つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 知客
【定義】

六頭首の一で、寺院に来る賓客や修行者の送迎接待を司る役僧。典客・典賓ともいい、知客寮を客司ということから、客司ともいう。なお、道元禅師は大仏寺に始めて置かれた知客を迎える上堂を行った際、知客について次のような定義を行っている。
知客を請するを賀する上堂。当山、今日、始めて知客を請す。所謂、知客は、雲を見、水を見る。雲水を相見る時、雲水を以て面と為し目と為す。諸仏行李たりと雖も、宛も乃ち一色の弁道なり。道心を挙し以て方来を顧愛し、仏法を以て叢席を一興するの職なり。 『永平広録』巻2-157上堂

また、『永平寺知事清規』では、「監院」項に、「施主入院すれば、客位に安排して、如法に迎待せよ」とあるため、役責上、監院と知客は、密接に連関しており、その機能からすれば、監院の指揮の下、知客はその職務を遂行したといえよう。