ようこそ横田市へ - 喜屋武火神

喜屋武火神(きやん・ほがみ)

人智を揺るがす絶対強者『赤鬼』

横田市立安須間第一高等学校、3−E所属。19歳(転学時に1年留年している)。女性。
180センチオーバーの長身を誇る、近隣校を恐怖のどん底に陥れる最恐の不良『赤鬼』
沖縄出身で4人兄妹の末っ子(次女)。実家は琉球の海賊を先祖に持ち古流武術『喜屋武流』を伝える一家。
親しい友人からの渾名は『ほがみん』
実家に伝わっている古流琉球唐手をルーツに持つ『喜屋武流喧嘩空手』をベースにした我流の喧嘩殺法と、
持って生まれた恐るべき怪力とデタラメなタフネスで如何なる障害をも殴り倒して突き進む、豪快な女傑である。

「機嫌の悪い時に目を合わせれば向こう3か月は無事では済まない」と恐れられる気性の荒さと、
売られた喧嘩を嬉々として買い、必ず勝利するその姿が畏怖の対象として知られており、
近隣のパワーバランスを崩す存在として横田市の中でもその動向を注目されている人物である。
一度激昂すると鎮火するまで見境無く暴れるため、近隣では『歩く天災』『戦慄の人型怪獣』の悪名が轟いている。
中学生時代はその(女性にしてはかなりの)高身長と恐るべき怪力で周囲から恐れられ、孤独の果てにグレてしまい、
その赤みがかった褐色の肌と、喧嘩相手を必ず血祭りに上げる事の意味を掛けた『赤鬼』という渾名で疎まれていた。

褐色の肌に怒濤の様に逆巻く黒い長髪、両手の掌から手首まで巻いたバンデージがトレードマーク。
ケンカを始める前にこれ見よがしに袖を捲り上げる、通称『赤鬼の喧嘩袖』は、
「今からテメーをブチのめす」の意思表示とされ、処刑パフォーマンスとして恐怖の対象になっている。
(刹那曰く「ありゃドラミングみたいなもんだ」)

ほぼ無尽蔵の体力を源泉とした、その戦闘能力は恐ろしく高く、
電柱を手刀の一撃で大根のように叩き斬り、鉄筋ビルの壁を容易く蹴破るなどの人外ぶりだけならまだしも、
民家の屋根まで跳ぶ、走行中の車に走って追いつくなど、もはや常識を遥かに凌駕した身体能力を発揮する。
片手で同級生の男子生徒を軽々と放り投げる姿を見た、喧嘩友達(?)の神子島刹那から、
「七不思議の一から七まで全部盛り」「南海の女キングコング」「メスの怪獣王」
などと非常にバリエーションに富んだ陰口を叩かれている。

頭は残念なことに哀しいまでのバカ
同じ理由で機械に弱く、PC関連はおろか、スマートフォンも辛うじて基本の基本を一通り使える程度。(メールを打つので精一杯らしい)
進級試験に困り、図書室で知恵熱を出してぶっ倒れている所を、ふと通りがかった八岐吏正宗に助けられており、
それ以来、正宗を気に入っており、勉強を教えて貰う代わりに、進んでその自慢の腕力を貸してくれる。
ヒマな時は問答無用に現れ、半拉致のような恰好で彼を引き摺り回して遊んでいる模様。
余談だが、正宗がいるかいないかで一人称が変わっている。(正宗不在時:オレ、正宗存在時:あたし)
無意識なのか当人も気づいておらず(ついでに正宗も気づいていない)、周りばかりが気づいているという妙な状態になっている。

