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西暦2199年の日常風景、日本のとある女子校で、体育の授業が行われている。

今日はマット運動の日だ。
マットを挟んで生徒達が向かい合っている。
1人が倒立をして、もう1人は補助の役目だ。

一生懸命に運動する女生徒達を今日も真剣に見つめる体育教師。
1人の女生徒が倒立して、補助が受け止める。
その瞬間、体育教師は右手に握り締めているスイッチを押した。
青白いフラッシュが光って、その生徒は逆立ちしたまま静止した。
今回は補助の子も一緒に静止した。

「集合。」
体育教師は他の生徒を集めると、
静止している女生徒の体のあちこちを差し棒で示しながら、解説を始めた。
「バランスよく倒立するには、胸を張って、お腹も突き出すようにして下さい。」
差し棒が胸に当たる。

体操服の胸の部分にはゼッケンが貼られていて、「アヤ」と書かれている。
このクラスでは彼女が一番模範的な運動をするらしく、よく教材にされている。
アヤも補助の子も、真直ぐに前を見つめて静止している。

彼女達に静止している間の記憶はない。
体の動きと同時に思考も停止してしまって、意識のない状態になるのだ。

一通りの解説が終わって、他の生徒達を解散させると、
体育教師は右手のスイッチを押した。
しかし、フラッシュが光らない。

「あれ?どうしたんだ。」
体育教師は何度もスイッチを押したが、装置からは光が出ない。
「困ったな。故障したかな?」
装置をコンコンと叩いて見るが、反応がない。
結局、装置は直らないまま、終わりの時間がきてしまった。

「装置が壊れちゃったよ。業者を呼んで修理するしかないか。
みんな、すまないが彼女達を運んでくれないか。」
体育教師は体育館脇にある自室を指差す。
生徒達は手分けして、マットを倉庫に片付けて、
アヤと補助の子を体育教師の部屋に片付けた。

アヤは逆立ちのまま、もう1人も補助の姿勢のまま、他の生徒達に運ばれていった。
2人が次の授業に出られない事を、受け持ちの教師に告げたあと、体育教師は自室に戻ってきた。
そこにはアヤと補助の子が、体育の時間と変わらない姿勢で静止している。
そこで体育教師は気が付いた。

装置が故障するという思いがけない出来事ではあるが、自分はとんでもない状況にあるのだ。
目の前には体育優秀のアヤが、教材になったまま静止しているのだ。
彼女は装置が直って、オレンジ色の光を浴びるまでは無意識の人形なのだ。

業者が来るまでには、まだ2時間ある。
体育教師の心をエロが支配し始めた。
この続きはまた今度。

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