【定義】
読み方は「さば」。意味は、鬼界の
衆生に飯を施すこと。『大般涅槃経』巻16「梵行品」には、仏陀が人などを食べる鬼神を
教化して、生飯を受けさせるようにしたが、これを
声聞にとっての戒としている。この鬼神は、曠野鬼であるとされる。現行の
作法では斎時に生飯を出すことを
出生という。古来は粥時も行ったとされる。
次に出生す、右手の大指・頭指を以て飯七粒を取り、鉢刷の柄上に安んじ、或いは鉢単の縁に安んず。凡そ出生の飯、七粒を過ぎざれ、餅麺等の類、半銭大の如きを過ぎざれ。〈而今、粥時は出生せず。古時はこれを用ゆ。匙筯を以て出生することを得ざれ。〉出生し訖って合掌して黙然す。 『赴粥飯法』
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