なんか怪獣イラスト/怪獣の話などのてきとうwiki

   

なんかabout-16.1からの続き






●2016.1.18 もう球体関節人形を描こう


なんかイラスト描く話。
プロは一日中描いているから、上達しても当然だと思うのだが、アマチュアだと週に一枚描ければいいほう。
よってiMacを、まあ紙に描いてスキャンして着色みたいなとこからはじめて利用し、もう17年になるがあまり上手くならない。

前にも言ったけど「絵なんてどう描けばいいんだ」という感じで、まず最初に人物のポーズとかで苦労する。
独創的な動作が思い浮かばないのは才覚の問題だと思うのでいいとして、デッサンなどがうまくいかないわけ。
そこから先、ペンのタッチがとか、着色が・・という問題も、まあPCで描いていれば最低限どーにかなるんで置いておこう。
やっぱりデッサンが、悪くてもグチャグチャにならないことを心がけるべきかと。

でもって以前から使っているのがPoserというアプリケーション。
何かと便利なのだが、ややめんどうでもある。
これを使うからには多少、下ごしらえに時間がかかると覚悟決めねばならない。


次に自分が作成したShade3Dのポーズ人形だが、それなりに軽いし便利。
でも、そもそもが自分がモデリングしたもので人間工学とか無いし、決定打にはなり難い。


さらに実物の球体関節人形を使うという手もあるが。
なーんかうまくいかないんだよねコレ。 じっさいに利用した例が少ないくらいで。
写真撮った時点ではいいと思ったのに、いざトレースはじめるとデッサン狂ってね? みたいな。
あとじゃっかん動き硬いとこもある。



とまあいろいろ試してきているわけで。
そんな中、今年に入ってから「コレ良くね?」と思ったのが、球体関節人形を描くという方法。


うーむアナログだなあという感想はともかく、何故かこれがうまくいくっぽい。
理論としては、単純な形状を積み重ねれば人間型になるのは道理で、単純な形状ならなんとか描ける。
つまり簡単な球体とか立方体、長方体などを描く最低限さえ身につければ人間が描けるように。
「その時その時、たったひとつの事を成せ」という説法みたいな話だが、そんな感じ。

とまあそんなわけで。
今年はコレで行こうかなと思う次第。


最近観た映画


●フライングハイ

なんか超くだらない理由で手持ちのAppleTVのアプリHULUと、PC板のHULUとが分断された件。
まあiMacでHULU観れたら一日中時間つぶしてしまうので結果的におkだが・・・。

このHULU、有能なのでは? という疑惑があったが、最近それに拍車がかかる感じで。
ちょいと思い出すだけでアンタッチャブル、裸の銃を持つ男、ブラックレイン、あぶない刑事特集などなど。
かなり、充実してきた次第。 ビッグ・バグズ・パニックみたいな地雷もあるよ。
PC板はログイン出来ないので検索に利用しているが、そこでフライングハイを発見。
さっそくAppleTVで観た。

人類の至宝というと大げさだが、良い映画だなやっぱり。
今じゃ「レスリー・ニールセンの映画」という感じになっていて、自分的にもそー覚えていたため、映画がはじまるとすぐにレスリー・ニールセン探してしまった。 登場したのは中頃だったが、パブロフの犬的に顔を観ただけで大爆笑、困ったもんだ。
だがしかし、ニールセンはこの頃TVで「フライング・コップ(POLICE SQUAD!」やってるんで、じっさいそーいった効果を期待して登用、なんだろね。
またひとつお約束的に、時事ネタをムリヤリニでも押し込めてあり、当時のアメリカ人にしかわからないようなギャグも。
例えば副機長は有名なバスケットボール選手らしく、子供がそこにツッコんでからの倒れて搬送されるさい、スーツの下がバスケットボール選手であることが判明したりする部分、当時のアメリカ人であれば登場した時点で「あ!」と気づくわけだが、現代人、外国人はさんざんイジったあとでしかわからん。
そうかと思えば直感的なギャグも大量にあり、けっきょく面白いから売れているんだよね世界中で。

また時代の推移を感じさせるというか・・劇中新聞記者、当時の基準からしても時代がふたまわり違うだろ、というオールドファッションなのだが、スクープ記事をゲットした彼らがいっせいに公衆電話に駆け込むシーン・・・・時代だねえと感慨深く。
いまじゃ各員、自分の携帯電話で・・・という段階すら通り過ぎ、記事を直接社に届けられるように。
まあなんであれ、旧い映画は教養として観ておくほうがいいという持論。
昔の人間が何を考え、なぜそうしたかを理解するには旧いテクノロジー等々を知る必要があり、知らなくても生活はできるが無用に過去を馬鹿にした人生を送ることになる。

ちな映画タイトルがフライングハイであることに驚いたが・・・いや違うだろとぐぐったらやっぱり原題はAirplane!、どうなっているやら。
パニック映画お約束の「こんなところに居られるか〜」からの往復ビンタギャグなど最高で、さらに無駄なアクション満載とか抱腹絶倒。
冒頭のジョーズパロディとかもいいし、何度観てもいい映画。

というか途中まで視聴してて、過去におそらくVHSレンタルで観たのであろう、見覚えのあるシーンが連続してきた。
ちな二作目では宇宙旅行という内容で、借りた事実そのものを記憶している。


●裸の銃を持つ男PART33 1/3

これが観れるってだけでも相当お買い得ですよHULUって。
一作目と二作目はわりと最近観ているので、三作目を高画質で視聴。
ちな一作目も三十分くらい観たのだが、過去のテレビ放送、VHSレンタルじゃわからなかった細かいギャグを発見。
空港シーンのバックグラウンド、かなり遠くで荷物が雑に扱われているという、映画館やHDでないとわかりにくい描き込み。
こうした重箱の隅をつつく的な楽しみもあるが、先に言ったように一作目の話。

二作目は社会風刺も入ってけっこう名作だったんだよね、それでいてかなり濃い感じがあって。
それに比べると今回の三作目、わりと薄い印象だが、やっぱり面白い。
また一作目との違いは、テレビ放送していた「フライング・コップ」を映画として新しくした一作目と違い、数年経った三作目ではおそらく逆にテレビ版を意識するようになったのだろう、おなじみのギャグを再導入している。 一作目映画が人気で、遡ってテレビ版を再放送したりレンタルで借りるようになり、ファンの知識が増えたために定番の「鑑識ギャグ」がもどってきた・・・あれ、二作目からだっけ?
「情報屋ギャグ」は最後まで帰ってこなかったんだっけ、すくなくとも先日観た三作目にはなかった。

