なんか怪獣イラスト/怪獣の話などのてきとうwiki

   

なんかabout-15.7-2からの続き




●2015.7.19 やっぱ高いわ


なんか手巻き煙草の話。

どうも紙代が高くつくのでわ? という疑問。
巻紙、つまりシガレットのさや紙だけど、だいたいにおいて百円50枚が相場。
仮に毎日二十本のタバコ吸うなら、3日で六十枚必要で、30日なら六百枚となる単純計算。
巻紙はタバコ買うと付属するのでそれをアテにするにしても400枚くらい、つまり月に800円ほどかかるとゆう。
これまた仮に40グラム入りのシャグを月に四つ買ったとしても計5000円近い出費で、じっさいはもっと消費するかと。
要はどー考えても6000円かかるわけで、ゴールデンバットが90円だった時代は月額2000円ちょいだったのを思うと悪夢のようだ。


そいやゴールデンバットだけ吸ってたらいくらくらいだろね。
まあ300円に値上げした場合で、やっぱり6000円ほどなのかな、特に経済対策で手巻き煙草やってるわけでもないが、どうなんだ思う。
やっぱり電子タバコを導入して、煙草の本数減らすべきなのかな。
とゆうか電子タバコって経済的なのか?


要は今現在だとゴールデンバット最強ってことか。

ちなみに口付タバコを作っている件だけど、これまた悪い意味で最強。
つまり両切りタバコよりもキツいというわけで、これが廃れた原因だろうか。


チェーン・スモーキングしてると確かに口がヒリヒリするな。
こんだけキョーレツなら肺まで吸わずに吹かしてるだけなのに呼吸器にダメージきそうだが、さすがにそれは気のせいだろう。
しかしこのままでは舌先が胃ガン?になってしまう。
そんな時の解決方法というのはだいたい決まっていて、本来だと口付タバコはチューブを二箇所、十字に潰して吸うのだがそこまでするのはめんどい。
だったら作る際、針で穴開ければいいというわけ。
専用の針というか柄をつけたのも作ったし、これで七カ所穴開ければ、と思いきや、五ヶ所でじゅうぶん柔らかい煙になった。

通常の両切りではない、メビウスなどのフツーな煙草でもわかるが、マイルドでもけっこううまいんだよね煙草って。
そもそも強いタバコを作ろうとしたわけではなく、明治以来の口付タバコというスタイルが気に入っただけなんで、煙がマイルドにこしたことはない。

とまあまとまりのない話だけど。
とりあえずの目標として、煙草二十本二百円は続けて目指しておく。


最近観た映画




●2048

なんかドイツ映画っぽいが詳細不明。
結論から言うと悪くない脚本だよ傑作とは言えないけど。
観たことないけど「ウォーターワールド」に似てるな思ったら世間の評価もそうらしくて。
作品内容に疑問もとうぜんあるよ、一応低予算B級映画らしいし、ただそう酷くはない。
でも軽く突っ込むと、海水の足し算引き算が疑問だ。 未来において水位が上がったのは地下からの水が吹き出したのと、南極北極の氷が溶けたせい、ということかな。 その水位を下げるのに、地下空洞を利用して水をもどすって、どうなんだろうね。
地球のアチコチに空洞、地下水脈があってこっちが吹き出したからこっちの空洞にしまう、ということでいいのかな。
あと謎の杖に水を操る魔力があるんじゃなくて、単なる古代文明の鍵だったわけ?
つまり魔法のない世界? もちっとわかりやすくしてくれると有り難いが、贅沢な望みか。
途中まで「いつもの争奪戦」的ないさかいという展開だったのに親父がいきなり衝撃弾を持ちだしてガチ殺し合いに発展、まあ映画を観る姿勢を正すいい演出なのかもしれないが。
また古代エジプトから十字軍、リア王といった具合に歴史のつながりが感じられるのもいいことで。
ドイツのテレビドラマのダイジェストかなと思ったが映画としてまとまってるっぽいので、そうではないような。
とまあそんな感じで。


●メカゴジラの逆襲

映画そのものの話より、時代背景をちょっと。
いまぐぐったら、1975年の作品だってさ。 昭和50年前後か。
そんな新しい時代でもないんだけどね、例えばその十年前だと映画全盛期みたいな雰囲気なわけで。 じっさいにはテレビに押されていたらしいけど、逆に張り合いがあるみたいな雰囲気を、昭和40年前後には感じるわけ。
66年にウルトラマンとマグマ大使がテレビに登場、以来、怪獣のスペシャル感は薄れてゆくはずで、70年には帰ってきたウルトラマンとなり、早くも特撮が生き残るための試行錯誤を開始した、みたいな感じがする。 そして71年だっけ翌年だっけ、仮面ライダーの登場。
気合と努力、潤沢なアイデアを詰め込んだ仮面ライダーも予算の方は潤沢とは言えないようで、あのとおりの絵面。
いちおうテレビでは1973年がヒーロー最盛期となり、数えきれないスーパーヒーローが暴れまわっていたと本に書いてあった。 空想歴史読本だったっけ?

