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【定義】

中国宋代の禅林の図式を、徹通義介禅師が書写してきたものとされる。全2巻で、紙本巻軸であり、大乗寺本は重要文化財に指定されている。

【内容】

中国の禅刹?である、万寿寺・霊隠寺・景徳寺・蒋山寺・万年寺・浄慈寺・龍遊寺・何山寺などの寺院伽藍配置・伽藍建築様式・仏殿法堂内の荘厳、或いは開山堂僧堂衆寮・洗面所など、仏具や器具の約20種、また法要行事に関して、仏殿諷経楞厳会僧堂念誦?巡堂土地堂念誦出班焼香告香?などの全体、または部分が図示されている。元々の図鑑は、大乗寺蔵であり、寺伝によれば義介禅師入宋の折りに書写されたものという。また、仙台泰心院?には、近世に書写された異本がある。
廿六日、方丈に上りて、因みに五山十刹図二巻を閲す。 面山瑞方禅師傘松日記

更に、以上の通り、江戸時代中期の永平寺にも『五山十刹図』が伝わっていたことが知られる。また、大乗寺本の影印本が、いくつかの大学図書館に収められ、簡便なところでは『禅学大辞典?』所収の「図録」で見ることも可能である。

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