 ※:後で確認したら鑑識ギャグは映画一作目からでした。 記憶違い。

ジュラシック・パークのパロディが織り込まれるあたり新しいなーおもったが、今観てもわからんギャグで、英語がわからんと理解できない系か?
アンタッチャブルの「オデッサの階段」もパロディ化、大バーゲンみたいな景気の良いことになっていて、バックグランドでノードバーグが受け取った赤子をラグビーボールのように扱うヒヤヒヤギャグが印象深い。
そいやアル・ヤンコビックとヴァナ・ホワイトが共演してるがどんな関係だ? つかヴァナ・ホワイトって誰? アル・ヤンコビックの歌詞にも出てくるんだけど。

音楽もなんか脳に刷り込まれて名曲に思えてきた。
また環境問題など、それっぽい良さげな事をテキトーな場面で言う風習とかバカップルの行動とかいろいろと詰め込まれていて、そこ見るのもよし。
余談だがラクエル・ウェルチがまだ若いというか、まあ美人で有名だからそれはそうだが、恐竜百万年の出演時に二十歳だとしても四十代半ばなはずなのに、やっぱレスリー・ニールセンよりは若造なんだ・・という意外性も。 映画の歴史を半分生きているんだなレスリー・ニールセン。
アメリカ人が自虐するアメリカの姿も楽しめて、とにかく面白い映画。

まあ字幕のギャグがイマひとつ、という問題点はあるね。
一作目の「ビンゴ!」なんて今じゃそのまま通じるから、変に翻訳する必要ないし。



●スパイ・ライク・アス

わりと埋もれた系なコメディ映画。

チェビー・チェイスってはじめて観るわ・・・いやどこかで観たかも?
原案ダン・エイクロイドで監督ジョン・ランディス?
他にも映画製作者たちがゲスト出演、レイ・ハリーハウゼンもクレジットされてる?
ある意味豪華な映画。

タイトルはなんか「スパイらしく・・」という意味なのかね、グーグル翻訳で調べたが精度低そうだし。
最初はテレビ放送の吹き替え版で観たと記憶、けっこう気に入っている作品。
当時も、いま観ても、最高に笑えるのは手術シーンで、まあ笑っていいのかね、患者死んでいるんですが・・だが笑う。
何気に世界を救う話だが、核弾頭ミサイルを処理するのに「回路を入れ替えて逆のコマンドを入れれば・・」というくだり、ガメラ対宇宙怪獣バイラスなんかも見習ってほしいよね、理論的に無茶はわかっているのだが、スパイ・ライク・アスでは描写がちゃんと凝っているので納得力がある。
そのほか特撮シーンはかなり力が入っている。
アイデアを映像化する力があるんだろうね、このスタッフたちは。
エージェントふたりが秘密基地に引き込まれるあたり、現在のCGと同じくらいの効果があって、むろん30年前の技術で撮っているのだからチャチであるはずなのだが、何がいいってそのスピード感。 キレのいい演出が、今のCGと同等なわけで。

けっこー小さな映画なのに何かと贅沢だなー思ったが、ウィキペディアの「制作費」項目みると二十億円クラスの、日本で言えば超大作でした。
映画の製作費ってややこしくて、この時代の二十億円なら今で言うと倍の五十億円クラス?とか思っても当たっているかどうか。 なんせ技術の進歩と分業化でコストが安くなった部分もあり、単純に相場は上がっているし、求められるクオリティは高くなってるので、どうなんだろ。 結果的に、1985年の二十億円映画って今と同じかそれに近い感覚となっているような・・。
とゆか当時の円ドルってどのくらいだっけ? ウィキペディアに書いてあったのは2200万ドルとかそんな数字で、いまみると単純に二十億円前後? ととらえてしまったわけだが。

まだ冷戦時代の映画であり、アメリカ人独特の手前勝手な見解で「ロシア人も堅物ぶっているけど実はロックンロールなどのアメリカ文化が大好きに違いない!」と思っていたら、それが事実であったこと十年くらいあとにわかるという皮肉。
でもラストのゲームでミサイル配置を決めているのは、あんがい切実なメッセージかも。
とんでもない大予算と人類の存亡にかかわるリスクを負って世界中にミサイル配置しているけど、じっさいはこの程度のことなんだぜ、という。
つかミサイル配置ゲームではなく、やってるのは削減ゲームでした、これまた切実な願いなのかもね。
そんなわけで三十年経ったいま観ると、結果的にだが、いろんな真実が込められた映画となった。

真実といえば映画評論家として有名な宇多丸師匠が顔芸などを「アレはベロベロバーだろ」と嫌っているのだが、今回観た「スパイ・ライク・アス」と先日観た「フライングハイ」そして「裸の銃を持つ男シリーズ」で確信した。 顔芸は基本だということを。
面白い顔は立派な芸であること、とにかく間違いがない。
アル・ヤンコビックも得意だよねけっこう。

あと書いてて思い出したが、チェビー・チェイスってレイ・パーカー・ジュニアのPV「ゴーストバスターズ」に出演していた可能性。
顔に見覚えあったのだが、あれ煙草喰った人だっけ・・いづれYouTubeで観ようかと。
最後に今回観たのはiTunesStoreのSD画質版で、今回は残りポイントが少ないため、百円でも節約したいと安い方を選んだのだが、いわゆるデジタルリマスターとは違う直接フィルムをテレシネしたっぽい普通な画質だったので、結果的に相応なお買い物となった。
要はHDで観るほどでもないが、DVDと同じくらいには高画質なんでSDでじゅーぶんなわけ。

とまあなかなか堪能した一本でした。



●ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン

いやあ今日は「ゴーストバスターズ」観ようかと思ったんだけどね、HULUにあった記憶があるのだが、探したらなくて。
もしかして期間限定配信だったかと思うが確かめようもなく、じゃあiTunesStoreで観ようかと思ったが400円のHDか百円安いSDか、あるいは見慣れた字幕版かたまには吹き替え版かと悩んだが、結論として少しでも節約するため、TSUTAYAかGEOで百円レンタルしたほうが、となった。 つまりは後日に。
そこで代打として、手持ちのアドベントチルドレンということになった。
ちょうどiPhone版のFINAL FANTASY一作目をはじめた、という因縁もあることだし。

ところでこのアドベントチルドレン。
これまではFINAL FANTASY 察ADVENTCHILDRENとか言われていたが、検索対策というか今ではカタカナで表記するのが通常みたいなんでそのように。

観たのは中古2500円前後で買った新しい方、つまり俗にいうコンプリート版Blu-rayで、ちな初期のDVD版も同じくらいの中古値段で買ったが誰かに貸してそれきり。
作品そのものは2005年に登場、以来いろんな場面で有名というか、例えば東名川崎のPCデポではモニタ販売のデモ映像としてかけっぱになってた。(よほど皆に観てもらいたかったんだろね)
自分が観たのはたぶん2006年に入ってからで、根拠はかなり安い中古をゲットしていた事実。
当時の感想はとにかく「スゲえ」だった。

