【定義】
江戸時代の学僧、面山瑞方師が行った『梵網経』講経の記録。全1巻、宝暦12年(1762)に刊行された。
【内容】
面山師は、宝暦11年(1761)の夏に、京都建仁寺に寄寓していたが、その際同寺の大衆の懇請によって、『梵網経』を講述している。それを弟子の慧観が筆録し、面山の校閲を経て刊行されたのが同著である。なお、刊行される際に面山は、余計な言葉を省略して、改めて問答体の文章にまとめている。
問答は、全十八條あり、『梵網経』の史料的考究と、経説の因縁及び解釈が施され、さらに同経の序には仏戒の大旨を含むものとして、十重禁戒と並んで重要視したものとなっている。このような態度は、日本曹洞宗に於ける説戒の要旨を示すものとして注意すべきとされている。
現在このテキストは『曹洞宗全書』「禅戒」巻にて見ることができる。
江戸時代の学僧、面山瑞方師が行った『梵網経』講経の記録。全1巻、宝暦12年(1762)に刊行された。
【内容】
面山師は、宝暦11年(1761)の夏に、京都建仁寺に寄寓していたが、その際同寺の大衆の懇請によって、『梵網経』を講述している。それを弟子の慧観が筆録し、面山の校閲を経て刊行されたのが同著である。なお、刊行される際に面山は、余計な言葉を省略して、改めて問答体の文章にまとめている。
問答は、全十八條あり、『梵網経』の史料的考究と、経説の因縁及び解釈が施され、さらに同経の序には仏戒の大旨を含むものとして、十重禁戒と並んで重要視したものとなっている。このような態度は、日本曹洞宗に於ける説戒の要旨を示すものとして注意すべきとされている。
現在このテキストは『曹洞宗全書』「禅戒」巻にて見ることができる。
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