少年と大きなお姉さん3

初出スレ:2代目246〜

属性:少年と大きなお姉さん




「紳士の嗜みが何かですって?」
 生徒の質問を受け、椅子を回転させて黒髪の女性が振り返った。
「うん、持ち物限定なんだけど」
 昨日の一件から、夜もろくに眠れず少年は考えたものの、答えはどうにも出てこなかった。
 今日、学校でたまに仮病で利用する保健室に来た彼は、保健医の先生にそのことをそれとなしに尋ねる。
 彼女の名前は中島唯。この保健医は、小柄で無口だが気兼ねなく話せて頼りになるともっぱら女子に噂の人物だった。
 彼もちょくちょく、彼女が女生徒の相談らしい話をしているのを見たことがある。
 そういう人なら、昨日の長身の女性の言った問いの答えを知っているのかもしれない。
 午後一限目をほっぽり出し、彼がここへ足を運んだのはそのためだった。
 振り返り、彼を無表情に見つめる彼女の、白磁のように白い肌が差し込んでくる初夏の日差しに眩しい。
 長身グラマラス褐色肌の昨日の女性とは対極の女性に思えた。
 小柄で、まるで少女のような顔をしているが、転勤してきたことなどから二十代後半らしいという説が有力だ。
 有力、というあたり確かなことはわかっていないのだから、ミステリアスな女性である。
 白衣がなければ十代で通じるのではないかとさえ彼には思えた。
「ふぅん」
 意味ありげに彼女は少年を見据える。
 ノンフレームの眼鏡の奥の瞳は何を考えているのか相変わらず不明だった。
 それは怜悧な雰囲気、悪く言えば根暗な変人に近かった。
「それは何に関してのものなのかしら?」
「え」
 少年は保健医の質問に答えに詰まった。
 まさか童貞捨てるために必要な道具らしいんですとはいえない。

「えーと……その、女性が男性が持ってると助かるもの、ということなのかな?」
 曖昧極まりない答えを返す。
 怪訝な表情も浮かべず、保健医は、そう、とだけ呟いた。
「俺もよく分からないから聞いてるんすよ」
 頭をかいて彼は苦笑いを浮かべる。
「そう……」
 中島は机の引き出しを開け、おもむろに何か取り出す。
 いったい何をしているのか理解できない達也はただその光景を見つめる。
「はい……」
 彼女は小さな箱を差し出す。
「紳士の嗜み」
 少年が手に取る。
 コンドームの箱だった。
 中島保健医が納得した口調で言う。
「この学校でも女の子に時々相談されるわ。彼氏が避妊してくれないって」
「え。俺は別に……」
 避妊云々より、自分はまだ童貞だ。
 しかし、同世代の女の子どころか名前も知らない大人の女性相手に童貞を捨てようとしているとは打ち明けられない。
 それに、確かに今思えば、あのときお姉さんは少し困ったような顔をしていた。
 つまりお姉さんはゴムを切らしていたかしたのではないか。
 ……避妊なんて全然考えてなかった。
 少年は反省した。
 エロ雑誌のセックステクニックのコーナーで猛勉強する以前の問題だったのだ。
「大事にしてやりなさい。今回それは無料であげるから。なくなったら今度は売ってあげてもいいわ」
「あ、ありがとうございます」
「彼女の様子がおかしいなら妊娠検査薬もつけるわよ? 良い病院紹介してもいいわ」
「い、いえ妊娠はしてないと思いますんで」
 まだ本番さえしていないのに妊娠はしないだろう。
「そう。また困ったことがあればきなさい」
「そりゃどうも」
 誤解されているようだが……まあまさか自分のようなガキのセックスの相手があんな美女だとは思わないだろう……、結果オーライなのでよしとしようと彼は思う。
 答えは出たのだから、今日は……
 美女の裸身が脳裏に浮かぶ。
 はやる気持ちを抑えながら、彼はコンドームの箱をポケットにしまった。