これ語る必要あるのかな、まづ前提として、日本の3DCGアニメだと初期に「FINAL FANTASY」があって。
劇場に観に行って、そのクオリティには感心したがストーリー的には・・・とくに感動もなく、なによりアクション、そして肝心のファンタジー要素がほとんどないので・・援護、したいんだけど、ファンとしては、なんとゆーか。
要約するとつまらなかったです・・・・・・・・・・・。
150億という、邦画としては空前絶後の予算かけて、でもストーリーは盛り上がりないのかと正直ガッカリ。
それでも技術力はわかったので、将来に期待、みたいな。

そんな経緯もあって、この「アドベントチルドレン」はたいへん感動した。
ちゃんとファンタジーしてるやん、アクション盛りだくさんいうか、スタッフが豪語する「レベル99くらいのクラウドたちです」というとおり、スゴいやん。 「剣と魔法とミサイル」と言われた自由な原作(ゲーム)に加えて携帯電話が重要アイテムだったり、ゲームFINAL FANTASY VII(スゴい量の関連本が出た)でお馴染みのビジュアルイメージとなった「バスターソード」ではなく、全く新しい武器を振り回してるやん、と言った具合で、とにかく感動した。

ただ映画としては不完全というか・・。
単純に日本で3Dアニメは難しいからね、予算的に。 いくつかのシーンに不備がある次第。
そしてピクサーやドリームワークスのアニメに比べりゃ、あるいはいま観ると、クオリティには難がある。
でもそんなん関係ないとですよ、予算とクオリティで負けているのはディズニー時代からの日本伝統だから、よもや気にすることではない。
問題はどんだけオリジナリティのある作品を出せたかで、そこみると合格点どころか快挙です。

そして映画として不完全な部分を仮に、補正するとしたら二通り考えられて。
つまり足すか、引くかの二択。 大幅に作りなおすなんて予算的に無理だし。
今回観た2009年版は、そこを「思いっきり足す」という方法論でかなり改善したコンプリート版。
大幅に作りなおすのは予算的に無理、なはずが、その予算をひねり出して「足した」という・・ホント「やるな」と感心だ。
純粋に映画をシッカリさせるには「引く」のが定石で、切れば切るほど映画は良くなるいうけど、今回のアドベントチルドレンはサービス精神が基本なのでコレで正解。

新しいシーンは驚くほど美しいという、バランス無視の作りこみが良い。
足された場面はすぐにわかってしまうが、もうそれでいいよ、映画としてうまく繋がるなら。
また新たな見せ場になっているんだよねことごとく。

もともと映画として(まあビデオ作品なので“映画”じゃないだけど厳密には)けっこううまく出来ているとこがあって、本来原作であるゲームファンの「ご褒美」として懐かしい連中に会える、懐かしいあの場所に戻れる、それだけでじゅーぶんなのに、撮り方とか脚本とか意外とシッカリしてる。
要は立ちキャラに台詞言わせて説明、みたいなテレビドラマ的作劇ではなく、なるべく少ない会話と絵で状況を理解させる映画論法が使われているわけ。
その少ない台詞も、いま観るとけっこー味わい深いゆうか、当時は「流行り文句の集大成だろ」くらいに思っていたが、十年の時を経て確かな台詞であったと立証された感じ今では。

2005年版、ルーファウスとカダージュの会話シーンは作画が間に合わなかったんだろうね・・てきとうなイメージ画像を流してごまかしていたが、そんな部分も2009年版で解消。
アクションシーンもより楽しく、盛りだくさんになって満足度高し。
ただ部分的に余計な改変もあるね、台詞とかかなり録り直したっぽいし、変にエフェクトを足してわかりにくくなった部分も。
(クライマックスのクラウド必殺剣など)
でも全体の数で言うと少数なので、おおむね改変が正解だった。

カダージュ一味と決着がついてからが退屈、というイメージがあったが、改めてみるとそーでもない。
ちゃんと物語に決着つけるラストにつながり、そこは不満なかったが。
むちゃくちゃ長いエンディングは相変わらずなんですな、二部構成のエンドロール、楽曲はかわっているが基本的に同じようで、もしかしたら十分くらいあるかも。
でも今では「ジュラシック・シャーク」なんて映画も観ているからね、とてつもないダメ映画なのにエンディングが14分という、まったくもって地獄のような体験であり、それに比べるとアドベントチルドレンのエンディングが仮に十分あったとして、サービス満点な面白い映画の余韻と考えることもできるんで仏のような気持ちで観れる。

それにしてもこんな縦横無尽アクション映画、後が続かないのもなんかわかる。
ファイナルファンタジーVIIという、異世界を舞台にしたゲームならではの、独特な活劇だからできることで、まあ近年の作品で近いことをやったのはアメコミ映画「マン・オブ・スティール」だろうか。
でもかの映画でスーパーマンは、あくまでも異質な外来者ヒーローとして存在出来るだけで、アドベントチルドレンみたいに「フツーに街に住む」人材があんな活躍をする快挙、という状況は無理。
まーアメコミで可能性があるとするとむしろ「ヒー・マン」だろうか・・・まー自分がヒー・マン好きだからそう思うだけかもだが。

なんか久しぶりにBlu-ray引っ張りだして観て、楽しんだ。
やっぱ面白い作品だったと改めて思う。



●裸の銃を持つ男

HULUにあるこの作品、五回くらいに分けて観ました。
あまりにも見慣れた映画なんで、作業の合間(手巻き煙草つくりながらとか)に、二十分くらいづつというわけで。

そうは言っても今回はじめてHDで観たことにより、これまでのテレビ録画、VHSレンタルなどでは気づかなかった細かいギャグを発見したりしたというのは、前にも言ったっけ。
つかこの作品、映画館で観たことないのだろうか、そこがどうも思い出せない。

二作目がわりと名作というのは先にPART33 1/3の感想でのべたけど、一作目もかなり濃い内容でした。
鑑識ギャグもちゃんとあるし、画面に入りきらない大男も出てきた。
レスリー・ニールセンの経歴に関して言えば、なんかフライングハイが1980年でコメディ俳優のきっかけとなり、テレビドラマ:フライング・コップは1982年で後になるんだってさ、順序が逆だとずっと思っていた。
要はコメディ俳優の大スターだと思ってたら、けっこーその道は新人だったわけ。
むろんイケメン俳優歴は非常に長いんだけど、まったくもって畑違いで成功を収めたわけか。
日本に来た時は志村けんなどが国賓扱いしてたよな、わりと最近YouTubeみて思い出したんだけど・・実はコメディアンとしてはドリフのほうが遥かに先輩だったのだな。 そーなるとローワン・アトキンソンととんねるずもどっちが先輩か気になる。