でもって75年だ。
なんか最後の昭和ゴジラシリーズとゆうことで観ていたんだけど、映像はもうテレビより良い、という程度でしかないよな〜。
むろん当時はそれがスゴい売りなんだけど、ちっこいテレビの薄味な画面でよければ、どこかしらで怪獣が観れた時代だ。 ウルトラマンの再放送とかもあったんじゃないかな。 小さな特番もあったろうし。
とま、そんなわけで物凄い哀愁を感じる次第。

怪獣映画を観ない一般人からすれば、75年にもなってまだゴジラやってたの? という感じだろうね。
アイドル登竜門みたいなレッツゴーヤング、宇宙戦艦ヤマトみたいな新SFなどなど、時代は完全にサブカル方面に向いていた、つまり現在とあまり変わらない(ダサいとか洗練されないとかの違いでしかない)文化になっているのにまだ怪獣映画? ゆうわけで。
あいやサブカルがより進むと怪獣を再評価ということになり、84年のゴジラ復活に至るわけですが。
予算もかかるしアイデアも底をつくだろうし後継者もテレビに行っちゃうだろし、映画怪獣は一時姿を消すみたいな?

84年にゴジラが復活するまでの9年間、怪獣映画は伝説となった。
このころ育った人間ならたいてい「昔は凄い」という感覚があるはず。
ゴジラ、マーカライトファープ、アルファ号、ラドンの特撮、ぜんぶテレビ上映か特撮本でしか見れないわけで、新刊雑誌やテレビ番組を賑わす最新ニュースではなくなっていた。 レンタルビデオも一般化していないし。

もしかしたら若い人にはわからんかもだけど、ゴジラもウルトラマンもガンダムも、忘れ去られる可能性を心配してた。
言うなれば不真面目なサブカル分野みたいなもんだからさ、特撮もアニメも。
今現在、ほとんどの子供にガンダム知ってる?ゆうたら知ってると答えるだろう安心感。
まあ良かった良かった。 80年代といえば高度経済成長期の総仕上げ、バブル期があり、みんな喜んで働いていた(例外アリ)時代。
ハタから見るとアニメ特撮など見向きもされないトレンディードラマ世代かと思いきや、誰もが好きだったんだな。
ホント廃れないでよかった。
とくに怪獣映画が。

あー、内容についての記述はもういいや。
メカゴジラの逆襲、面白かったです低予算だけど。
気になるのは途中、変な子供がふたり登場してたよな・・・という件。 チタノザウルスに踏み潰され、続いてゴジラに蹴飛ばされて最後にチタノザウルスの豪風攻撃で粉々にされたヤツ。 なんなんだろうね、公募か?

とにかく感慨深すぎてこんな話に。
まとまらないし結論もないけどそゆことで。

●地獄の変異

いちおう日本のB級映画を専門とする配給会社が、それっぽいタイトルつけたんだと思うが、さほど事故にはなっていない作品。
原題はTHE CAVEだっけ、ケイヴというのは訳すと単なる洞窟、になるため、日本じゃあまり直訳がないっぽいが、向こうだとそれなりに哲学的な単語なのかもしれない。
バットマンの基地も確かケイヴだったと記憶するし。
映像はキレイで、特に水中撮影はなかなか魅せるのだが、水中アクションになるといきなりよくわからない説明不足な編集になって。
ストーリー的には及第点かな、秘境というか山奥に謎の教会があって、それが地獄の入口を封印する役割がある的な感じ。
テンプル騎士団も降参した何かが地下洞窟に閉じ込められているみたいな。
ただ、次々と人が入るのだから、出ようと思えば出られる気がするんだよね地下生命体。
また出口もあって、どこぞの水脈が外の湖につながってるわけだし。
何にでも寄生する微生物、ということなのかな、人間に寄生するとコウモリ人間みたいなクリーチャーになるそうで。
一見して能力は高いのだからなおさら、出られそうな気がするし、最後の最後で寄生体は洞窟の外、外界に出るのが悲願だったのかもしれないみたいな事言われてもねえ。
仮に外に出たところで人類全てが変異するとも思えないけどね、こーゆー微生物はぜったい、ニンニクに弱い。 ソースはバビル2世の宇宙吸血鬼編。
とにかく従来のB級映画感覚で言うとさほど底辺ではないし、楽しめる映画かな。
ちな今ぐぐったら、制作費三十億円以上っぽいし、予算だけならB級映画ではない。
むろんB級映画とは予算で決まるものではなく、内容的には立派な誇れるB級映画なんだけど。
洞窟内でロケしてあんだけキレイな画像撮るなら、そんだけかかるってことだね。
ところで何で世界最高のダイバーチームを結成して探検してたんだっけ。
学術的なアレかな、映画はちゃんと観ていたが、後になって忘れた。
とまあそんな感じ。

追伸:なんか何度も何度もTwitterなどで言っているんだけど、ここ最近の最大不安要素は実写版「進撃の巨人」で、この地獄の変異を観てたら立体機動の難しさを実感した。
「ロッククライミングのアクション」ということで事実上の立体機動だが、下手すりゃ死ぬって。 というかどう見せるんだろうね映画として。
CGかな。
不安要素がさらに不安になった、というお話。



