日本曹洞宗に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々を簡潔に示しています。日本曹洞宗に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

禅宗では、弟子が嗣法する証しとして、師から系譜が授けられた。これを『嗣書』という。書式は時代や禅宗諸派によって異なっている。通常、過去七仏から西天二十八祖東土六祖を経て中国・日本の禅宗各派の系譜に連なる祖師の名前が記されている。
△覆、,箸狼佞法或る僧が寺の住持となり、その証明を求める場合に、師とすべき者に対して送られる書類こそ『嗣書』本来の姿であるとの説もあって、これを「法嗣の書」という。
日本曹洞宗では、室中にて授与される三物(嗣書・大事血脈)の一。なお、特に江戸期の宗統復古運動の後は、『嗣書』の伝授は1回きりであり、1人の師の下で嗣法したならば、別の師の下で嗣法は出来ないとする「一師印証」が定められた。
道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一。95巻本では16巻、75巻本では39巻。仁治2年(1241)3月7日、興聖寺にて記された。

【内容】

ゝ擇哭△砲弔い討蓮日本に於いては『嗣書』の見解として、,冒蠹する道元禅師の『正法眼蔵』が大きな影響をしてきたが、どうやら、昨今の研究ではいわゆる嗣法の証しとして師から弟子に授けるという機能について疑問が持たれている。

それを証明するように、中国の清規では以下のような定義がある。
初めて住持と為るに、必ず嗣書を通じ、本を忘れざる也。若し法嗣が書を通じて至らば、則ち住持、必ず陞座す。咨に、専使、法要を問い、機に隨って説法す。 『百丈清規証義記』

これでは、住持になるとき、そのなった事実を弟子の側から師に伝えるものだと理解できる。当然に、伝える頃には本師遷化している例もあって、中国の燈史では、そのような事例も見える。

い砲弔い討世、道元禅師は、仏祖は必ず仏祖から正法眼蔵を相続してきたことの意義を明らかにしている。
仏々かならず仏々に嗣法し、祖々かならず祖々に嗣法する。これ証契なり、これ単伝なり、このゆえに無上菩提なり。

そして、嗣法の証明として、師資には必ず『嗣書』が必要だとされる。
この仏道かならず嗣法するとき、さだめて嗣書あり。もし嗣法なきは天然外道なり。

『嗣書』については、道元禅師が入宋して、中国で学んでいたときに惟一西堂・伝蔵主・無際了派・元鼒和尚などが持していた『嗣書』を拝覧し、その結果各派に於いて書式が異なること、そして宗風が異なることを示している。
ときに道元、宗月首座にとふ、和尚いま五家宗派をつらぬるに、いささか同異あり、そのこころいかん。西天より嫡々相嗣せらば、なんぞ同異あらんや。宗月いはく、たとひ同異はるかなりとも、ただまさに雲門山の仏はかくのごとくなると学すべし。釈迦老師なにによりてか尊重他なる、悟道によりて尊重なり。雲門大師なにによりてか尊重他なる、悟道によりて尊重なり。

同巻の巻末には、奥書の形で、道元禅師が過去七仏が、それぞれ別の世界に現れた教主なのではなくて、この世界にあって嫡々相承してきた存在であると如浄禅師に指導される一幕が収録されている。なお、同巻には道元禅師の直筆本が数種伝わっていて、現在、その修訂本の1つは駒澤大学が所蔵している。

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