【定義】
江戸期の曹洞宗が輩出した
黄泉無著による『
正法眼蔵』の出典研究書。黄泉は、
面山の『
渉典録』や、
万仞?道坦の『渉典
補闕録?』の成果を受け継ぐ形で、さらに研究を進め、先人の遺漏を補った。
【内容】
同著の序・題からすれば、著述・成立は文政5年以前であり、実際に完成したのは天保7年(1836)であった。その翌年には刊行されているが、これは黄泉が亡き両親の追善供養を願って、托鉢して勧募した浄財を使ったとされている。
刊行の際には、門人などによって校正がされており、全95巻への註釈を終えている。
【テキスト】
・『正法眼蔵註解全書』(全10巻)
・『永平正法眼蔵蒐書大成』(第21巻)
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