●ガメラ大怪獣空中決戦

なんかレギオン来襲とか観たんで、こっちも。
文句なし・・・とゆうと大げさだが傑作。
あのタクシー運転手、異常すぎて怖いよ! みたいな苦情がある程度かな。
あとはこの手のドラマ独特な「ゴジラ演技」とかも多少あるが、気に障るほどでもない。
中山忍さん演じる長峰はぶっちゃけ好みがドストライクみたいなキャラで。
チャキチャキしていて有能で品格もあっていいよね長峰。 まあいろんな映画観ながらしょちゅうそんな事言ってるわけだが。
出だしの謎の環礁、ワクワク感とかもう最高で、同時に孤島では謎の事件も発生、ホントよく出来ているわ。
何度も言うけどゴジラシリーズでは描かれない人類と怪獣のファーストコンタクトとが見事で、まともな台詞も出ないほどのパニック、そしてガメラが回転ジェットで飛び去るに至ってはもう誰もなんも言葉出ないとゆう。
福岡ドームにギャオス閉じ込めるアイデアなんかパトレイバー劇場版と同じナイスな演出で、伊藤和典脚本だからその意を汲んであのようになったんだろうね。
また明らかに長峰に憧れている後輩のメガネ、写り込み具合とかもやっぱパトレイバーみたいで、正直言うと先ほど公開されたTHE NEXT GENERATION パトレイバー /首都決戦もこんな感じに仕上げて欲しかったんだよね。
言っても詮無きことかもしんないけどさ、パトレイバーっぽさをうまくひねって実写で再現、というのがガメラ大怪獣空中決戦では出来ていたわけ。
そのまんま焼き直すとかじゃなくて。
映像的には観た時すでに、ゴジラより予算がずいぶん少ないのが分かるようなミニチュア縮尺度とかあるんだけど、同時に「許す、こんな映画が観れるならそれは許す」とキッパリ思える。
カネがないならないなりに、とにかく工夫して撮り方考えて、昔の特撮最盛期とはちょと違う東京を上手く表現することに尽力していて、とにかく、いい。
ガメラとギャオスが地上に降りて格闘するあたり、あのへんがそうで、そーなんだよ今どきの街はあんな感じなんだよ、そーして撮れば正解なんだよと膝を打つ思い。
逆に言えば平成ゴジラはまあ撮り方旧かったわけで。 でもそれはそれで良かったし、どちらも正解なのかな。
ガメラも鳥山明デザインみたいなちょい可愛らしい感じだが、とにかく動きがよくて、なんというか上手い。
しかし後になって分かるが、この時のガメラ弱かったんだな〜と。 二作目では早くもデザイン変えてきて、進化しているのがわかるし、三作目では背中の甲羅がフィンになっていて、これまた機動警察パトレイバー the Movieの自衛隊無人レイバーみたいで納得力がありまくり。 ハイパーギャオス複数体と戦った三作目ガメラよりだいぶん貧弱だよねギャオス一体に手こずっている一作目は。

なお一作目、二作目、三作目ぜんぶ、作品の印象が違うが、これって単純に技術の進歩というかスタッフの腕が上がったためなのだろうか。
それにしても二十年も経つんだな、映像というか登場人物も町並みもみな懐かしい雰囲気になっていた。
新幹線があのデザインでギョッとしたわ。

とまあ語るとキリがないのでここまで。


●蘇る大地

なんか以前からGEOにあって気になっていたタイトルを借りてきた。
これはっ!!! なんか面白いぞ個人的なツボなのかもだけど。
 まづ知識として知らなかったんだけど、鹿島港、鹿島工業団地というのがあって。
開発前は砂に埋もれかけてる廃れた土地だったが、やがて巨大な工業地帯になったと。
でもって石原プロがこれをプロジェクトX的に映画にしたみたいな。
幾重にも興味深いんだよね、石原プロといえば大手製作会社からすれば小さな存在だけど、それなりにがんばって最盛期の東宝映画ほどではないにせよ、けっこうオールスターな作品になっているという。
また低予算というわけではなく、かなり正しく金をかけているんじゃないかと思われ。
開発シーンとか記録フィルムなのかな、見たいものがちゃんと映っている映画というわけで。
とゆうか鹿島港建設って言ってみれば大昔からあって江戸時代に苦労し、未だに続いている利根川治水の一環なのではと。
じっさい江戸から明治に苦労した話も盛り込んでいて、これまた興味深い。
このへん一帯で、信じられないような大規模工事を江戸時代からやっているんだよなと思うと感慨深いし。
映画観た後にYouTubeで記録映画もちょい観たら、なんもない砂浜というか砂丘を、Y字型に切り込んで港にしてその周辺を工業地帯、農業地帯みたいな構想だったようで。
けっこう名シーン名台詞多いし、黒部の太陽ほど長くないし、ただ鹿島港が有名でないだけで、じゅーぶん名作ではないかな。
印象深いシーンとかちょいあげると、台詞として「企業を誘致してその金で砂丘を開発しようという図々しい魂胆か?」「そうです、そのとおりです」みたいなのがあって、今でもシッカリした人物ならそんな感じなのだが、やっぱり昔はそーゆー正直な者が多かったのかな。
逆に誠実、というやつで、例えば日露戦争関連をネットで調べるとそんな話が多いような。
また農業地帯を作るために最適な土を工面するという話、パイプラインを使って大量の泥を持ち込みそれを手にした農民が「これはいい土だー」って皆で泥レス状態になるのも良いシーンかと。
希望というものはこうしたものかとなんか納得。
最後のほうで登場する、窓越しの工業地帯はミニチュアセットみたいだが、これもいい絵になってる。
主な活動家が三人ほどで、ひとりが三國連太郎、けっこうワイルドなちょい悪おやじ演じてたんだね〜とゆか昔からあの顔だったんだみたいな。 県知事は誰だっけ、本来なら三船敏郎に打診したいところだけど今回は別な人で。
志村喬町長もいい感じで、最初は賛同者、やがて最も憎い敵になるが、最後はやっぱり和解、みたいな。
観るべきところが多い映画で、大量のキャラクターひとりひとりの個性と台所事情まで描いているし、苦労しての開発史の末、必ずしもハッピーエンドにはならないが、さらに・・・という見せ方も上手くて。
黒部の太陽は誰もが認める必要電力の話で、より単純なんだけど、こちら蘇る大地は茨城県と高度経済成長期を描いている、という感じ。
定型的な正解、というものが見出しづらい話で、それでも間違っていないんだと信じるしかない。
劇中人物もそんな風に描かれている。
つか、映画は1971年ってなんつータイミングよ、って思わざるをえない。
鹿島港開港が1969年だっけ? 映画の公開そのものが歴史の渦中というか途中なわけで。

