なんか怪獣イラスト/怪獣の話などのてきとうwiki

   

なんかabout-17.10-2からの続き







●2017.10.23 アクセス権がおかしい?

ちょい前に新しいOSほどアプリケーション起動が遅くなる話をしたけど。

単にMacOSの問題だけではないかもしれないという。

十年もあれば、リストアして仕切り直すことが何十回もあります、誇張ではなく。
多くがMacが遅いことによるOSの再インストールで、他にも完全にOSがぶっ壊れて繰り返し入れ直したりしたことも。
でもって自分のユーザは継続していると思うのだが確信はもてず。 まあMacOS10.4くらいなら、完全に新規インストールからの構築とかやってたな。
以前はそれでうまくいくのだが、今はiCloudによるユーザ登録ってのがあるので、とにかくそれを引き継がないといけないわけで。

つまり、iCloudが登場したここ数年はなんだかんだでユーザのアクセス権を継承しているわけで、それは間違いない。
しかしOS新規インストールも何度かやっとるわけでして、そのたびに移行アシスタントなどでおかしいことになってるような気がする。

具体的に言うと、ユーザがふたつに増えてると。
実は理由はよくわからないというか、でもどこで増えるかはわかっている。 移行アシスタントにせよなんにせよ、まずはTime Machineバックアップから復元、という手順は同じで、そこで新規インストール時に造ったアカウントとTime Machineに入っているアカウントとかち合うわけで・・・いちおう、決定画面のダイアログに「ユーザを置き換える」的な項目は出ますが、なぜか選択できない。 なのでそのまま進むとユーザが増えた環境の出来上がり、みたいな。

結果、最初にMacを起動するとログイン画面でユーザが複数なんで戸惑います。
「ど、どっちが新しく作ったアカウントだっけ?」みたいな。
まあ名前覚えているけど不安なままログインするわけで・・・。

旧い方のユーザにはなんも入っていないんで消します。 そこまでは先日に書いたとおり。
しかし、どうもこの、残った新しいユーザで作業するも、なんか遅いというのも書いたとおり。

そんであのあと、いろいろシステム環境設定とかユーザフォルダとか改めてみたんだけど、ユーザフォルダの「情報」みたら「共有とアクセス権」項目に「このユーザを所有者にする」的なオプションを発見。 あ、コレだ・・・と思った。


つまり、所有者というか本来の管理者がいないまま、使用を許可されただけのユーザで動いていたみたいな?
とにかくコレを適用し、なおかつ内包するフォルダ全てに魔法をかけておいたが、数分間ほどかかったのかな。 それが部分フリーズかという遅さで、でもDropboxの項目がいっせいにぜーんぶ書き換えはじまったので「あ、適用している最中だな」とわかったわけで。

コレで本来的に、完全にユーザのアクセス権が確立したのか?
ともあれiMacを再起動してみたら速くなった気もするし。

でもって20秒かかっていたSketchBookPro6の起動は、7秒くらい? 速くなってるし。
所有権の適用が理由なのかハッキリとわかりませんけどね。

このwikiに何度か書いているけど、理想は四秒であり、それはあくまでも理想で感覚的に7秒なら悪くない数字。
待たされるの嫌、というだけの話で、このくらいなら問題ない速度。

繰り返すけど、それがSketchBookPro起動が速くなった理由かわからんし、アクセス権いじったばかりでどんなご利益があるかはこれからわかるであろうと。
まーゆーても、所有者のユーザとじっさいに使われるユーザ、まだふたつのフォルダが存在するんですけどね、ゲスト除いて。
なんでこうなるんですかねややこしい。


という話。

最近観た映画



●男たちの赤い鷹


グーグル翻訳のタイトルだが、今度は間違いないと思う。
REDHAWKと併記してあったから。

1995年の韓国アニメです。
原作はコミックらしく、ぐぐると該当するものがけっこう出るんで、それなりに人気があるのでしょう。
日本ではまったく紹介されていないのか、探し方が悪いのか・・韓国語タイトルとコミックという日本語で検索したが邦題がヒットしない。
このまえのホン・ギルドンで思い知ったが、韓国アニメも90年代中頃になると無断でタダ見してはいけない雰囲気になります。 もうすでに明確なパクリもなく、ひたすら劣悪な作画や演出も減って、マトモなコンテンツに成長しているため、YouTubeの違法投稿を無料で観るのは悪いな〜みたいな。
でも、興味深いので観ることに。

興味深いってのは画像検索でヒットしたコミックの表紙で、ほとんど日本とかわらん雰囲気。
一般に人気漫画は連載されてから二年くらいで映像化になるんで、つまり90年代前半のコミックなんでしょう、韓国の。
マンガに詳しくない人が遠目にみたらスラムダンクか、と思えるくらいなマトモな装丁というか。 昔のマンガとは明らかに違うという。
ま、よくある復刻版の可能性もあるけど。

