なんか怪獣イラスト/怪獣の話などのてきとうwiki

   

なんかabout-15.11-2からの続き




●2015.12.16 Mischiefほしい、かな

なんかMischiefというペイントツールが気になる。

ふだん絵を描くにはSketchBookProを使い、代替というか併用できるようなスケッチソフト探してるけど未だ見つからず。
それほど使いやすいわけだが、ここにきてMischief Freeというのを下絵が気に使ってみたら。

わりといい感じかも。
まあ不便だけどねFreeだと、それでもなんつか、描き味が非常にいい。
最大特徴は解像度を気にせずに描き始めることが出来る点で、キャンパスの制限が初期の時点で、ない構造。
これってイメージを描き始めるには便利なんだよねあんがい。


ただ、SketchBookProのように普遍的なフォーマットで保存できるわけでもなく、そのへんFireAlpacaなどと同じく独自規格みたい。
それに下描きはいい感じに描けるが、Free版ではレイヤー無いっぽいし、着色とかどうすんねん、と。
あと独自規格な保存形式と相まって、制限がないキャンパスも逆に作品を造るにはどうかな。

ともあれ製品版は三千円するので、すぐに買う気にはなれない。
今んとこFree版で下描き用途くらいの感じ。

とまそんな話。




最近観た映画


●スパルタカス

なんか最近は、YouTubeでローマ関連のテレビ番組を多く観ていた。
まあ何度も言ってるけど違法なのだが、このさい手段は問わぬ、知識が欲しいので。

ところで、最初の大前提として、ギリシャ・ローマに関する認識から語ると。
欧米の人々というのが、昔っからエラい熱心にギリシャ・ローマに憧れ続けていたのは知っていた。 なーんか単純に「ルネッサンス」という言葉が「古典復興」という意味だという知識があり、また中世ヨーロッパ、その前の暗黒時代などは小国ばかりで貧しかったという知識も、あるにはあった。 それが具体的にどのくらいかというのを、ここ十年くらいのネット情報で勉強してきたわけ。

ある歴史講師はタイムトラベルするなら中世ヨーロッパはキツいですよ臭いし・・・行くならローマなら電気がない以外、現在と変わらないのでオススメです、などと言っていたが、かようにローマは道路は舗装されているし食文化は高いし、しょっちゅう風呂にはいる習慣もそれ用の施設も充実しているし、上下水道が完備されているため、トイレは水洗だし。
とは言っても現代人が過去をツアー(もしくは生活)するには最低限、抗生物質は要ると思うけどね、水が合わないだろうし。
ローマであれば都市に住めば、奴隷であっても先述した高度な文明の恩恵があるわけ。
城壁の外側の農村などに住むならどの時代でもそれなりに清潔な生活ができるだろうが、都市部だと文明に大きな差が出る。

しかしローマには特に前世紀、終身奴隷制度があったし、だいたいイエス・キリストを語る際は悪役になってるし、暗黒面が。
まあそれを含めて、魅力なんだけど。

今回のスパルタカスも、過去にテレビ放送で観ていて、バッドエンディングを記憶していたので、ローマ関連の映画を観るのに後回しになったわけだが。
改めて観ると面白い映画だと再認識。
だいたいテレビ放送なんて半分くらいにカットされている可能性もあるし、画面もトリミングしまくりだろうし、面白さが伝わらないのでは。
とにかくベン・ハーのように思い切り楽しめる映画であった。
今回はチャールトン・ヘストンじゃなくてカーク・ダグラスだったのか、マイケル・ダグラスの親父と思って間違いないだろうな、顔から察するに。
この、生命と自由を賛美するような映画の面白さはたぶん、黒澤明監督にも影響を与えていると想像。
まあスパルタカスは1960年なので、それ以降の作品だと用心棒シリーズや赤ひげあたりに影響、かな。 隠し砦の三悪人はそれ以前なので影響されようがないが、黒澤明監督が好きになりそうなタイプの映画ではないかと。

また「誰が為に鐘は鳴る」なんかで、イケメンハリウッドスターとハリウッド美女がイチャイチャ、というのは当時のお約束とはいえ、なーんかウザいし納得しがたいのだが、このスパルタカスでは納得だ。
映像も見応えがあり、大規模で、でも「クレオパトラ」みたいに突拍子もないわけではない安定感が・・・つかスパルタカスって見た感じ、クレオパトラよりエキストラ多そうなんですけど。 何度も言うけどクレオパトラの公称エキストラ22万3千人はどこにいるんだという話に。
ローマ軍の集団戦法など見どころも多く、まるで絵画のような印象深さもあってスゴいなと。
目的であったローマ文明も観れて満足度は高い。

古代を扱ったハリウッドのスペクタクルには先ほど言ったクレオパトラや天地創造など、ガッカリ作品もあるが、十戒やベン・ハー、そしてこのスパルタカスみたいに見応えのある映画のほうが多い、ということか。

それにしてもローマ時代ってホント、スゴかったんだね。
だいたい前半は共和制というのが驚きで、皇帝がいる時代も基本、共和制は続いていたっぽいし、海外では遠い未来を描いたSFであっても、議会シーンの「デザイン」がギリシャ・ローマに準じている場合が多いのもうなずける。
ただローマはギリシャほど肉体賛美はなかったのか、太った市民や議員も多かったっぽい描写で、じっさい豪華な珍味を暴食し、それを吐いてはまた食うという中世ヨーロッパの貴族みたいな飽食がローマにもあったそうだし。
でもって写真も映画フィルムもビデオもないのに、過去の偉人などについて、見てきたかのように語るんだよねローマ史劇って。
これは文章記録が充実していたのと、ギリシャ彫刻レベルの胸像が流行っていたことが原因か、これまた想像だが。

ローマ時代の都市というと映画ではビルディングが立ち並ぶ大都会であるが、遺跡などからそれらの建築がデカいだけではなく、たいへん頑丈で震災にも強かったらしいとされており、ここでも見た目壮麗だが脆弱な日干しレンガ都市バビロンとの差が。
こうした超技術は、少なくとも中世ヨーロッパにおいて一般市民レベルでは失われていたようで。
つても各地に残る城なんかはかなり立派な技術で幾多の震災も生き延びたはずなんで、中世でも一部の権力者などが「古代ローマの秘技」として伝えていたと思うけど。 大阪城の石垣も百トン以上の巨石があったりするんで、ローマ時代の知識じゃなくてもできたのかもしれないが。

ともあれ、話がローマ時代となるとスケールがでかくて楽しめる。
スパルタカスは三時間クラスの映画で、長いから一時間ずつ三回で観ようと思ったが、ついつい引き込まれて二度で観れた。
他にもローマ時代と思われる映画をレンタルして借りてあるが、これは週末に観ようかと。



●天体戦士サンレッド

映画じゃないけど、最近はコレを繰り返し観てたんで。

情弱ゆえ、存在を知らなかった地元を舞台にしたマンガのアニメ化。
順序良く語ると、近日公開だっけ、ローカルヒーロー大戦みたいな映画が上映するらしいとネット情報があって。
じゃあ我が川崎市のローカルヒーローって何だろう・・・仮面ライダーか? みたいに調べたところ、どうやら仮面ライダーはローカルヒーローに計上されないらしいと判明。
そのかわりに浮上したのがこの天体戦士サンレッドという。

しかも川崎市どころか高津区で、そらもう見知った場所ばかり登場するんで贔屓目に観なくてはと思ったのだが。

そーゆー贔屓目を差し引いても、ちゃんと面白かった意外性。
ローカルヒーローでしかも特撮パロディなんで、ちょいなめてたが、立派にひとつのギャグ漫画として成立していた。
なおかつ、アニメの出来が非常に良いので、かなり楽しめる逸品。


むろん、地元民なら笑える、とゆー部分もあって・・・例えばオープニングはじめ、何度も映るふたつのビルディング、ノクティプラザだけど、ノクチ(地元では溝の口をそう呼ぶ)にでかい建物はアレしかねえんだ、昔は長崎屋がいちばんでかかったかな? 記憶あいまいだけど。 またまるで都会のようにキラキラしている近未来的な通りは、駅前の高いところにある、まあ歩道橋の集合体みたいなデッキであり、最近そうなっただけで、下の方は怪人や戦闘員が飲んでいる西口商店街みたいな、田舎町です基本的に。
要は東京の都会みたいなスゴいところでは、ぜんぜんない。
逆に溝の口に慣れている自分が新宿とか行くと「でけえ街だなあ」と驚いてしまう。
ローカルヒーローとはいえ、溝の口などという、よくこんな狭いとこを舞台にしたなと感心。
オープニング各バージョンで、多摩川の爆発が描かれるが、爆発して市民に被害がないような場所ってあそこくらいしかないんだよね、ほんと狭苦しい街だから。