ところで市や県の開発にも営業というものがあるのだろうか、実働部隊17人、それがバイクで出陣する様は、ヒーロー番組「フラッシュ」のV-MAX部隊よりある意味迫力ある。 60年代は現在のような大手四社だけではなく、多くのバイクメーカーが存在したが、映画に登場するのはスズキのハスラーみたいな原付きっぽいバイクで小さいのだが、近代史の映像化かと思うと、ヒーロー映画の架空警察部隊の大型バイクよりも迫力あるというもの。
余談だが、まだダートを走っていた頃のオートレースとか、にこやかな集合写真でも鬼気迫る迫力があって、そりゃ転倒すればむき出しの路面と荒削りなバイクパーツに引っ掛けられて大怪我をするため、ありったけの布でゲートル巻いていたりするんだから当然。
プライドがかかっているだけのロードレースの記念写真ではそうはならない。
話ずれた。

とにかくウィキペディアに該当ページがないくらいマイナーな作品だが、隠れた名作みたいな。
ALWAYS 三丁目の夕日シリーズもなんだか高度経済成長期の「風景」だけ描くような作風になってゆくが、この蘇る大地という作品では本当の姿というものをこれでもかと描いているんだよね、まあ1971年という絶妙な製作時期だけに迫真ものであって。
というわけでなかなか堪能しました。


●スターマン

宇宙人が来て帰るまでの、典型的なE・T物語みたいな。
とくに目立ったところがないため、決して低予算映画でもないのにさほど注目されていないっぽい。
時代的にはバック・トゥ・ザ・フューチャーと同じくらいで、いかにもそれっぽいアメリカが見れるので今となっては面白い。
そうそうこの頃すでにカード社会だったよな、てな具合に。
まあ個人的には宇宙人の社会とかがまずわからないと、ストーリーに没頭しづらい。
だって宇宙人が地球に来て、どう思うかがわからないから。
それにしてもギャグなのか真面目なのか不明だが、髪の毛逆立てて電波飛ばしてるシーンはなんかもうトーマス・ドルビーのハイパーアクティブみたいで笑えた。
ディア・ハンターが悪者扱いはいつもどおりで、鹿を生きかえらせるのも想定内だが、このくだり、もしかして宇宙人ポールでパロディになってないか?
あと観ている間、ずっと気になって仕方がなかったのだが、葉巻大好きな安全保障局のアイツ、どこかで見たぞ・・・という件。
いまぐぐったらチャールズ・マーティン・スミスでした、アンタッチャブルのウォレスか、葉巻とのコラボで既視感がスゴかったが解決。
とりあえずまあ及第点かな。
やっぱり無名な作品はそれなりに薄味なんだなーと「蘇る大地」と真逆の結論。


映画を観た話の番外編
●スペースガンダムV

なんか視聴手段としては違法なんですけど、いくつかの動画サイトで観れるスペースガンダムVが大好きで。
80分もあるのにもう三度も観ちゃいました。
主題歌でも言ってるように、ぶっちゃけボロっちいんだけど。
えーっと説明するとですね、1983年の韓国アニメです。
パクリとツッコミどころの嵐で息つくヒマもない快作です。
まあ当時の韓国アニメはだいたいそうで、90年代になってからのラゼンガとかかなり立派なのに何故?と不思議なものがいっぱい。
スペースガンダムについて語る前に、日本のロボットアニメでも語っておこう。

1983年といえば、日本じゃロボットアニメの大旋風、理由はリアルロボットというジャンルのヒットかなと。
大勢のクリエイターが頭ヒネって新しいアイデアを絞り出していました。 頭角を現すのはマクロス、翌年の劇場版は想像を絶するような映像でまさに度肝を抜かれる仕上がり。
そのマクロスもストーリーはボチボチで、舞台設定とメカが優れていたのがヒット要因みたいなところあって、更に言うならメカの中でもバルキリーが革新的ということで未だに大人気。
バルキリーがスゴいのは誰もが考えなかった「中折れ式」という変形で、見事戦闘機をロボットにしてみせた点。 これのおかげでその後、日本のロボットアニメも中折れ式変形が大量出現。
ガンダムで始まったリアルロボットというものを極めようと強者どもが競い合い、装甲騎兵ボトムズなどの名作を産んでいったバトルロイヤルの渦中が1983年ゆうわけ。
描写はSF的に納得できるものを、設定は説得力を、デザインはスター・ウォーズやスタートレックに負けないものを、と凄まじい勢いで、その結果1985年に登場した超獣機神ダンクーガはスーパーロボットでありながらリアルロボットの文法を取り入れた画期的なものになったりした次第。
我々日本のアニメファンが知っていたのはとりまそこまで。

ところが近年、明らかになった韓国の真実。
あっちじゃテコンVなど、とんでもないアニメが量産されていたのかという驚愕。
テコンVは76年ごろだから、相当に長い間、まるで北朝鮮のように謎のベールに包まれた国だったわけ。
とりわけこのスペースガンダムVは・・・・・まあタイトルでお分かりの通り、むっちゃヤヴァいやん。
そしてその内容は・・・・えっ、ガンダムと呼ばれるロボットが・・・バルキリー?
そーゆーのを動画サイトなどで、じっさい試聴することができる時代になった。
まあ違法なんだけど。