えっとアニメですね、まだ16分視聴といったところですが、感覚的に完全な日本アニメみたいな。
それも部分的に北斗の拳ですな、巨漢がズンズンしてる感じとか絵柄とか。
他にもいろんなところで日本のアニメっぽく、コレは例えばアメリカなどには(当時)なかったセンスというかなんというか。
じっさいは時代劇らしく、近代文明はいまんとこ登場しません。 つか明らかに中国っぽい店構えや人民など、単純に朝鮮じゃないような。 少なくとも現在のソウル市とか釜山とかじゃなく、平壌みたいに中国よりな地域なのかもしれないが韓国語わからんので不明。

つか日本のコミックに無知なんで、イメージしかないんだけど、キャラ造形とかやはり90年代であり、要は単に日本のフォロワーではなく、同時進行でそんな感じだったんだろうな〜という想像。 いやまあ流行を追っている意味ではフォロワーなんだけど、ぶっちゃけ先頭を走る者以外はぜーんぶそうだし。
まあいいや、続き観ます。

〜五十分以上観た〜

なるほどわかった、仮面ヒーローものか。
主人公の、街の青年が赤い鷹のヒーローで、わりと正体はバレバレみたいな。
街の青年とその弟分、チャイナ風とかなり強いヤツとダブルヒロイン的な四人パーティーで旅をはじめたが、敵はなんか超人集団というか、いちおう時代劇なんだけど戦闘員は忍者っぽい黒装束に青龍刀っぽい得物、時としてかぶき者の幹部みたいなのが登場してかなり自由な造形。
コレが襲いかかってくるのだが、赤い鷹は最初の出撃で腕に怪我をして、のちに主役青年にも同じ傷があるってんで強い方の、たぶん本命ヒロインであろう、とにかくバレバレなわけです。 ちな二度目の赤タカ出撃では普通に変身(着装)シーンが出るんで、視聴者に対しても隠す気はないというか、周知のことなんでしょう。

要は人気コミックの長編アニメ化なんでもう登場人物も設定もだいたいわかってるという造り。
敵キャラもわりと知れているんでしょうね、おそらく日本で言えばストリートファイターII的な感じで、多くの人がキャラ名と能力がわかってるとか。 しかし長編とはいえ90分以内で見せるには多すぎるため、わりと急ぎ足の作劇になってるようで、幹部戦が三連という忙しさ。 ちな筋肉が盛り上がってパワーアップすると、なんか気弾もパワーアップして、一発で弱い幹部級も倒せるみたい。
そしてボス敵もやはり同じように筋肉モリモリでオーラパワー増強な様子。
それがわかるのは、部下の失策にすぐブチ切れるからで、気が短すぎだろとは思う。

にしてもアレですね、韓国の仮面ヒーローってあまりマスクデザインが良くないような・・・・。
カクシタルとかもそうですしね、わざと壊れた、不安要素のある形にしているのか、どちらにせよ変身忍者嵐レベルのヘンな形。

 ↑カクシタルがAmazonになかったのでネット画像を引用

それとネットで調べたことを簡単にまとめると。

朝鮮の北方面ではと想像したが、フツーに中国らしい。
時代的には清朝をモデルにした架空の世界観で、それはつまりカンフー映画ですね、ジャッキー・チェンでおなじみの。
余談ながらカンフー映画っていま言ったように時代考証にあまりこだわらない清朝っぽい感じなんだけど、要は辮髪(べんぱつ)の、頭剃って部分的に伸ばして尻尾にした連中が威張っている、という世界を表現していたんだな。 つまり漢民族ではない胡人でしょうね、要は他民族。
まあ、今じゃ辮髪は世界的にカッコいいカンフースタイルのひとつに数えられますが・・・。
元々はカンフー映画の胡人ってイギリス映画でいうノルマン人のやな奴的な位置づけだったのではと想像。


でもって、原作およびシリーズの評判はあまり芳しくない模様。
そのへん、むっちゃ簡単な検索で、複数の小さな情報を脳内でまとめただけなんだけど、要は日本の漫画家と同じような状況っぽい。
最初は面白かったけど、だんだんもったいぶって長丁場となり、話が破綻しグダグダになった・・・あるよね日本でもそんなコミック。
登場人物が別な世界観(未来とか)に飛ぶこともあるようで、そこはアメコミと同じ自由さだと感心。
またこの赤い鷹シリーズ、サービスのつもりで日本の少年ジャンプキャラとかストリートファイターIIのキャラとか共演させ、それが無断借用だったとかなんとかで問題になったみたいな話もあったような。 ちゃんと日本の人気キャラとして扱ったならパクリではないが、無断ってとこが問題なんだろね。

さて、途中の記憶が曖昧で、誰かが牢に入れられて誰かが助けに行くんだっけ、まあそれはいいや。
主人公が仮面を脱ぎ捨てて正体わかってしまったのだろうか・・いちおう筋肉増強して髪の色も赤くなってるが、皆アイツだと認識しているように見える。
途中ぶつ切りで観てるんだけど、続けて観てるつもりが数分間、飛ばしてしまった可能性もアリ。