舞台といえば、さすがに溝の口だけじゃ狭いので、おとなりの高津まで範疇に入っていて、第一話でアーマータイガーを昼食に誘った246号線となりのガストとかセミンガのアパートとかそのへんであり、よもや急行、快速などが停まらない田舎(東京に比べれば)だったりする。
そして時々二子玉川まで守備範囲に入れているが、どうせならフロンターレがある等々力緑地公園も使えばいいのに、と思ったり。 あいや、溝の口にもそこそこ広い場所あるけどね、というかどこの街にもある長い長い公園があるにはあって。
それとブースカ! ブースカ!!などでおなじみ向ケ丘遊園もすぐ近くなんで使えば・・ってもう廃園なってるけどね、民家園はやってるんで使えばロケーションに幅が・・・なんて地元民ならではの感想も。
まーどのみち田舎町ですわりと。

とりま大前提として、特撮は好きなので敷居は低いわけ。
そうでない人も、普通のギャグマンガとして観ればいいわけだし。
天体戦士サンレッドにはありとあらゆる特撮ネタが詰まってるし、怪人のレベルはわりと高いほう。
なんせ怪人の数も質もなかなかで、設定上むちゃくちゃ強い、というのも魅力。
まあたまに盆踊り怪人・ボンオドラーなんてレベル低いのも混じってるが、他の怪人は主に高津市民だったり、普通に生活している人々というのが常で、ボンオドラーはフロシャイム本部が創造した戦闘要員らしいんだけどね、つまり本部のセンスが悪いというだけかも。 並みのマンガだったらかようなボンオドラーレベルが標準だったりするのに、フロシャイム怪人はかなりよく出来ている。

この怪人たちが、ぐだぐだと愚痴を語ったりするのが、ひとつの見どころになっているという、サザエさんもビックリな日常劇。
スゲえめんどくさい先輩とかいるよね、アントキラーとかムキエビとか。
アントキラー(アリジゴクの怪人)が地中に潜っていたらウトウト眠り込んでしまって寝正月して、朝方冷え込んできたけどついつい二度寝していたら風邪ひいてモグラ怪人の後輩たちが「地中ではありますね」的に相槌うっているだけで楽しめる会話劇とか、面白くって。
基本、特撮パロディなのに、かようなしょーもないドラマでかなり楽しめる不思議。


つまり特撮パロディとしても、ローカルヒーロー番組としても出来が良い。
ぶっちゃけフザケたパロディなら観ないからね特撮ファンは。 特撮ギャグ、ローカルヒーローなんて数えきれないほどあるのに、普通はいちいちチェックしていられません。 でもサンレッドは合格点でした意外と。
妙なもので、基本であるサンレッド、ヴァンプ将軍、戦闘員のみっつはわりといい加減なデザインというか文芸なんだよな、やさぐれた私服のヒーローとか、ほとんど主夫みたいな敵幹部とかアルバイトの戦闘員とか、そこはやっつけ仕事みたいな設定で。
描いているうちに世界観が広がっていったんだろうね、結果的によい作品になったのかと。
敵アジトとかヒーロー基地が普通の住宅なのはローカルヒーローのお約束なのだろうか、逆に地元アピールになっていいかも。

余談ながらいちばんお気に入りの怪人は、やっぱりPちゃん・改であろうか。
カモのヒナのぬいぐるみだから怪人というかあらゆる意味で人間離れしてるんだけど、とにかくフロシャイムで最もハイスペックかと。
しかも自分が所有するラバーダック(のキーホルダー)によく似ているので、親近感が。
あとはアーマータイガーもいいね、キレが良いトークとかなんかウケるわ。 他にもタイザなんかブレがなくていいし、ほぼレギュラーになっているカーメンマン、メダリオ、アントキラーもやっぱいい。


こうしてみると大量にあるな、さすがに百個はないと思うが。

オープニング、エンディングは毎度毎度、絵なりサウンドなりに変化をつけていて、一度限りの新規オープニング(気象戦隊ウェザースリー)、新規エンディング(ナイトマン)などなど、とにかく凝った造りが嬉しい限り。
また何だかんだ言って、主役のサンレッドはなかなか風格があるというか、ちゃんと「強い」設定なのがいいよな、これで弱かったら他のパロディと差別化できないもん。 怪人もヒーローも超強い上で、ギャグマンガのバランスが成り立っているという。

全52話あるけど、三度以上も見返して楽しめるほど。
まあ一話13分なので、時間の都合をつけやすいせいもあるし、煙草を巻いたりの作業しながら気楽に観るにもいいし。

あ、ちなみに第一期エンディングは鶏タンゴ鍋だけど、アレ川崎市とか溝の口の名物とかじゃないから。
つか鶏だんご鍋なんてはじめて聞いたわ。 そんな料理があるんかい、くらいに。
あのへん、名物なんてあるのかな。 しいて言えば梨畑がそこらじゅうにあるが、別に川崎市独特でもないし。
というわけで、本来みるところもない街です川崎市は。



●加藤隼戦闘隊

古い映画、それも日本のを観たくてGEOで借りてきたが。

観てびっくり、まず最初の東宝マークが想定より旧いデザインで、しかも立体的に造られたロゴが回転しているという非常に金かかった構造。
そしてタイトルが右から左へ書いてあり、なおかつクレジットがイチイチ旧くて読みづらい難しい字。

ああこれは戦後ではなく、戦中の映画だったのかもしれないな・・・と思い直して視聴。
だって戦前に太平洋戦争の映画って普通、ないから。
あったとして海野十三小説みたいなSFになるはずだけど、現実的な戦闘部隊の話だし。

ともあれ加藤隼戦闘隊、いつだったか旧い映画観たいという記事で、作品例として加藤隼戦闘隊のAmazonリンク貼ったが、これがGEO野川店に登場、有り難い限りだ。 できれば1930年代の作品が観たかったが、さすがにそれはレンタル屋にはあまりない。
それと日本の、一般家庭の生活に興味があったが、贅沢は言わない方向で。

戦中映画ではないか? ということだけど。
じっさい観てゆくと、その想いは的中というか、実機飛ばしてるやん。
日本の軍備は戦後、すぐに解体されたはずなんで、映画で実機はまずないのでやはり戦中かと。
トラ・トラ・トラ!みたいに、似た機を改造して再現する予算も戦後日本にはないはずだし。
それにしても、よく撮れているな〜と感心。
実機の空撮シーンもそうだが、夜間の特撮シーンもかなりのもの。
雲海の場面なんてよく出来たCGだな〜って、そんなわけもなく。 ちょうど「ガメラ3 邪神覚醒」と出来栄えもデザインもよく似ている雲海となっていて、たいしたものだ。

特撮シーンはウィキペディアによると、円谷英二の手によるものだってさ、さすがだ。

戦争映画を手がけたといえば、偉大なる師レイ・ハリーハウゼンもやってるのだが(うろ覚え)、彼は当時まだ駆け出しだったので予算もなかったらしく、ほとんどニュースの解説CGレベルというか、カートゥーンではないだけのアニメみたいな映像だった。
加藤隼戦闘隊の特撮は爆撃シーンなど、実写と合成あったりして、よくマスクを切ったなと感心する。

戦後の映画と比較するのも面白いかもしれない。
なんせ戦中なれば、どう部隊を再現するかが見どころで、これがけっこう立派な生活なんだな、海外に拠点がある部隊なのに。 でも豪奢すぎず、作為がみてとれて楽しい。
とにかく国民が観る映画だから、戦闘部隊の立派なところを見せたいわけで、だが国民生活がだんだん逼迫しているのに贅沢な風には作れず、しかし貧乏くさい様子は描きたくない、というバランスがわかる感じ。
中国人なのかわからんが外国人の給仕みたいなのが素っ気ない感じなのもリアルな気がする。 そーゆーところに日本人の女給さんがいたりすると、非常に気が利いてワンランク上に見えるんだよね。 単に言葉が通じる、というだけではなくて、ホテルマンとも違うサービス精神で。
例えばスマイル=プライスレスみたいな。

昔映画だからやはり合間にみんな煙草吸ってるが、銘柄とかわからず残念。
そもそも両切りなのか口付なのかもみてとれないし。
戦後の戦争映画で定番の煙草回し飲みシーンは、あったかな、なかったかな。
サイレント映画じゃないのに時々、効果的なキャプションみたいのが挟み込まれ、なるほど庵野秀明監督や押井守監督って確かにこーゆー旧い映画が好きでうまく取り入れているんだなと実感した。

一種の記録としても、良い映画だな、当時の諸々がわかるんで。
大規模な作戦とかキッチリ収録しているし、装備などもいちいち興味深い。


ただ、惜しいのは音声が小さくて何言ってるんだかよくわからない。
うちの環境のせいか、ともあれストーリーがいまひとつ把握しきれなくて。
最初からヘッドホンなりイヤホンなり使えばよかった。 たぶん戦中であっても、言葉はけっこうわかると思うので、聞き取りさえすれば話がつかめるはず。
まあ今は特定のレンタル屋にしかないけど、配信ならiTunesStoreにもあるし、いづれHULUなどにも来ると思うんで、その時はイヤホンで台詞を聞き取ろうと意気込んでいる次第。


●ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET

ほとんど理由らしい理由もなく、ちょいと飯食って一服する間に観れる映画というだけで視聴。

75分前後だからね、スゴいちょうどいい。
既に観た作品なんで画面の前に正座しなくていいし。

しかし改めて観ると、ちゃんとした映画だったんだと感心。
当たり前すぎてアレだけど、画質のソレが劇映画だしね。
そいやテレビ版のウルトラマンコスモスって伝統のフィルム収録を断念したんだっけ? テレビじゃあまりわからなかったが今現在、HDテレビが普及して画質がわかるようになると差が出るわけで、映画になってよかったということか。

この映画にはスコーピスとレイジャという怪獣が出てきて戦うが。
個人的にはこのレイジャがエイ型から進化するとこが興味深く、なんかウルトラQのボスタングってエイ怪獣、本来は成長してレイジャみたいになるのではないかと想像したり。 その意見は「怪獣wiki特撮大百科事典」というところに書き込んだけど、今も残っていた。
ちなスコーピスって平成ガメラと巨大レギオンを足したような感じでユニーク。
コイツが特攻でバリアを破るシーンとかわりと印象深い。

かような特撮番組、その映画化、いづれも貴重だよね日本にとっては。
このwikiに書いたかもだけど、コンテンツ大国とよばれるには「アイデア、デザイン、オリジナリティ」が必要なわけで、アイデアはどこ国にもふんだんにあるがデザインしなくては、つまり「現実に創作」しなくては意味がなく、作れば必ずオリジナリティは生まれるという考え。
その数が揃うのがアニメ、特撮番組であって、じっさい膨大な量になる。
アマチュアレベルなら怪人、超人など数えることなどできないほど世界中にいるが、コミックにして大量に出しているのがアメリカ、そして映像化なら日本がおそらく上回っているかと。 戦隊シリーズ、仮面ライダーシリーズで今も毎週、登場するから。

とにかく、飯食いながらなんで集中して観たわけじゃないが、楽しめた。
ここでウルトラマンジャスティスが登場したのかなるほど、みたいな。
次回作ではウルトラマンジャスティスの人間体を吹石一恵さんが演じているんだよな、アレは良かった。
ただスコーピスに破壊されたホテルをウルトラマンコスモスが修復するシーンは「器用すぎだろ」と正直思う。
おまいはスーパーマンか!みたいな。
まあウルトラマンという作品全般の思想として、夢に制限を設定したくない、というのがあるんで、まあいいか。
自分の中だけの勝手な指標かもしれないが。

なんでコスモスだけこんな映画になってんだろという疑問はあるが、悪いことじゃないね。
いちばん映画向きなのはウルトラマンガイアなんだけど、円谷プロ側で準備が間に合わないというか、気が熟してなかったんだろね。
ぶっちゃけウルトラマンティガでさえかーなーりいっぱいいっぱいな雰囲気だったので、とりまスピンオフ的な映画が出来ただけでも上等かと。
それでウルトラマンガイアの特徴である立派な部隊が活かされない子供ドラマになったが仕方ない、という感じ。

ホントなんとなーく、何気に久しぶりに観てみたが、やっぱウルトラマンは面白いと再確認。
次はジャスティスを観ようかと思う次第。



●青島要塞爆撃命令

えっと経緯から語ると。
加藤隼戦闘隊に味をしめて、GEO野川店に入荷した戦争映画をまた観ようと思いたち、とくに予備知識もないがタイトル的に面白そうと青島(チンタオ)要塞爆撃命令を借りた次第。

観てビックリ、カラーでしかもシネスコだ。
要は加藤隼戦闘隊と違い、完全に戦後の商業映画。
というかオープニングテロップによると製作:田中友幸じゃん、東宝のおなじみ娯楽映画だよこれ。
続くキャストみると、おなじみすぎる東宝オールスターといったところ。
でもって監督でまたビックリ、古澤賢吾やん。
こりわ主演をクレイジーキャッツにしたらほぼ完璧ですな、惜しいことをした。
さらに三船敏郎とか起用すればパーフェクトというところ、残念なことをした。

前半はけっこう爆笑の連続で、こんなのどかな戦争映画はないぞ、と。
それが後半は本格的な戦闘になるのだが、どうも史実ではない気がしてならない。
史実にしては痛快活劇すぎだろ、と思える。

内容的には第一次世界大戦あたりらしく、爆撃命令ゆうからどんなんかと思いきや、いきなり複葉機で驚く。
東京湾一周に全機テスト出動とかいうが、全機って二機やん。 スゲーヨレヨレで、汽車に追い越されるわカモメより遅いわで、対してドイツ軍青島要塞ゆうのが「日本海大海戦」での旅順要塞みたいな恐ろしいところ。
あーこれは不可能作戦ですわ。 ミッションインポッシブルですわ。
でもやるんだよ、という展開に。

とまあそんなわけで、これは面白いぞと感心。
こんな映画があったんだねえ。
ただやっぱり史実とは思えない点などなど、戦争映画として高評価というわけにもいかず、あまり有名ではないのだろう。
なにかと雑なところもあるしね。

あとはいろいろ、奇妙な点がある映画でして。
なんつても既視感が半端なく、おそらく「明治天皇と日露大戦争」あるいは「日本海大海戦」からのセット流用がかなりあると思われて。
具体的には中国の建築、土塁や敵基地の一部などなど。
 (※:あとで調べたら「日本海大海戦」のほうが後の映画でした。 おそらく時代考証的に、デザインが同じだけかもしれない。)
それと第一次世界大戦あたりと言ったが、ここでの「旗艦」がどうにも「三笠」そっくりという。
いやそっくりというか、明らかに間違いなく、戦艦三笠ですはい。
戦艦三笠のデザイン、とかじゃなくて、横須賀にある記念艦三笠でロケしてる、ということ。


 これが猿島で、記念艦三笠でロケするとどーしても映る存在。 (自分でとった写真)


 今じゃ港も街もでかくなって、以前ほどロケに適さないがかわりにCG技術があるので利用はできる。 (自分でとった写真) ただ保存用の塗装しちゃって現役の面影がないんで近年のドラマ「坂の上の雲」では実寸のセットをこしらえたという。 豪気だな。

そのため観ていていろいろ気になるが、それもまた映画の楽しみになっている。
「旗艦」の甲板からむこうに見える島は映画の中では青島に近い小島となっているがアレである。 ぐぐったところ横須賀三笠公園からすぐの、猿島というところだそうだ。 写真をみると確か、怪奇大作戦でロケしてたとこだよなあそこ。
記念艦三笠というのは陸に据え付けてあるため、左舷はもう横須賀の街並みがみえるがため、基本的に「右舷」を写した絵になっているが、他にもムリヤリなアングルで街が写り込まないようにしたり、海兵を配置して街が写り込まないようにしてたり、たしか左右反転もあった気がする。 他にも記念艦三笠内の売店とか部分セットを組んで隠したのだろうか、不自然な感じもあるなど、旗艦のシーンはあらゆる工夫がされていて、楽しく笑えることになっているわけ。

余談ながら中国人の役どころで浜美枝が出演。
これはもう、可愛いなあちくしょう、という感じだったが後半生死さえあやふやに。 そこは残念であった。

砲弾を積んだ列車の、もう連鎖爆発としか言いようがない感じとか、ほとんどアニメですな。
90年代以降のハリウッド映画みたいだ。

そんな感じで満足度は高い映画。

●ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE

なんかBLUEPLANET観たんでこちらも。

こちらは最初からレンタルDVDで借りてみたんで、レンタルVHSやアナログ放送録画で観たBLUEPLANETより鮮烈だったが、今見直すとあんがい素っ気ない雰囲気かも。 まあ元々、大作映画ではないからそれもそうなんだけど。

しかしコスモス映画では、いちばん見応えがあるのはストーリーのせいかと。
前作BLUEPLANETでの敵、サンドロスが実は二千年前には人類ソックリだったという話にまずビックリで、サンドロスに猶予を与えたウルトラマンジャスティスだが、それが原因でサンドロスによる幾多の惑星破壊に至ったので、もう迷わないぞと誓っているっぽい感じが良い。
最初は人類の敵であるウルトラマンジャスティスだが、コイツが嫌いな特撮ファンはあまりいないのではないだろうか。

結論として人類を信頼して、デラシオンの生命リセットを阻止する側に立つのだが、やっぱり二千年後に滅ぼしに来る可能性もあるわけだウルトラマンジャスティス。 まあその時に人類が凶悪な集合生命体になっていれば、だけど。
それにしても、ウルトラセブンタイプのウルトラマンって熱血な直情径行みたいだよな、思い込みが激しいというか・・ウルトラマンジャスティスとウルトラマンマックスだけかもしんないけど、真っ直ぐな性格な血筋かも。
その気質から、ジャスティスは最後死んじゃうような印象だったが、けっきょく生きていたんだ、そこは記憶違い。