ルドウィグの部屋に侵入するシーンとか、何気に名シーンだと思っている。
オートピアノをあーゆー風に使うとか中々やるな、という感じに。 それと市長のおばさんもけっこー名演技なんだよね、エンゼルビジョン(エンゼルス球場のデカいパネル)を見上げた時の顔芸とか印象深い。
エンリコ・パラッツォ名義でドレビンが国歌というところは初見で笑いすぎて痙攣してたという思い出も。
28年経ったいまでも、Enrico Pallazzoで検索するとドレビン警部補の顔が拝めて、良い風評被害だ。

息つく暇もない連続爆笑映画として、傑作であると思う。
これまた前に書いたかもだが、逆算して今ではオープニングテーマも名曲として記憶の引き出しに。
まあ名曲ってそーゆーもんだよね、良い思い出の伴奏が名曲として刻まれるわけだから。

ということで、存分に楽しんだ次第。


●ゴーストバスターズ

数年前にDVDレンタルで観て以来か、あるいは十年ほど前か。
なればこんどはBlu-rayなどでHD観てみたいと思って借りてきた。
iTunesStoreだと400円かかるので節約だ。 GEOに行くと、いっしょに借りよう思っていたクロコダイル・ダンディー2がなくて、こちらはどうやら配信頼りらしいので、ゴーストバスターズを節約して正解だった。

この映画を語るにはまづ、公開時の様子からがいいかな。
スター・ウォーズ、スタートレックなどなど、SFXが売りの作品は多く出てきてやや見慣れたころ、やっぱ群を抜いていたのがスター・ウォーズかと。 クオリティの高さとキャラクター販売の妙で、目立つ存在だった。
ゆうてもこれらは、マジな作品で販促もそれなりに真面目な展開。
ここに登場したのがゴーストバスターズで、レイ・パーカー・ジュニアのPVでも有名となった超大作コメディという、類をみない作品として人気に。 なにしろMTVでおなじみという、まあ当時の主流になりつつあった方式(MTVが広告となった)なんだけど、ゴーストでバスターズでコメディで超大作で有名な人が大量出演だから、変わった作品。
害虫駆除のスタイルで、退治するのがゴーストだから笑えるという。

変わっているといえば、今では珍しくないのだが、サウンドトラック盤を買ったらほとんどがMTVで聴ける楽曲で、劇伴のほうが少ないくらいのお買い得ボーナス・トラック満載みたいな。
ゆえにフツーに聴いていて楽しめるアルバムとなっている。


クレジットには当時の特撮最高峰であるリチャード・エドランドの名前が。
この人ILMからフリーになったんだっけ? ゆうても特撮は当時の最高技術ではなく、あんがい雑である。
たぶん理由は、製作期間が短かったとかそんなことかと。
合成マスクも大雑把だしコンポジットしたのにやや透けているところあったり、テラードッグのモーションとかけっこーカクカクだったし。 ただ、たぶん当時はワイド・スクリーン高画質の特撮は難しかったのではと思っている。
だがマシュマロマンのシークエンスとか最高の場面となってるし、派手な七色(当時の記事にそうあった)ものロトスコープアニメ?的なエフェクトも贅沢だし、やっぱスゲえとなる結果的に。

ちな自分が観たのは数年後でした。
たぶんいちどVHSレンタルで観てから、映画館に行ったんだっけ、意外とざらついた画質が印象的だった。
公開時に観なかったのは電車が物凄く苦手だったためで、乗れば即、酔うと信じていた。 後に根性入れればけっこうなんとかなると知ったのだが。
特撮があんがい雑、というのも映画館で知った。

繰り返し雑と言ったが。
それでもこのオリジナリティ、このキャラクター性は無敵な映画だと思う。
ダン・エイクロイドはじめ、コメディ界の英知が結集、そしてそれに投資した映画界もエラい。
アイヴァン・ライトマンがその後に出した生物学的ゴーストバスターズ、エボリューションも好きだったりする。

とまー見慣れた映画ではあるが、やっぱ楽し。



●鉄人28号

なんか2005年に出た実写版です。

前に観たことがあって、自分のwikiを検索したら2006年11月だってさ。 もう十年前か・・・。
川崎市民ミュージアムで特撮特集だったかな、上映してた。
該当記事はみつけたが先を読まず、レンタルしたDVDもまだ回さずにまずは記憶を頼りにこの作品の感想をのべると。
まあ失敗作でしょうね。

ストーリーはそんな悪くないが、とくべつ良いところもなかったような。
予算はもう仕方がないとして。
問題は、この実写版鉄人28号には「デザイン」がまったくないこと。

いや、まったくは言いすぎか・・リモコンとか新しくなってるし。
また鉄人28号はこのさい過去の遺産(2004年のアニメ版では負債扱いだったが)なんで、デザインが昔でもかまわない。 昔というのは、オリジナルの漫画が出た当時、あるいはその劇中で語られる「戦時中の秘密兵器」という文脈に従えばその時期のことをさす。 いづれの時代にせよメカニックデザイナーは優れた仕事をしていて、現実社会の乗り物はすべてカッコいい。
つまりは。
言いたかないが、鉄人28号を描いた横山光輝先生が、メカデザイン下手な部類なわけで。
現実の乗り物、兵器はみなカッコいいと言ったが、ロボットというジャンルは未開拓なので仕方がないという部分もある。 コレに手を付けただけでも横山先生は偉大なのだから。

ただ、未完成なデザインの「ブラックオックス」が2005年の映画にはそのまんま出る。
コレが問題で、予算の都合で現代日本が舞台となり、そこに新兵器扱いであのブラックオックスが入り込む違和感は、楽しい部類の違和感ではない。
具体案はあまり浮かばないが、ナントカならんのかなんとか。
いっその事、CMみたいに突っ切ったデザインにすればとは思った。


