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【定義】

道元禅師の著作を渉猟し、確認されている全著作を収め、そして解題などを行った著作物。

‖腟彿歹蚕編集の筑摩書房版(後に臨川書店から復刊)。
⊆魄翔生機Χ静膰砧粥桜井秀雄監修の春秋社版(現在全著作の現代語訳が同じ春秋社から刊行中)。

【筑摩書房版・内容】

大久保道舟博士は、元々昭和5年(1930)に、懐弉禅師600回大遠忌を記念して『道元禅師全集』(春秋社・全1巻)を刊行されていたが、それはただそれまでに伝承されてきた資料を無批判に集めただけというものであった。その後様々な古写本の発見や、書誌学的な研究の進展があったため、改めて再編集した『道元禅師全集』を昭和45年(1970)5月25日に筑摩書房から上下巻(ただし下巻には別冊が付くため計3巻本)として刊行されている。また、平成元年(1989)には臨川書店から復刊された。その内容は以下の通りである。

・上巻

結集第一 宗意(上)
    正法眼蔵 75巻+12巻、拾遺

・下巻

結集第一 宗意(下)
    普勧坐禅儀
    普勧坐禅儀撰述由来
    道元和尚広録(永平広録
    正法眼蔵三百則(真字正法眼蔵
    永平初祖学道用心集

結集第二 戒法
    仏祖正伝菩薩戒作法
    出家略作法
    仏祖正伝菩薩戒教授戒文
    仏祖正伝菩薩戒教授文(別本)
    嗣書
    授理観戒脈
    授覚心戒脈

結集第三 清規
    典座教訓
    観音導利興聖護国寺重雲堂式
    対大己五夏闍黎法
    弁道法
    日本国越前永平寺知事清規
    永平寺告知事文
    赴粥飯法
    仏前斎粥供養侍僧事
    永平寺示庫院文
    永平寺庫院制規
    吉祥山永平寺衆寮箴規
    永平寺住侶制規

結集第四 法語・記・文・状・賛・偈・和歌

[法語]宝慶記
    参禅学道妙術
    鎌倉名越白衣舎示誡
    吉祥山命名法語
 [記]舎利相伝記
    明全和尚戒牒奥書
    永平寺三個霊瑞記
    十六羅漢現瑞記
 [文]観音導利院僧堂建立勧進疏
    羅漢供養式文
    大仏寺本尊自作起請文
    大吉文(立春大吉文冬至大吉文
 [状]波多野義重宛書状
 [賛]一葉観音賛
 [偈]上洛療養偈
    遺偈
[和歌]道元禅師和歌集

結集第五 聞書
    正法眼蔵随聞記
    永平室中聞書(御遺言記録
    不離吉祥山示衆
附載
解題
索引

・下巻別冊

道元禅師真筆集成(道元禅師の直筆と伝えられる書を影印し収録)
    普勧坐禅儀
    普勧坐禅儀撰述由来
    正法眼蔵山水経
    正法眼蔵嗣書
    正法眼蔵嗣書断簡
    正法眼蔵行持
    正法眼蔵諸法実相断簡
    正法眼蔵西来意
    対大己五夏闍黎法断簡
    羅漢供養式文草稿断簡
    明全和尚戒牒奥書
解説

【春秋社版・内容】

かつて、大久保道舟博士が刊行された『道元禅師全集』は、筑摩書房の前に春秋社から刊行されたものであった。そういった両社の間にあって、春秋社は再度自社から『道元禅師全集』を出すべきだと考えたとされる。そこで、酒井得元・鏡島元隆・桜井秀雄を監修に置き、鈴木格禅・河村孝道・小坂機融を編集委員として、他にも曹洞宗学の研究者の手を借りて校正などを行い、全7巻として刊行された。その内容は以下の通り。

・第一巻

正法眼蔵上 河村孝道 校訂・註釈 平成3年(1991)1月21日刊行
⇒75巻本の内45巻「密語」巻までを収録し、本文校異や著述略年譜、『正法眼蔵』記載仏粗略系譜を収録。