このウルトラマンジャスティス人間体、ジュリを演じる吹石一恵さんの魅力も映画として良い感じだが、まあぶっちゃけこの頃だとまだ可愛すぎる雰囲気ではある。
あと数年待てばかなりクールビューティーなジュリになったかもだが、黒尽くめの衣装などなかなかである。

対して怪獣、今回はグローサーだっけ・・前作のスコーピスほどの魅力はないロボットであった。
そもそもなにやってんだかわからんゆうか、宇宙船からの謎光線で生命リセットされると説明された後に複数やってきて、地道な都市破壊をして、やがて二体が合体すると地球怪獣では勝ち目ない、とか。 必要ないじゃん、後々怪光線が地球に降り注ぐんだから。
また合体したロボットが腕のブレードをファイターの攻撃で折られたり、無敵感があまりないんだよね。
じゃあ地球怪獣でも力を合わせれば勝てるよきっと、となる。

まあ観客としても、怪獣戦の見せ場がないと困るんだけどね。

うるさいことを言うと、日本の特撮映画はあまり「美しくない」とは思う。
前作でのスコーピス登場シーンとか、イキナリ星の大地を突き破って出てくるとか、絵的に迫力もないし。 そのほか、重量感に欠ける演出も多々あるし。
でもこれらは、単純に予算の都合でそうなっているだけだと信じたい。
美しい、といえる特撮映画で筆頭はやっぱり海外の、パシフィック・リムやGODZILLA2014だけど、予算が十倍だからな日本の。
だが低予算の平成ガメラなんか「かなり美しい」絵面だったので、センスはあるんだよきっと。

とま贅沢を言ったらキリがないんだけど。
ちゃんと楽しめる映画でしたウルトラマンジャスティス。


●ローマ帝国の滅亡

ギリシャ・ローマものを続けて視聴シリーズ。
コレはやはりGEO野川店にあったもので、そーゆー知名度低いタイトルが見つかる有能店なわけ。
むろん、欲しいもの全てが揃うわけでもないが。

さて映画の方は。
結論から言うと、かなりイマイチな出来栄え。
自分が悪かったという部分もある。 なんせ三時間クラスの長丁場なんで、飯食いながら、あるいはちょっと調理したり皿を片付けたりしながら観たんで、ところどころ把握しきれない話があるというか、皇帝暗殺から次の皇帝選出まで見落としたっぽいし。
が、そうでなくてもじっさい、話が飛び飛びなんだなこれが。
時間軸が信頼おけない映画というか。

またローマ史劇にしてはデザインが、どーも優れない面があるようで、パッとしない。
舞台セットなどはスゴく立派で予算あるなーと感心するのだが、ちゃんとローマっぽい調度に造られているのに全体の絵が中世ヨーロッパくらいの雰囲気になり、つまりゴージャスなセットが小さく見えるという。 ローマ市のオープンセット、あれぜんぶ映画のために作ったのか、似た場所に付け足したのか知らんが、ほんと大スケールで、でも他の映画のように素直にマット画とか使わないから広大さがあまり伝わらない。

ストーリーもなんか見落としが多いのだろうが、どうもね。
最初は無二の親友だった、というのは十戒のモーゼとラメセスと同じ、あるいはベンハーとメッサラと同じなのだが、十戒やベン・ハーみたいな映画の魅力があまり感じられない。 ローマ帝国の滅亡では親友だったふたりが途中不意に戦車バトルになったようだが、それが決定的な亀裂になったわけでもないようだし、なんなんだと。 でも仲直りしたってわけでもないだろうし。
ベン・ハー型ストーリーじゃないのか、と思わせておいて最後にはやっぱりバトるんかい、と。
北方蛮族の話もとくに回収されないというか、アイツラいちど話し合いに持ち込んで以降、目立った台詞もなく立ちっぱなしで後はラストでそのまんま火あぶりか、つまらんな正直。

見どころは、大規模な戦闘シーンとしておこうか。
かなり危険なスタントやアクションが連続して、マジに騎馬戦で両軍激突するようなシーンはめったに見られないが、なんかスゴいというより、馬鹿なだけかも・・・という印象になる。 あぶない撮影という自覚がないのでは?みたいな。
この映画撮影で、何人か馬に蹴られたと聞いても驚かない。 じっさいはどうだかしらんが。

時代設定も紀元百年代で、つまりは題名の「ローマ帝国の滅亡」はタイトル詐欺なわけだ。
とってつけたように、この出来事がローマ滅亡の兆しであった・・みたいなこと言ってるけどね最後。

ラストシーンは皮肉が効いてわりといいが、ローマ帝国がどうなったのかは知らされず、やっぱいまひとつかな。
本来ならラストの値段交渉シーン、史上最大の競りなのだが「偉大なるローマ」がもう存在しないんでただの権力亡者みたいに見えるという。

ただ観た後にウィキペディアでしらべたら、グラディエーターと同じ時代の話だそうで、そこは興味深い。
というわけで、次はグラディエーター観ようかと思う次第。


●グラディエーター

十年くらい前にいちど観たが、その時の感想から。

まづ経緯としては、iMacとか家庭用DVDプレーヤーとかがあって、その動作確認のためにDVD買っとこうと思い、ブックオフでいちばん安いグラディエーター二枚組を買ったわけ。当時観て、驚いたのがローマ市街のでかさで、劇中でも「人間が創りあげたとは思えない」と台詞がある巨大な建築群。
暗黒時代以降のヨーロッパ人が憧れた世界というのは知識であったが、その巨大さをグラフィカルに示されると圧倒する。
また皇帝がいるのに相変わらず共和制は保っているんだ・・という意外性もあった。
以降、共和制という言葉が出るたびにこの映画を思い出す。

とまあそんなわけで、わりと印象深いのだが。
いま観直してもたいへん面白い映画。
同じ史実から完全創作にしたという点で先日観た「ローマ帝国の滅亡」と似たストーリー部分もあるが、ほとんどが違った展開で、なおかつ同じように大予算組んではいるが、見栄えがぜんぜん良くなっている。
なんつても新しい映画のほうが、優れた俳優の演技を活かせるんで普通は、そっちのほうが面白くなる。
まーあくまでも「普通はそうなる」という話であって、昔映画にも群を抜いた逸品があり、何度も言うがベン・ハーや十戒などがそれに当たるわけ。
配給会社の査定ってものあんがいシビアなもんで、iTunesStoreでは十戒は新作と同じ価格でクレオパトラは半額。
いかに大予算の超大作であっても、クレオパトラはそーゆーバーゲンカゴに入れられてしまう。
往年のハリウッド映画がぜんぶ素晴らしいわけじゃない好例か。

それはともかく、グラディエーター。
DVDよりも高画質なHULUの映像なんで楽しめた。
まず絵がいいね、マイケル・ベイ監督が映像の天才児という感じなら、リドリー・スコット監督は映像の先生みたいな。
ウィキペディアによると、小道具含めてぜーんぶ映画のために作ったってさ、たいしたもんだ。
コロッセウムは下の部分はセットで上はCGらしいけどすごい迫力で、まさに近代文明。
これから出場する剣闘士たちは地下のモダンタイムス的なメカニズムを目にするわけで、スペインの闘技場で死ぬのとはまた違う恐怖感をもちっと強調してほしかったというのは贅沢な希望か。 超科学文明と共和制を実現しつつ退廃したローマの暗黒面が集約されている感じはいい。

ラストの展開はもう、劇中人物たちのウッカリ具合がスゴいけどね。
コイツ、ウッカリ勝っちゃったよ、そして死んじゃったよ、みたいな。

ラッセル・クロウはじめ、ローマ人がみーんなローマ顔なのがいいね。
ゲルマン人顔なら髪の毛染めるなど、ちゃんと考えている感じ。

つても過去のギリシャ・ローマ史劇でも楽しく観れるが、やっぱ新しい映画のほうが考証ができてていい。



●ポンペイ

なんか最近のマイブーム、ローマ史劇を観ようシリーズみたいな。

ローマ史劇、そーいやポンペイってのがあったよなと何気に調べたら、去年の映画だってね。
印象としてはもっと前に公開されたような覚えなんだけど。
ともあれ最寄りのレンタル屋に行ったところ、ふつうに103円で借りれた。 どうやらギリギリ、新作から降りてきたタイミングだった模様。
いつものスペクタクル劇棚にはなかったような記憶もあるんで。