とまあそこが最大の問題で、あとは思い切り採点を甘くして及第点か。
CGの出来とか、そーゆーのを気にするのもいいが、映画が撮れただけでも良い、という感じ。

みたいな感じで。
ここまからは改めて視聴しての話。

十年ぶりに観て、ああこりゃあ埋もれて当然だわ・・と思った。
ストーリーはそんなに悪くないがと先述したが、じっさいの描き方が悪いようで、なんつか話に力強さがまったくない。
とーぜんというかなんとゆーか、主人公の正太郎にも求心力がないのは現代劇ではありがちなのだが、それでもしつこく主役として語り続けるから薄いなーと。
他にも問題が山積みで。
たとえば邦画だけの病理ではないのだが、ワ〜と叫んだり歯を食いしばったり負けないぞと宣誓したりすれば熱い物語になるわけじゃない、という持論がこの映画でも証明された的な。 熱いとはなんぞや、島本和彦マンガでも読んで勉強して欲しい。
それと怪人ゼロだっけ、IT王が世界を滅ぼして再建するためにブラックオックスとか作って、何をしたいんだか。
デザインセンスもおかしいし、東京タワーを曲げるパワーは認めるが、それでどう世界を滅ぼす気だ、けっきょく内臓の核弾頭頼りか。
つか登場人物ぜーんぶ、何をしたいんだ・・いや、何をしとるんだとツッコミ連打。

それと作家性も足りないというか、一般市民が戦うべきではない理由がわかっていない好例みたいな。
市民は戦闘保険に入っていないから、ケガしたら損なわけで、なおかつ保障能力もないから器物破損だけでも重大責任。
じっさい最初の戦闘でビルがぶっ壊れて自動車多数圧壊、国会議事堂まで大破して足元には血だらけの警官たちが転がっている地獄絵図、そのへんどう思っているんだろうね、劇中人物も作者も。
東映戦隊とか仮面ライダーシリーズとか、一般市民が戦う話は多いが、あれは全て背負い込む覚悟があるから許されるわけで、今回の鉄人28号は単純に「国家権力の側に主人公置くのやだなー」程度の認識でやってるように思える。

平和主義とか理想論とか語るのはいいよ、うまくいけば。
でも今回の鉄人28号、もう野心と冒険のギラギラした物語にしたほうがよかったんでないか。
そもそもかつての大日本帝国陸軍、海軍が揃えた兵器群は、日本が世界に切り込んでより多くの権益を獲得、国民生活が向上してウハウハだ、という未来像が欲しくてやってたことで、それを真正面から批判する勇気が自分にはないのだが。
なにしろ鉄人28号というマンガそのもの、そのほか多彩でオリジナリティあふれる日本のコンテンツにどっぷり浸かって生きていて、それら豊かな知的財産は間違いなく、日露戦争の勝利で得られたものだと思うから元を辿れば。
それが罪だというなら、受け継いでいる我々の世代もまた・・って2004年今川監督版アニメみたいな話になってきた。


映像の問題は予算の問題、それはだいたい確かなことで、でも映画が物足りないのは予算の問題か?と疑問。
あるいは才能の問題か? いや才能問題ということですらないような気がしてならない。
要は気合、気合が足りなかったのでは・・みたいな。
正太郎の父親役に阿部寛さん起用で、そこはいいのだが、劇中では既に故人で回想シーンでは実に唐突に死亡。
その場面の説得力とかまったく足りず、なんかコレ予算や才能の問題じゃねえだろ、気合で撮って編集すればもっと畳み掛けられたのでは?  粟津監督の惑星大怪獣ネガドンを参考にしてもらいたい・・・いやまあいいや。

映像はむろん十年以上前だからクオリティ低めだが、アレはアレでいいよ、贅沢は言わない主義だし。
ただ内容には熱を込めて欲しいというだけ。
とにかく巨大ロボット映画という価値はあるが、充実しているとは言いがたい作品でした。


●どろろ

なんか映画じゃないけどここに記述。

GyaO!にあったんで視聴、いづれは観たい作品だったし。
ところでこの「どろろ」に対する認識だけど、今までどーゆー内容か把握しきれなかった。
80年代のアニメ雑誌を古本屋で買って盛んに読んでいた時期があり、昔のアニメ雑誌は(いまでもそうかも)旧い作品をけっこう取り上げるので、あらすじは幾度か目にしているのだが・・・。
主人公は魔物に身体の48箇所をとられたので取り返す旅に、みたいな。
そんだけ知ってもわからんのだよ、タイトルは後に「どろろと百鬼丸」になったそうだが、どろろが妖怪にかじられた主人公? 百鬼丸は相棒妖怪? うしおととらみたいなもん?

疑問が次々という感じに。
でもってGyaO!で4話まで観たらようやっとわかったのが。
主人公はどろろという孤児で、いまんとこ妖怪とは関係のない風来坊の子供。 ここだ、ここから曲解がはじまったんだ、単なる小さな子供の名前にフツー「どろろ」はないだろ、こちらが身体の48箇所をとられた(どの漢字をあてるべきかすらわからん)わけじゃなかったのかと。
あと、身体の48箇所を欠損したら妖怪退治どころか、旅に出るのも無理だろという疑問もあるが、そこはさすが手塚治虫作品、すでにブラックジャック風味になっていた。 要は義手義足義眼で、スゴいリハビリをして強くなったという。
コイツが百鬼丸で、本来はこちらのほうが主人公なのだろう。
コブラみたいに義手を抜くと、そこに得物が仕込まれている趣向。

それにしても、第一話のインパクトはあったな。
舞台が雲龍寺の地獄堂・・・そこで魔物と取引をして強くなるって、どんだけ中二病だよと。
つか作画レベルが半端無くて、手塚治虫アニメってまだ懲りてなかったんだと感心した。
TVアニメ第一号、鉄腕アトムからカラーのジャングル大帝を経ているわけだが、毎週放送のアニメ製作がどれだけ修羅場か、またテレビ放送というフォーマット的にまったく利益がないという教訓があったはずだが、創作意欲のほうが上回ったわけか、好きだなそーゆー作家根性。
けっきょくアニメはキャラクター商品展開なども含めて、よーやっと利潤みたいな結論になったんだっけ?
CMの広告代じゃ足りないから苦労して方法論をさぐり、スポンサーを諭して「番組内のCMだけじゃないよ、キャラクター権も貸すから制作費よろ」とかなんとか言ったのかな? 結果的に資金をやりくりしアニメは商売になる、と証明したわけだ。 そんなテレビアニメ黎明期を妄想してみるのも楽しい。
とにかく第一話がまるで劇場版アニメみたいで、相当なもんだった。

今なら放送コード引っ掛かりまくりみたいなバトルシーンも良い。
カラーにしてたら真っ赤っ赤なアニメになっとりますな。
オープニングやエンディングもなかなか。 なんせ手塚治虫先生といえばライバルをかなり意識するタイプで、水木先生やら白土先生やら意識した時代劇PVというのかいい味だしてるし。
白黒といえば、なんか今ならふーんと言いながら観るのだが、コレ子供の頃に観たら白黒版ゲゲゲの鬼太郎クラスのトラウマアニメでは。
ただでさえ白黒は暗いイメージなのに演出怖すぎ。

