このお話は386氏作:ショタトシ君がイく!(仮)のアナザーストーリーです


「はぁっ!はぁっ!」
なぜか幼児化してしまった津田タカトシ。獣の目になって襲い来る妹から逃れ、商店街を走っていた。
「ったくコトミの奴め!」
元に戻ったら必ず復讐してやると誓い、折角縮んだのだから子供料金で何か出来ないかとうろついていたのだが…
「どうしてこうなった?」
「お茶をどうぞ」
目の前にはヘッドドレスに紺のワンピース、そしてフリル付のエプロンを着た女性…ぶっちゃけ七条家のメイドさん、出島がタカトシを見つめていた。
心なしか口元がむずむずしているような気もする。
「ありがとうございます。それで七じょ…この家の人は?」
「お嬢様は旦那様、奥様と共に出かけております。夕方まで戻らないと」
「は、はぁ…」
そもそもなぜ自分がここにいるのかと回想してみると、

『ちょいとそこいくお坊ちゃん。お姉さんがイイコトしてあげましょうハァハァ』
『NO THANK YOU!俺はNOと言える日本時だZE☆』
『ランニング&ショートパンツとは中々ショタを心得ていていますね。実においしそうですハァハァ』
『知らないのか!?俺はNOとしか言わない男だ!』
『ではあなたの考えを変えてあげましょう。一人で大丈夫ですか?』
『YES!』
『NOとしか言わないのではなかったのですか?嘘をつく悪い子にはお仕置きが必要ですね。さあお姉さんといらっしゃい。大丈夫痛くしないから気持ちいいから大人の階段を昇らせてあげるからむしろ姉さんが大人にシテあげるからハァハァ』
『逃げなきゃダメだ!逃げなきゃダメだ!逃げなきゃダメだ!』
『知らなかったのですか?メイドからは逃げられません』

「ああ、これって拉致っていうじゃなかったっけ?」
「何か仰いましたか?」
「いえ、何でも」
折角淹れてもらったのだからと、出された紅茶を一杯口にするタカトシ。
「…飲みましたね?」



紅茶がのどを通ると同時にボソリと呟く出島。
「ええ、飲みましたけど…」
「お味の程はいかがでしたか?」
「お、おいしかったです…」
「そうですか」
ニコリ、と無表情キャラに似合わない笑顔を浮かべる出島。
「(考えすぎだったか?)」
とタカトシが考えを改めようとした瞬間。
「ではお風呂に行きましょう」
「WHY?」
思わず英語で問いかける。
「出会った当初から気になっていましたが、少々汗をかかれているようですね。使用人用の風呂で申し訳ありませんが、シャワーを浴びていただきたいと」
「ああ、そうですか」
春先とは言え、かなり長距離を走ったのと、コトミから逃れるために無茶をしたのとで、それなりに汗はかいていた。
「じゃあお言葉に甘えます」
「はい。行きましょう」
申し出を受け入れ、使用人用の風呂へ移動する。
脱衣所でタカトシが服を脱いでいると…
「あの〜、出…お姉さん?」
「はい、何でしょうか?」
「どうして服を脱いでいるのですか?」
「私もお風呂に入るからですが」
「じゃあ俺は後で「何を仰います」
クワッ!と目を見開くメイド。
「あなたの年頃の少年はちゃんと見張っていないとお風呂で溺れてしまうかもしれません」
「いや俺は大丈―――」
「そもそも、昔からの夢の一つ、『可愛い男の子と一緒にお・ふ・ろ♪』が叶おうとしているのです。この機を逃せましょうか!?」
「いや、ちょっとおちつ―――」
「大丈夫です。殿方の喜ばせ方…ゲフンゲフン…身体の洗い方は熟知しております」
「ぅわーぉ」
「それに言ったではありませんか。『お姉さんが大人にシテあげる』と」
「あれマジだったんですか!?」
「犯る気と書いて『マジ』です」
「ダメだこの人!色んな意味でダメだ!!」
「大丈夫。壊しはしませんよ。まぁ、私がいないとダメな身体になってしまうかもしれませんが」
「ちょ…」
「では逝きましょうお坊ちゃま。天国に案内してさしあげます」
「どうしてこうなった!?どうしてこうなったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
津田の叫び声は、浴室と脱衣所を分ける扉によって遮られてしまった…



その後、津田タカトシが元に戻れたかどうかは神の味噌汁。

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