バルキリーを丸パクリした、ほぼアレンジも施されていないデザイン。
多少の変更点は単なる劣化だ。
この件に関してはいくつかエピソードを聞いているが、日本で発売されている完全変形バルキリーを韓国に持ち帰って参考にしたそうで。
つまりデザインは真似できるが、そのロボットでどんな世界やどんなアクションを展開できるかは、韓国のスタッフにわからないわけ。
結果、スーパーロボットとしてアニメ映画となるわけで・・・。
ちなバルキリーが登場するアニメ超時空要塞マクロスについては先ほど説明したけど、それの劇場版は1984年、これも言ったっけ。
驚愕の映像と言ったけど、それとスペースガンダムVを比べると。


絶望的なまでのクオリティの差があります。
いや映像は仕方ないところあるんだけどね、韓国は貧しかったし、人口が日本の半分だから単純に市場も半分、最適化された玩具メーカーによるスポンサードもないだろし。
問題なのはオリジナルなデザインがスペースガンダムにはこれっぽっちもないこと。
面白いもんで、かなり昔からアニメ作ってきたので実力が全くないわけでもないのに、新しいものに挑戦してはいけない的な空気が韓国にあったそうな。
失敗は即倒産につながりかねない、暮らしにくい社会なのでとにかく成功した先駆者を模倣することに腐心していたという。 まあ駄菓子のパクリとかがそうなんだけど。
これがどうもロボットアニメにも当てはまるらしく、とにかくスペースガンダムはじめ当時の韓国アニメはパクリの大暴風、枚挙にいとまがないとゆう。

またこれも主題歌で言ってるがチープなサウンドも特徴で。
というか映像制作会社は効果音のコレクションが大事だろうに。
素人でも思いつくのは
・長いことアニメやってるんだからコツコツと集める
・サウンド専門の会社やショップに委託する
・いろいろ工夫して自分たちで収録する
戦後の日本アニメ黎明期では三番目の「工夫して自分たちで」というのが該当し、たぶんそれをコツコツ続けて有用な効果音を集めていき、それら素材を買い取って専門のサウンド工房とかできたりしたんじゃないかな、よくわからんが。
それがスペースガンダムでは、84年にもなるのにSEのコレクションがないとか、奇妙ではある。
ジェット機、ロケット、ミサイルなどなどは一律した「ロケット花火のような」音で代用していて、でもロケット花火のような音ってスゴい短いじゃん、「ぴゅ〜」みたいな感じで。
じゃあじっさい飛行機などに使う際はどうするかというと、単純に数珠つなぎで長くするわけ。 「ぴゅ〜」、「ぴゅ〜」、「ぴゅ〜」、「ぴゅ〜」とゆう具合に。
他にもロボットやメカのあらゆる音が軽いし、攻撃技とかファミコンのようなピコピコ音だし・・・。

というわけで、83年のアニメなのに、出来が酷いんである。
日本で類似の作品というと・・・・強いて言えばチャージマン研!、くらいかなあ。
でもチャージマン研!でさえ、オリジナルなデザインを持っているからなー。
また作画が酷い、という日本アニメは多いが、同時にサウンドもチープというとやっぱりチャージマン研!かな〜。

でもやっぱ面白いんだよねスペースガンダムV。
こんなアニメがあったのかあああああぁ!!!という驚きもあるし、80年代リアルロボットをこよなく愛する皆さんにも心くすぐるものがあるかと。
日本で流行のリアルロボットという文化を知らない者達にバルキリーの玩具を与えたら、という壮大な思考実験みたいなところもあるし、なんといってもスペースガンダムには旧くからのアニメファンにとって、なんか琴線に触れる的な要素がこれでもかというくらい、詰まっているわけで。
そもそも、日本のロボットアニメだって一部のパイオニアと大勢のフォロワーという構造があり、先述したバルキリーの中折れ式変形という偉大な発明とそれに準じる似た変形メカの氾濫、というのもそれに当たる。
あと最近のアニメは作画が酷いなどという人もいるが、80年代とそれ以前はもっと酷かったじゃん。 スペースガンダムはそれを想起させてくれる。
そしてしょーもない寸劇の連続で組み立てられるストーリー、ダメダメな演出、作画以前に設定が安定しないシークエンス、やっかましい声優、その他いろいろ酷い点。
それらはちょっとずつ、過去の日本アニメすべてに溶け込んでいた。
かようなアニメの暗黒面みたいな部分部分が一気に濃縮されて、しかも部分が集結して一本の作品に仕上がったらどうなるだろう。

答えがスペースガンダムVだ。

三度も視聴してしまったくらいで、哲学的にも面白い作品だと思う。
クモにネズミという、日本じゃ当時スーパーロボットでさえ見られなくなった敵設定も魅力だし、あんがいアイデアがいい部分も(稀にだが)あるし。
とまあ(違法なんだけど)スペースガンダムを観た話でした。