〜ぜんぶ観た〜

改めて、カンフー映画だなと思う。
主人公の技が、もう完全に素手であり、剣は使わないとようやく気づいたので。 敵もそれに合わせてだんだん肉弾系になってきたし。
ほとんど北斗の拳みたいなスーパーバトルになっていて、主人公の場合は舞空術が固有の能力なんでしょうね、ただ自在に飛べるわけでもなく、屋根から落ちてもすぐ現場復帰という便利さが強みみたいな。
いっぽうで時代劇でもあるので、フツーに弓箭兵が強い、という一面も。
なかなか楽しめるアクションアニメだが、まあ日本で言えばテレビアニメのレベルでもある。 当時はドラゴンボール映画とかありましたからね、劇中のパワーインフレのごとく作画も向上していってテレビアニメ版とは別次元になっていて。
そーゆーのに比べればかなり平凡な殴り合いになってますが、北斗の拳などで培われた「作劇のツボ」みたいなものを押さえているため、みすぼらしくはない。

だた、ボス敵を倒したあの一撃は迫力ないなーみたいな、細かいダメ出しはあるんですけどね。
うるさいこと言っちゃいかんですね。

それよか主人公がだんだん少年ジャンプヒーローになっていって、例えば髪型と目つきが超サイヤ人に似てきたし、おそらくは知らないジャンプキャラがだいぶん混じっているだろうと思う。 それはたぶん意図的なもので、少年ジャンプヒーローで清朝くらいな中国をやってみたかったんだと思う。
一般に韓国は日本ばかり見ていて日本のパクリばかりを考えている民族の国、と思われているが、じっさいには中国の方を見ている気がする。
韓国時代劇も中国史劇の影響が強いように思えるし。 例えばイルジメなんか楚留香っぽいような感じだった。
いや中国武侠小説とかに詳しいわけでもないのだが、とにかくそう思えた。


ちなみに、この劇場版の内容ってコミックに対してどんな位置づけなんだろ。
特別に長丁場の原作を、映画のために編纂して短くまとめたのだろうか。 仮にそうだとすると、まあファンとしても賛否が別れるとこだろね、盛りに盛った原作が、まあ中だるみしたとしても聖典であると考える人、いさぎよくスッキリ収束させた映画のストーリーを評価する者、それぞれかと。

とまあそんな感じで。


●孫悟空と星の戦争


1978年の韓国アニメ。
例によってYouTube無断視聴という形となるため、なるべくダメダメな作品を観るようにしてます。
前回の赤い鷹なんて立派すぎて、違法投稿されたのをタダ見とか良くない系なんですが、旧くて配信もDVDもないアニメなら「仕方ないよね」と言い訳できる。

で、孫悟空と星の戦争・・・まーたSF西遊記スタージンガーのパクリかよ! と思った。
以前に「スーパー三銃士」という、かなりスタージンガー要素を盛り込んだアニメを観ているので、単純にそう考えたのだが・・・。
1978年なら違う可能性もありますね、スーパー三銃士よりずっと旧いし、スタージンガーとも肩を並べる時代。
そして、じっさいに視聴してみてやはり想うのは、このスタッフはSF西遊記スタージンガーを知らないんじゃないかなという。 つかSF系アニメや映画に詳しくない可能性すらあって、でも西遊記のキャラに現代人の感覚を取り込むドラゴンボール的な発想はすでにあるのが興味深い。

孫悟空はフツーに石の山から出てきますが、文脈がフツーな孫悟空というだけで、じっさいの絵は石猿というより後々いろいろあって完成する姿そのまんまで、ちゃんと成人して衣装もまとい、頭に輪っか、手に如意棒というスタイル。 そしてテレビといっしょに飛び出して、どうやら石の中でテレビ観ていた様子。
デザインはスッゲエ古臭いゆうか、こんだけレトロな雰囲気の韓国アニメは久しぶりで、とても1978年に見えない。
この孫悟空の目つきがまた性悪そうで。


今現在、23分ほど観ましたが、ようやっとミッションに出発という感じで、何をそんなにもたついているのか。
世界の危機を描いて、出撃の必要性を説いていたのか・・いや違います、単に仲間集めエピソードだけです。 うーん比較の対象となるのはスーパー三銃士で、アレは十分以内にそれ完了してましたよね、えらいもったりした展開速度。
仲間はまず猪八戒に相当するキャラで、フツーにジャイアンみたいな服装の、妖怪ではない人間らしい。 原作の西遊記と違い、とくに悪さもせずラジオを聞きながら昼寝してたんだっけ、そこで空の立ち小便してた孫悟空の空襲?でケンカとなり・・汚え話だ。
この猪八戒、スーパー三銃士の相当キャラとかなりダブるが、もっとタチ悪そうな、イノシシを擬人化したようなデブ。 まあスーパー三銃士のデブは見かけがスッキリしてるが、性質は最悪級でしたからね、マジで不愉快な食欲の権化みたいな。 アレに比べると今回のは、見た目がどぎついがマトモな可能性もあり。

そいや後に、圧縮宇宙食が出てもキョトンとするだけで文句も言わず、泣き出しもせず、やっぱマトモかな。
無敵鉄人ランボットのデブキャラはカプセル宇宙食が悲しくて泣き出しましたからね。 またスーパー三銃士のヤツは宇宙船に備え付けのマシーンからやたらと料理を取り出して食い散らかし、汚いことこの上なしで、そーゆー描写が今回はない。 逆に言えばフツーの人間だし、なんの個性もないわけで、それも考えものだけど。

