"バスターズ"

バスターズ（BASTARDS）

八岐吏正宗を中心とする、主に学生で構成されたチームの便宜上の呼称。
何かを解決する＝破壊するという意味での英語『Buster』を語源としている。
しかし上記の通り、表記上は英綴りで『Bastards』。正宗曰く「普通に間違えた」。
（英：Bastardは雑種、贋物、紛い物、厄介者などを指す　参考）

旅に出てしまった（消息不明の）親友、鮫島大和の代わりに引き受けることになった、
裏の匿名掲示板『YMCK-incidents』のトラブル解決アルバイトを行うために、八岐吏正宗の結成した集団。
基本的には知り合い・友人の類のツテを駆使した面子で構成されており、一度限りの参加メンバーも少なくない。
あくまでもメンバーの定まらない集団の、外部からの便宜上の呼称であり、
正宗がどうしても複数人数である事を一度に説明する時にだけ、その名前を使用している。
名付けた正宗はそこそこ気に入っているようだが、ネーミングがシンプルにダサいと、
かなりメンバーに不評であり、特に神子島刹那に至っては事ある毎に「あんなダサいの変えるべきだ」「というか変えろ」と脅している。

活動時間は特に決まっていないが、主に放課後、或いは週末。
「学校をサボろうがサボるまいが個人の自由だけど、そこは自分で考えて。協力を頼む俺は強制しない」とは正宗の弁。
召集の際は甘味処『みやび』に集合するのが通例となっている。（正確には裏にある『アジト』に、であるが）
『アジト』は一部バスターズ所属メンバーの溜まり場にもなっており、管理は『みやび』の若旦那、通称おやっさんが受け持っている。

チームルールとして、以下２点を上げている。
・自己管理すること。
　　具体的には上記の通り。参加するもしないも自由、個人意思を言い換えているとも言える。
・『依頼人との関わりを深くしない』こと。
　　いろんな都合を抱えている人がいるので、依頼をした人に対しては親身になり過ぎないようにする、という考え方。
　　ビジネスライクに、というようにも取れるが双方の安全と平穏のため、依頼人とメンバーの距離を適度に保つ、というのが真意。

デフォルメやトライバルデザインなど、サメをシンボルマークとして扱っている。
これは正宗の結成目的と後述する『ムラサメ』のサメに引っかけてのダブルミーニング。
なお、デザインは染井テクノによるもの。

暗号『ムラサメ』

正宗はチームとしてトラブルを退ける力の無い個人が狙われる事を危惧しており、
已む無くメンバーや他人にリスクの高い行動をしてもらう場合には、
万が一の事態に備え、「"バスターズ"の『ムラサメ』に指示された」と答えろと指示している。

『ムラサメ』とは正宗と刹那によってでっち上げられた架空の人物・人格であり実在しない。

上記の通り、責任の所在を問われた際に有耶無耶にする架空の逃げ場としても機能しているほか、
架空のリーダーを作り上げる事によって、チームに危害を加える者が現れた場合に標的がそちらとなるため、
暗号として『ムラサメ』を追って来る者、狙ってくる者に対して客観的な行動が取り易い、というメリットがある。
なお存在に信憑性を持たせるため、掲示板への書き込みに対して正宗は『ムラサメ』名義を用いて書き込んでいる。
これらの案は「外部からの協力者を募る場合のリスク軽減」について、正宗に相談された神子島刹那により提案されたものである。

具体的に男性か女性かも明言しておらず正体不明であるため、様々な憶測がチーム外で流れている。

常に参加している、或いは参加率の高いメンバー

八岐吏正宗

　　便宜上のリーダー。基本的には全ての依頼の受け口であり、ほぼ全依頼に顔を出している。
　　依頼に当たる上で協力してもらえそうな人間をチョイスし、声をかけて適切に依頼解決に当たっている。
　　ちなみに個人としては特に能力に秀でているわけではない。ので、喧嘩や何かに巻き込まれた際に怪我を負うパターンが多い。
　　その事から情けない凡人と評される事が多いが、その性格からかチームメンバーからの信頼は厚い。

神子島刹那

　　ソロで参加していた『YMCK-incidents』古参メンバー。変わり者の男装女子高生。
　　以前は暇つぶしと称して個人で参加していたが、正宗とつるむようになってからは何となく一緒に解決に当たるようになっている。
　　雑学への深さと特異な奇想で参謀的な役割を果たしている。

喜屋武火神

　　正宗によって勧誘された、近隣に名高い最強の不良女子高生『赤鬼』。
　　尋常ならぬ（身体能力を駆使した）戦闘能力と、恐るべき耐久力を備えた女傑。
　　頭を使った活動の大半を他の人間に任せている反面、体力的な活動の全般を担っている。
　　粗暴な性格からメンバー間での衝突は多いものの、正宗には絶大な信頼を寄せている。