今後どう展開するのだろう。
なるべく全話、追っかけようと思う今日このごろ。

●GODZILLA-2014

テレビ録画してたのを思い出して視聴。

映画館で四回観た後にBlu-rayも借りて観て、このBlu-rayが問題で。
劇場ではちゃんと見える暗いシーンがまったくもって真っ黒、まるでわからんという。
要はムートーとゴジラが戦う場面はほとんどなんも見えず。 ちゃんとテレビをシネマモードにしてたと思うが、これはまいった。
面倒だが、ムリに補正して観たほうがよかったかもと後悔したくらい。
よって今回テレビ版はそういった暗い部分がちゃーんと処理されていて、そこは助かった。
映画はフィルムだったころから異常にダイナミックレンジが広く、映画館では何もかもシッカリ映るが、伝統的にテレビ放送はコンプかけてるのかな、映画館とは違う見え方だが、ともあれ内容が確認できるのは有り難い。

が、カットはスゴかった今回の放送(金曜ロードショーだっけ)。
オープニングを省略しているから情報が欠けていてるのもそうだが、びっくりしたのが原発崩壊シーンがまるごとカット。
さらに津波のシーンもカット、他にもいろいろカットで、いいのかコレ。
なんせ映画館で四回観てるから逆にわからんのだが、初見の人に伝わるのかな怪獣映画の、ゴジラの良さが。

それと繰り返すが、四回観たということだけど、なんか吹き替えは初めてな気が・・・いやこれは気のせいか。
吹き替え版も織り交ぜて観に行ったはず。
あとはやっぱ、せっかくGODZILLA観るならシネスコ級のワイドサイズで観たいのが心情。

ローランド・エメリッヒではないゴジラ、さすがに怪獣としてよく撮れていて、見せ方もうまい、非常にうまい。
ドラマ部分が薄いとか謎アジアな日本が変とか問題はあるが、帳消しにできる魅力で大ヒット。
やっぱ、良い映画だとは思うが。
テレビ放送のアレコレ、どうにかならんものかね。

あと映画の中で非常に残念な点がひとつあるとすれば、印象的なテーマ曲が思い浮かばないとこ。
このへん、パシフィック・リムはうまいことやったよなー、あの曲流れればアガる、ってのがあるから。
GODZILLA2014、何度も観てよーやっとテーマ曲を覚えたみたいな感じ。

とまあそんな感じ。


●超巨大ハリケーン カテゴリー5

正月番組として放送されていたのを録画視聴。

順を追って話すと、なんかウィキペディアで「恐竜映画」というのを見ていたんですわ、どんなんあるかなーと。
結果的にまだ未完成なページで、ほとんど観たことあるようなタイトルばかりだったけど、その中の「恐竜の島」を読んでいたら。
過去にテレビで観たと思う定番的なイギリス特撮だっけ、コレがC・トーマス・ハウエル監督、主演でリメイクされてるんだってさ。
C・トーマス・ハウエル・・・アレ、どんな人だっけ、名前だけはよく知っているのだが、出演作品とか思い出せないし。
調べたらまず、ミスター・ソウルマンの人であるとわかるが、他にこれといって知った作品はなく、どーやらそれだけで覚えた名前っぽい。
ともかくこの元イケメン俳優が、監督までしている恐竜映画か、観たいなー思うがどこも配信していないし。
たぶん、自分用語で「ティラノムービー」とよんでいるB級恐竜映画一群のわりと上のほうな位置づけかなと。
いやそれはいいとして。
出演作品のリストに「超巨大ハリケーン カテゴリー5」があって、ああこれは録画してあるヤツだと思い出して視聴という流れ。

観始めると出演者がC・トーマス・ハウエルのほか、バート・レイノルズとか出ていて、それなりにちゃんとした映画っぽい。
少なくとも訳のわからん謎理論でハリケーンを打ち消すようなB級ではないのだが、どちらかというとガッカリ系かも。
カテゴリー5というのは理論的に最強クラスだっけ、パシフィック・リムで知った用語(怪獣の強さをハリケーンのカテゴリー表記流用している)だが、6とか7とかは国家壊滅レベルになるんであり得ないと考える形? 例えば日本人が震度8の地震は想像しないようにしよう、みたいにしてる話かと。
ゆえに5が最強なのだろう。
ぜーんぶ推測だけど。

ストーリーは家を守るために死にゆくオヤジたちを救うみたいな、最初の件は史実である2005年のハリケーン・カトリーナなのだが、ここで登場する気象情報を映してるテレビが液晶ワイドであり、またLEDランタンとかも出でくるし、もちっと時代考証頑張れよと思ってしまった。
2014年の映画だからわずか9年でずいぶん小道具がかわるもんだなと感心したりしたが、まあカトリーナ編でスマートフォンが出なかっただけでもよしとするべきか。
※:LEDランタンはまあ、蛍光灯ランタンだった可能性もあるし、大きな液晶ワイドテレビもあったが、映画の描き方としてどうよ、という話。

それとリッキー一家だっけ、唐突に主人が遭難ってあのくだりおかしい。
もう手遅れだ系の放置っぷりだが、窓が割れた時に転んだだけに見えるし、隣の部屋での出来事なんだから捜索不可能でもなかろうに、もう死んだことになってそれきり。 台風の目で小康状態のあとに「全力で探したがダメだった」と台詞だけはあるが、別に家が冠水しているわけでも倒壊しているわけでもないのに、どーやって遭難したんだと。

あとものすごーくハリケーンに因縁のあるファミリーが主役で、いわば気象戦士の集団なわりに、けっきょく全員で遭難しただけか・・。
この大災害に、なにか果たすべき役割があれば良かったのにね。
まー単純にディザスタームービーと思えばそんなもんかと納得もするが、突撃取材して成果なしじゃ褒められた行動とは言いがたい。
それと息子の名前がイーサンで、「イーサン!」「とーさん・・」という台詞でわけわからんことになってるが、イーサンがうっかり「現場」に居合わせるというのはまあ面白い展開かも。 ついでに言うと電話にでんわ、というネタが多すぎるぞ。

肝心の災厄がミニチュア撮影でもいいから多めにしてくれれば有り難いのだが、贅沢は敵か。
よくある映画の撮り方も知らないような連中が作ったB級以下映画とは違う、まあ普通に撮れている作品でした。


●エクスペンダブルズ

なんかFINAL FANTASYの5か6でもやろうかなー思ってて、でもiPhone版が1800円はすぐに買う気になる額ではなく、じゃあとりあえづ一作目をやりながら「貯金」しよかなとクロコダイル・ダンディー2をiTunesStoreレンタルする予定が延期。
ちょっとずつポイント貯めてって一作目が終わったあたりでどれか続編買えばいいやという感じ。