次に沙悟浄に相当するキャラを勧誘するはこびとなりますが。
コレも妖怪ではなく、フツーにアニメのニヒルキャラみたいな・・・どーみても人間。
登場に理由すらなく、孫悟空と猪八戒が歩いていたらとつぜん高笑いとともに挑んできたみたいな。
強さは猪八戒と互角で、つまり猪八戒はデブキャラだがパワーファイターですらないってことですよね、組み合って同時にヘタれるから。
そこから孫悟空とバトンタッチ、圧倒するのは猪八戒を仲間にするときと同じ。

で、何がそんなに時間かかるのか。
長いのは猪八戒と沙悟浄がパーティーに加わる過程で孫悟空が懲らしめるという場面です。
しかし、コレがまた面白くないし、楽しくもないという・・・。
要は圧倒的な実力がある孫悟空が、ひたすら道力で意地悪するシーンが続くわけです。 ちょっとひくわ。
ファンタジックな世界観だがどうやら地球の話だったらしく、そこから宇宙の諸悪と戦うのか、韓国語わからんので長台詞が理解できなかったが、ともかく三蔵法師を加えた四人パーティーで宇宙船に乗り込み、観音様らしいひとに挨拶して出発。
ちな個人で宇宙をとぶさい孫悟空はフツーに筋斗雲に乗るという絵がオープニングで描かれていて、やっぱりスタージンガーを知らないスタッフの製作と思う。


で、先に書いたがここまでで23分。
これまた先に書いたが如意棒も頭の金冠もすでに身につけているんで西遊記らしいエピソードもなく。
正直、なーんも内容がないよう・・ってな感じですね、いまんとこ。
ただSF西遊記スタージンガーをスタッフが知らないというのなら逆に、宇宙と西遊記を結びつけたその発想力だけは評価したい。
とまあそんな感じで、いづれ続き観ます。


〜ぜんぶ観た〜

いやーコレは・・・ヒドいっていうよりショボいですな。
いちおう、何が起こっているのかはまあ見ればわかるんですが、何もかもが物足りない。

まずお話ですが、何もかも長台詞による説明で、この宇宙でどんな悪が進行しているのか絵で見せない。 子供に見せるには苦労するタイプの作品でしょうね、子供はフィジカル→ビジュアル→論理の順番で思考する傾向があるんで、台詞説明は聞き逃し、大人がリアルタイムでわかりやすく説明しないとついてこないだろうと。
しかしそれも、やがて悟空一行が悪の最前線に到着するとさすがに絵で見えはじめ、まあ大きな問題はないためヒドいというよりショボいと評したわけ。

あとは・・・まータイトルに偽りなしというのかなんというのか、確かに孫悟空と星の戦争ですな、つまり沙悟浄と猪八戒はフツーの青年なんで、活躍のしようがない。 いちおう西遊記っぽい得物を振り回すがすぐに大柄な怪物に取り上げられ、ふんっ! とか言って折られてしまえばあとは手のうちようがないわけでして。
まあ観音様だっけ、光線銃を手渡されていて、それを撃つも焼け石に水。 まったく戦力外。
だもんで孫悟空の独壇場です。

またこのスタッフがSF西遊記スタージンガーを知らないというのは、先に進めば進むほど確信がもてる。
知ってたら必ずパクるし、もっと話をうまくまとめると思う。
でもって絵が下手すぎて演出意図もわからない場面が多いが、それはまあ些事ですか。

問題なのは、話のメインであろう巨人族らしい敵幹部との対決、三連続なんだけど。
うーん先述したように何が起こっているのかは、とりあえずまあわかる。 とりまわかる。
しかし最高に下手な漫画家が存在するとして、そんなコマ割りとアクションをアニメ化した感じに演じるもんだからエンターテイメントとして成立してない。
ゆうても金鉄人ほどムッチャクッチャではなく、ただパンチがゆる〜く見えるとか、その攻撃、効果的なのかなあ・・という。
敵はむははははは、とかフッフッフとか言いながらなんか技を出すのだが、効くのかそれ、とイチイチ頭に引っかかる感じでスムーズに観れない。
ラスボスが「目から光線」を孫悟空に当てて、まあいちおう悟空は苦しんでいるようだけど、やっぱりフッフッフと言いながら歩いて追い回し、なーんかスポーツ選手にレーザーをあてる悪質サポーターみたいだな・・というシーンはまあ、逆に面白かったが。


表現がなんとゆーか、粋じゃなくて無粋だし、ヘンでもあって、例えば孫悟空といえばお馴染みの技は髪の毛からアイテムを創造するのがあるんだけど。
囚われの三蔵法師たちの元へ参上するさい、まず牢屋の外にいる孫悟空は髪の毛をピッと抜くじゃん、それをフッと息を、文字通り息吹で生命を吹き込むわけで、それは蜂になったり小さな分身になったりするわけだが・・・そこは「いつもどおり」の、別作品でも当たり前なところ。
だがこの作品では、フッと息を吹き込んで蜂になった瞬間、本人はパッと消えて・・・なんじゃこりゃ。
次に牢屋に入り込んだ蜂がフッと消えて、孫悟空本人がパッと現れて・・どんな技だかわかりにくーい。
えっと・・・蜂が水先案内人で、透明になった悟空は牢屋までついていったってこと? それとも自ら生み出した蜂に、憑依してたってこと?
映像の順番からして、単に蜂に化けたってことはないわけで、意味がわからん。
蜂に化けるなら髪の毛抜くこともないわけで。