とにかく借りて観たが、結論としては傑作とは言いがたい。
具体的になにがどうかというと、奴隷剣闘士とお嬢様の恋物語にしたのが間違いかなと。
あー、そーゆーのどうでもいいよ、もう・・ と観る前から思ったが、じっさい観てもそんな感じで。
ホントどうでもいい恋愛ストーリーなんですわ、これが。
でもとりあえず、全体的にローマ要素は薄いとはいえローマ帝国の地方都市、ポンペイが見れるんでそれだけで有り難く、また「どうでもいい恋愛ストーリー」と言ったが、それ以外はわりとうまく撮れているというか、要は意外なサクサクストーリーで小気味よく視聴できる。
「なにもかも薄い」という評価もできるが、もったいぶっただけ、というよりずっといい。
最近やたら長い映画ばかり観てたからね〜、105分とかホント観やすいわ。

ムリクリな恋愛要素に頼った脚本なため、ラストもそんな風におわって「えっ?」となった。
このラストがダサいんですわこりがまた。
まあネタバレになるんであまり言いたくないが、ポンペイがなんで有名かといえば熱灰に埋もれた遺体に石膏を流して像にしたあれ。 これを利用した演出が映画の中で用いられて、でも果てしなくダサいという。
あと映画の冒頭あたり、やったら動物出てたよな、白鳩とか馬とか。
ポンペイという映画を見るからにはベスビオ山の噴火で滅んだ街、という前知識が有るため「動物たちの運命やいかに!?」と視聴するはずだが、とくに回収もされず。
だいたいスパルタカス、グラディエーターなんかは剣闘士である必然があったし、もうひとつのポンペイ映画「ポンペイ最後の日」もそれがうまく取り入れられているのだが、今回なんで奴隷剣闘士を主人公にした? と疑問符が頭上を舞っている次第。
しかも何故強いのか、このポンペイという作品だけ理由わからんし。
女性観客を考慮した脚本にしても馬鹿にしているような。

まあそんな問題点を見なかったことにして、間のカタストロフィ要素だけに注目すると、面白い映画です。
頑丈なローマの都市が崩壊する様など、ポンペイ意外にはみられないでしょ。
ローマ軍が破壊したカルタゴなんて人力でコツコツやってたし、あとは大火災演出がたまにある程度で、街がまるごと短期間で壊滅する絵は他にない。
電気と飛行機がない以外、現在とさほど変わらない文明都市が崩壊する様はまるでSF映画のよう。
ということは、主人公のマイロが映るカットをすべて消して編集しなおし、かわりに黒人剣闘士アディカスを主役にした30分ほどの映画に直せば傑作かも。

いろいろ痛いほどダサい映画ではあるが、やっぱ楽しめた。
なんつても歯切れのいい展開がよかった。
新しい考古学発見をかなり取り入れて、そこもよかった。
まあ噴火の一週間前だか十日前だかに大地震があったという考証はなかったことになってたが。

 ※追伸:あとで思いついたのだが、この映画、3D変換してアイマックスシアターで上演する目的にすればよくね? みたいな。
 恋愛要素云々ではなく、主役とその周辺ストーリーすべてが「取ってつけたような」映画ではあるが、立体映像で大音響なら面白いかも。
 とゆかアメリカではアイマックスシアターがいくらでもあるらしいんで、じっさいそんな用途の映画なのかも。
 



●キングコング

流れで言うとYouTubeでギリシャ・ローマ系の動画を観ていて、じゃあレイ・ハリーハウゼンのアルゴ探検隊シーンとかも見ておこうかという感じになり、そこからハリーハウゼンの記録みたいなものも見て、さらにモデルアニメーションの師、ウィリス・オブライエンのも、という流れになってキングコングを観たくなったと。

観たのは所有する、近所のヤマダ電機で買った500円版DVDだけど、あの超大作がそんな破格で買えるってのは時代だよな。
1933年に登場したキングコング、私は過去にテレビ放送したのを36回観ました(水野晴郎風に)。 まあ36回はともかく、マジで20回は観ているはず。
これほどの映画、ローマの休日とか風と共に去りぬとか、いろいろあるけどこちらを必見の古典に指定して欲しいくらい。

まあ多くの者がそうであるのだが、キングコングというと1976年のギラーミン版を観た者が大部分だろうし、いま観ると「なんじゃこりゃ」というギラーミン版のコングも、少なくとも80年代位までは迫力の映像エンターテイメントということになっていたが、書籍の情報が増えて、テレビでのオリジナル版キングコング放送を繰り返した結果、ギラーミン版は出来の悪いまがい物、という評価に落ち着いた。 ちなみにギラーミン版だと製作にいろんなトラブルがあったようで、特撮映画ファンなどにはあまり評判良くないカルロ・ランバルディの巨大コングはほぼ動かず、着ぐるみの出来も悪かったそうで、劇中の見事なキングコングスーツは無名だったリック・ベイカーが作って自演までしてたのにクレジットされなかったと本に書いてあった気がするが、当時は評価されてなかったのは事実っぽい。 という散々な映画。
でもってギラーミン版が記憶にあるため、オリジナル版をテレビで観たらその凄さにびっくりさせられる。

緻密でアイデア満載、そしてスケールがデカいんだコレがまた。
風と共に去りぬ劇中ではものすごい大スケールの火災シーンがあって印象的だが、このキングコングのために作ったドクロ島のセットが郊外だったかに放置されていたんで焼いて撮影した、などという都市伝説もあるくらい。
1950年代から向こう、様々な特撮映画が造られてはテレビ放送していたんだが、どんどん薄っぺらくなってゆくのが基本なのに、1933年という大昔のキングコングが実に凝りまくった絵作りされていてマジ驚く。
基本はガラスに描く方式なんだろうが、手前に俳優たちを合成、その向こうに恐竜などを置いて、その向こうに木々を描いたグラスワーク、グラスワーク、グラスワーク、と重ねて重ねてどんだけ凝ってんだよ! という出来栄え。
移動マット方式の合成もべったりいい加減に切るのではなく、コマごとに切って切ってあらゆる工夫が凝らされている。
そこは模型、そこは巨大セット、みたいな感じでカットごとに考えぬかれて映画は総合技術ってこーゆーことかと感心。
まあ現在の視点でみると、前半の冒険を演じた船員たちが後半ではすっかり忘れられて別な人々のドラマになっている点、主役のアン・ドローがまったくもって巻き込まれ型なヒロインである点がもどかしいかな。
2005年のジャクソン版ではそこ検討したのか、アンが物語を支配する構造になった。

なんにせよ2005年のピーター・ジャクソン版は、オリジナルを尊重し研究しつくしリスペクトした、まさに決定版みたいな。
古い映画はあまり観ないという人は、こっちのキングコングを観て欲しい。

ところでハリウッド映画など、昔映画というと全てスタジオ撮影のまがい物イメージがあるが、巨大なカラーカメラ、大照明システム、音声収録装置が必要ない白黒時代はけっこう街に繰り出して撮影していたわけで、このキングコングもあんがい貴重な当時の街が映っていて興味深い。
黒人の登場がほとんどなく、主演級のキャストは白黒用メイクをされていて、真実の姿というわけじゃないが、そこは仕方ないか。
じっさいこの映画でも、またジャクソン版のキングコングでもそうだが、ちょいと古めのシネマカメラを野外運用している様子が見れる。
編集、カメラワークなど今と大差ないほど洗練されていたのだが、ただアクションシーン・・このキングコングでは特撮シーン含むんだけど、そーゆーとこでは急に平坦な雰囲気になって、おそらく昔映画を観たこと無いひとは俳優をぜーんぶ横に配列して工夫なく撮っているとか思うかもだが、そーゆーのはシーン次第で、今とかわらない考え方だと思う1933年だと。 まあバーで縦配列(手前と向こうに人がいる等)という絵はあまり観ない気もするけど、昔の映画だから単純とは限らないとこに留意。

かなりの超大作なため、準備に何年もかかったっぽいが、そのクライマックスには頭を悩ませたそうな。 ふとエンパイア・ステート・ビルを見たスタッフがそこでの決戦シーンを思いつき、「これだあああぁあああ!!」と叫んだ・・みたいな話をうろ覚えしている。
かくしていちばん強い野獣と、いちばん強い人類の利器が対決となった・・・って武力だけなら戦艦の方が強いんですけど。
まあ陸に上がってしまえば対決にならんし、絵にならんし、砲撃一発で吹っ飛んで終わりだし。
これもまた時代的に、1933年が最適な物語となっていて、ギラーミン版はヘリコプターからの攻撃になって「そりゃそうだ」みたいな感じになるもん。 ただ野獣が退治された、だけの話になってしまい、怪獣映画として成立しづらい。
つまり飛行機械の黎明期でないとうまく描けない部分。
怪獣側を極端にパワーアップしてバランスしたのがゴジラはじめ、日本の怪獣映画みたいな。

