無題736

初出スレ:5代目736〜740

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卒業式を間近に控えた校舎は夕方ということもあり、閑散としている。
生物準備室は校舎の端にあり、更に人気がなかった。
「せんせ」
そこに声がした。
「おう、どうした?」
準備室の中からよれた白衣を着たままで応じる。
「第一志望、受かったよ。担任の先生に報告に来たの」
扉から少し頭を傾けて覗き込む癖のない、ボブの髪が小さな顔を縁取っている。
「そりゃおめでとう。入るか? コーヒーくらいは出してやるぞ」
「失礼します」
行儀よく挨拶して入ってきた彼女は、なれた様子で準備室の雑多な備品の間を縫うように歩いて椅子に座る。
電気ケトルであっという間にわいた湯を簡易式のドリップフィルターに入れた粉の上に落とす。
湯気とともに香り立つコーヒーが、サーバーに落ちきるまで言葉はでなかった。
無骨なマグカップにコーヒーをうつして彼女に手渡す。
「じゃ、おめでとう。良かったな」
「うん、ありがとうございます。多分生物で点を稼いだんだよ」
笑って乾杯代わりにマグカップを軽くぶつける。黙って飲み込むと熱いものが体の芯をじんわりと暖める。
「春から東京か?」
「うん、一人暮らしになるんだ。明日上京してネットで予約した部屋を見にいくの」
彼女の顔は未来への期待と少しの不安で、複雑な表情になっている。
「4年なんてあっという間だからな、しっかり遊んでしっかり勉強しろ」
「せんせ、遊びの方なの?」
「そうさ、社会に出る前の長い長い休みみたいなもんだからな。思い出たくさん作れよ」
飲み干したマグカップを流しに持っていこうとした白衣の裾が、引かれる。
「せんせ、との思い出作りたいよ」
搾り出した声は少しかすれて震えていた。うつむいて顔が見えない。

「俺は教師で、お前は生徒だ」
「……もう卒業するよ」
「俺を淫行教師にする気か?」
「……18歳にはもうなっているもん」
ああ言えばこう言う反応にため息をつく。
「いくつ、年が離れていると思っているんだ」
「……15」
ぎゅっと白衣をにぎって離そうとしない、その手は少し震えている。
「こんなおっさんより、大学で若い男つかまえろ」
「せんせ、がいいんだもん。せんせじゃなきゃ嫌」
もうひとつため息をついてうつむいた彼女の頬を両手で挟んで、顔を上に向ける。
もう涙がこぼれそうだった。
「お前、その顔……。人の我慢を、まったく」
呟いて扉へと行って鍵をかけて戻り、暖房の設定温度を少し上げる。
「お前も物好きだ」
「目が高いと言って」
苦笑して震える唇に口付ける。見開いた目を閉じたのを確認して、ゆると舌先で唇を舐め割りいれる。
探り当てた舌先につ、と自分の舌先をあてて動かす。反射的に引こうをする身を押さえ、舌をすくい上げた。
「……ん、んん」
鼻に抜けるようなあえかな声に、目を細めて頬の粘膜や口腔を舌で確かめる。
ぽうっとした顔を眺め、首に顔を埋めながらブラウスのボタンを外していく。
「心拍、早い」
ブラウスをスカートから出して、ボタンを全て開ける。キャミソールとその下のブラジャーの紐が垣間見えた。
大きな手をブラウスの下にすべらせ、胸を包み込む。そこからも早い鼓動を感じる。
なだめるように背中をなでると、首に手が回される。
「今なら、止められるぞ」
「……やだ」
こいつはこういう奴だった。生物部でもないのにふらりと現れては勝手にしゃべり、色々なものに関心を示して質問攻めにする。
自分で考えろ、と突き放すとどこからか専門書まで手にいれて勉強する。
確かに生物で点をかせいだのかもしれないな。志望校の学部を聞かされて一人ごちる。
風変わりで強情で、でも驚くほど素直でまっすぐに見つめてくる。
倍近く生きているのに、つかまってしまった。