かように文芸が洗練されず、それはバトルシーンにも適用されて、有効な技なのかサッパリという。
唯一の見せ場は孫悟空なのに、そんなわけでして。
あ〜唯一の見せ場が孫悟空というのは、先述したように沙悟浄と猪八戒はフツーの人間なんで戦力外という理由以外にも、スターシップバトルとかあまりないため。
敵の拠点から脱出し、スターシップに乗り込んで星から飛び出すと、敵戦闘機が複数追ってくるというシーン、なんかもう飯食いながら観てたんでよく覚えていないのだが、わかることはスタージンガーのように孫悟空と沙悟浄と猪八戒が飛び出して華麗なバトル、という展開にはならないこと。
なんかスターシップの操縦室でアタフタしてたが、何やらコンソールのボタン押したらビームかなんか出て、それで敵戦闘機を撃墜、皆んなでマンセー(比喩とかではなく、ホントにそんな場面)という・・・要は対戦闘機バトルは見せ場ではないという。

あとは四人パーティーにもうひとり増えましたね。
要はドリフターズの飛べ!孫悟空に登場するカトーみたいな? 本来の西遊記には居ないメンバーかと思われる。
ま、けっこう可愛い系の女の子なんでカトーと同一視は失礼かもだが。


ラストは意味不明の(韓国語わからんから)別離で、ムリに説教臭い話にしなくても・・と思う。
敵を倒してやったー! でいいじゃん、三銃士タイムマシーンみたいに。
そーゆーことしてるから内容が無いのに長いんだよと。

とにかく宇宙なのにデザインワークの見せ場はないし、バトルシーンもプレイヤーキャラは孫悟空だけで、とにかくショボい。
まあ逆に敵の陣営のほうが満月みたいな顔の兵士とか、ウズラの卵みたいな顔の兵士とか、わりと個性的な幹部とか、見せ場だったかも。
それと他にも孫悟空が囚われてやたら絶望からの前線復帰とか、話が飛びすぎてヘンに思えるけどやっぱ些事かな。

まあ旧い韓国アニメを50本くらい、ずーっと観続けているのはもちろんB級映画ファンとして変なもの、パクリなどを観たい一心なのだが、いっぽうで隠れた名作、隠れた名シーンなども発見したいなーゆうのがありまして、同じ宇宙西遊記のスーパー三銃士はやっぱりB級でちっこいダンガードAとか出ちゃう底辺なのだが、ヒロインはちゃんと魅力的に、しかも対比として劇中ではモテモテのバービー人形みたいにあざとい二人目ヒロインが登場するのだが、もう作品内のもてはやされかたとは逆に、スタッフも視聴者も一人目のお転婆さんが本命なのは明らかで、確かに衣装デザインから歩き方まで可愛いと思った。 いちおう日本アニメのパクリだがデザインもわりとオリジナルで凝ってるし、沙悟浄に相当するキャラがワイルドボーイとか設定にヒネリもあるし。 またスーパー三銃士ではデブキャラが極めつけの不快なレベルで、これも逆に突出した部分だと言える。 非常に印象深いという点で。

かように期待値がわりとあるんですが韓国アニメに。
今回はとくに良くも悪くもない平凡な印象でしたね孫悟空と星の戦争。


そゆ感じですはい。


●スーパーマジンガー3


あ、コレ観たことあるわ。

YouTubeのオススメ欄に出てきたものを無作為・・というほどでもないが節操なくリストに加えていたもののひとつで、リストには自分で翻訳して考えた邦題を添えていたので気づきそうなものだが、1995とかいう表記のせいで混じったものと推測。
じっさいにマジンガー3は1982年の作品とネット情報にあります。

わりと前フリが長い映画で、しかしオープニングテーマが流れたときに「あ、これかあ・・」と気づいた。
要は「スパー、スパー」というトイレの中学生みたいな主題歌に聞き覚えがあるわけでして。
でもまあ、観ます。
過去に観たならその時に感想文とかこのwikiに記していると思うが、視聴の時期が違えばまた感想も違うかもなんで、とりま観ます。

つーわけで、手始めに16分ほど視聴。
16分ってよく出る数字だが、別に計ってやってるわけではなく、偶然です。 なにかしら法則があるのかもだがどうでもいや。
タイトルがスーパーマジンガー3ならスーパーマジンガー3が出るはずなのだが、出ました。
けっこうオリジナルなデザインです。 頭部にやっぱりマジンガー要素があったりするがオリジナルに分類できる。
大目にみればそんなもんですよ本来は。 うるさく言うならとなりのトトロのネコバスだってチャシャネコのパクリだし、そんなもんよ。
ただ、今回のばあいは・・・タイトルの「マジンガー」でアウトかもしれないが。