「……答えは分かったかしら?」
 幸いにも昨日と同じ時刻、同じ車両に彼女はいた。
 露出の大きさは昨日の服よりも際どかった。
 豹柄のネックホルダートップスと、黒いエナメルの光沢を放つミニスカート。靴は紅いパンプスで、背中は臀部近くまで大胆に肌を曝している。今日はガーターベルトをしていないので、その日本人離れした長く褐色の素足を惜しげもなく曝している。
 日差しが厳しくなってきた季節とはいえ、これで人気のない場所を歩けば襲われてもおかしくはない。ほとんど裸のような服装だった。
 その長身と美脚を見せつけるように、脚を組んで座席に座る彼女は、今日は少し機嫌が良さそうにみえた。
「これ、っすよね」
 少年がカバンから小さな箱を取り出す。
 立ち上がった彼女はそれを手にとって確認し、妖艶に微笑んだ。
「んふ。正解よ」
 彼女はコンドームの箱を開け、中から束を取りだした。
 ピリリ、と今日はピンクのルージュを引いた唇でくわえ、束から一枚を切り取る。
 ゴムをくわえた彼女はそれだけで淫らなイメージを増幅させた。
 こっちに来なさい、と目配せし、彼女は少年を引き連れていく。
 彼女は後部車両のトイレへ、人影がないことを確認して入っていった。
 当然、少年も一緒だ。
 ゴムを手荷物置きに置くと、少しウェーブのかかった豊かな金髪を掻き上げる。
 トイレの中だというのに、彼女の香水の香りが一切の悪臭を中和するようだった。
「ここでしましょう。邪魔も入らないわ」
 彼女は内鍵をかけると、少年を抱き寄せ、腰を折ってキスをする。
 ディープキスだった。舌と舌が絡み合い、唾液を交換する。
 少年は昨日の感覚を頼りに必死で応じた。まるでなにかをむさぼり合っているような感覚だ。
「んぅー」
「んく」
 二人とも互いの粘液を嚥下し、頬を紅潮させる。
 既にセックスが始まっていることを少年は理解した。
「どこを触ってみる?」
 彼女がドアを背にして挑発的に尋ねた。
「お、おっぱい」
「オーケー。じゃあ、やってみて……」
 少年が彼女に抱きつく。
 脇から服の中へ手を入れ、背中へ回し、ブラのホックを外す。
 昨日、必死に夜中に雑誌のコーナーで予習した通りにできた。
「うまいうまい」
 彼女が素で関心する。
 少年の瞳がよく見ると少し充血しているのは、きっと興奮以外にも原因があるのだ。
 ……私のために、昨日一晩だけで勉強したのかしら。
 それを思うと、キュッと胸の奥が熱くなった。
 今まで、そこまで自分のために何かする……いや、厳密には自分の身体目当てためかもしれないが、それでもよかった……男はいなかった。
 彼女は少年の股間に手を伸ばし、ベルトを外してジッパーを下げる。
 彼のものは既に固くそそり立っていた。
「んふふ……」
「ふぁ」
 つつ、と指でなぞり、下着の中から取り出す。
 少年も負けじとその掴んであまりある乳を両手をもみしだく。
 柔らかさと、指を押し返す弾力はたまらない感触だった。
「ああぁん」
「はぁはぁ」
 まだ慣れていないのだろう。荒っぽい愛撫だった。
 しかし必死にしてくれているのはよく分かる。
「ちゅっちゅる……」
「あぅ!」
 乳首を口に含まれ、彼女が仰け反る。
 コリコリと片方の乳首もいじられると、綺麗な色と形の乳首が緊張するのが分かった。

