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【定義】

坐禅によって禅定力を養い、内観の法を修めて、人間の心の本性を悟ろうとする宗派を指す。

【内容】

インドの菩提達磨によって、初めて中国に伝えられたとされるため、達磨宗ともいい、仏心を悟ることを目的にするから、仏心宗ともいう。その後、達磨に到るインドの禅宗の系統は、摩訶迦葉尊者から28代続いて出来たという西天二十八祖説が出来た。そして、達磨以降、徐々にその門流が発展し、四祖道信門下には五祖とされた大満弘忍と、独自の禅風を挙用した牛頭宗に至る牛頭法融などが出る。五祖弘忍門下のうち、慧能によって南宗が起こり、神秀によって北宗が起こって2派に分かれた。この時、慧能を六祖とするための派下の僧による紛争などもあった。そして、現在の禅宗は、慧能の門下に出た青原行思と南嶽懐譲の系統が発展した結果である。

青原行思の系統からは、法眼宗・雲門宗・曹洞宗が出て、南嶽懐譲の系統からは、潙仰宗・臨済宗が出て、五家を形成した。

日本への伝播だが、伝教大師最澄(北宗禅・牛頭禅)を始め、何人かの祖師は日本に禅宗の流れを伝えたが、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて、その動きは拡大した。まず特記すべきは燈史文献に名前が載った唯一の日本人である比叡山の覚阿上人を挙げるべきであろう。覚阿は、中国に禅宗があることを知り、いてもたってもいられず入宋して、仏海慧遠(臨済宗楊岐派。『伝光録』では「仏眼遠」とするが、それは誤り)から嗣法した。なお、この教えは広まらずに終わった。また、栄西禅師が臨済宗黄竜派の流れを伝えたが、比叡山の圧力が強く、純粋な禅宗とはならなかったとする評価もある。泉涌寺の俊芿も入宋し、禅林にて安居した。
後、覚阿上人は瞎堂仏眼遠禅師の真子として帰朝せしかども、宗風興らず。又東林恵敞和尚の宗風、栄西僧正相嗣して、黄龍八世として、宗風を興さんとして、興禅護国論等を作て奏聞せしかども、南都北京よりさゝへられて、純一ならず。顕密心の三宗を置く。 『伝光録』第51章

そして、道元禅師は中国で5年ほど学んで曹洞宗の流れを伝え、この前後にも多くの留学僧・帰化僧が、主に臨済宗楊岐派の系統を伝えた。鎌倉時代・室町時代を通じて興隆し、戦国時代に至るまでには、京都の臨済宗を中心に五山文学と呼ばれる盛んな文芸運動を起こしている。

江戸時代には、臨済宗に属する隠元隆が日本に来て、黄檗宗を開いた。そして現在に至るまで、この臨済宗・曹洞宗・黄檗宗の三派をもって禅宗としている。

【道元禅師の禅宗批判】

道元禅師は、本師である如浄禅師の指導によって、禅宗という名称自体を否定した。
拝問す。仏々祖々の大道、一隅に拘るべからず。何ぞ強いて禅宗と称せんや。堂頭和尚示して曰く、仏祖大道をもって、猥りに禅宗と称するべからず。今、禅宗と称するは、頗る是れ澆運の妄称なり。 『宝慶記』第14段

また、道元禅師は禅宗という呼び名について、それが呼ばれることになった理由について、幾つかの理由を挙げているが、その1つとして俗人によって呼ばれるようになったという。
はじめ達磨大師、嵩山の少林寺にして九年面壁のあひだ、道俗、いまだ仏正法をしらず、坐禅を宗とする婆羅門となづけき。のち代代の諸祖、みなつねに坐禅をもはらす。これをみるおろかなる俗家は、実をしらず、ひたたけて坐禅宗といひき。いまのよには、坐のことばを簡して、ただ禅宗といふなり。 『弁道話

さらに、出家者の自称であったともいう。
しかあれば、仏道功徳要機、もらさずそなはれり。西天より東地につたはれて十万八千里なり、在世より今日につたはれて二千余載、この道理参学せざるともがら、みだりにあやまりていはく、仏祖正伝正法眼蔵涅槃妙心、みだりにこれを禅宗と称す、祖師を禅祖と称す、学者禅師と号す、あるひは禅和子と称し、あるひは禅家流の自称あり。これみな僻見を根本とせる枝葉なり。西天東地、従古至今、いまだ禅宗の称あらざるを、みだりに自称するは、仏道をやぶる魔なり、仏祖のまねかざる怨家なり。 『正法眼蔵』「仏道」巻

そして、このように禅宗の称号を嫌う理由として、いたずらに坐禅について、禅定を習うための方法(=習禅)として限定化しようとすることを批判したと考えられる。それは、先に引いた「仏道」巻にて、仏法について「仏法の全道」「祖道の全靠」と表現していることからも明らかである。

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