153 :名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 17:26:33 ID:/zBJ/QTU
自称・妹な新キャラと戦う羽目になったタイツ仮面と女やられ役。
だがそうスムーズに戦闘開始とは行かなかった!

???「ちょっと待ったー!探したぞミユキ!」

書き手とブロフェルドに続く第3の乱入者たちが高所に現れた。
「我々を忘れてもらっては困る!世界征服を目論む悪の秘密結社、ただいま参上!」
高らかに吼える謎の男。天に向けてそびえ立つ緑のモヒカンが特徴的だ。黒マントが全身を包む。
その後ろには戦闘員(全員が女・ボディペイント)たちが控えている。裸同然ゆえ涼しそうだ。
そう。彼らこそ当初ミユキが所属していた組織。名前はない。あえて名乗らないのだ。
「フ●ーメイ●ンでもロ●ゼン●ロイツでもネオ●チでも青●でも持ってこんかい…ぐへへへ」
ボスらしいモヒカン男は下卑た笑いで冗談らしき台詞を呟いている。関係者の方スンマセン。
『何ですの兄さん。あの如何わしい男たちは』
ブロフェルドは怪しげな集団とタイツ仮面を交互に見比べている。
「なんで俺なんだよ。俺は正義の味方だぞ」
『どうみても兄さん寄りです。井出達とか特に似通ってる感じで汚らわしい』
「…コンドー部長だわアレ。恥ずかしい。アジト以外で見たくない面なのに」
ミユキは明らかに脱力している。かつての上司だったコンドー部長は好色を通り越したドスケベだ。
後ろの戦闘員(50人ぐらい)の裸同然のボディペイントも彼の趣味なのだ。
ミユキも戦闘員として働く時は同じ格好をしている。恥部を隠せる程度の際どい衣装(?)だ。
その戦闘員の様に興奮を覚えたタイツ仮面が「全員レイプしてくれるわ!」と叫ぶ刹那、
『ちょうどいいサンドバッグだわ。これで姉さんも足を洗えるわけね』
…とブロフェルドがピシャリと場の空気を殺す。

「なんだとこのチンチクリン…ナイムネは引っ込んでろ!わたしは揉める乳にしか興味はない!」
ズバリと切り捨てるコンドー部長(ドスケベ)!そういえば戦闘員はみなバストが大きめだ。
タイツ仮面が何気なくミユキの胸囲をスキャンしようとして…激しく睨まれて動きを止めた。
(安産型か…)辛うじて尻を分析するにとどまった。抜け目ない奴。

…ブロフェルドが無言で構えた。"ドスケベとその下僕たち"との距離は高低差もあり
かなり開いている。コンドー部長が呆れる前に彼女がアクションを起こした。
「はっ!」と手を突き出すたびに白い光弾が放たれる!一撃、二撃、それは戦闘員に向かっていく。
「うお!お前ら避けろ!んでもって、かかれぇい!」慌てて指示を出すコンドー部長。

50人の塊は散り散りになってタイツたちのいる荒れ地に降り立っていった!!



154 :名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 18:05:19 ID:/zBJ/QTU
ブロフェルドが最初に放った2発がそれぞれ戦闘員に直撃し悲鳴を上げる暇すら与えず粉砕する。
残りの48人が上空からばらばらと降ってきてブロフェルド一人を狙う。
当初はタイツ仮面をやっつけるつもりだった部隊が全く別の相手と戦っている。
当のタイツ仮面たちは48対1の戦闘を見守るしかなかった。
そうしている間にも戦闘員が次々にブロフェルドに襲い掛かるが…

『爆ぜよ』の声と共に眼前の空間が文字通り炸裂し戦闘員数人を吹き飛ばす。
吹き飛んだ範囲から漏れていた頭や手足だけが足元に散らばる。

『見えるか?』と嘲笑う声と共に手足から何かが空間をゆっくり進む。
よく見るとほの暗い紫に光る弾。だが彼女たちがそれを認識するのは自身が殺される寸前だった。
不可視とまではいかなくとも視認困難な殺戮の光球。次々に発射され10人ほどを抹殺する。

