第32話

第32話「準々決勝!ランニング・バックブリーカー・ストップ」


あらすじ

世界大会準々決勝を前にして、リュウセイは国際カブトボーグ連盟「IKA」の会長に召集されていた。
何でも、今大会にライバルボーグ団体、WKC(ワールド・カブトボーグ・チャンピオンシップ)の刺客が送り込まれているという。
優勝したら正体を明かし、IKAの権威を貶めようとしているのだ。
WKCは地下ボーグバトルと通じる戦いを身上としており、世の真っ当なボーガーはその存在に心を痛めている。
会長は「選手に不審な点があったら教えてほしい」とリュウセイに言うのだった。
リュウセイ達はイギリス代表「トーマス・アルバート」を不審に思い、トーマスがあからさまな変装、電話で「優勝したら正体を明かす」と話していたことをIKAに報告。
そして準々決勝が始まった。リュウセイの対戦相手はトーマス・アルバート。
対戦の途中、トーマスの正体が「ニュートン・カーティス」という選手だったことが明らかに。
ニュートン・カーティス。当時15歳の若さで世界大会に優勝し、その最年少記録は未だ破られていない。
しかし翌年は世界選手権2回戦敗退。以後も成績は振るわずここ数年イギリス代表の座を掴むことなくリタイア。
世間から「十で神童、十五でチャンプ、二十歳過ぎればただの人」と噂されるようになった。
リュウセイに対し、闘争心をむき出しにするカーティス。十歳のリュウセイが優勝すれば、カーティスの記録を大幅に塗り替えられるからだ。
「さっきから負けたくないだの、よくそんなんでチャンピオンになれたな!そんなに負けが怖いのか!」
「僕が今負ければ、失うものは大きい。元天才少年、新チャンピオンに負けるってね。」
「だが!君が今僕に負けたところで、失うものは何もないっ!」
思わぬ言葉に動揺するリュウセイ。カーティスは「ロンドンブリッジフォーリンダウンバースト」を発動。リュウセイは「スーパーレッドアウトゴールデンマキシマムバーニング」で対抗するが、カーティスの技でフィールドは煙に包まれる。
ガシャン!
煙が晴れた後、リュウセイの目に映っていたのはフィールド外に投げ飛ばされたトムキャットレッドビートルVだった…
こうして準々決勝第1試合はリュウセイの敗北、カーティスの勝利となった。
観客から祝福されるカーティス。呆然とするリュウセイに、IKAの会長はトーマスもといカーティスはWKCの選手ではなかった事を告げ、ベルギー製の高級チョコレートを渡す。
試合に負けたリュウセイは、勝治、ケン、ロイドと共に日本に帰国することとなった。
ロイドの店に帰ってきた一行。ロイド、勝治、ケンが店の掃除をするなか、リュウセイは先ほどのチョコをかじってみる。
すると、何故か目から涙が…
「俺、あの時一瞬気を抜いたんだ。負けても失う物は無いって、それはまだ俺がまだ何も手にしてないだけで…
勝たなきゃ何も手に入らないのに…」
敗北の悔しさのあまり、号泣するリュウセイ達。だが、店の外からリュウセイを呼ぶ声がする。外に出てみると、今まで出会ったボーガー達がリュウセイがベスト8まで勝ち上がったことを祝福していた。
「来年もあるっ!!」大輝の言葉に立ち直ったリュウセイは、いつか必ず世界チャンピオンになることを誓うのだった…

各話ごとの登場人物



バトル

名前の前の丸で○=勝ち●=負けを示す

  • バトル形式
    • チャージ3回
    • フリーエントリー
    • ノーオプションバトル

2010年10月29日(金) 18:21:55 Modified by ID:Ylb7CkC0Ng




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