンビニを出て物陰に隠れる
音のざわめきは段々と大きくなりコンビニの入り口近くにいた客も動き出した
(「また…時が動き出した…」)
今度は何も問題は起きてないが、俺は散歩してる一般人を装いつつ早足でアパートまで急いだ

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