曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

欲界第四天であり、「兜率」とは、サンスクリット語Tusitaの音写である。よって、「都率」「都史多」「兜率陀」など、幾つかの表記がある。また、意訳すれば「知足」「妙足」「喜足」などであり、満ち足りる場所ということである。この場所は、将来仏陀となるべき菩薩が、地上に下りるまでの最後の生(一生補処一生所繋)を過ごす場所であり、釈迦牟尼仏もこの場所から白象に乗って摩耶夫人の胎内に下りたという。また、その際には、同じ兜率天などに住む天衆のために、「一百八法明門」を説いたという(『仏本行集経』)。

現在、この兜率天には弥勒菩薩?がおり、釈尊滅後56億7000万年後(この数字には諸説有り)、地上に下りることになっているといい、未来仏信仰と相俟って、弥勒信仰、兜率往生信仰などが生まれた。
祖宗いはく、釈迦牟尼仏、自ら迦葉仏より正法を所伝して、兜率天に往き、兜率陀天を化して、今も在ること有り。 『正法眼蔵』「行仏威儀」巻

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます