10月1日(月)16:30〜17:30

場所:理学部5号館5207教室 (東邦大学理学部へのアクセス

細菌のメタ群集モデル:細菌の多様性と炭素循環をつなぐ



三木 健  Takeshi MIKI
京都大学生態学研究センター ポスドク

要旨

細菌群集は、あらゆる生態系において物質循環と深くかかわっています。最新の分析により細菌群集では、(1)群集内で共存する系統群数が非常に大きく、(2)その系統群ごとに生理・生態的特性が異なり、(3)環境の時空間変動に応じて細菌群集の組成も変動を示し、(4)個体の移動分散が種の分布を制限する要因になる、ということが明らかになりつつあります。しかし、このような細菌群集の特徴が、物質循環にどのような影響を与えるのかについては、いまだに仮説すらありません。そこで、系統群の多様性と群集組成の空間的不均一性を共に組み込んだメタ群集理論モデルを用いて、「群集構造の空間的不均一性と細菌の移動分散が、局所的な環境変動に対する群集構造の時間的変化(=群集レベルの適応的応答)の原動力となり、炭素循環に大きな影響を与える」という仮説を検討しました。


セミナー終了後,懇親会を予定しています.奮ってご参加下さい.

2007年10月26日のポスター

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