子育ての失敗を広く浅く、ゆるやかに追跡。

 ここは、書籍『里海資本論―日本社会は「共生の原理」で動く』についての紹介ページです。

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『里海資本論―日本社会は「共生の原理」で動く』



目次

はじめに 「里山資本主義」から「里海資本論」へ
 海をよみがえらせる「里海」
 海に種をまく漁師たち
 大都会で「里山志向」が爆発している
 都会も田舎もなくるながるボーダーレスな時代がやってきた
 さらに一段上の「懐かしい未来へ」
 資本主義のどんづまりに登場する「里海資本論」
 19世紀の資本主義のユートピアも「里山・里海」だった

第1章 海からの地域再生―古き筏が瀬戸内海を変えた
 瀬戸内海を代表する「里海の装置」
 カキ筏は「高度経済成長の産物」である
 瀕死の海
 カキ筏が「瀕死の海」を回復させた
 カキの恐るべき浄水能力
 宮島水族館が気付いた「楽園」
 カキ筏の上は絶好の釣り場
 そこにある「竜宮城」
 自然のままより海を豊かにする「里海の営み」
 カキ漁師は広島湾をさまよう
 カキの稚貝の「最強軍団」をつくる

第2章 「邪魔もの」が二一世紀の資源―「里守」が奇跡の海を育てた
 世界の里海の頂点 日生
 水中の森は海賊の海にも広がっていた
 瀬戸内海の一人の漁師は気付いていた
 二人三脚のプロジェクト
 「ごみ」だったカキ殻が局面を打開した
 底抜けに明るい漁師たちの港
 「壊すのは簡単だけど元に戻すのには時間がかかる」
 復活してきた「つぼ網」の漁
 アマモの森に分け入る
 「里海資本論」の経済成長
 アマモを間引く
 昔ながらのサウナ「石風呂」
 アマモは優秀な肥料だった
 里海の肥料は確かに植物を元気にする
 「流れ藻」を畑にすきこむ島
 竜宮の乙姫の元結の切り外し
 
中間総括 「地球の限界の克服」という課題―マネーとは異なる豊かな解決策を

 「里海の作法」
 「縄文は爆発だ」
 「巨大定住集落」ができた
 「自然と結ぶ関係の深さ」
 「地球の限界をどう克服するか」を迫られてきた世界
 「マネー資本主義」による解決策

第3章 「SATOUMI」が変える世界経済―「瀬戸内海生まれ日本発」の概念が広がる

 おまえは「漁師の召使い」か
 「漁業とは海のおこぼれを頂戴する産業である」
 人間臭いつながりが「里海の思想」を育んだ
 結びつきのきっかけはお互いに認め合う「骨のある人間」
 「人脈作りの名人」
 世界の常識は大きな転換点を迎えていた
 各国で広がる「里海の成功体験」
 フランス人も「里海」に惹かれる
 さらに進化する「21世紀・瀬戸内海の里海」

第4章 “記憶”と“体験”による「限界」の突破―過疎の島が病人をよみがえらせる

 21世紀の最先端地、弓削島
 「しまでCafeで昼食を」
 島の実力「てんこもり」
 「お年寄りの施設」も最先端
 「何もない島」こそ「最高の施設」だった
 陽だまりの散歩道
 「ここだと名前で呼ばれるんです」
 挫折した者だからこそできることがある
 「よいしょ」の大合唱
 若者もお年寄りも生き返る島
 一軒残った帆布工場が島を変えた
 綿花でどんどん広がる人のつながり
 懐かしい感触と色は島の記憶を呼び戻す力
 瀬戸内海を飾る白い花景色
 「白い風景」の記憶を次世代に刻む
 海からの「おすそ分け」

第5章 広域経済圏となる「里海」―大都市でも「里山」「里海」はできる

 恐竜博物館で子どもたちを出迎える「虫」
 よみがえる「生きている化石」
 「こんなに動かない動物を見たことがない」
 結局一番知っていたのは「里海の漁師」だった
 野生のスナメリを追う
 還ってきた生き物
 カキの季節がやってきた
 各地に、一般市民に広がる「里海」
 里山と里海がつながる
 広域経済活性化 広域環境問題解決としての「里海」
 能登の「田舎時間」に魅せられる都会人たち
 東京でもできる「里海」「里山」

最終総括 里山・里海が拓く未来―有限な世界で生命の無限の可能性を広げる

 都会の住宅街で復活するせせらぎ
 最新技術で「小川を復活」させることができる
 イミテーション、フェイクから本物の時代へ
 石見銀山のグローバリズムとボーダーレス
 里海・里山の基本をなす作法は日曜夕方の「渋谷発の私鉄の中」にもある
 世界の共鳴と日本からの発信
 自然はまだまだわからないことだらけである
 有限な世界で、生命の無限の可能性を生む

おわりに―わたしたちは、生き物である

解説―ささやかな力の結集に信を置く社会へ

 『里山資本主義』の焼き直しではない、新たな『里海資本論』
 「里山」は入口、「里海」はゴール
 「そこに内湾があったから」三大都市圏はできた
 日本の三大都市圏こそ、未来の「里海」復活の主舞台だ
 一神教対八百万の神々、この原理的対立の先に未来がある
 一つ一つは微力な主体の相互作用だけが、均衡を回復する道筋である

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