つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 観音導利院
【定義】

道元禅師が帰国後最初に建立した寺院である興聖寺の当初の名前。極楽寺の中にあったため、支院を意味する院号だったと思われるが、後に「観音導利興聖宝林寺」と改称された。
道元、入宋し帰朝してより以来、一寺草創の願志、年久しく月深しといえども、衣盂の柱うべきなし。而今、勝地一所を獲たり、深草の辺、極楽寺の内にありて、初め観音導利院と号す。 『宇治観音導利院僧堂建立勧進之疏

また、この改名については、次のような指摘がある。
宝林〈当寺、後に興聖宝林と号す。〉 『永平広録』巻1-118上堂