64 :名無しさん@ピンキー :2007/07/08(日) 00:51:08 ID:/CPMPcrG
「ふっふっふ……待ってなさい、悪の女戦士……このヴァイブレーターソードの餌食にしてあげるから」
それは人のペニスを模してはいるが、そのサイズは想像を絶する大きさであった。
「そして貴女を屠った暁には、これからの戦隊モノは女性4人+半ズボンの似合う男の子になるのよっ!!」
半蔵門エミー(仮)は大きく拳を振り上げた。
『女4+半ズボンの少年』
それはエミーの長年の夢である。否、その思いの強さは野望と言った方が良いかもしれない。
その野望を実現する為に今回、協会にある事無い事告げ口して、邪魔な男達を更迭して貰ったのだった。
「世間知らずな方が良いわね。そして、教育係はワ・タ・シ」
頭の中は既に未来への希望(妄想)でいっぱいである。知らず知らずのうちに、手にした剣の刃先が股間へと
向かってしまう。

「――そこまでだっ!」
エミーが一人悦に浸っていると、部屋の扉が乱暴に開けられた。
「あ、貴方たちは……」
部屋に入ってきたのは5人の『赤い』男たち。
「お前の好きなようにはさせないぞ!」
男たちはそう叫ぶと思い思いのポーズを取り、聞いてもいないのに名乗り始めた。
「元暴走戦隊リーダー・ヤバレッド!」
「元スペース戦隊リーダー・コスモレッド!」
――以下略。
「そんなのは言われなくても――」
エミーの抗議の声を遮って、男たちは今一度ポーズを決めた。
「「「「「我ら、更迭戦隊クビナンジャー!」」」」」
「……え?」
「今しがた協会で登録を済ませてきた。そして、今の俺たちはフリーだ」
言いつつ徐々にエミーとの間合いを詰めてくる。
「お前のせいで、俺は女幹部と交える機会を奪われてしまった」
「俺“たち”だ」と外野からツッコミが入るが、喋る男は気にしない。というか既に目がヤバい。
「あまつさえ自分の欲望のために協会を利用するとは言語道断!」
じわりじわりと包囲の輪を狭める男たち。
(……まずいわね)
エミーもまた、男たちから距離を取りながら考えを巡らせていた。
仮にも戦隊のリーダーを務めてきた男たちである。

65 :名無しさん@ピンキー :2007/07/08(日) 00:55:29 ID:/CPMPcrG
「そういえば、誰がその戦隊のリーダーなの?」
苦し紛れに言った一言が予想外の効果を発揮したようだ。男たちは顔を見合わせると、
「俺だ」「俺だ」と口論を始めたのである。
まさに降って湧いたチャンス。エミーはこの隙に窓からの脱出を試みた。
だが、相手は仮にも戦隊のリーダーを務めた男たちである。瞬時に気付き、エミーに迫る。
「キャッ」
窓の桟に足を掛けたエミーはしかし、後ろから襟首を捕まえられた。
「――ちっ!」ブンッ
エミーは右手に持ったヴァイブレーターソードを大きく後ろに振った。
「おっ、と」
男はエミーの襟を放すと、2,3歩距離を置く。
「それ以上近付いてみなさい。貴方たちの(ピー)にこれをブッ刺すわよ!」
ヴァイブレーターソードを前に構え、エミーは男たちを威嚇した。
その剣幕に、目の前にいた男は思わずお尻を押さえて数歩後ずさる。
「そうよ。そのまま動かないで」
エミーは男たちの方に剣を構えたまま、ゆっくりと窓の桟に片足を掛けた。
とりあえずこの場は逃げよう。協会に行けば後はどうにかしてくれる。悲願達成はすぐそこだ。
ほんの一瞬。本当にほんの一瞬だけ気が緩んだ。
「あまーーーい!」
いつの間に近付いてきたのか、エミーの目の前にヤバレッドが迫っていた。
「俺は、両刀だ!!」
ヤバレッドは振動する剣を股ぐらで受け止めると、エミーの胸ぐらを掴んだ。
「歯を食いしばれ」
そう言って右手を振り上げる。エミーは殴られると身構えたが、意外にもその手の形はパーだった。
「これは不当な理由で戦隊を辞めさせられた俺の分!」
エミーの左頬を叩いた。
「キャッ」
平手とは言えやはり痛い。乾いた音を立てて、エミーの左頬が赤く腫れる。
「そしてこれが、女幹部との戦いの場を奪われた俺の分!」
振った平手をそのまま返し、今度はエミーの右頬を打つ。
「グッ」
両頬を腫らしたエミーが、くぐもった声を漏らす。
その時、ふっと胸ぐらを掴んでいた左手が緩んだ。それを受けエミーは内心ほくそ笑む。
(こんなものか。やっぱり男って甘ちゃ――)
「そして最後に、『敵ながら自分に惚れる女幹部』というおいしいシチュエーションを奪われた俺の分だーー!!」
右手で拳を作り、エミーの顔に向けて一閃させる。
「ゲフゥッ!」
不意打ちを喰った形になったエミーは、鼻血を噴きながら窓の外へと飛んでいった。
「幸いここは1階だ。これに懲りたら、真の正義とは何かをもう一度じっくりと考えるんだな」
植え込みにめり込んで気を失ったエミーに対して、ヤバレッドはそう吐き捨てた。その股間では、今なおヴァイブ
レーターソードが微振動を続けているのであった。
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