●シャークネード サメ台風2号

えっ、2号ってなに?
みたいなアサイラムのサメ映画。
タイトル通り、前作というものがあるんですね、知らなかったが。
わりと驚いたのが映像がキレイであるということ。 特撮もテレビ映画なら充分すぎるというか立派なもんじゃん。
2014年ということで、だいぶん予算潤沢になってきたのかなアサイラム。
それがどういう意味かというと、支持者がいるってことだよね、この映画がテレビ専用なのか劇場公開されたのか不明だが、こんだけ大規模ロケができる会社に育ったっていう。 まあ営業で一発、大口スポンサード掴んだけど後が続かなかった、ゆう映画屋もいるんだろうけど、アサイラムは一定の評価をされつつある、みたいな?
むしろ立派なもんだと思うんだけどねー、パシフィック・リムに対してアトランティック・リム(バトル・オブ・アトランティス)とか即座に作っちゃうような体制とか、他のB級専門映画屋も真似すればいいのに。
映画の方は何でそうなるんだよ! というツッコミどころの嵐が相変わらずで、むしろ劇中の嵐はそれを具現化したものなのかもしれない。
ニューヨークにチェーンソーはないし売っていないとか、アメリカ知らない人でも「そんなバカな〜」ってなるよな、摩天楼の屋上にある水タンクは多くが木製の樽じゃん、ニューヨークの街に木工という技術がないわけないんよ。
案の定、やっぱり持っていたかとラストでチェーンソー大量出現。
またニューヨークに武器はないと言いつつ、多くの市民が自動車に銃を忍ばせていたり、なかなかの悪ノリ。
テレビは降サメ確率とか積サメ量とか意味不明な造語を乱発してパニックを盛り上げ続ける。
爆発とかで竜巻が消せるのか、というのも疑問だし、クライマックスでチェーンソーをギターのように使ったパフォーマンスとか余計な見せ場も楽しいし、腕をサメに取られた彼女がライダーマンみたいな改造で戦いに参戦というのも要らんサービスで正直、嬉しい。
それまで襲われる専門だった市民が竜巻消えて大量に降ってきたサメに牙をむくとか、サメ解体がこれまたサービスシーンであると心得た作り手の勘違いが、逆に半周回って観客の喝采をよぶ。(かどうかは知らんが)
そして悪趣味極まりないラストのプロポーズ。
もうツッコミどころの嵐と先述した通りです。
アサイラム映画では褒め言葉なのかも。
これほどのバカ映画はそうそうないよ。
というわけでけっこう楽しんだ映画でした。


●シャドウハンター

ニコニコ映画で期間限定25ポイントという理由で、内容すらよくわからんまま視聴。
この前のウェアみたいな底辺B級であろうと観てたらハリー・ポッターやパーシー・ジャクソンほどではないがちゃんとした異形ファンタジー系バトルムービーで、騙されたというかなんというか、要は普通にちゃんとした映画。
ニコニコ映画なのでコメントも流れるんだけど、そこで言われるとおり途中の修羅場とか余計だよね、削って映画をシェイプアップすればいいのに。
内容的には妖獣都市みたいなもんかな、例えが古すぎだけど。
ただあのような侘び寂びがあるハードボイルド系と違って町中に立派すぎるハンターの本部があったり、悪い意味で今風。
それとハンター達が「我らの先生」とよぶ者が普通の人間(異界側のだけど)という正直さもあり、ハリー・ポッターだったらそこはドラゴンだよな〜みたいな。
今回の騒動は血縁者を増やせるという聖杯争奪戦。
チートアイテムだな、それあれば自分の陣営が勝つやん。
じっさいそういう話で、聖杯を封印して世界のバランスを的なスプリガンっぽい事みたい。
かようにドラマティックな映画。
そいや原作はシリーズみたいで、序章という感じもするし、途中で吸血鬼に噛まれたっぽい彼氏、あれも未回収のままだったっけ、治すには聖杯が必要で、禁断の力を容易く使ってはならない〜みたいな次回作があるのかな。
さほどB級感はないのに無名というのも妙で、もしかして出演俳優のひとりが麻薬疑惑とかでトラビったとか・・・・と邪推してしまう。
まそゆわけ、けっこう面白かったわ。

●バトル・オブ・バミューダトライアングル

なんかリンダ・ハミルトンが出演していたB級映画。
急にずいぶん老けたなあと正直思いましたが、自分が観た前作はダンテズ・ピークか、十五年以上経過しているんじゃ仕方ないか。
無能という程でもないが尊敬はされていない司令官という微妙な役どころであった。
映画の話をすると・・・うーん、あまり面白くない。
最悪ってレベルでもないんだけど、まず映像に難があって、脚本からイメージボードとか描き出して、そこからいきなりコンピュータグラフィックス請負会社に丸投げしたみたいな絵、とでも言うのか。
海上に出てきたワームの映像とかショボいよね〜、あと潜水艇からヘリコプターまで何もかもCGですか、スタッフの意気込みを感じない。
攻撃のエフェクトとか黒色火薬でも使ってるのか、みたいな効果だし。
潜水艇が敵に追われながら母船に逃げ込むシーンとか分かりにくく言えばサザエさんのエンディングみたいで。
巨大UFOの墜落とかもそうだけど、とにかく特撮演出が軽い、重量感がない。
内容的にもパッとしない典型的なエイリアンバトルで、ぶっちゃけアサイラムのバトル・オブ・パシフィックと大差ない出来というか。
話としてはエアフォース・ワンが墜落して大統領だけポッドで海底に。 でもって大規模捜索隊というか海軍総出演で、謎のワームに遭遇みたいな。
ワームの総本山は海底にある巨大なヒトデ型UFOで、中はバミューダトライアングル失踪事件の飛行機船舶が詰まっていて「うしおととら」の“あやかし”みたいな感じでちょっとずつ食われてエネルギーにされるという・・・いやむしろパーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/魔の海で登場したアレのSF版かな。
全編「その理屈でいいのか?」みたいな展開で、ワームがいるとわかってるのにうっかり水たまりに近づいてやられる、という展開を二度やったり、最後の攻撃とかあまり説得力がないゆうか、二万人の犠牲もやむなし、というならさっき居た攻撃ヘリコプター部隊を巨大UFO内部に突撃させろよと思ってしまうのだが、どうだろうか。 あと二分のインターバルって何? みたいな疑問も。
インディペンデンス・デイの巨大UFOみたいなでかい割に中心部から下に撃つだけの主砲、のインターバルみたいだけど、それが内部突撃のタイミングと何の関係が・・・と首を傾げてしまった。 防衛機能との関連とかあるのかというか、あの巨大UFOにどんな防空性能があったけというか、説明不足かこちらの理解不足か。
それ以前に、1984年のゴジラもそうだけど艦砲射撃や戦闘機の攻撃でひるまないほどの怪獣相手に、いつまで小銃装備の歩兵を前線で戦わせるんだよ、甲板から退去させたほうが戦いやすいだろうが、つか邪魔だろと思うのだが、けっきょく最後までそんな調子で。
敵が強いんだか弱いんだかわからんし、どーも乗れないとこあるな。
かといってつまらない映画と決めつけるのもどうかな、たまたまリンダ・ハミルトンとゆう有名どころが出演しただけで、実はアサイラムと同じくらいのB級映画屋の仕事と思えば、かなり納得できるし、ツッコみながら楽しめる。