『荒くれ』『不良』との印象が強いが、きちんと向かい合うとその整った顔立ちから意外な器量良しである事がわかる。
その巨躯と豪快率直な性格から来る悪名、乱暴な言葉遣いとやや暴力的な立ち居振る舞いから必要以上にあらぬ誤解を受けやすく、
酷く世間には恐れられているが、実際は面倒見も良く後輩想いでもあるため、舎弟を自称する一部の生徒には熱狂的な人気を誇る。
またお年寄りを大切に扱ったり、敬ったりする面もある事から、理解のある年長者には人気がある。
外見から想像もつかないが子供好き。ただ、インパクトが先行する恐ろしい外見と、接し方の手加減の無さから子供からも恐れられてしまっている。

とある理由から、義兄であり写真家の平坂一舟の仕事場兼自宅である『平坂写真場』に居候している。
亡くなった姉の娘で、自分の姪っ子にあたる平坂小詠を心底可愛がっているが、
小詠からはその容姿や物言いから『怖いお姉ちゃん』というイメージが払拭しきれていないため、
つかず離れずの距離感に少なからず、日々頭を悩ませている。

好物は肉料理と甘い物。喫煙経験はあるものの、タバコは苦手。
未成年だが飲酒経験があり、しかも酷い絡み癖があるため、飲ませると大体惨事になる事から彼女に酒は御法度である。
スマートフォンは正宗と同型のタイプだが(相談したところ薦められたので購入)、ひどい機械オンチのため、機能をまるで使えていない。

その容姿と口とガラの悪さからあまりそのように扱われた事が無いらしく、女性扱いされる事が苦手。
それでも身体測定のあった日、刹那に売り言葉に買い言葉で「筋肉デブ」と罵られた際にはひどくショックを受けていた。


データ

パーソナルデータ
  • 身長:184cm(公称182cmだが身体測定の際にバレた)
  • 体重:67〜72kg
  • 誕生日:8月2日(獅子座)
  • 血液型:「病院行った事ねェからわかんね。」
  • 特技:ケンカ・スポーツほぼ全般・大食い早食い・カラオケ(意外な美声である)
  • 趣味:体を動かすこと・メシのうまい所を探すこと
  • 弱点:勉強・メカ関連(携帯電話のブラウザでデジタル酔いするレベル)・頭を撫でられる事
  • 大切なもの:家族全員で撮った写真
  • 備考:生来の怪力・超身体能力を備え、人知を超えた活動を可能としている。


外見的特徴
  • 褐色の肌に黒髪黒瞳。髪は逆巻く怒涛のようなクセ毛で腰近くまである。
  • 犬歯が大きめで笑うと目立ち、威嚇の際も迫力を出すのに一役買っている。
  • 両腕にバンデージを巻いている。喧嘩の際の保護目的と嘯いているが、本当は指に入れた刺青を隠すため。
  • 両耳に挟むタイプの小さなピアスをしている。これは兄・霆介が誕生日に贈ったもの。
  • 私服はラフに動けるパンツスタイルを使用し、スニーカーとブーツを愛用。足を出すタイプの履物は曰く「恥ずかしい」。
  • 一高の指定制服ではなく転校前のセーラー服を着用していることがある。