余談ながら、このキングコングには「スパイダーピット(クモガニ)」なる都市伝説があって。
本来なら劇中、谷に船員たちが落ちるシーンのあとに彼らが谷底のさまざまな巨大昆虫などに襲われるシーンがあったという、ここまでは事実らしい。
なぜそれが削除されているかというと、試写した時にこのシーンで観客が恐ろしさのあまり大パニックとなり、試写が中断されてしまったからだという。
当時の人々には刺激が強すぎたのだろう、という都市伝説なわけだ。
このカットされた部分のフィルムは完全に失われ未発見なのだが、それがファンのいうクモガニシーン。
ところが、このシーンがYouTubeにはあるんである。
なんか記憶曖昧なんだけど、キングコング2005年版を作ったピーター・ジャクソンが資料を元に再現した、だっけ。
見事なもんだな〜研究者魂がスゴいというか、オタクだなこれ。
対岸にスティラコサウルスかなんか居て、イメージイラストも再現しているが、なかなか辻褄が合うね、オリジナルフィルムだと「なんで対岸に二、三人逃げなかったんだ」となるから。

ともあれピーター・ジャクソン版本編でも、谷に落ちてからのシーンは気合が入っている。
でも改めて言われなければその存在に気づかないクモガニシーン。 理由は簡単、どうみても50メートル以上あるような谷に落ちて、普通生きているとか思わないもん。 落ちるシーンはミニチュアで、まあギラーミン版でも落ち方不自然な印象あるが、オリジナルのほうが、そこはかなり乱暴に人形を落としている。
逆に何で生きているんだよ、なんで続きのモンスターパニックシーンがあるんだよってなる。


別に失われていたわけではないが、通常含まれないシーンも最近のDVDなどでは入っている。
今ではテレビ版とごっちゃになってどれだっけ・・・みたいな感じだが、ハッキリわかるのは原住民やニューヨーカーを掴んで噛み殺す複数の場面。
コレに関しては故人だが数多くのB級モンスター映画を盛り上げたデヴィッド・アレン氏は否定的だった。
要は「カットされたシーンを戻せばファンが喜ぶと思うなよ、キングコングが通行人を噛み殺したらそれまで感情移入していたのが台無しだ」ということ。
ウィリス・オブライエンの意思を受け継いでいたアレンが言うのだから説得力があるし、自分でもそう思う。
ビルの上でアンに似た服を着ていた女を掴んでから、はるか下に投げ捨てるシーンも、テレビ版にはなかったかな。
ちなみに2005年のピーター・ジャクソン版だと、どちらもちゃんと再現されているのだが、なぜか不自然な感じがしないのはクモガニシーンと同じ。

何年もかけて専用の機器さえこしらえて臨んだキングコング、驚くことに同じ年に続編が登場。
これは「ゴングの復讐」という、タイトル詐欺みたいな映画で、でも深く考えると確かにそうかも・・と思ったり。
なんですぐにこんなん作れるかというと、たぶん既に完成していた機材と揃ったスタッフに再招集かけるだけ、の状態だからかと。
内容はないようみたいな映画だったが、ノアの箱舟ばりのデザスターシーンはスゴかった。
でもキングコングの舞台、ドクロ島が崩壊して沈んじゃったよ、乱暴な脚本だなこれは。

モデルアニメーションの始祖とでもいうべきウィリス・オブライエンの代表作であり、怪獣映画の金字塔でもあるキングコング。
語ればキリがないのだがとりまここまで。



●テルマエ・ロマエII

ローマ関連の映画を観るシリーズ、ついに邦画へ。

いや去年の公開翌日に観てるんだけどね。
ある評論家はこれを「ぬるま湯」と酷評したが、まあ確かにそうかも。
原作は面白いんだが映画オリジナルな部分はかなりいい加減で。

でもいいよ別に、これで充分だよ、つか意図的にゆるいだけなんじゃないかな、風呂がテーマなんだから。
進歩のない登場人物とか、舞台がイタリアというだけでローマと関係ないオペラ採用とか、観客もわかっているので共犯ですな。
また日本人がローマ? という点についても、現在イタリア人が演じるのと大差ないじゃん。 確かに北方民族より小柄で苦みばしった顔つきなイタリア人だが、混血が進んで若干かわっているだろうし。 あとはハリウッドなどでゲルマン人がローマ人を演じるよりはよほど自然だ。
ちなみにゲルマン人とはローマ人がいわゆる「白人」をそう呼んでいたらしいという話。

なんつてもローマといえば誰もが興味深い、当時の生活っぷりだが、最も詳しく描くのがこの映画。
先日観たポンペイもそこはあまり触れなかったし、テルマエ・ロマエという作品の独自性というか隙間産業というか。
まーコロッセウムとか最新考証ではないっぽいが、海外に比べりゃ低予算なんで、そこはいいや。
また原作もやや緩い部分があって、そこは率直に継承している。
例えば銭湯のケロヨン洗面器とかラーメンとかが歪んで見栄えも悪いが、ローマがそんな雑な仕事するわけないじゃん、と思う。

また何もかも日本(未来)からの盗作だというが、何を言う全ての道はローマからであり、ローマが優れた仕事をしたから後世も立派になったのだと、前作で思ったことは今回もスルーする方向で。
要するに現在と比較すると、ローマが何もかもスゴい、という結論になるんだよね、そこ強調しろよと。
どの時代のどの国でも、風呂は贅沢だったのに庶民が年中入浴できて、娯楽も充実してポスターなども街を賑わせたローマ、二千年も前にそんな文明があった驚きはいちおう、伝わるゆうかそーゆー作品だから。
でもリスペクトが甘い。

つてもこの作品が日本で出来たことは意義深い。
数百年も続く帝国であり、頻繁に風呂にはいる習慣があり、(下水道は発達しなかったが)上水道が江戸中に張り巡らされ、スラム街の人々までそれを利用していた、そんな世界はギリシャ、ローマ、日本くらいじゃん。
でも江戸時代にコロッセウムのような文明建築はつくれませんが。
まあどの国でも風呂好きはいるだろうが、こんだけいろんな風呂に入る国民はそうそうないのではと。

なんか他にもこーゆーの観たい。
欧米各国でローマ史劇やってるんだから日本でオリジナルなの作ってもいいじゃん。
街並みなんか簡単CGでオッケーだから、誰かやらないかな。

とにかくローマが見れるだけで合格点。
映画としても及第点ではないかと。


●サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ

GyaO!にあったんでとりま視聴。

まずキアヌ・リーブス製作ってので「なになに?」みたいにクリックした。
やっぱ名前って重要だよね、タイトルだけでもどんな作品かわかるが、キアヌ・リーブスでなければ観なかったかもしれない人もいるだろうし。
名前で吸引力があるくらいに精進してからの宣伝だから、悪いことではない。
ネームバリューで集客というとなぜか悪しき風習みたいにいう人もいるが。

キアヌ・リーブスはこの他インタビュアーもやっていて、相手が食いついて反論したくなるような台本が用意されている模様。
ともあれ映画界の有名人に次々アタック、これは面白い映画だ。

内容は「映画のデジタル化をどう思う?」というシンプルな質問を新人古参に聞いているだけだが、興味深いし。
実は今になって、知りたいこと山ほどあるゆうか、当時からあんがい情報不足で、日本じゃ「仮面ライダーアギト劇場版」がHD映画の最初みたいに言われていたが、そりゃ当時の人々の認識不足みたいな感じだと思われる・・と思ってウィキペディアみたら、今でもそう書いてあるね。 要はHDで24Pの長編映画としてははじめてってことか。 ちなみにこの仮面ライダーアギト劇場版PROJECT G4は当時映画館で観て、まあ画質とか川崎のフツーな映画館なんでわからんのだが、ただシャッタースピードの速さが気になったというか・・なんであんなパタパタとした動きなんだろ、と疑問に思ったが、そいや仮面ライダー555の劇場版およびテレビ本編のローズオルフェノク戦あたりも同じような感じだった気が。
話それた。

ともあれ当時から「デジタル撮影」「デジタル映画」という言葉があったが具体的にどんな機材? みたいな疑問もあり、それがこのサイド・バイ・サイドという映画で見れるんで有り難い限り。
フィルムとデジタルを並べて比較、すなわちサイド・バイ・サイドという。
あのころはパナソニックやSONYが開発した、つまり高性能のビデオカメラを使っていたんだと今になってネットで知ったが。
でもってジョージ・ルーカスなどがデジタル映画に取り組んだ話など、用例も(素っ気ないが)紹介していて勉強になる。

やがて各社デジタルシネマカメラの開発に取り組み、そして従来の映画レンズや機材がそのまま使えるREDが生まれ、今ではCanonの一眼レフカメラを使って映画学生などが手軽に撮れますという、よく知った最近の話に。
そーいやネイビーシールズは部分的に海兵隊員がCanonの一眼レフ使って撮影していたそうだな、なんだろね海兵隊員って全員、Canonの一眼レフ使えるのかね、ランボー2とかの影響でカメラも重要な装備と認識、みんなで習得したとか? なんだかわからんが。


