• HSQLDB　(エイチ・エス・キュー・エル・DB)
  • インストール
  • 起動
  • 起動停止
  • 管理ツール
  • SQL文の発行
  • データの在り処

HSQLDB　(エイチ・エス・キュー・エル・DB)

The hsqldb Development Groupによって開発・配布されているPureJavaのデータベースです。
SQLiteとならんで、軽量データベースの代表選手です。
本家サイトはこちら。

インストール

本家サイトからダウンロードできます。2007/3/1現在、version1.8.0.7がリリースされていますので、hsqldb_1_8_0_7.zipをダウンロードします。

このzipを適当なディレクトリーに解凍します。
これを以後、HSQLDB_HOMEと呼びます。

HSQLDB_DB\lib\hsqldb.jarがこのデータベースの本体です。
エンジンやJDBCドライバまで含んで、v1.8.0.7で629Kしかありません。小さいですよね。

Javaが使える状態になっていれば（Javaがインストールされていれば）、インストールはこれで終了です。

起動

起動するには、Windowsの場合、

HSQLDB_DB\demo\runServer.bat

Linuxの場合、

HSQLDB_DB\demo\runServer.sh

を実行するのが手っ取り早いです。

Windowsの場合、上記のバッチを起動すると、コマンドプロンプトが立ち上がって以下のようなメッセージがでます。

[Server@1d58aae]: [Thread[main,5,main]]: checkRunning(false) entered
[Server@1d58aae]: [Thread[main,5,main]]: checkRunning(false) exited
[Server@1d58aae]: Startup sequence initiated from main() method
[Server@1d58aae]: Loaded properties from [C:\hsqldb_1.8.0.7\data\server.properties]
[Server@1d58aae]: Initiating startup sequence...
[Server@1d58aae]: Server socket opened successfully in 20 ms.
[Server@1d58aae]: Database [index=0, id=0, db=file:test, alias=] opened sucessfully in 849 ms.
[Server@1d58aae]: Startup sequence completed in 869 ms.
[Server@1d58aae]: 2007-03-01 14:48:35.311 HSQLDB server 1.8.0 is online
[Server@1d58aae]: To close normally, connect and execute SHUTDOWN SQL
[Server@1d58aae]: From command line, use [Ctrl]+[C] to abort abruptly

これで起動完了し、9001ポートをListenするようになります。

起動停止

上記のコマンドプロンプトのメッセージにあるように、コマンドプロンプトの画面でctrt+Cとすることで起動停止します。

管理ツール

これだけ軽量のデータベースなのに管理ツールが付属しているのがスゴイところです。
管理ツールには、

HSQLDB_DB\demo\runManager.bat

で起動する軽量のものと、

HSQLDB_DB\demo\runManagerSwing.bat

で起動する画面がちょっとリッチなものがあります。ここでは、前者を使用することにします。
runManager.batを起動するとconnect画面が立ち上がってきます。（この前にrunServer.batでデータベースを起動しておく必要があります）



HSQLDBはいくつかのモードの起動オプションを持ちます。出てきた画面の「Type」がそれにあたります。
先ほど立ち上げたのは「HSQL DATABASE ENGINE Server」なので、それを選択します。

インストール後の状態では、User=sa、Password=nullなので、Typeのみ変更してOKを押すと「HSQL Database Manager」という管理画面が立ち上がります。

SQL文の発行

SQL文は、上の「HSQL Database Manager」内にある「Clear」、「Execute」ボタン間の入力エリアに書き、「Execute」ボタンを押すことで発行できます。
hsqldbのsysntaxはこちらにあります。

テーブルを作ってみましょう。

HSQLDBはv1.8よりスキーマをサポートするようになりました。まずは、以下の文でsampleという名前のスキーマを作ってみましょう。

create schema sample authorization dba

次に、以下のDDL文でテーブルを作ってみます。

create table sample.shiiresaki(
　　　　bumonid VARCHAR(10) not null,
　　　　kubun VARCHAR(2) not null,
　　　　name VARCHAR(20) not null,
　　　　tantou VARCHAR(10) not null);

「HSQL Database Manager」の画面を「View」=>「Refresh Tree」でリフレッシュしてください。左ペインを展開すると以下のような画面が見られるはずです。



次に以下のDMLでデータを入れてみましょう。

insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00001','01','あらら電気','taro');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00001','02','あらら電気','taro');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00002','01','よろよろ商会','jiro');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00002','02','よろよろ商会','jiro');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00002','03','よろよろ商会','jiro');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00003','01','てけてけ商事','taro');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00003','02','てけてけ商事','taro');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00003','03','てけてけ商事','taro');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00004','01','およよ電気','saburo');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00004','02','およよ電気','saburo');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00005','01','くねくね電波','taro');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00005','02','くねくね電波','taro');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00006','01','どばどば物産','jiro');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00006','02','どばどば物産','jiro');
insert into sample.shiiresaki
　　　　values('00006','03','どばどば物産','saburo');

これができたら

select * from sample.shiiresaki;

で結果を確認してください。



こんな感じです。

データの在り処

HSQLDBのデータのありかは、

HSQLDB_HOME\data

です。今回の例では、test.logに実行したSQL文として保管されます。