本腰を入れて胸をもみ始めると、緊張している様が可愛らしい。キャミソールの下から手を入れブラジャーを上にずらして
柔らかい温かい感触を味わう。すり、と先端に指をやればはっと息をつめた。
指でつまんでするとだんだんと固くなってくる。そこまで確認して胸を下から持ち上げる。
手に感じる重みを楽しみながら背中にも手を入れてホックを外した。
ブレザーとシャツを脱がせると華奢な鎖骨が誘うように現れた。
「これも脱ごうか」
キャミソールを脱がせ肩からブラの紐もはずすと腕で胸をかくした顔が真っ赤だ。
丸まる背中を起こし腕を外して彼女の座る椅子の前に跪く。白い胸の中心がピンクに立ち上がっている。
そこに顔を寄せてちゅ、と吸い付く。
「あ、せんせ……」
上ずる声を聞きたくて舌を使うと吐かれる息に甘い声が混じる。それに煽られる。
腰を押さえてスカートの舌の太腿に手を置いてさわ、と撫でる。口に入れた先端と舌と歯と唇で嬲りながら少しずつ手を奥へとすすめる。
「ん、……あ、ふぅ」
少し身をくねらせて唇から先端が逃げた。そのまま手を置いたのとは反対側の膝に唇を落とす。
ゆっくりと唇を押し当て、時々吸いながら手とともにスカートの奥を目指す。
「ひげ、くすぐったいよ」
剃り残しが刺激するのか、声に笑いが含まれた。
「ここも、くすぐったいか?」
爪で下着の中央を縦に掻くと、びくっと体が揺れた。指先に感じるかすかな湿り気に感度のよさを知る。
上下に、また円を描くように、下着の縁をなぞるように指を遊ばせる。小さく腰が揺れているのが更なる反応を引き出したい、欲求に
繋がる。本当にこんな年下相手にと自嘲する。
指を下着の横からその向こうにくぐらせると、腰を引こうとした動きより早く熱いぬるみに到達した。
感じてくれていた、と何故かほっとした気持ちになる。
「お尻、浮かして」
ゆっくりと椅子から体が浮いた隙にスカートと下着を外す。身に着けているのが靴下と上履きだけ。
なんとも倒錯的な眺めで、それに恥じらいを示されているのだ。言いようがない。
膝を開き指を会陰に当てる。つ、と上下に動かすことを何度か繰り返す。指に蜜が絡んできてすべりがよくなった。
上へと、向けた指をさらにその上の蕾に当てる。軽く押すと予想外の刺激だったのか腰がはねた。
「あっ、や、だ」
下からの蜜をまぶして円を描くと蕾は固く大きくなってくる。舌で触れると背中が反り返った。
「んっやっ、きたない、よ」
濡れ光るそこは綺麗な色をしていて、もっと触れていたい欲望を掻き立てる。
すすり泣く声を感じている証拠として、蕾を吸い、舌で転がす。指はその下で中へと沈んでいる。
形を確かめながら指で押し広げていく。ざらついた複雑な襞の感触に心がはやる。
ただもっとほぐす必要がある。何度かゆっくりと入れて抜いてみてどうにか慣れたようだと思い、また指を増やす。

座らせたままの姿勢では辛いかもしれないと床に白衣や、コートを敷いて横たえた。
「ごめんな、こんな所で」
服を脱ぎながらわびると、ううん、とかぶりを振られる。
「ここが、せんせのいるここが、学校で一番好きなの」
あまりにも可愛いけなげなセリフに、どくん、と心臓が音をたてて、ついでに下半身にも血流が集まる。
だがまだだ、もっと指でと慣らしていく。2本の指をぐるりと回しても痛がらなくなったところで、避妊処置をして我慢を強いた
ものをあてがう。
瞬間生じた、恐怖。それを見て取って頭をなでる。
「いくぞ」
ぎゅっと目をつぶったけなげな顔を眺めていると、小さく、でもはっきりと聞いた。
「……きて」
ぐいと腰をすすめてすぐにきつい抵抗にあう。膝裏をかかえて割りひろげているのにきつい。
それでも蜜と自分の分泌液の助けもかりてゆっくりと先端が中に入る。
眉をひそめて、唇をかみ締めている。いたいけな少女に無理を強いていると思うと申し訳ないが一応、合意の上だ。
中を押し広げながら根元まで埋め込む。きつく締められてすぐにも達しそうだった。
辛そうな表情なのに、目が合うと笑ってくれた。
「せんせ……うれしいな」
汗で額に張り付いた髪の毛を払い、ゆっくりと動かす。
「俺もすごく、幸せだ」
あまり激しくしないように気をつけて、それでも締められる感触は気持ちがいい。
とても幸せな気持ちで中で果てた。
しばらく抱き合って互いの体温と心臓の音を溶け合わせる。汗がひいてくると途端に寒さが肌をあわ立たせた。
名残惜しかったが中から出て行くときにゴムにまとわり付く赤いものに、その色を脳裏に刻み込む。

後始末をして服を身に付けまたコーヒーを飲む。まだ外は明るい。
「こんなおっさんに、後悔しないか?」
軽口は真剣な表情で封じられる。
「絶対にしない」
「だけど、俺を思い出にするんだろう?」
この後に待っているのは卒業と上京。彼女の顔が泣きそうになる。だがぐっとそれをこらえる強さを知っている。
「うん、決して忘れない思い出だよ。せんせにも私が残ってくれるといいんだけど」
そっと彼女に口付ける。忘れるはずないだろうとの呟きを胸に秘めて。

離任式にはきっと彼女は怒るだろう。顔を真っ赤にするさまが目に浮かぶ。
別に彼女のあとを追うわけじゃない。かつての同級生の研究室に声がかかってそちらに籍をおくことになっただけだ。
ただそれが東京で、それが彼女の大学の学部だと知れたら。
――きっと怒った後で笑ってくれるだろう。
よれた白衣に文句をつけながら。








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2011年05月24日(火) 01:59:52 Modified by ID:2C3t9ldb9A




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