第35回TREEセミナー予告

4月20日(火)17:00 〜 18:00
場所:東邦大学理学部5号館5210教室(東邦大学理学部へのアクセス

植物の繁殖に関わる生物間相互作用が三宅島の森林生態系回復に果たす役割

阿部 晴恵 Harue Abe
東北大学大学院農学研究科 研究員

要旨
生物間相互作用を通じたシステムの動態解明には、安定した系だけではなく、構成種の除去などにより、系の構成要素同士の関係の強さや方向性、影響の及ぶ範囲や規模を明らかにすることで、系の果たす機能の耐性を知ることが重要である。通常自然生態系においてそのような実験を行うことは困難であるが、2000年に始まった伊豆諸島三宅島における噴火活動は、特に火山ガスという大きな撹乱作用による生態系のノックアウト試験になっている。つまり、噴火という自然攪乱により、選択的に種が脱落し、それまで存在した種間相互作用系も様々な影響を受け、島嶼生態系全体も変化しつつある。このため、噴火が系に与える影響を評価し、その再生過程のモニタリングをすることは、噴火などによる撹乱要素の多い島嶼生態系成立の理解につながると考えられる。噴火後の予備的な調査において、ツバキ科の2種(ヒサカキとヤブツバキ)は火山ガスに対する耐性が非常に高く、他の樹種が枯死している立地においても生存し展葉や開花活動を行っていることが明らかになっていた。そこで、森林の維持機構を生物間相互作用の観点から解明するモデルとしてヤブツバキおよびヒサカキの繁殖をめぐる生物間相互作用に注目した研究を行ってきた。その結果、特に花粉媒介に関わる相互作用系は噴火という撹乱に対して耐性があることが明らかになっており、これらの系の存在は、新たな相互作用を生みだし、森林生態系回復の拠点となっている可能性が示唆された。本セミナーでは三宅島でのこれまでの研究結果について紹介する。

ポスター:第35回ポスター

pre-TREEセミナー予告

4月20日(火)16:30 〜 17:00
場所:東邦大学理学部5号館5210教室(東邦大学理学部へのアクセス

三宅島2000年噴火がジョロウグモの分布・体サイズ・交尾活動に与えた影響

柊 雅実 Masami Hiragi
生物学科・地理生態学研究室・M1

要旨
大規模な攪乱の影響を受けた各生物群の応答を調べることは、生態系の普遍的な理論の解明や機能不全に陥った生態系を回復する手法の確立に大きく寄与する。伊豆諸島三宅島2000年噴火後、島内の多くの生物群に対してその影響が調べられているが、クモ類への影響を詳細に調べた研究はまだない。本研究では、三宅島2000年噴火が島内に生息するジョロウグモに与えた影響の定量化を試みた。

ポスター:第35回pre-TREEポスター

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Posted by zwerxeqvqgd 2013年11月21日(木) 02:10:49 返信

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Posted by tufqudgghh 2013年11月15日(金) 05:33:54 返信

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