私は魔法少女、名前はまだ無い。まだ決まっていないからだ。決まっているのは、私の髪型が一見触角に見えるツインテールであることぐらいだ。晴れているのか曇っているのか、雨が降っているのかもわからない。そんな朝私は「いっけなーい!遅刻遅刻ー!」と食パンを咥えて学校に走っていた。私が角を曲がると「ドンッ!」誰かにぶつかってしまった「きゃぁあ!」転びそうになった私を誰かが私を支えてくれた。とても暖かい、大きな手だった。彼は「大丈夫ですかすかや?」と言った。彼はバイオリンを持った。髭がとても硬そうな50歳くらいのおじさんだった。私が遅刻ギリギリで教室に付くと先生が言った「今日は転校生を紹介します。ロシアから来た、ジェリコ・コバチェビッチ君です」転校生はついさっき私がぶつかったおじさんだった。おじさんは言った「皆さん、よろしくですかや」私は心の中で(どうして女子高におじさんが転校してくるの?)と突っ込みを入れたのだった。続く。 |
チッ、私別に魔法少女なんかやりたくないんだけど。足とかおへそとか見えるし、大体寒いし。魔法少女って何で冬でもミニスカート穿いてるわけ?えっ、全然理解できない。ぶっちゃけ世界の平和とかどうでもいいし。ああ、今日吉祥寺でセールなんだよね。チッ。まあそこまで言うなら変身してもいいけど、パンツとか見えないから期待すんなよ。まあいいか、私召喚するだけだし、戦うのおじさんだし。じゃあへんしーん。魔法少女チャバネ!渋いの召喚するよ☆せーの、はいよ♪ |