またまた番外編
●テコンV

これも動画サイトで視聴。
違法なのでなるべく真似しないでください。
ゆうても仕方ないとこあるんだけどね、DVDは出ているけど買うわけ無いじゃん、今どきイチイチ映画買う時代でもないし。
そうなるとレンタルか配信頼りだけど、どこでやってるやら。 まーその件はいいとして。
内容的には、これがけっこう面白い。
とてもスペースガンダムVの監督とは思えん真面目な話で。
そりゃ当時の日本アニメと比べると壊滅的なクオリティなんだけど、ちゃんと映画としての風格を保っているのがその後の韓国アニメと違う点で。
日本アニメと比べると、と言ったけど何と比べればいいんだろうね。
意外かもしれないが日本でロボット劇場用アニメって少ない。 完全新作だと・・・・マジンガーZとかグレートマジンガーが該当するのかな、よくわからん。
あとは機動戦士ガンダム/逆襲のシャア、機動警察パトレイバーTHE MOVIEとかあるけど、どっちにしてもテレビの映画化みたいな感じか。
知っての通り機動戦士ガンダム三部作は新作シーンもあるけどテレビをだいぶん流用しているので除外するとして、日本で映画版ロボットアニメってあんがい数がない。
劇場用のオリジナルとかいうと思い出せないというか、あるのだろうか日本に、という話に。
ゆえに比較としては、日本のテレビロボットアニメを用いるしかないみたいな。

そうして比較すると、テコンVはかなり作画が悪いと言える。
作画枚数は局所的にがんばったとこもあるんだけど全体的に足りないし、作画崩壊がデフォみたいな。
このため観客を選ぶだろうとは思う、今どきのキレイな日本アニメやアメリカカートゥーンを見慣れた人には苦行だろうし。
でもストーリー的にはけっこう良く出来てるし、ちゃんと魅せる映画だと。
ま、ぶっちゃけ主人公ロボのテコンVがマジンガーZのパクリなんですけど。
カラーリングと胸のブレストファイヤーでもう言い訳不能、というところ。
個人的には初犯は許す、のだが二作目以降は呆れてしまった。
最初の韓国製ロボットアニメであるテコンVの成功を足がかりにオリジナルなデザインを展開すればいいのに、パクリ技のほうを発展させてしまったので。
まあテコンVのデザインはいいやもう。

話戻そう。
ストーリーはなかなかだったという件。
コレ、その後も韓国ロボットアニメの定番になるけど謎の研究所とそれに所属する完全無欠みたいなヒーローキャラが登場、この作品のフーンはテコンドーの達人みたいな。
その叔父は清く正しく美しくロボット開発、ぶっちゃけ作者が描きたかったのはコイツラじゃないと思う。
キラキラして白鳩たちがファンネルのように身の周りを舞っているよーな善人たちではなく、悪の軍団のほうを描きたかったのでは。
まー義務的にフーンの苦難も出てくるけど。
敵はまあアカ帝国となってるが、単純にみれば北朝鮮モチーフだよね、ネーミングが。
でもじっさいは違うのではないかとニラんでいる。
アカ帝国のカープ博士、彼が創りだし、送り込んだネリ、ともに韓国人を表現しているのではないだろうか。
博士も彼女も「人間らしくありたい」という願望がありながら果たせなかったということが劇中、繰り返し描かれており、完璧な主人公サイドと対象となっている。
カープ博士の原動力はコンプレックスで、別に共産主義、社会主義の思想者としては描かれていないし。
ネリに至っては「人間の心を持ちたい」という葛藤が、韓国語だから何言ってるんだかわからんのだがアリアリと伝わってくる。
たぶん映画を観ている韓国人たちに、我々が人間らしさを失ってはならないと語りかけたのでわみたいな。
背が低いカープ博士を笑いものにする人々とかに象徴されている、とみたがどうだろう。
ぶっちゃけけっこう泣いた、この話。
が、いい場面でも作画が壊滅的なんだよね〜そこが残念で。
演出でいえば細かい点、例えば会議中、アカ帝国が脅迫用に送りつけてきた通信アカ星に居合わせた人が恐る恐る触れるシーンとか十年後の「天空の城ラピュタ」でムスカがおっかなびっくり飛行石に触れる場面に似ているし、けっこう心砕いて作っている映画。
というかなんというか、むしろこのテコンV以降に出た諸々の乱作のほうが劣化が酷いというか、スペースガンダムVに至っては褒められる部分を探すのに苦労するみたいな。
日本で1976年のアニメ映画というとかなり新しいほうだが、韓国のアニメはまともなプリントが残っていないらしく、フィルムの損傷が酷いし。



