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【定義】

禅苑というのは、禅寺禅林に同じ。清規とは軌範のこと。『禅苑清規』は現存する最古の清規である。全10巻であり、宋の慈覚大師・長蘆宗賾(生没年不詳。雲門宗・長蘆応夫の法嗣。崇寧年間[1102〜1105]に洪済禅院に住す)によって記された。崇寧2年(1103)序刊。

【内容】

元々、禅宗清規は、唐の百丈懐海が初めて制定したとされているが、その『百丈清規』は久しく散逸し、宋の徽宗の頃(1100〜1125)には全く見られなかったという。そこで、それを遺憾とした雲門宗の宗賾は、当時の叢林古刹などに行われている行法を広く調べ、そして、依準すべき禅門規矩を定めた。宋の崇寧年間に刊行されたことから、別に『崇寧清規』などともいう。現存清規の中では最古のものであり、百丈の古風を偲ばせるものであるという。後に編まれた清規は、この『禅苑清規』を範とした。内容は、禅僧行履叢林の諸職・日常の行法などを記したもので、詳細は後述する。

古くから再刊がなされ、嘉泰2年(1202)には虞翔が行い、宝祐2年(1254)には高麗版も出ているが、この高麗版は、現存する他の諸本と内容がずいぶんと違っているという。また、日本では南北朝の頃に五山版が、さらに宝永6年(1709)にも、寛政8年(1796)にも刊行された。金沢文庫には、鎌倉時代中期に行われた写本も残されている。

なお、道元禅師は、『永平大清規』のみならず、『正法眼蔵』でも数巻にて、『禅苑清規』を引用するなどしており、その影響の強さが確認できるため、現在の曹洞宗では事実上「準宗典」としての扱いを受けている。

【目録】

・第一巻
 受戒 護戒 弁道具 装包 旦過 掛搭 赴粥飯 赴茶湯 請因縁 入室
・第二巻
 上堂 念誦 小参 結夏 解夏 冬年人事 巡寮 迎接 請知事
・第三巻
 監院 維那 典座 直歳 下知事 請頭首 首座 書状 蔵主
・第四巻
 知客 庫頭 浴主 街坊水頭炭頭華厳頭 磨頭園頭庄主廨院主 延寿堂主浄頭 殿主鐘頭 聖僧侍者爐頭直堂 寮主寮首座 堂頭侍者
・第五巻
 化主 下頭首 堂頭煎点 僧堂内煎点 知事頭首煎点 入寮蝋次煎点 衆中特為煎点 衆中特為尊長煎点
・第六巻
 法眷及入室弟子特為堂頭煎点 通衆煎点焼香法 置食特為 謝茶 看蔵経 中筵斎 出入 警衆 馳書 発書 受書 将息参堂
・第七巻
 大小便利 亡僧 請立僧 請尊宿 尊宿受疏 尊宿入院 尊宿住持 尊宿遷化 退院
・第八巻
 亀鏡文 坐禅儀 自警文 一百二十問 誡沙弥 沙弥受戒文
・第九巻
 訓童行
・第十巻
 勧檀信 斎僧儀 百丈規縄頌

【テキスト】

・『曹洞宗全書』「清規」巻
両祖が、自ら著された清規に繰り返し引用されるなどしており、事実上の宗典に準じる扱いを受けているため、『曹全』に収録されている。

・曹洞宗宗務庁刊『訳註 禅苑清規』
鏡島元隆・佐藤達玄・小坂機融の諸先生によって訳註されたもの。

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