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【定義】

〇院住職の居室のこと。一丈四方(一丈は約1.8メートル)の居室の意味である。なお、この故事は『維摩経』で、維摩居士が毘耶離城中の一丈四方の部屋に、神通力をもって三万二千の師子座を入れたことに由来する。丈室函丈などの表現もある。
∧丈に住していることから、寺院住職を指す呼称。住職のことを「方丈さま(ほうじょうさま)」などと親しく呼ぶ。

【内容】

「方丈」の出典は、『維摩経』の故事に因むとされている。
是に於いて長者維摩詰、神通力を現ずるに、即時に彼の仏、三万二千の師子座の高広厳浄なるを遣わし、維摩詰の室に来入せしめたまふ。諸の菩薩・大弟子・釈梵・四天王等、昔より未だ見ざる所なり。其の室広博にして悉く皆三万二千の師子座を包容して妨礙る所無し。 『維摩詰所説経(中)』「不思議品第六」

なお、この原文ではいわゆる「一丈四方」という広さは確認できないが、後の註釈書になると以下のような解釈になる。
即時に維摩詰の室に至りて四彼の仏、座を三万二千の遣わしむるに、方丈小室に入れる。能く容れて迫迮せざるは、不思議神力に住する故に能く爾なり。 『維摩経略疏』「巻二十 不思議品」

ここで、「方丈」という言葉が出ていることが確認される。なお、道元禅師は基本的に「住持人の居室」という意味でのみ「方丈」を用いる。
住持人は、方丈にて洗面す。 『正法眼蔵』「洗面」巻

なお、天童如浄禅師は、未だに維摩居士の方丈が現在していると説く。
浄名居士の室も、なお今に現在す。 『宝慶記』第41問答

具体的な場所は書かれていないが、普通に考えれば「毘舎離城」のことなのであろう。

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