時間停止(タイムストップ) - カチコチ魔法少女 3
時間停止を解除した瞬間。
まなは表情を崩し、そして
「あああ!! んあああ!!お尻が お尻が!!!」と大声で叫ぶ。
どうやら、時間停止中に与えた感触が、停止解除時に一気に襲いかかったらしい。
彼女はそのまま倒れこみ、そして大声で泣き始めた。
痛いのと気持ち悪いのと…もしかしたら気持ちいいがあるかもしれない。

勿論変身は失敗した、が、異世界に移転されていた服が戻り、既に元の格好に戻っている。
そして、魔法の杖を、本来の杖の役割である「支え」にした後、泣きながら悪魔にこう叫んだ。
「…な 何をしたのよ!」
「いや、少しばかりお仕置きをですね……。」
悪魔はなんとかまなを宥め、説明をする。
自分は悪魔ではあるが、同時に「時」を操る精霊だという事。
そしてこの先、少女の身体の自由を奪うウィルスを持って、魔法少女を一網打尽にする魔界の作戦が行われる為、
それから逃がす為に、自分が少女を拉致しているのだという事を。
勿論まなは、信じられない。という顔で見つめてはいるが、
しかし精霊だという事は彼女にも分かっていた。 ただ、あのようにコレクションみたいに展示するのはどうかと思う。
「それに私に変な事をしたし…!」
「……あ あ〜。」
悪魔は目を逸らす。 お仕置きとはいえ彼女に性的行為をしたのは事実だ。
それに悪魔は、彼女以外の女の子のパンツを盗んでいるのだ。
もしその事がバレたら、魔界の使いじゃなくてもまなに本気で殺されるだろう。
「…と、とりあえずそのウィルスをどうにかする為に協力するわ!」
まなは悪魔を睨みつけるが、悪魔はその事に構わず、彼女に握手を求めた。



後に悪魔は、そのウィルスの事件が解決した後、捕えていた女子児童達を開放する事になる。
しかし、まなのお尻の感触だけは忘れる事が出来なかったらしく、気が向いた時に時間を止めて、まなのお尻に尻尾を入れるという事を繰り返していたらしい。

正義の魔法使いのお尻に尻尾を入れて無事でいるのは、この悪魔だけだった。
まなは今日も、悪魔にお尻を弄られている事なく、魔法少女として戦いを続けていた。

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