韓国アニメを大量に観た現在、しかしマジンガー3は初期の視聴かもしれない。 のちにスーパータイタン15とかフェイにックスキングとか鉄人三銃士とか、意味のない合体や変形を見せられてウンザリしている今では、マジンガー3もまた身構えてしまう。
じっさいチョロチョロ出てます、訳もない合体や分離が。

内容は、かなりよそ見しながら観るんで頭に入りません。
前にも観た、という事実がそうさせるわけで・・・しかし韓国アニメ特有の執拗な風景描写とか、要は尺稼ぎシーンは冒頭の悪の組織やじっさいの事件に置き換えられ、長ったらしいながらもわりと充実。

〜最後まで観た〜

うーん、とくに話は頭に入らないというのが、作業したり飯食いながらではなく、フツーに観ていてもそんな感じなのだと改めて感心する。
いや関心をひかないアニメというのか・・・まあいいか。

主人公陣営は誰が誰だかサッパリです。 似たような男女構成で年長組年少組あって、あとひとり、だっけ。
デブという侮蔑語はあまり使いたくないんで表記に困ってしまうのだが、なるべくお上品に言うと恰幅の良い青年とか、お太り様とか・・・そんなんが居て、合計五人でスーパーマジンガーに乗るのかな。
とちゅー敵のうちゅー人によるせんにゅー工作があったよーです。 マジンガーの頭に何やら装置を取り付けて、コレが作動すると電磁波かなんかで中の人間も頭痛に悩まされるという。 なるほど、マジンガーを鹵獲する絶好のチャーンス、と思いきや・・・工作員オススメの作戦も、駆けつけたロボパイロットがマジンガーの頭を思い切り攻撃。 つまり頭痛装置もぶっ壊れて、この目論見はおじゃんという。 工作員ご立腹。
なかなかコントみたいで面白いな、それ。

それよか敵のほうが面白そう。
よりコミカルになったドン・ドラキュラとか痩せた005ジェロニモっぽいのとか、ガミラス軍みたいな青肌で揃えている感じ?
またUFOロボ・グレンダイザーの影響なのだろうか・・・円盤が二枚貝みたいにパカっと割れてロボになり、皿の部分は肩や背中のパーツになる的なロボが、今回もまた登場している。 よっぽどお気に入りのアイデアなんでしょうね韓国の誰だかしらんけど。
ロボといえばスーパーマジンガー、ちゃーんとパンチで敵戦闘機を叩き落としてますよ。 他の韓国ロボはビームばっかしなのにそこは感心するというか、ロボットに変形する意義があるというか。

おかしいっちゃおかしい点として、サポートロボット、バケツのようなブリキ製ロボットにムリヤリ人間の顔だけ描いたように見えるが、ちゃんと表情はあるようで、それはいいとして。 コイツラ外装甲を剥ぎ取られてすっぴんになると、けっこう人間型のアンドロイドで・・・剥ぎ取られた「服」は子供戦闘員がスーパーマジンガーに乗り込むために使われて。 つまり本来、サポートロボットが乗り込む予定だったのが戦力外のいたずら小僧と女子に置き換わったわけで、それもまあいいや。
じゃあ、ブリキ製おもちゃみたいな外観はなんだったのだと。
それ剥ぎ取ると人間型アンドロイドで「すいません、鎧盗られちゃいました〜」って、なんで外骨格みたいなデザインの装甲をまとってた? アーマロイド・レディがポンコツロボに変装していたみたいな違和感が・・・まあいいか。


なるほど、ツッコんで楽しむタイプの映画か、という。
そうと分かれば楽しみましょう、存分に。

と、書きながら最後まで観たが、とてつもなくグダグダな他の作品に比べれば手堅いほうじゃね? という。
いやまあ、判断基準がかなり低いレベルになってきてるんですけどね。
先述してようにスーパーマジンガーはちゃんと敵機を殴って倒したし、ロボット形態である意義はある造りなんだけど、そのあと敵の輸送船? にしがみついて基地に入り込み大暴れみたいな。 そのさいに別行動をとるため分離して、足の部分は分離したあとところてんのように白いのが生えてくるのだが、この状態は仮面ライダー電王のプラットフォームやクウガのグローイングフォームみたいに弱いという文芸も備えている。
要は分離して別行動はリスクが伴うわけで、そんだけ設定してれば立派なもんだと言えるし。

また敵と取っ組み合いながら再合体もけっこー斬新。

途中でうわーぐるぐるぐる(←わかりますか?) みたいな危機的シーンが何度かあったようで、その果てにどこかの星でたぶん超古代文明の遺跡なのだろう、コンピュータードール的な者と会話、でもってDNAデータから生成したのかコールドスリープなのか、青年をひとり取り出して仲間としたようだけど、それが後の敵拠点発見と関係あるのだろうか。 当初から居るおばさんで直感的にヒロインの母親と思われる人が、例の宇宙人潜入工作の「顔」にもなった気がするが、とうとう脱出シークエンスで死亡。
ちなみに主人公の両親ってあまり出ないよね、ヒロインの父親は長官だったり博士だったり出番多いのに。
ともあれ若干ムリヤリだが、ドラマチックに盛り上げようとする努力も。

