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【定義】

江戸中期に日本曹洞宗が輩出した学僧。僧名は老卵。『正法眼蔵』参究の歴史に名を残す。

出身:山形県
生没年:享保9年(1724)〜文化2年(1805)

【内容】

羽前で生まれた父幼は、10歳で鶴岡総穏寺の石門の下で出家し、諸方で参学した後に、天桂伝尊の法嗣である、鶴岡破鏡庵無画鉄文に参じて、嗣法した。その後は、大山の祐性院に住し、天明7年(1787)には周防の洞泉寺に転住した。

岩国藩主の吉川経倫は、父幼の徳を慕って同地の善住寺を復興して父幼を開山に迎えた。

そして、翌年には興聖寺に請せられて住持として入るが、『正法眼蔵』開版を巡って幕府に咎められたとも言われており、鶴岡破鏡庵に戻っている。

文化2年11月2日に遷化しており、世寿82歳であった。

【主な著作】

父幼は学人接化に努め、特に『正法眼蔵』の流布には心血を注いだ。天桂の『弁註』を祖述しながら『正法眼蔵那一宝』を撰述し、他にも『永祖略録蛇足(永平元禅師語録弁解)』などを著している。

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