「ん……お姉さん、下もいい?」
「はぁはぁ……ふふふ、どーぞ」
 少年がミニスカの中に手を入れる。
 アンダーヘアの感触が指先に伝わった。
「んぅ……ああぁ……」
 クチュクチュと愛液の弄ばれる音がする。
「ショーツ汚れちゃうから……脱がして」
「は、はい」
 片手ではうまく脱がせないので、両膝をついて下着を脱がしていく。
 トップスとセットなのだろう、野性的な豹柄のハーフバックショーツだった。
 脱がす瞬間、愛液が糸をひいて垂れる。そのまま降ろしていくと、脱ぐために彼女が片足を上げる。セクシーな紅いパンプスがカツッと音を立てた。
 少年は彼女が感じてくれていることに歓喜した。
「んう……」
「はぁんっ!?」
 少年が彼女のよく整えられた茂みに舌をはわせた。
 もう互いに口数は少なく、互いにむさぼるような行為が繰り広げられている。
 少年はそのまま、クリトリスを探し当てて舌先で転がす。
「ああぁあぁ! いいっもっとぉ!」
「ぷちゅ……くちょ……」
 ハスキーな声で彼女が喘ぎ、さらなる愛撫を望む。
 少年はそれに興奮し、息継ぎも忘れて舌を動かした。
 女は彼の頭を乱暴に掴み、自分好みに愛撫させる。
 ただ、それは嫌ではなかった。彼女は自分を求めてくれているのだから。
 ひくひくと蠢く膣内に舌を差し込むと、少し酸味がかった膣内の味がした。
 それから女性主導の強制クンニがしばらく続く。
「ぷはっ」
「ん……」
 満足げに彼女が少年の顔を放す。
 彼女はそれほど嗜虐趣味の持ち主ではないが、セックスで主導権を握ることがこんなに楽しいことだとは知らなかった。
 この少年は、自分好みの愛撫をしても全て応じてくれる。何と便利な存在なのだろう。
 ……なら、ここらでご褒美をあげなきゃね。
 奥底に眠っていたサディスティックな性格を露わにし、彼女は言い放った。
「いいわ……始めましょう。その情けないもの、ぶち込みたいんでしょう?」
「は、はい……」
 少年の亀頭は今にも暴発してしまいそうなほど怒張していた。
 彼女は先刻そこに置いたコンドームを手に取る。

「立ちなさい」
「え?」
 とりあえず言われるがままに彼は立ち上がる。
 ピリッ!
 彼女はコンドームの封を切ると、中のゴムを口にくわえた。
 そして跪くと、いったい何をしているのか分かっていない様子の少年のペニスに口を近づける。
 すると、まるでペニスにキスするように彼女はくわえたコンドームを慎重に被せていく。
「ぁう!?」
 ゴムをフェラ着けされていくペニスには、ゴムフェラされているのと同じ感覚が走る。
「くう……」
 少年は射精しそうになるのを必死に耐える。
「んふ」
 彼女が口を離し、その淫らな唇を紅い舌でペロリとなめる。
 ピクピクと脈打つペニスには、唾液に濡れた薄紫色のコンドームが装着され、鈍い光沢を放っていた。
「さぁ、ここに座って」
 少年を便座に乗せると、彼女はそこに大胆にまたがった。
 少年が生唾を飲み込む。
 いよいよ、自分の初体験なのだ。
 目の前には、汗ばんだ半裸をさらす美女の身体がのし掛かってきている。
 まるで逆レイプされているようだ。
「じゃあ、あなたの初めて、もらうわ」
 ひくつく膣口に先端をあてがい、そのままゆっくりと腰を下ろしていく。
 ニュック、と音がしたような気がした。
「はぁはぁ……久しぶりだからちょっとキツ……」
「かはっ!?」
 情熱的な熱い感触が背筋をゾクゾクとさせた。
 必死に踏ん張らなければ、このまますぐに射精してしまいそうだ。
 大人の女性など、ガバガバな膣だと今までバカにしていた彼だが、そんな偏見は全くの嘘だと思い知る。
 スキン越しでも伝わってくるぬめりと、締め付けてくる膣壁の感触はまるで彼の想像を絶していた。
 少年は今でも信じられなかった。
 ……こんな大人の、それもとびきりの美人が初体験の相手だなんて。
 一生分の運を使い切ったのではないかと思えるほど贅沢な初体験だ。
「ん……全部入ったね。じゃあ、動くよ?」
「は、はい」
 本来男が言うべきであろう言葉をかけられ、少年はただうなずいた。
 もはや少年にできることなど限られている。
 彼女が腰をゆっくりと上下させ始める。
 便座に座った少年にまたがった状態でも、彼女のパンプスは床にしっかりとついている。脚の長さはまさに驚異だった。
 そのため、上下運動も腰だけというより、身体全体を使っているようだ。
 降ろす時は柔らかく、そして早く。上げる時はキュッと鍛えられた身体全体でペニスを締め上げ、そしてゆっくりと。