さらに両の掌から交互に波動が放たれる。最初の光弾より遥かに大きな蒼い奔流(レーザー)が
戦闘員数人の列を二つなぎ払う。その眩しさに「きゃああ」と悲鳴を上げて防御する者も数名いたが
その動作は全く意味をなしていない。触れたものを破壊する無慈悲な裁きはその腕を焦がし
胴体に達し胸や顔を破砕する。そうして命もろとも身体が消滅する。
波動の展開にともなって、同じ結末を何人もの戦闘員が追う。後には何も残らない。何も――…

残ったものは25人。まだまだ数があるにもかかわらず、その全てが浮き足立っていた。
何人かは泣いてしまい完全に戦意を喪失している。漏らした者もいるに違いない。
哀れな犠牲者に成り果てた戦闘員たちをブロフェルドは足先からのビームで一人一人始末する。
作業的に行われる惨劇。ある者はどてっ腹に穴が開き、ある者は首無し死体となって転がる。

残り15人。逃げようとした者に向けてブロフェルドが何かを放つ。
それはいくつもの光弾だった。いずれも逃げる戦闘員の眼前に回り込んでその場に停滞する。
突然眼前に現れたソレに戦闘員は気付きながらも自ら突っ込んで爆散。足だけがその先に落ちた。

「私は<SPECTOR>が一人"地縛"のブロフェルド。誰も私に触れられず、逃げることも敵わない――」


155 :名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 23:49:34 ID:qqOyJnY2
戦闘員も残り8人となってしまった。停滞していた光球を下げるブロフェルド。
"地縛"の言葉に相応しい戦闘スタイルは相手に身動きさせる隙すら与えない。
「やああぁぁーーー…がっ!?」「とおおぉぉーーー…げっ!?」「いやああぁぁーーー…ぶっ!?」
戦闘員のプライド(凡骨根性)を胸に飛びかかった3人をバリアで防ぎ、障壁の縁(へり)で粉砕する。
バリッという衝撃音と共に顔面や上半身を失って骸と化した戦闘員を前に残りが恐怖におののく。
「おのーれ!おのーれ!ミユキを捕まえに来たのに、何でこんなガキにィィーー!」
コンドー部長が狼狽しながら逆上する。顔色も青くなったり赤くなったり大忙しだ。
「さっさと捕獲して俺のどす黒いデスペニスを彼女にIN!…な計画が!」
神は死んだ、と言わんばかりの迫力で嘆きに嘆く。その響きはあまりにインモラルだ。
「はあはあ戦闘員たんのなかまじきもちいよはあはあ…」と半分逝きつつある。
「お前の上司ってなんか変だな。あれの夜伽の相手をしてたのか?」
ブチッ、タイツ仮面の失礼な言葉に元・戦闘員の端くれミユキの中で何かが切れた。

「 あ た し は 処 女 よ !!」

地団太を踏んで自身の純潔を叫ぶ。やってない。やってないのよあたしは、と。
「だから欲しいのだ!お前の初物はこのコンドーが…「黙れ変態!訴える間もなく殴ッ血KILLる!」
鬼神の如き形相と地獄より響くかのようなドスのきいた重低音ボイスでミユキが激昂する。
『ふぅ…もう付き合いきれません。下品な男と中古品どもには消えてもらいましょう』
たちまちブロフェルドのゲージが300%突破!BLOOD HEAT!
古より伝わりしコ●ミコマンドを高速で入力し、キュピン!とその目が光った!
 
   ユニバース       ディストーション
『…次元の顎(あぎと)に――――引き裂かれよォォ!!』

ちょっと恥ずかしい大袈裟な台詞と共にその身体から禍々しくも忌々しい紫と蒼の光がほとばしる!
愛しの兄姉(はぁと)は対象外。コンドー部長と戦闘員の生き残りを破滅の光が包み込む!