サポートロボットに化けて乗り組んだ年少組は参加賞ていど。
コイツラのおかげで勝機をつかんだわけでもなし・・・お太り様はデブではなく固太りのしっかり者だった模様。
またスーパーマジンガーの定員は五人と思ったが超古代文明の青年らしいのも加わったし、数えるのめんどいし確信も持てず。
余談ながら敵の艦隊、たぶん元は宇宙戦艦ヤマトのパクリなのだろうが・・・コレがまた凄まじく線を省略していて、逆にスゲえってなった。 ここまで線を省くとゴジラ2000/ミレニアムのミレニアンUFOみたいな銀色の塊であって、よもやオリジナルデザインという。

最後に脱出したときに乗っていたのは・・・基地に侵入するのに使った敵輸送船?
そもそもミッション目的はわりと人数がいた囚われの仲間を救出、だったのだろうか。
ま、成り行き作戦であって、救い出した捕虜を連れ出す宇宙船は用意できなかったのでしょう、結果オーライみたいな。

ああ、ちゃんと面白いやん。
前回観たときの感想とかこのwikiにあるのかな、当時の捉え方もあとでみてみよう。 少しの時間で意見の違いはあるのか興味深い。

とまあそんなわけで。

※追伸

過去に観た自分の感想文も読みました。
いやーabout-15.7-4つうからもう二年も前からこんな活動しているんだ、韓国アニメの追っかけをね。
当時は酷評ですね酷評。
惑星ロボット・サンダーAより下においてます。 まだまだ最底辺に触れていないため、けっこう手厳しい。
しかし005ジェロニモ、足がトコロテン、電王のプラットフォームなど、今と同じことを言っているのは面白い。

あとは、カットごとにつじつまが合わない点を追求して、そんなん気にするんだw と自分自身なのに意外だなと。
それとストーリーが頭に入らないのも同じですな。
なれど結論に違いが出るなら、過去に観た別な作品も改めて観ようかなと思う次第。


●カムイの剣


川崎市民ミュージアムで視聴。
リニューアルと聞いたが、行ってみて映像ホールの何がどう変化したのかわからなかった、 が、どうもデジタルシネマに対応したってことらしい。
デジタルとは寂しい感じもあるが、なんつても一定クオリティの上映がかなり約束されるんで、そこは有り難い。 上映中にフィルムがガガガッと止まり、見る見る焦げて穴があく様子を二度も目撃してますからね、二子玉川と川崎で。
今回のカムイの剣はなんつても、フィルムノイズがまったくないのに感心して、「ああデジタルか」とオープニングで理解した次第。

上映そのものは、かなり高品質なのは先述のとおりだが、まー上品すぎて物足りないというのも正直、ある。
画面がちっこいんですよ、でっかい機械は電力消費もデカいんで買えなかったのか、スクリーンそのものが小さいのか・・・過去に何度も来た映像ホールなのだが、こんなに画面小さかったっけ、という。
あとは音も小さくて。
パシフィック・リムを観るために二度だけアイマックスシアターに出かけたことあるが、世界最高峰みたいに喧伝しているIMAXだってアクション巨編を上映するなら最大音量で、バリバリに割れた音やってるんです、よーは音楽で言うピアニッシモ、ささやきがキレイに聴こえていればアクションはガンガン大ボリュームでいいと思う。

それと、ちょい寒かったかな。
ワタシはこんな事もあろうかと強力なハクキンカイロを用意していたんでわりと平気だが、他の人達はどうだろね、とちゅートイレに立つ人もいたようだし。
↑川崎市民ミュージアム近く-2012年頃

総じてエコですな、今回のカムイの剣上映は。
ちっこいスクリーンと小音量、暖房も控えめ、かなりコストが減らされたのだと想像している。
そもそも一般入場600円でイベント上映ができる財源ってなんだろうという疑問もあり、コスト削減になっても不思議じゃないのかもしれない。

しかしともあれ、最初っからVHSレンタルビデオでの体験だったカムイの剣を、今回はじめてスクリーンで堪能できました。
やっぱこんだけのクオリティがあるんだと改めて感心する、角川にしては珍しく傑作です。

この作品、1984年だっけ85だっけ、三十年以上も経って色あせない魅力ってなんだろと思ったら、今回気づいたが劇中にマーク・トウェインがまんま語ってるやん。
要は「人が文明化して失ってしまったもの、本来失ってはならないものが次郎にあって、コイツ見てるとなにか魂が奮い立つわ〜」ってゆう。
むろん当時の日本アニメ界のベストメンバーで超大作な部類なんだけど、それだけじゃない、この話が良かったってことかと。

まーある意味、無邪気なファンタジーなんですけどね・・「日本」を主人公と考えたばあい。
日本は文明化した、イギリスやフランスに占領もされず、近代国家として列強と肩を並べた、勝った勝った! という話だから。
ただ次郎を主役としてみれば、やっぱ凄惨なドラマです。
そこもやはり、後になれば味方が続々登場するファンタジーとも言えるのだが。