家族構成
  • 父:御嶽(うたき)
  現・古流唐手『喜屋武流』代表。市役所に勤めている兼業格闘家。
  普段は大らかな性格だが、仕合になると恐ろしく強い為、知る人ぞ知る『南海の闘神』と畏れられている。
  火神に持って生まれた自身の力の制御の仕方を教える為に、『喜屋武流』の理を伝授した。
  過去の闘いで左眼に障害を負い、コンタクトレンズを嵌めて左右視力の調整をしている。
  • 母:清水(きよみ)
  喜屋武一家を取り纏める肝っ玉母さん。
  喧嘩っ早い問題児2人がまだ常識の範疇で大人しくしていたのは彼女の貢献に因る所が非常に大きい。
  余談ではあるが古流唐手『喜屋武流』の正当な後継者は彼女であり、御嶽は婿養子である。
  • 長男:颱地(たいち)
  非常に聡明で東京の大学に進学後、一流商社でサラリーマンとして働いている。
  格闘家としても一通り『喜屋武流』を修めた実力者であるが、本人は殆ど興味が無いらしい。
  • 次男:霆介(ていすけ)
  古流唐手『喜屋武流』師範代。現在は父の代わりに沖縄で道場の管理をしながら働いている。
  血の気の多い性格のため、かつては『赤鬼』火神に対して『青鬼』と呼ばれ、2トップで『喜屋武の鬼兄妹』と畏れられていた。
  妹2人を溺愛していたが、キモがられてからというもの、深い溝が出来てしまっていた(現在では修復)。
  逆立てた金髪、薄い眉毛に吊目の三白眼、大きな口とギザギザの歯、緑色のかりゆしに短パンサンダル姿と恐ろしげな姿だが、
  基本的には気のいいアンちゃんであり、子供好き。
  何かと仲の良かった火神を今でも気にかけており、時々用も無いのに電話をかけてくる。
  • 長女:雪姫(ゆき)
  喜屋武一家きっての常識人でありしっかり者。火神の最大の理解者であり、彼女が最も慕っていた姉である。
  沖縄に来ていた写真家・平坂修一と恋に落ち、後に結婚して一女・小詠を儲けるも、事故で亡くなっている。
  • 義兄:平坂修一
  横田市で『平坂一舟写真場』を営む、温和で実直な写真家の青年。
  『平坂写真場』は横田市における火神の居候先でもある。
  • 姪:小詠(こよみ)
  修一と雪姫の娘。小学2年生。人一倍大人しい性格だが、火神の事を怖がっている節があり、火神を悩ませる原因となっている。


友人関係   二つ下の後輩(学年では一つ下)であり、友人。火神が掲示板サイト『YMCK-incidents』に関わるきっかけを作った張本人。
  今のところ、家族以外で火神が最も心を許している人物であり、ほぼ全幅の信頼を寄せている。   二つ下の後輩(学年では一つ下)であり、友人。トラブル解決チーム"バスターズ"のチームメイトであり、参謀役。
  物怖じする事無く互いに悪口雑言を言い合う仲だが、一般とは少し違う価値観・特異な外見を持っているというところで共通しており、
  別に性根から仲違いをしているわけではない。   二つ下の後輩(学年では一つ下)であり、友人。正宗を通じて知り合った。
  『美味いメシを作れる後輩』という認識らしく、会う度に「今度メシ作れよ。○○(料理名)な」という挨拶が慣例となりつつある。
  • デイジー・ハートマン
  同じクラスの同級生。生真面目な大和撫子(ただしアメリカ人)。
  高身長で目を引く存在、という点で共通しており、たまに学食で一緒に食事を取るなど、友人としての付き合いがある。
  • 龍紋寺薫子
  同じクラスの同級生。ドSでレズっ気のある(一応)横田市立安須間第一高校生徒会長。
  何故か気が合うらしく「薫子」「ほがみん」と呼び合う仲。


敵対関係   火神に最初に接触を試みた安須間第一高校2年生。正宗・優世の旧友で親友。
  火神との喧嘩で左手複雑骨折の重傷を負い、武者修行の旅に出た。   『鬼』を狩る使命を背負う『猿犬雉流桃刃拳』の継承者(漫画家志望)。現在はコンビニエンスストアの店長代理。
  『赤鬼』と呼ばれる火神を付け狙っているが、それは恐るべき因縁の始まりだった…
  • 板橋美牙
  私立鳳遊田学園高等部3年生。前・生徒会長を務めていた、板橋3姉妹の長女。
  格闘技としてキックボクシングを修めており、私闘とは言え、実しやかに語られる火神の伝説に興味を抱き、接触してくる。   横田市立安須間第一高校の自治組織『風紀委員会』所属の学区外担当風紀委員コンビ(椎名は吉川にスカウトされた一般生徒)。
  火神を風紀を乱す存在と考えており、火神に挑戦を吹っ掛ける事となる。