    /\___/ヽ
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  |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|      うおっまぶしっ!
  .|   ,rエエェ、  .::::::| 
   \  ヽr-rヲ .:::::/      
,,.....イ.ヽ`ー `ニ´ ―ノ゙-、.
   
 '; \_ ノ.| ヽ i
    |  \/゙(__)\,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||


156 :名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 13:49:07 ID:ALgv4MPL
「もう、いいよなぁ」タイツが呟く。氷牙の剣から強奪したパンツは脱いでいる。
『そうよね兄さん…』妹が応える。周りにはもう誰もいない。先の閃光で全て死んだ。
「? なにがもういいのよ?」ミユキだけポカンとしている。
「近親強姦とかネタもあるけどなぁ」『却下です』二人だけで会話している。
「だからなんなのよ」一人だけ置いてけぼりだ。
「そもそも書き方が悪かった」『ネタだけで済ませばよかった』
「パロディもいい加減出ないし」『これ以上スレに迷惑はかけられない』
「はぁ?」と突っ込む間も無く――…

「やられ役だから早く殺らなくちゃ」『読者様に面目が立たないのよ』

「え?」とミユキが戸惑いを見せた時にはすべてが手遅れだった。
球状の力場の中に閉じ込められて身動きできず、タイツが強引にパンツを被らせ言の葉を潰される!
「モゴ…モゴゴー!」抗議の声は汗臭い下着の中で殺される。いきなりピンチだ。

「俺は正義の味方!夕闇よりの刺客!打ち切りより力を得て今こそ愚かなる戦闘員Mを屠らん!」
『私は妹!"地縛"のブロフェルド!天命に従い哀れなる姉君に静かにして鮮烈なる死を与えん!』

生殺与奪は最早この二人に握られている。所謂処刑寸前って展開だ。

「悪いな。3度目を得たのが運の尽きと思え!」
タイツの拳が唸る!FINISH HER!


157 :名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 14:05:04 ID:ALgv4MPL

「ヤ〜ラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラァァァ〜〜〜〜」
ド ゴ ド ゴ ド ゴ ド ゴ ド ゴ ド ゴ ド ゴ ド ゴ !!!

無数の拳が打ち込まれる!力場ごとタコ殴りにされているミユキ!
全然減ってなかった体力ゲージがズンズン減っていくのを感じる。

「ヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラ…ヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラヤラ…」
ドカバキ!ドカバキ!ドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

意味不明な掛け声はドゴドゴと殴られる音と同じにしか聴こえない!
手が、足が、胸が、腹が、打ち込まれる拳で次々に醜く変形しては戻り変形しては戻りを繰り返す。

「ヤラヤラレ〜!ヤラレ〜ヤラレヤラィヤラヤラヤラヤライレ、ヤラヤヤラララララララァァ〜〜!」
ド ガ ド ゴ ド ガ ド ゴ ゴ ゴ …

拳の波は最高潮に達する!全てのヤラレ好きに捧げるヤラレの原始リズムが波紋疾走を呼ぶ!

「ヤレヤラヤラレレヤラレヤラララァーーーーーーーッッッッッ!!!」
キュドドドドドドドド……ドドドドドーーーーーーーッ!!

「 F A T A L I T Y !!!!」  ド ガ ァ ッ ッ ッ !!

「やっだばぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっぁああ〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
血反吐と共に全てがブチ撒けられ、あの世(ばらいそ)に向けてスッ飛んで逝く!!ドグシャア!

荒野に響く聖なる兄妹の勝ち台詞!

『「 や は り 最 後 に 勝 つ の は 正 義 な の だ ! ! 平 和 万 歳 ! !」』


 正義の変態 タイツ仮面 ――――――――― 〜 完 ☆ 結 〜


158 :名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 14:07:34 ID:ALgv4MPL

ながながと下らない話書いてゴメン!
付き合ってくれた人、描いてくれた神、ありがとう!

さらば!

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