【定義】
住持が天皇からの勅宣によって定められる道場のことで、官寺のことである。出世道場は特に、紫衣の着用が認められており、臨済宗では五山、曹洞宗では
両大本山などがそれに当たる。
特に
日本曹洞宗では、一寺院の
住持となる前に、
永平寺、または
總持寺に上山して
転衣の儀式を行い、さらに朝廷から綸旨を賜る制度があり、それは明治初年まで続いた。これを本来は
出世、或いは
瑞世という。今日では、
伝法を終えた者が、
両大本山に上山して、
瑞世の儀式を行うことになっている。この
瑞世をする僧侶を瑞世師といい、または一夜住職ともいう。
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