全体としては映画製作のデジタル化、その中間報告みたいな作品。
まだフィルム撮影も多いし、けっきょく解像度、色の再現、ダイナミックレンジなど、ぜーんぶ揃っているフィルムが安全、なのが現状っぽい。
自分も時々昔一眼レフにフィルム入れて撮影するが、あんがい失敗がないんだよね、許容範囲が広いとみた。
でもそれら「フィルムの利点=デジタルの弱点」はいづれ解決するのは確かで、ぶっちゃけ過去に撮ったデジタルシネマでも解像度、ダイナミックレンジなどを後から補正できる可能性すらある。
解像度なんて大きくしようがないじゃんと思ったが、何かを予測して不足を補うプログラムは可能、ってことかね、想像しづらいが。
その件はサイド・バイ・サイドという映画の中ではなく、自分がどこかで読んだ話だけど。
むしろサイド・バイ・サイドで提示される問題は今後百年の保存で、またフィルムなら簡単に再生機を作って観れるがビデオはアナログであれデジタルであれ、時代ごとに規格がかわればとたんに再生が難しくなる問題とかある。 PCであってもビデオコーデックはすぐ廃れたりするからなー。
光学ディスクとか使って百年保存とかできないのかね、そこは詳しく語らなかった。

あとわりとどうでもいい件だが、GyaO!のレビューにコレは映画じゃないやんとか、会話ばかりとか文句言っているのがあったが、いるんだなこーゆーの。
以前ソーシャルネットでもみかけたが、極端に知識がない奴。 確かに劇映画じゃないがドキュメンタリー映画だよこれは。
会話ばかりなのは当たり前だよ。
ドキュメンタリー映画を知らない・・なんてことあるのかな? ゆう疑問もあるのだが。

とにかく歴代のデジタルシネマカメラがみれるだけでも収穫。



●ザ・ローマ 帝国の興亡

映画じゃないけどここに記述。

以前からちょくちょく観ているHULUのラインナップ。
何話くらい観たっけな・・・。
時系列はとくに揃えていないのがやや不満。

ドラマと言ってもドキュメンタリータッチで、じっさい学者の考証で作ったとオープニングで毎度言っている。
ちょっとした映画なみのスケールで描かれていて、むろん昨今のドラマであればCGとか充実なんで、いろいろ安心感がある。
むろんローマ人たちはローマ風メイクでそれらしく見せて、どーみてもゲルマン人俳優だろお前、というローマ軍人とかは今どき、ない。
ちなみにゲルマン人とはローマ人がいわゆる「白人」をそう呼んでいたという話。


最初のエピソードはネロ皇帝だったっけ、演者の熱演がなかなかであった。
どこでどうトチ狂ったのか、そこは史実元ドラマなんで明示せず、ただある時、ある行動で事態に気付かされる怖い感じに。
冒頭の大火災など、ネロが放火したんじゃ・・・という市井のウワサとかあったが、そこはむろん不明というか、ちゃんとネロが消火に勤しんだ、としている。

それにシーザーのエピソード、これはなんか意外とパッとしないゆうか、日本じゃ有名な台詞「ブルータス、お前もか」って実は再現した映画ドラマってほとんどないっぽいね。 じゃあ一種の都市伝説かというとそうではなく、確かに、昔、テレビ放送の映画でその台詞を聞いた記憶がある。
つかこのドラマ、アメリカだっけイギリスだっけ。 ともあれ英語だったと思うが、シーザーはシーザーと呼んでいたっけ、日本じゃ最近ではカエサルって言うけど。
昔のハリウッド映画では決まってシーザーと言うし、また皇帝をシーザーと言う場合もあってややこしい。

カルタゴが跡形もなく消された有名な話は、なんかの余話というかついでに語られていた。
だからハンニバルも登場しなかったのではないか、よく覚えていないが。
とゆうかカルタゴ対ローマの話は何度か聞いていて、そのたびになんか「あれ?」と違和感感じていたのだが、ハンニバルがあたかもカルタゴ陣営の武将みたいに聴こえるんだよね、じっさいそうであること、ようやく今、理解できた。 ローマと戦った人として有名なわけか、よく考えればローマ風の名前じゃないし。

それよかユダヤ戦争だよ、そんな事件があったとはよく聞いているが、ちゃんとした物語として観れて得した。
だが疑問はとけなかった。 知りたいのはあの壮大なエルサレム神殿がユダヤ戦争で破壊された、という点で、どーやったらあの巨大で頑丈そうな神殿をぶっ壊せるんだ? という謎が解けないゆうか、火がついただけやん。 イエス・キリストを語れば「この神殿は後に予言通り、ユダヤ戦争で破壊されることとなる」、後世や現在の者たちがエルサレムの在りし日を思い浮かべるときは「ユダヤ戦争で破壊されたがここに神殿があったのだ」と言い、へえどうやって、と思い続けていたのだが、なんだよわからんジャマイカ。

もういいや、この後ウィキペディアでエルサレム神殿の項を読んでしまえ、と思った。

そんな感じでともあれローマ特集のテレビは有り難いんで、時々観てる。
ゆうてもいま五話くらいで、残りは少ないっぽいが。



日記など



●2015.12.20 溝の口脳内探訪


なんか天体戦士サンレッドは、ホント二週間くらい前に知ったのだが、貴重な作品だと思った個人的に。



というのも、さっき三笠公園に行った写真を探していて気づいたのだが、溝の口を写したものってほとんどない。
武蔵新城あり、二子玉川あり、高津あり、民家園ありで、いろいろ撮影に行くのだが、武蔵溝ノ口は基本的に「買物をするだけの場所」なんで、そもそもカメラなど持ち歩かないのである。 高津総合病院に行ったとき、余り時間に数枚写すくらいか。
とりま、数少ない写真をなんとなくたどってみようかと。


まづコレは二子新地あたりの公園にある謎のオブジェで、天体戦士サンレッド第二期オープニングで登場したことがある。
あまり手入れの行き届いていない公園なのだが、コレひとつでだいぶんインパクトがあるので、有能な像であると言える。


こちらは溝口神社・・・かな?
あるいは高津のほうだったかも。
ちなみに向こう側は山になっていて、高津区の中では都会である溝の口に、ふたつも緑豊かな山がある、ということになる。
要は田舎じゃん。


多摩川で撮った写真だが、田園都市線が映っているということは、手前のが二子橋?
ぜんぜん虹のアーチじゃないじゃん。


第十三話オープニングで映った二ヶ領用水、これはだいぶん高津側になります。
コイどころか、ナマズさえフツ〜に泳いでいるんですわ、ナマズって昼間はドジョウみたいに泥の上でおとなしくしているかと思ってたが、マジでフツーにコイといっしょに泳いでいて意外だった。 しかも50センチ以上当たり前だし。


第二期オープニングでアーマータイガーがぶっ飛ばされたのはここだろうか? 久地円筒分水のすぐ近くなんだけど。
歩いて十分そこらでアントキラーがレッドバイクを買ったレッドバロンにたどり着けるくらいか。


久地円筒分水とレッドバロンの中間辺り地点の国道246号線下がこの風景。
高津駅からも近く、アーマータイガーやセミンガが住んでいると推測される地域。
画面に入りきれなかったが右にガストがあり、たぶん第一話のファミレスがここ。


溝の口の奥地、かなりだいぶん以前に駅近くにあった石原文具店がここに移転。
まあたぶん、かよ子のマンションはここから半径三キロ以内にあるかと想像。


田園都市線溝の口駅の、さびしいほうの出口付近。
左の方にギョウさんが合コンした店があるのだろう。
ここのバスターミナルはなんか改装中で、どうなるんだろうねいったい。


南武線をまたぐ陸橋は、重要なアクセス手段となっている。
向こうはさきほどの駅出口ふきんで、店の外の席で飲み食いするイメージは確かにあるね溝の口。
まあどこの街にもあるんだけど。


陸橋の上から見下ろした溝の口西口商店街。
これでもだいぶん、近代化したほうで、かつてはマジで時代に取り残された感が半端なかった。
たまに戦闘員が飲んでいるのはこのへんかと。
ちな陸橋の上は駐輪場ビルの三階出入り口があってこれまた第二期オープニングで登場するが、いつも満車で二度くらいしか停められたためしがない。


これも二ヶ領用水周辺で、田園都市線ガード下、つまりだいぶん溝の口よりとなる。
余談だが溝の口に近いほうが高津総合病院、高津駅に近いほうが通称略して溝の口病院って、なんかな、覚えにくいって。


とまあ自分が撮ったのはこんなもんで、ノクティプラザなどはまったく無かった。
電車に乗る用事、買い物するだけの用事で来るんで、とにかく撮影とかしない。
ゆえに、天体戦士サンレッドという作品そのものが良い記録になるみたいな。
第十三話の実写オープニングはなかなか貴重だし。

