(夜道を歩いている女医)
(「カッ、カッ、カッ、カッ…」とハイヒールの音…女医が立ち止まる)
媛山 「いつまで、ついてくる気だ? 物陰に隠れていないで、姿を現せ」
(千羽が電柱の陰から姿を現す)
千羽 「フッ…気づかれていたのね。尾行には自信があったんだけどな」
女医 「いや、なかなかのものだったぞ。私でなければ気がつかなかっただろう」
千羽 「まあね、私ってよく、知らないおじさんのあとをついて、ふらふらと
碁会所とか料理教室に行っちゃうから。尾行には慣れているの」
マミコン「千羽ちゃん、それはただのストーカーよ」
女医 「で、わざわざ尾行までして、なんの用だ?」
千羽 「それは…これよ! ドミノッピ! ザーラッピ! ザハット!
死ねーっ! チャバネ・インパクト!(どかーん!)」
(変身して、ステッキで殴りかかる千羽。危機一髪、かわす女医)
女医 「いきなり、何をする!?」
チャバネ「何って決まっているでしょう、闇討ちよ!」
女医 「いきなり闇討ちを仕掛けてくる魔法少女など聞いたことがない!」
チャバネ「うっせボケ! これが魔法少女チャバネよ! 世界中のおじ様はみんな私の物なんだから!
あんたなんかに、おっぱいの小さい女の気持ちの何がわかるって言うの?」
女医 「何を言ってるんだ、この子は?」
マミコン「ごめんなさい。この子、ちょっと残念なヒロインなんです」
チャバネ「私が悪いんじゃない、ぜんぶ世間が悪いのよ!」
女医 「やれやれ。話して通じる相手ではなさそうだな。ならば!」
マミコン「! あの薬は! 千羽ちゃん! 逃げて!」
(女医が薬を地面にまくと、地面がどろどろに溶けていく)
(溶けた地面に足をとられて動けなくなる千羽)
チャバネ「うわっ! 地面がチーズみたいにどろどろに…あ、足が! う、動けない!」
女医 「ふっ、まるでGホイホイにつかまったゴキブリだな。大人しくしたほうがいい。
動けば動くほど、溶けたチーズのような粘液が、お前を絡めとるぞ」
チャバネ「なんなのよ、これーっ!」