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【定義】

原本は散逸していて伝わらないけれども、大分県泉福寺にその奥書のみが伝わる戒脈である。覚心というのは、道元禅師から菩薩戒を受けたとされる臨済宗法灯派・心地覚心禅師のことである。なお、永平寺50世・玄透即中禅師が、何故か天台宗と禅宗二系統(曹洞・臨済)の戒脈を合揉して勝手にこの戒脈を模造したということがあったようだが、それは誤りだとされる。泉福寺の奥書からは、栄西禅師―明全和尚を経由して相伝された臨済宗黄竜派と、天童如浄禅師から受けた曹洞宗の流れしか見えないのであり、多分に禅宗のみの戒脈だったのだろう。なお、詳しくいうと、泉福寺の奥書とは、覚心が更にその門弟心瑜に正応3年(1290)9月10日に授けたものであり、今は通称して『授覚心戒脈』とはいうが、それは正確とはいえない。現在は、『道元禅師全集』で翻刻を見ることが可能である。

【内容】

奥書のみ紹介しておきたい。
東林敞和尚、天台に在りし日、維摩室に於いて示して曰く、菩薩戒は宗門の一大事因縁なり、汝、航海し来りて禅を予に問う。因みに先ず此戒・法衣・応器・座具・宝魁拄杖・白払を授け、一物も遺さず授け畢んぬ。 于時大宋淳熙己酉九月望日、懐敞記す。

こちらは、臨済宗黄竜派の戒脈の奥書である。
大宋宝慶元年乙酉九月十八日、前住天童浄和尚示して曰く、仏戒は宗門の大事なり。霊山・少林・曹渓・洞山、皆な嫡嗣に附す。如来従り嫡嫡相承して吾に到る。今、弟子日本国僧道元に附法す。伝附、既に畢りぬ。今、覚心、心瑜に附す。 時に正応三年九月十日、覚心示す。

こちらは、曹洞宗系の戒脈の裏書きである。

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