またよくツッコまれる、カープ博士が格闘技大会の準優勝者を集めて兵士に改造している件。
なんでチャンピオンを改造しないんだよ、そっちのほうが強いに決まってるだろ、となるわけだが。
自分もそう思っていたが、あるサイトで解説していたのを読むと、韓国的には違うそうな。
一度負けて、悔し涙を流したヤツが強いんだよ、ということ。
アカ帝国はそうした人材を集めて兵隊ロボットに改造しているんだという。
なるほど、奥が深いわ。
恨の文化と言われている韓国だが、もろん自虐的な意味もあり、ここでもアカ帝国=韓国人と伺わせるわけ。
じっさいそうして生まれた敵ロボット軍団は負のパワーが半端ないとゆう。

テコンVの操縦が一種のジャンボーグA系なのも斬新だな。
じっさいにトレースアームとか接続するわけではなく、神経接続みたいな感じで、コレをやるとテコンVがむっちゃ強くなるが操縦者は勝っても痛い、負けるともっと痛いという欠点がッ!
まーそこまで描写はされていなかったけどね。
オリジナル劇場版ロボットアニメ、ジャンボーグ方式、ロボットとテコンドーの融合、などなど新機軸の多い作品だった。
もっとも劇場版である理由はもしかしたら、テレビ市場に食い込めなかっただけ、かもしれないのだが。
テレビ番組って長期ドラマやアニメシリーズやろうとするとあんがい大事業で、資金繰りができない人たちが映画に走る、というパターンがハリウッドなどではあるような気がするし、韓国でもそーなのでわ、という事。

韓国というととやかく言われがちで、それにはそれだけの理由があるのだが、「それだけの理由」も分からずにパクリ映画と叩く人が絶えない。
もっとちゃんと評価して欲しい、と思わずにはいられない。
パクった部分は相応に糾弾するとして、良い部分もあるのだから。


●サンダーAを観た話

えーっとまたもや韓国アニメです。
ウィキペディアにさえ載っていないのでデータ探すのたいへんでしたが1981年の映画らしいです。
後でそれ知って「マジかよ」と思ったくらいの出来栄えで、仮に70年代でもこれはどうかな、いう仕上がり。
でもなにか琴線に触れるものがあるのか動画サイトで二度も視聴した次第。
むろん違法なんだけど、韓国でさえDVDあるかどうかのマイナー作品なので仕方ないみたいな。
違法投稿された動画を勇気を出して違法視聴するしかないよ、なるべく早く。 てな感じか。
なんつかもう、スペースガンダムVでさえあちらでは王道みたいで、惑星ロボ・サンダーAのオープニングもそれに習っていて、でもスペースガンダムVレベルでもこりゃあ酷い、というクオリティなのに、下には下があるもんだなと感動さえ覚える稀有な作品。
登場人物がそれとなく描かれて、ロボット開発していたり訓練していたりする様子を映すあたり、どうもテコンVなどを参考にしているようでもある。
先駆者を模倣するフォロワー精神、ここでも息づいていますね。
※なんか文章の一部で時系列が狂っているとこありますが、韓国アニメを観るとなんか調子狂ってそーなってしまいます。 あえて矯正しないでこのままにしようかと。
(具体的に言うとサンダーAは81年の映画なので83年のスペースガンダムVを手本にできません)
 
むろんみんなが期待する日本アニメのパクリも大量採用。
枚挙にいとまがないので思いついただけ挙げていくと。
・敵のソルジャーがダイターン3のメガノイド兵
・敵の拠点がダイターン3の火星風景そっくり
・敵のボスが正体明かすとダイターン3のドン・ザウサーに以下略
・ダイモスっぽい頭部の主人公ロボ顔がなんかシャアみたい
まあ真似るぶんには構わないんだよねアレンジさえすれば。 でもしてないじゃん、とゆう。
変更点は単なる劣化・・・・ってスペースガンダムV評でも言ったねコレ。
面白いのは韓国アニメが参照するものにも流行りがあるようで、これまではタツノコプロの吉田竜夫キャラクターデザインとかを多く採用していたのに、今回はダイターン3からの流用が目立つこと。 これだ、と思ったのかな、見る目はあるけど、まんま盗作はどーよ。

いちおう韓国語なので基本わからんけど分かるストーリーだがわけわからんという、なに言ってんだか自分でもわからなくなってきた。
要は単純な話なんでわからんでもないが、その描写はどうよ、ということで。
そりと、後の作品でもそうだが韓国のアニメロボットって、つま先に玄関があるんだね・・・確かにザンボット3のザンボエースはつま先コックピットから出入りしてたけどさ、もちっと考えてデザインしようよみたいな。
先述したとおり敵の首領が正体明かすとドン・ザウサーなわけで、これは二度観たけど衝撃の展開でした、悪い意味で。
84年テコンVのボスがクリスタルボーイだったり、わざわざ日本アニメをパクる意味あるのかな、ユーモアのつもりかな、と悩んでしまう。
ちなみにこの作品でもやっぱりサウンドはショボく、それがどうも過去の作品と共通みたいで、それも不思議だ。
同じ会社の作品なのか? それとも向こうのサウンド工房はその程度の素材量しかないのか?
日本で古道具屋とか探せば、NHKの効果音素材カセットアルバム集が安く売ってたりするぞ、それ使ったほうがマシじゃね? 思うのだが。
宇宙空間の円盤までロケット花火のような音とはねえ。

ハッキリ言って、常人が試聴するには難易度が高めで、B級を多数こなした自称強者である自分だからこそ、二度も観れたようなもんで。
むろん、オススメはしません。
世の中こんな事(作品)もあるんだなーというだけの話。



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