かわりにHULUで観たのがエクスペンダブルズ。
毎月カードで1500円ないし2000円をiTunesStoreに入れているが、HULUで千円ほど毎月落とされるので、あとなーんも借りなければ自動的に溜まってゆく。
その話はいいとして、あるときふと気づいたのが、最も有名な脚本家として、シルベスター・スタローンってかなり上位なのでは、という。
映画「ロッキー」で、俳優になりたくて自分が出られる脚本を書いたのがはじまりだそうで、それは有名な話だし、アメリカンドリームとして皆が感心することでもあるのだが、自分的にはまづ極貧生活をしていた若者が読み書きできることに驚いたもので、今のアメリカ人には英語読み書きできない人多いし、別な国だとジャッキー・チェンが文盲であったことが知られているが、戦後のアメリカってけっこうシッカリしていたのだという。 その現れがスタローンのような貧しい若者でもちゃんとした教育を受けていたという事実。

それもまたいいとして。
いつの間にか減っていったアクション映画の世界で、今になって根性を見せたスタローンの勇姿に、世界が感動したのがエクスペンダブルズ。
つても確かに、アクション俳優および製作者として意地はあるのだが、けっこう余裕の貫禄もあるし、ユーモア感がたっぷり。
タイトルが皮肉めいたものであることも知られた話だし。
一度は調子に乗っていた歴戦のアクションスターが大集結、楽しいパーティーといった趣向で、事実その通りな出来栄えになっとる。
いやホント楽しいからこの映画。
なんというか、多くの人が特にジャンルを問わず、いろんな映画を観るという昔ながらのスタイルがあって、まあワタシはやっぱ偏るが、それでもスタローン、シュワルツネッガー、ブルース・ウィリスくらいは目を通しているもの。 ゆえに三人そろった絵面だけでもとにかく嬉しい。
あと刺青彫りはだいぶん固太りしてるがミッキー・ロークかあの顔。 ドルフ・ラングレンの怪演ぶりもヤヴァいwww 空手家で大学出でやたら頭いい人なのにあの壊れっぷりはスゴいと感銘さえおぼえた。
内容もとにかく全員が大暴れ、スタローンなんて当時65才くらいだっけ、走る走るスタントなしでなんでもやる!

実生活でも傷のある男たちばかりの大宴会。
としかいいようがない楽しさに満ちている映画。
前に観たのはテレビ放送だったが、ストーリーがよく思い出せないで困ったが、今回見てぜんぶ把握。
たぶんテレビ放送だとカットが多くて、流れが分断されてしまうんだろうね。
こうしたテレビ映画放送の品質についてもいづれ語りたい気がする。

とまあ、やっぱりエクスペンダブルズシリーズは面白い、という話でした。


●宇宙大怪獣ギララ

忘れかけていたけどHULU加入してすぐにマイリスト入りしてたギララを思い出し視聴。

ウワサには聴いていたが観るのははじめてである。
松竹唯一の怪獣映画ということで、寅さんシリーズの夢オチに一瞬登場したくらいしか観たことない。
まあ日活のガッパみたいなもんか、あちらはTVで観た気がするのだが。

いろいろネタにはなっている映画だが、途中まではけっこう面白かった。
卵が割れて床が溶けているあたりエイリアンみたいだし、月のシーンはけっこーテクスチャ凝っていて細かく作ってある。
怪獣VOWだったか雑誌、本などで話題になるのは「未来の月面基地に檜の風呂wwwおかしいww」といった具合だが、いまみるとぜーんぜんおかしくない。 1991年だっけ「キングギドラvsゴジラ」で未来の時間旅行機に畳敷きの部屋があったりするのはそれに対する回答なのかもしれないが、とにかく変ではない。
とまあ、80,90年代という中途半端な時期に観れば妙に思える部分も、実は風評被害的な感じだったりなわけだけど。

本当に、いつの時代観ても変な部分も確かにあって、それゆえに松竹では怪獣映画が続かなかったと考えられる。
まづストーリーが変だよね、途中までけっこー頑張ってたのに、卵が孵化して地上編になったとたん、唐突にギララ登場、次の場面ではもう東京方面に進行中とかなんとか、急にいい加減になる。 それと肝心の着ぐるみが・・。
よくゴジラを賞賛する声に「中島春雄が入るとゴジラに生命が宿る」とかいうのがあって、何を大げさな・・と今日まで思っていたが。
いやーギララに比べれば確かにゴジラは生命の息吹をかんじるわー。
ギララに宿っているのはどう考えても人だもん、見るからに人が入っているもん。
まあ怪獣映画ってたいへんなんだなと感心はした逆説的に。

あとは物語の工夫のなさが光るというか、どんだけムチャクチャでもガメラはサービス満点だったんだな、そう考えると。
まるで順路のように破壊をするだけで面白くはないという。
もう出来不出来の問題かどうかすらわかんないけど、ガメラは確かにシリーズとなって皆が楽しんだが、ギララという怪獣でどんなシリーズがあり得るだろうか。
怪獣に求心力がないので、ギララがやってくるたびに人類側でストーリーを用意する体制になるだろうか。
なんかね、ゴジラやガメラと違って「コイツを凶悪な怪獣にぶつけて共倒れにしよう」とか「主役怪獣が人類のかわりに戦う」といった図案がうかびにくいんですなギララって。 たいして個性もないし。

ともあれ、ガッカリ映画であることは知っていたので、それを確認する作業みたいになりました。
まヒロインふたりは可愛いし、それほど観て損はない感じか。


●実写版機動警察パトレイバーの一部

HULUにTHE NEXT GENERATION -パトレイバー-あるんで、時間の空いたとき、三十分ほど観たが。
いちど劇場で観たエピソードを改めて確認作業みたいな。

しかしやっぱり酷い・・というほどでもないか、テレビドラマとしては立派に及第点だが、その時点でパトレイバーとして失格。 その理由を考えてみたが。

やっぱり押井監督が悪いのでは、という結論。
誰が企画したのか知らんが、ともかく総監督を仕事として引き受けたのはいいが、押井監督が自ら脚本まで書くことはないし、参画するにもほどがあるだろうと。 理解のある次の世代にぜーんぶ任せればうまくいくのでは。
つまり、無茶ぶりされた・・という可能性を考えていたが、そうだとしても押井監督が悪い。

あとはなんで絵があれほど魅力ないのかが不思議で、よほど腕が落ちたのか、どんな機材を与えられたにしても、今は補正の段階でかなり監督の意向が反映されるはずなので不思議だ。
ホントにテレビドラマをまんまスクリーンにかけたような仕上がりで。