 一分もしない内に、彼の我慢は限界を超えた。
「だ、ダメっす! もう出るっ!」
 ビクビクと亀頭が膨張するのを彼女も感じた。
 それが射精の前兆というのは知っている。
「いいわよ。我慢しないで出しなさい」
 彼女がすぐにラストスパートに腰の動きを切り替える。
 パンッ パンッ パンッ パンッ パンッ
 彼女のむっちりと、それでいて引き締まった尻と少年の股間がぶつかり合い、トイレ内に断続的に響く。
 彼は壊れてしまいそうな快感の中、目の前で乱暴に揺れる二つの乳を両手で搾るかのようにもみしだく。
 そして、せり上がってくる精液をペニスに感じた。
 渾身の力をこめて、腰を上げて彼女の膣奥にペニスを押しつける。
 その瞬間だった。
 ドックン!
 塊のような精液が彼女の膣内で打ち出された。
 子宮口に直撃したその迸りに、彼女が目を剥く。
「ああああぁー! あたしの中でピュッピュッて出てるぅ!!」
 昨日のような手のひらではなく、胎内でその迸りを感じる。
 背中を反らせ、髪を振り乱し、天井を仰いで彼女は叫声を上げた。
 その間にも、少年の若く新鮮な精液がドクドクと射精されていく。
 膣内で少年の射精を感じながら、同時に彼女も達していた。
「はぁー……はぁー……」
 射精が収まると、少年にもたれかかるように抱きつく。
 膣内が精を吸い取る収縮を繰り返し、少年がなおも軽くうめいた。
 ピュッと子宮口に押しつけて放つ。それがなんだか彼女にとっては必死で可愛く感じられる。
「く……」
「んふふっ」
 それがなぜか可愛く思え、彼女は笑みをこぼした。
 しばらくそのまま二人は性交渉の後の余韻を楽しんだ。
「ふー…」
 彼女が身を起こし、ゆっくりと膣から少年のペニスを抜いていく。
「中でゴムが外れないようにこうするのよ」
 思い出したように彼女は彼にゴムの注意点を教える。
 萎えたペニスからゴムが外れて精液が膣内に漏れることがしばしばあるからだった。
 にゅるりと膣内から愛液に濡れて出てきたゴムの先端には、大量の白濁した液が詰まっていた。
 彼女は手早くゴムを外し、少年に意地悪く見せつける。
「あらあら、凄い量ね」
「う……」
「ふふ、初めての感想は?」
「さ、最高でした」
「そ、良かったわ」
 ティッシュで股間を拭き、下着をはいて身なりを整える。
 昨日も見た光景だった。
「あの、お姉さんの名前って……」
 少年が声をかけようとすると、彼女が唇を塞いだ。
 濃厚なキス。
「じゃ、ね」
 彼女はそう言い残すと、トイレから出て行く。
 車内アナウンスが駅到着を知らせた。
 少年は慌てて彼女の後を追おうとするが、ズボンもはいていない状態で出て行くわけにはいかなかった。
 彼女の姿は消え、香水のほのかな匂いだけが残る。
 強烈過ぎる体験に、強気な彼も呆然としている。
 ……これで、終わりなのかな。
 そう思うと寂しい。本当に寂しかった。
 彼女はろくなことのない自分の前に現れた女神だったのだ。
 女神はそう安いものではない。できることならもっと、と思うはガキの我が儘というものだろう。
 達也はろくでもない人生を歩んできた分、その辺りは人並み以上に謙虚だった。
 それに、初体験としては最高のものだった。それが例え電車のトイレの中だろうとも関係なかった。
 封の切られたゴムの包みと、縛られた使用済みコンドームだけが彼女との交わりの証だ。

「ふぅ……」
 彼はコンドームの箱を手にとってカバンにしまおうとする。
「ん…?」
 箱の上に何かある。
 手帳の切れ端のようだった。
狃薀┘奪舛めでと  名前、言ってなかったね 「リカ」よ だいたいこの時間に電車乗ってるから コレ、連絡先
 その一文の下に、携帯のアドレスが載っていた。
「……お、おおお」
 トイレの中で飛び上がってしまいそうだった。
 要は彼は彼女に犹瑤錣讚畛呂瓩討い襪里世、浮かれるあまりそれに気づかない。
 彼は自分が年上の女性にとって得難い獲物だと、今まで考えたこともない。
 ただあの狃神瓩傍い貌ってもらえたらしいことだけが、生まれてこのかた不運続きの彼にとっては最高に嬉しかったのだった。
 


(続く?)




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2008年01月02日(水) 17:38:55 Modified by toshinosa_moe




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