ところで溝の口は我々片町方面から来る者にはアクセス不便というか、狭苦しい踏切を越えるか、陸橋を通るのが一般的で、どちらにせよ駅前方面などに行くなら普通は西口商店街出口あたりからガード下を通って、昔はそこでさらにアーケード街があったのだが、今ではすぐに広いところに出る。
このガード下がまた狭苦しい路地で、駅ビルと南武線に挟まれたマジ狭いところを、みんな通るわけ。 第一期オープニングでメダリオ&カーメンマン戦でなぜか戦闘員がぶっ飛ばされた場所であり、また酔っぱらいと喧嘩しようとしたレッドを止めようとしたギョウさんがとばっちりでボコボコにされた場所でもある。
あっちからやってくる一部の者達には、非常に馴染み深いピンポイントなわけだ。

台詞だけの登場だが、東屋という釣具店は、かつて自転車で裏の方から溝の口へ突撃して、その正面にあったという記憶だが、開発で取り壊されて消えたと思いきや、ビルの一階に引っ越していたという。 失業した時に行ってみたら平日でも閉店な時があり、なんかいつ買い物できるやら不安定な印象である。 十年くらい前に竹の延べ竿買って以来、入っていない気がする。
 ※追伸:いまGoogle地図でみたら東屋釣具店はほんのちょっとしか移動してなかったというか、道がかわっているのだろうか。
  というか駅前に続くあの道って昔はなかったんだなと改めて思う。

栄橋と書いてある交差点の右に行く広い道、昔なかったっぽい。
そーいや西口商店街もこの道で分断されたし。 なんか思い返すと懐かしい。

第二期オープニングなどで登場する高津区役所は、まあ高津市民ならフツーに行くところだが、中にレストランがあるとか知らなかった。
あとは「赤い人質」の舞台、三井住友銀行溝の口は口座を作ったし、ヤフオクなどの入金で行ったりするんで馴染みの場所と言えるが、最近ではヤフオクであれAmazonであれコンビニATMで済むので疎遠になりつつあるかも。

にしてもニコニコアニメとか普通に観ていたはずなのに、地元を舞台にしたアニメを知らないなんてことあるんだなーと。
我ながら驚き。

とまそんな話。





●2015.12.27 溝の口早朝探訪

なんか先程語った、片町からアクセスする人がだいたい通るピンポイントを撮影したくて。
つても日中、あるいは深夜であっても人が多くて撮影はちょいはばかれる雰囲気なんで、早朝狙いで五時頃行ってみた。

バイクでちょいと数分、しかし溝の口の問題は狭くてバイク駐輪場などないこと。
よって歩道に停めて急ぎ足で撮影することに。 まあ十分間くらいなら警察に持っていかれるような心配もあるまいと。


それにしても問題は撮影機材だよな、2003年製CanonのEOS-10D、中古一万円とゆう旧いのを持ち出すが、感度は最大ISO3200。
いやそんだけあれば、わりとじゅーぶんなのだが数字的には。 それで写すとこんな感じ。


RAWで撮って現像時に補正すれば、かなりのダイナミックレンジを確保しているのがわかるが・・・。
拡大するとこうで、すさまじいノイズなんで困る。 まあブログ写真レベルなら問題ないのだが。


ホント新しいカメラ欲しいよね〜、SONYのDSC-RX100などは高嶺の花だが、もちっとこう、せめて数年前の機種が。


余談ながらDSC-RX100とは高画質で有名なコンパクトデジタルカメラで、先ほどEOS-10Dで撮ったのと同じ条件なら、ノイズなど気にならないレベルになるかと。
でもまあいいや、贅沢は言わない方向で。

とりま撮りたいのは西口商店街から向こうの景色なのだが、現場に立って妙な違和感というか、なんか記憶と違うような雰囲気だった。
あれ、またなんか変わったのかな・・・と思うが、どうもはっきりせず。 気のせいかもしれないし。


ちなこの歩道橋は、存在しない時代がとーぜんあって、その頃は踏切に皆が殺到していたわけだ、息苦しかった時代。
あとこのへんで大火事があったこと、まったく知らなかったゆうか驚きというか・・・軽くネットで調べたら2006年のことだってさ。このころ溝の口勤務だったよな自分、まあ溝の口ゆうても国道246号線の向こうだけど。
つまりその時を堺にかなり風景がかわったのかもしれないが、まあいいや。 最近はそれなりに溝の口を利用しているのに、西口商店街より先はなーんかなじまない。
火事を知らなかった件に関してはホント情弱というかなんというか、今でもあまり街を歩かないが、かなり疎遠な頃だったんだな溝の口駅周辺。

でもってメインイベント、ガード下だけど、人がいたんでやや遠慮して、あっちがわだけ撮影。
ここです天体戦士サンレッドの第一期オープニングで戦闘員がぶっ飛ばされたガード下。 喧嘩を止めようとしたギョウさんがとばっちり受けたりしたとこ。
昔はその向こうにアーケード街があったんだけど、撮ってからもどってふと思った。
じゃあ、駅前の風景はどんなだったっけ、と。
いやー時々夢に見るはずなんだけど、詳細はおぼろげだわ。


しかし物凄く窮屈な街であったと思う。
アーケード街を出て、横断歩道を渡って少しのところに石原文具店があり、そこで買い物しようとしたところ、値札に消費税が加わっているのをはじめて目撃した、という思い出があるため、1989年の4月までは今と違う古い町並みだったわけだ。
その石原文具店へ行くのもものすご〜い大苦労でさ、ホント不便で交通的に危なっかしい街だった。
ちなみにガード下の左にある店は、今でもなんか低いところにあるし、現在では駅前のデッキがあるため天井は低いし、相変わらず貧相。
ノクティプラザの駅に近い方のビルディングはぶっちゃけ、バスの定期とか買ったこと、くらいしかないし、とりたてて用事はないところ。

まーそんな感じで、身近な街、溝の口をたまには思い出すのも楽しいかも。


※追伸:いま「溝の口 昭和」で画像検索したが。
いやー駅前の風景が見つかって、「はいはいはいはいはいはい」みたいな感じに膝を打ったわ。
はいはいはいなるほどなるほどなるほど、記憶が改まった。
ショッピングセンターヤストモね、歩道渡るその左にスゲえ狭いバス停、あったね、でもって右に行くと石原文具店があるけど、写真みるともう歩道も車道もへったくれもない感じで、ヤヴァイわ、轢き殺されそう。
あとは東急田園都市線の改札が思い出せないな。
当時の記録フィルムとかどこかにないかね、ある意味生まれ育った武蔵新城周辺より懐かしい。


※さらに追伸:このあともネットでいろいろ検索したが、意中の写真はなかなかない。
ホント撮っておけばよかったと後悔する。
ところで写真はなかったが、西口商店街についての話は出てきた。 ぶっちゃけ、違法操業だったんだってさ。
あと矯正だが、西口商店街の火事は2006年ではなく2007年っぽく、自分が溝の口(246向こう)に勤めたのは2005年だったかもみたいな。
今でも違法操業なのかね西口商店街。
溝の口の顔でもあるんで、役所の方でも穏便に対処したいらしいんだけど、仏の顔を何十年も続けているらしいが今後はわからんと。

映画「機動警察パトレイバーTHE MOVIE」とか観てて、近代的なビルと時代に取り残されたあばらやが同居する風景が、東京にはあるんだな〜と妙に感心し、なんか既視感さえあったのだが、その正体がそれだたぶん。
というか昭和の残滓なんて、東京はじめいくらでもあるだろうと思っていたけど、溝の口のような「戦後のドタバタ」が残っているのは珍しいのかも。
わかんないけど。
なにしろ西口商店街、この写真でみて右側にも店舗があったんすよ昔は。


右側の植え込みあたりに店舗があったのは、おぼえている者も多いだろうが、その手前にもいくつか店があったはず。
いちど通ったことがある人なら「えっ?」っと思うだろうけど、右側は用水路で(いまは蓋してあるが)すぐに南武線敷地内の線路となる。
どこに店舗があったかって? 用水路の上に板をしいて、そこに店開いていたんでしょうね今考えると。
仕事の行き帰りにフツーに軍手やら煙草やら肉まんやらその他なにやら買ったような記憶もあるのだが。
自分が戦後から昭和30年代の混沌とした映画作品に弱いのは、そーゆー思い出があるためかもしれない。

さらに余談だが西口商店街はどんどん摩減りして薄くなり、さらに向こう側で道路で分断されてしまったが、まだまだ溝の口駅周辺には戦後のドタバタ的なところが残っている。
昼間歩いているとバスに轢かれそうなあぶない箇所も健在。
ただ昭和のテーマパークのつもりで行っても「それらしくない」かと思う。
まあカオスな雑踏とかを体感するならいいが、それもまた川崎中央卸売市場北部市場にでも行ったほうが楽しめるかと。

とまあそんな話。



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次はabout-15.12-2となる予定。
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