最初のビデオアニメ、その後のテレビアニメ版はかなり楽しんだのだが、それをまんま実写で再現しようとして、うまくいってる場合もあるが、どうにも新鮮味には欠ける。
だいたいゆうきまさみ先生はTwitterで「まったく聞かされていなかった」的なことを言っている実写版、やっぱり押井守監督が「パトレイバーは習得した、自分だけで造れる」と驕り高ぶったというのが正解では。

それなりに完成度は高いし、こんな贅沢なテレビドラマはないのだが、映画としてはなんかな。
まあ観ていないエピソードが半分くらいあるが、いづれよほど暇な時にコンプリートしようかと思う次第。


●ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発

あああああ〜。

なんかも〜。

観ました〜。

いやある意味貴重な体験なのだろうか、すさまじいガッカリ映画、いやウッカリ映画を、予備知識無しで。
なんじゃこりゃ、この寸劇は。

まあいちおう、可能な限り語ると。
タイトルは2008年の登場時から知ってました、久しぶりの怪獣映画だということで、でも都合がつかず観に行けなくてそれっきり。 風評さえ知らずに今日まで置いておけたのはかえっていいことか。
でもって今、HULUで観れたのだが、マジでなんじゃこりゃのコントで。

最初のサミットからフザケてたんだけど、次の神社ではもう完全に舐めきった、先ほど記述したTHE NEXT GENERATION -パトレイバー-の大巨獣ガッパをパロディにした歌より酷い音頭で村民が踊っているシーンが登場。
でもってギララが登場なのだが、ここで最初のサプライズ、旧作の特撮場面が流用されている?
この時点で「ああスゴい低予算なのだな」とは理解したが、特撮を撮れないのに誰がこんな企画をしたのかが謎だ。
じゃあ、特撮に予算かけられないから、ドラマ部分に気合を入れるのかというとそうではなく、ぬるすぎて困ってしまうくらい。
キレも悪ければ面白くもないギャグばかりで「小さき勇者たち〜ガメラ〜」も緩いストーリーで失敗してるが、こちらはマジでコント。
比喩とかではなく、本当にお笑い番組のコントを映画にしたのだと思う。

特撮が流用なので落胆したが、中頃から新作カットも登場。
ああ着ぐるみはちゃんと新作していたんだと安心したが、出来栄えは意図的にか、旧作と同じゆうか・・同じセットばかりが繰り返される。
なるほど予算そこまでなので、街の場面は流用なのかと納得。

特撮パロディは大量にあるけど、どれもこれもスベってるのが観ていて痛い。
1980年代の同人映画でもどうかと思うような痛々しさで、こーゆーのは特撮愛とは言えないような気がする。
じゃあ政治ネタで楽しませるかというと、こちらもモタモタして面白くないし、付けっ鼻の大泉元首相やお腹いたいばかり繰り返す情けない伊部首相など、まあ誰をモデルにしたのかは明白だが、変な声のおどけコント演技で、しょーじき薄ら寒いし、伊部首相は今では返り咲いているが、必ずしも無能とは限らないのは誰でも知るところとなり、つまり政治ネタとしてもキャラ造形が間違っている。

北の将軍様はまあ、元々がコントじみたキャラなんでわりと違和感ないが、逃走してそれっきりか、なんかな。
演技としては「ニセ中国人」とゆう形をとっていて、タモリだったらムチャクチャ北朝鮮のモノマネがうまいのに・・とそこ残念。
あとはアレだ、タケ魔神。
ネチコマ、ネチコマ、タケ魔神〜♪ ナハ、ナハ、ナハハハハ! ってなんだありゃ。
ビードたけし版の大日本人と思えば先を行っているが、だからといって感心することでもなし。
   追記:↑後でした。

いやしかし、危なかったわ。
劇場に観に行かなくてよかった。
つか映画館で観た人はどう思ったんだろ、怪獣映画が好きであるほど、裏切られた気持ちにならないか?
それ以前に途中で席を立つ人がいなかったかが心配だ。

こうした映画を観るたびに言っているけど、予算の問題じゃないだろうと思う。
根本まで追求するなら、なぜ作ったと。
風よ、雲よ、太陽よ、心あらば教えてくれ! と叫びたい気持ちだ。

救いがあるとすれば加藤夏希を観れたことくらいか。

とまあ、異常いや貴重な体験でした。

●フライングハイ2/危険がいっぱい月への旅

HULUにあるのを視聴。

シリーズ二作品は両方レンタルVHSで観たはずなのだが、この二作目のほうがより鮮烈な記憶が残る。
理由はたぶん、二回以上レンタルしたからだと思う。

どのギャグもよーっく覚えているし、忘れていたネタもすぐに蘇ってきた。
煙草をペッと吐き出すとドラム缶が爆発したり、脱走した直後にもう新聞に写真が載っていたり、コーヒーでパニックになったりなどが覚えている部分で、通信モニターを使ったギャグなどは忘れかけていたところ。
レスリー・ニールセンが登場しないのがやや残念だが、これまた傑作と言えるかと。

前回観た、ギララの逆襲もこのくらい徹底すれば良かったのに。
やる気も特撮への愛も感じられず、ぬるいばかりで工夫もないしダラダラしてるし、困ったものだギララの逆襲。
フライングハイ2だけど、ほかにも特撮部分が前作フライングハイより凝っていて、アステロイドベルトのシーンなど十年以上あとに造られた「ゴジラvsスペースゴジラ」よりも見応えがあった。
またシャトルがUターンするところなど、なーんかスゴい印象に残っていて名シーンかも。
そいやスペースボールにも似たシーン、あったかな。
ヘアピンで回路をショートってスパイ・ライク・アスにもあったけど、元ネタはなんだろう気になる。

もひとつ、宇宙に放り出されて死んだ飛行士二人が踊るように船外を流れてゆくシーンの曲、ずっと「美しく青きドナウ」だと思ってたけど、違ったかも。 この曲は確かカウボーイ・ビバップなどいろんな宇宙シーンでパロディ的に使われ、その元ネタは「2001年宇宙の旅」だと思っていたが、楽曲をよく把握していない可能性もあり、自信がなくなってきた。

かなり楽しんだが結果的に、前に観たギララの逆襲の口直し的な感じとなった次第。




なんかページが長くなってきたので次に移動。
次はabout-16.1-3となります。
タグ

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

てきとう情報など

てきとうリンク


ウヅラヤ商店
なんか管理人のホームページ。
てきとう怪獣
なんか本来こっちがメインだった、てきとう怪獣のブログ。


 
↑Poser5で作ったてきとうアバター。
余り似てないかも。

てきとう広告

なんかアフィリエイトは
やめました。
重いしめんどうなので。
以下、単なる広告。


夢ひよこ


Shade10


Vue6


SketchBook Pro2

てきとうリンク

pixiv小説
超獣合体ブレストリオン
のシリーズ

準備中

てきとう検索