・第二巻

正法眼蔵下 河村孝道 校訂・註釈 平成5年(1993)1月25日刊行
⇒75巻本の内46巻「無情説法」巻以下全巻と、12巻本、他に別輯と拾遺を収録し、本文校異や著述略年譜、『正法眼蔵』記載仏粗略系譜、そして解題を収録。
 ・別輯
 『弁道話
 『重雲堂式
 「法華転法華」巻、「心不可得(後心不可得)」巻、「菩提薩埵四摂法」巻
 『示庫院文
 「唯仏与仏」巻、「生死」巻、「仏道(道心)」巻
 ・拾遺
 (草案本)『弁道話
 (草案本)「嗣書」巻
 (別本)「仏向上事」巻
 (草案本)「洗面」巻
 (草案本)「遍参」巻
 (草案本)「大悟」巻
 (草案本)「三時業」巻

・第三巻

道元和尚広録第一〜第五 鏡島元隆 校訂・註釈 昭和63年(1988)4月20日刊行
⇒『永平広録』の前半について、註を付け訓読文を付している。なお、祖山本を基本に、卍山本に基づき適宜修正を行っているのが特徴。

・第四巻

道元和尚広録第六〜第十 鏡島元隆 校訂・註釈 昭和63年(1988)12月20日刊行
⇒「第三巻」の後半に加え、解題を収録。

・第五巻

語録 鈴木格禅・桜井秀雄・酒井得元・石井修道 校訂・註釈 平成元年(1989)9月25日刊行

    普勧坐禅儀撰述由来
    普勧坐禅儀
     (付)普勧坐禅儀(天福本)
    永平初祖学道用心集
     (付)学道用心十則
    永平元禅師語録(永平略録
    正法眼蔵(真字正法眼蔵
    解題

・第六巻

清規戒法・嗣書 小坂機融・鈴木格禅 校訂・註釈 平成元年(1989)1月25日刊行

[清規]典座教訓
    弁道法
    赴粥飯法
    吉祥山永平寺衆寮箴規
    対大己五夏闍黎法
    日本国越前永平寺知事清規
[戒法・嗣書]
    仏祖正伝菩薩戒作法
    出家略作法
    仏祖正伝菩薩戒教授戒文
    仏祖正伝菩薩戒教授文(別本)
    嗣書
    授理観戒脈
    授覚心戒脈
    解題

・第七巻

法語歌頌等 鈴木格禅・東隆眞・河村孝道・石川力山・伊藤秀憲 校訂・註釈 平成2年(1990)2月10日刊行

    宝慶記
    正法眼蔵随聞記
    道元禅師和歌集
    御遺言記録
    舎利相伝記
    参禅学道法語
    大仏寺本尊自作起請文
    証悟戒行法語
    発願文
    永平寺三個霊瑞記
    入宋祈願文
    上寧宗皇帝表
    重上寧宗皇帝表
    三上寧宗皇帝表
    明全戒牒奥書
    妙覚寺鎮守勧請文
    宇治観音導利院僧堂建立勧進之疏
    如浄禅師続語録跋
    示近衛殿法語
    一葉観音賛
    如浄禅師諱辰偈
    吉祥山命名法語
    波多野義重宛書状
    附波多野広長偈
    仏前斎粥供養侍僧事
    立春大吉文
    冬至大吉文
    賜紫衣謝偈
    蘭渓道隆禅師宛返書
    (附)道元禅師宛書状
    鎌倉名越白衣舎示誡
    永平寺庫院制規
    永平寺告知事文
    十六羅漢現瑞記
    羅漢供養式文
    尽未来際不離吉祥山示衆
    永平寺住侶制規
    日根野・布美両庄関係消息
    達磨賛
    上洛療養偈
    遺偈
    解題

現在では、上記の春秋社本は絶版となったため、新刊は端本、或いは全巻揃いであれば古書店で見る程度である。ただし、同じ春秋社から現代語訳が刊行されている途中である(平成20年6月1日現在)。

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