子育ての失敗を広く浅く、ゆるやかに追跡。

 
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外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)



目次

プロローグ
 外国語を身につける、とは
 第一言語習得と第二言語習得の違い
 科学的アプローチは可能か
 本書のねらい
 本書の構成

第1章 母語を基礎に外国語は習得される 1
 言語間の距離と習得の難しさ
 日本人が韓国語を学ぶ場合は?
 言語転移という現象
 よい転移と悪い転移
 言語間の距離と言語転移
 第三の言語を学ぶとき
 普遍的な習得順序はあるか
 母語の影響はどこに現れるか
 スピーキング重視の問題点
 典型性と言語転移
 発音と母語の干渉
 文化も転移するか
 文化・思考・言語のつながり

第2章 なぜ子どもはことばが習得できるのか―「臨界期仮説」を考える 29
 第二言語習得に成功するのはどんな学習者か
 臨界期仮説―思春期をすぎたらだめ?
 大人と子供はどう違うか
 臨界期仮説の問題点
 母語というフィルター
 年齢が学習の成否を決めるのか、年齢が学習環境を決めるのか
 人種の影響と臨界期仮説
 外国語環境での年齢の影響
 母語を習得することにより、外国語習得が難しくなる
 小さいうちに外国語に触れることで逆転可能?
 英語子育ては母語に影響するか
 母語を二つ同時に習得―バイリンガルへの道
 バイリンガルの認知能力

第3章 どんな学習者が外国語学習に成功するか―個人差と動機づけの問題 51
 外国語学習における個人差
 外国語学習の適性
 外国語学習適性テスト
 適性と知能の関係
 思春期をすぎてもネイティヴのようになれるか
 外国語学習の天才―ルールか記憶か
 適性と学習方法をどうマッチングさせるのか
 年齢と適性の関係
 性差と外国語学習
 外交的な性格は有利に働くか
 自己抑制―お酒の効用
 アルコールの効用説―その後
 動機づけ
 相手の文化への興味―統合的動機づけ
 実利を目指す外国語―道具的動機づけ
 相関関係と因果関係は違う
 ニワトリが先か卵が先か
 経済のグローバル化と動機づけ

第4章 外国語学習のメカニズム―言語はルールでは割り切れない 83
 言語の特質―何を習得しなければならないか
 単語と文法の言語モデル
 単語+文法モデルで話すとどうなるか
 言語はルールでは割り切れない
 なぜ人は言語を習得できるのか―生得説と学習説
 言語習得は聞くだけで十分?−インプット仮説
 聴解優先教授法とは何か
 聞くことの効果
 インプットだけで言語習得ができるのか?
 習得のカギは「インプット」+「アウトプットの必要性」
 外国語で考える=リハーサル
 言語習得のメカニズム
 わかっているけど使えない知識
 無意識的な習得とは?
 言語習得は自動化モデルで説明できるか
 インプット仮説か自動化モデルか?

第5章 外国語を身につけるために―第二言語習得論の成果をどう生かすか 117
 言語学と心理学からのアプローチ
 コミュニカティブ・アプローチ
 誤用分析と「第二言語習得研究」の誕生
 誤用分析の問題点
 中間言語=学習者言語
 形と意味を結びつける
 習得順序は決まっているという考え方
 発達段階はとびこえられない?
 学習者言語は状況によって変わる
 普遍的習得順序は変えられないのか
 正しい外国語への志向
 「使える」第二言語はインプットから
 「予測文法」を身につけるとは?
 コミュニカティブ・アプローチにおけるアウトプットの位置づけ
 教えられないでも身につく知識
 文法か会話か
 内容理解優先主義の落とし穴
 どうやって文法に注意を払うか
 決まり文句の内部構造
 アウトプットの効用
 インプットモデルか、インプット=インターアクションモデルか
 使われる言語の質
 文法教育には限界がある
 学習対象言語によっては違いはあるか
 その言語にあった学習ストラテジー

第6章 効果的な外国語学習法 163
 分野をしぼってインプットする
 例文暗記の効用
 アウトプットは毎日・少しでも
 コミュニケーション・ストラテジーを使う
 無意味学習と有意味学習の違い
 単語は文脈の中で覚える
 発音・音声はまねることから
 「文をつくれる」くらいの基本的な文法も
 動機づけを高める
 学習ストラテジーは自分にあったものを
 インプットモデルの例―効果のある学習プログラム
 三か月の学習で十五分間会話ができるようになる学習法
 おわりに

あとがき 185

用語索引
参考文献

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