ようこそ横田市へ - 富士宮亜璃須

富士宮亜璃須(ふじのみや・ありす)

マイペースかつナルシズム全開の『二つの姿を持つ女』

横田市立安須間第一高等学校、2−A所属。16歳。体重80キロ。
『セルフリア充』の異名を取る、自称・女子高生探偵。
非常に目立ちたがり屋の上、自意識過剰。
自分が大好きで、そんな自分のことを周りの人間も好きだと思い込んでいる。
決め所を持っていくためならば、例えその能力が欠如していたとしても食いついていく。
憎まれてはいないが多少なりウザがられている、というクラス内ポジションをキープしている。

同級生のネットワークに詳しく、色恋沙汰や噂話にロマンを見出すタイプ。
流行ものが何よりも大好きで、何にでも感化されやすい、よく言えばピュアな、悪く言えば節操のない性格。
具体的には泣き歌で泣かされるし、ケータイ小説で何故か同意しながら泣く。
ファッションにそこそこうるさく、いわゆるガーリーな服装を(似合う似合わないに関わらず)好んで着る。
ファーとかピンク色を特に好んで身につける。

個性に満ちている事が重要だと考えている節がある。
護身の為に通信講座で武術を習う事にしたまでは良かったが、習う武術の吟味に数週間かけ、
(ちなみにこの際に付き合わされた、彼女の友人の怒りの正拳突きで亜璃須は肋骨1本折られている)
『カポエイラ』とどちらかで悩んだ挙句、『チベット形意拳』なる意味不明な格闘技を習得するに至った。
(通信教育講座の水増しダミー講座であったが、結果的にはちゃんと段位認定されている)
得意技は『ダライ崩拳』
拳を傷つけないため、という、どこかで聞きかじったような知識でハーフフィンガー・グローブを愛用しているが、
『クィーン・オブ・スペード』ブランドのエナメルピンク・レザーモデル(XLサイズ・¥130,000)という、
実用性には不向きなものを使っている事から、ファッション的な要素が強いと思われる。

ブログも開設しているが、『ありすのMUD☆TEA☆PARTY』のタイトルから察することも出来るように、
まず英語タイトルから早くも間違っており、その内容の中々の香ばしさも相俟って、
某掲示板サイトでは『泥茶会』の話題といえば彼女のブログを指す、というぐらいまでに有名となっている。

揚げ物が何よりも好物で、特にコロッケに対しては執着が酷い。
ただ、特定保健用食品の油で揚げていないと烈火の如く怒る。
そしてウスターソースをかけようものなら、その豪腕を活かした『羅離@(ラリアット)』が火を噴く。

市内の特殊(?)雑貨店、『東印堂』店主が何処かの国で仕入れたらしい、
『ネクタル』という薬飴を食べることにより、一時的に劇的に痩せる事が出来る。
痩せた事により、無駄な贅肉の一切が無くなり、元々の顔の造作も相俟って、かなりの美人に変わる事が出来る。
外見は劇的に変化するものの、中身は変化が無いため、同性からの評価は(妬みを除いて)殆ど変わらないが、
異性からはどうしても同一人物とは見られておらず、全くの別人として扱われている。

痩せた事によって周り(主に男性)の外見への評価が軒並み上昇するため、やや元の性格より少し傲慢になる傾向があり、
また、細身になる事によって市井にある色々な服装が楽しめる事もあり、
色んな服装をとっかえひっかえコーディネートし、その姿をアピールしている。
(通常はコンタクトをしているが、痩身時には青いフチのメガネをかけるなど)
大体その後変身時間ぎりぎりになって着替える服に困るのがお約束のパターンとなっている。
また、身軽になっている反面、体重も減っている関係で重い打撃を繰り出せず、
『チベット形意拳』の破壊力が下がるなど、デメリットも存在する。
ただ、本人は痩せた姿になる事によってウケが取れるため、メリット・デメリット関係なく、時折その『変身』を楽しんでいる。

今や誰も覚えていないが、小学生〜中学生にかけて『天才探偵少女』としてメディアに取り上げられた事がある。
ただ周囲に持て囃された続けた事で傲慢に増長していった結果、肥え太って飽きられた周囲に見向きもされなくなり、
タレントとして人気が出た娘を仲の良かった両親は仲違いを起こして離婚。
それでも前向きであろうとする意思は強く、決して人前で弱音を吐こうとしない。
掲示板をとあるツテから知るようになり、事件を解決する事で名を売り、かつての自分の名声を取り戻そうと画策している。

彼女は語らないが、かつての自分を取り戻す事が、仲の良い両親を取り戻す切っ掛けになると考えているのかもしれない。