切に以れば、生死交謝し寒暑互いに遷る。其の来るや、電、長空に激し、其の去るや、波、大海に停まる。是の日即ち新帰元某甲〈信士・信女〉有って、生縁?已に尽きて大命俄かに落つ。諸行の無常なることを了って寂滅を以て楽と為す。恭しく現前の清衆を請して、謹んで諸聖の洪名を誦す。集むる所の鴻福は、覚路?を荘厳す。仰いで聖衆?を憑んで念ず。
上来、念誦諷経する功徳は、新帰元某甲〈信士・信女〉に回向す。伏して願わくは、神、浄域を超え、業、塵労を謝す。蓮は上品の華を開き、仏は一生の記を授く。再び清衆を労して念ず。