最終更新: treeseminar 2011年09月22日(木) 19:14:37履歴
7月21日(木曜日)17:00 〜 18:00
場所:東邦大学理学部習志野理学部5号館5209教室(東邦大学理学部へのアクセス)
場所:東邦大学理学部習志野理学部5号館5209教室(東邦大学理学部へのアクセス)
深見 理 Tadashi Fukami
(Department of Biology,Stanford University)
要旨
同じ環境条件の下でも、どの種がいつ移入するかによって出来上がる群集の種構成が変わることがある。例えば、資源をめぐる競争に強い種や弱い種は予め決まっているのではなく、どの種でもより早く移入した者が競争に勝つことがある。これは「先住効果」と呼ばれているが、その効果の大きさは種や群集によって異なり、何によって決まるのかはよく分かっていない。このセミナーでは、先住効果の大きさについて、花の蜜の中の微生物群集を用いて調べた研究を紹介する。花の蜜には菌類や細菌が多数見られることがある。これらの微生物にとって花は島状の生息地であり、微生物は花を訪れる送粉者に運ばれて島から島へと移動する。ハチドリが送粉する多年草の蜜に見られる菌類を用いて実験をしたところ、全般的に強い先住効果が確認された。しかし菌類種の組み合わせによって先住効果の大きさは異なり、種同士が系統的に近縁であるほど強い効果が見られた。これは、種が近縁なほど資源(糖やアミノ酸)の利用様式が似ていることと関連しているようだ。蜜の中だけでなく他の様々な群集でも、種の系統関係で先住効果の大きさを説明できるのではないか。この点について議論したい。
ポスター:第48回ポスター
(Department of Biology,Stanford University)
要旨
同じ環境条件の下でも、どの種がいつ移入するかによって出来上がる群集の種構成が変わることがある。例えば、資源をめぐる競争に強い種や弱い種は予め決まっているのではなく、どの種でもより早く移入した者が競争に勝つことがある。これは「先住効果」と呼ばれているが、その効果の大きさは種や群集によって異なり、何によって決まるのかはよく分かっていない。このセミナーでは、先住効果の大きさについて、花の蜜の中の微生物群集を用いて調べた研究を紹介する。花の蜜には菌類や細菌が多数見られることがある。これらの微生物にとって花は島状の生息地であり、微生物は花を訪れる送粉者に運ばれて島から島へと移動する。ハチドリが送粉する多年草の蜜に見られる菌類を用いて実験をしたところ、全般的に強い先住効果が確認された。しかし菌類種の組み合わせによって先住効果の大きさは異なり、種同士が系統的に近縁であるほど強い効果が見られた。これは、種が近縁なほど資源(糖やアミノ酸)の利用様式が似ていることと関連しているようだ。蜜の中だけでなく他の様々な群集でも、種の系統関係で先住効果の大きさを説明できるのではないか。この点について議論したい。
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