ジャンル的には復讐劇、でもかなり格調高く立派にまとめられているのも面白い。
天海は次郎の家族、親兄弟をぜーんぶ始末して、その時に持っていた全てを奪うわけでして、後に次郎は「再構築」されます、新たな知識、英語などもマスターして人脈を広げて・・その果てに行う次郎の復讐劇は、天海の全てを奪うこと。
手下の松前衆も息子の真吾も上役の御前も白神屋敷も長年探していたお宝も、ぜーんぶ取り上げてジワジワ攻囲する様は先述したとおり凄惨そのものなんだけど、道を踏み外すことはないとゆう。
ここがカムイの剣の特徴かもしれん。

要は最強の財源と広い人脈という、ちょー強い力をもってしまった男の話でもあって、復讐のために手段は選ばん! っていう事じゃないわけで。
いっぽうで世のため人のため道に進むこともなく、淡々としていて、復讐という当初の目的は見失わない行動論。
あまり雄弁ではない次郎というキャラクターは、他のヒーローにはないオーラがありますしね。
アイヌと和人の混血で英語が得意で妻はフランス系インディアン。
仲間は解放奴隷の黒人や日陰者とされている忍者などなど。
こんな特徴的な主人公が黙々と語る幸福論や、虐げられた民族の怒りから命がけで意地を張る場面など、そこが魅力かもみたいな。

やがてカリスマ的になるまでの、原作ではグラバー並みの影響力をもつ大商人になりますが、その過程をビジュアルで見せているのも面白い。
最初は下っ端忍者の、何の飾り気もない服装で、やがてアイヌ人としての自覚とともにアイヌ文様が入った服が織り込まれてゆき、そして抜け忍の決心したあたりから頭に出生の秘密が書かれた父親の遺品でもある布切れを巻いてトレードマークとし、アメリカに渡って民族意識にも目覚めるとジーンズや革ベルトも取り入れて。
そうやって完成してゆくわけです、次郎というキャラクターが。

あとはアクションですねアクション。
「アニメはアクションでいける!」という研究が以前から行われていた様子で、ひとつの結論がカムイの剣だったかもみたいな。
実写ではできないあざとい動きを宇崎竜童音楽に乗せて最高クオリティだから見ていてとにかく楽しめる。
あの、短刀を逆手にもつ、いわゆる忍者や時代劇女優の殺陣をですね、あそこまで昇華した例を他に知らない。 まあ強いて言えばゲームの殺陣かな、匹敵するのは・・しかしちょい違う気もする。 とにかく実写ではできないことをやってのけたわけで、マジで感動したもの。


それと最後の対決シーン。
徹底した次郎の復讐により、マジでぜーんぶ失った天海が、その身一つで挑んでくる! という文芸上の迫力。
だいたい生きて帰るつもりがぜーんぜんないんだろうね、死装束としか思えない格好でやってきたもん。
二人の全力がぶつかる、アニメ史上最高の決闘シーンであると思うのだが、実はこれ、三合しか打ち合っていない。
いや二合かな・・・刃の激突が二回で、あと一回空振りだっけ。
最初の二回は文字通り小手調べなんですわ。
そして最後の一撃、次郎はいったん鞘を収めてからの抜き打ち、例の「カムイ無拍子」を繰り出してくる。 今度は本気で斬りかかってくるなと思った天海も全力で突撃、その一連の迫力場面をわずかな太刀筋で表現したのが凄くて。

今はハリウッドでも東映ヒーローでも牙狼でもカンカンカンカンって鍔迫り合いが続くやん、そんなんじゃないわけカムイの剣は。
要は斬られたら死ぬという珍しいアニメなんで一撃必殺系みたいな・・・いや斬られたら死ぬって当たり前なんですけどね考えてみれば。
あらためて観るとつまり、動きはあんがい少ないわけでして、でも静から動への移行がもうたまらん凄みがあるという次第。

他にもたぶん、現在のアニメファンが観ても違和感が少ないと思われる点として、セルアニメの考え方が当時新しかった。
人の顔を描くにも念入りにブラシかけた上に画面にエフェクトもかけるもんだから、常に何らかのグラデーションがかかってるわけで、今のCGを多用したアニメとあまり変わらないわけ。 目にも絶えずなんか映り込んでいるし。

とまあ褒めるとキリがないのでこのへんで。
やっぱりデジタルであれフィルムであれ、シネマクオリティはたいしたもんだという感想も添えておきます。

最後に余談。
当時は映画の二本立て興行が当たり前だったが・・・。
二時間十分以上もある超大作のカムイの剣とですね、一時間未満とはいえボビーに首ったけを同時ってスゴいな。

という。


●トリと恐竜百万年


タイトルはグーグル翻訳を元にテキトーな命名みたいな。
例によって韓国アニメの無断視聴です。

1981年らしいから、トリ将軍シリーズの第三トンネルやスパイキャッチより後で、原始少年がようやっと自分らしい舞台に戻ったかという。
だいたいトリ将軍の将軍ってなんだ、グーグル翻訳の間違いではないのかという疑惑もあり、将軍が消えてスッキリした。
ただ、冒頭イキナリ飛行機のシーンで、どうやらトリの出自は変わっている模様。

飛行機には親子三人が乗っていて、自家用機にしては大きいようだが細かいことはいいや、この赤子がトリなんだな。
とつぜんの嵐に巻き込まれ、うわーぐるぐるぐる←わかりますね? となって・・・ウルトラQか! というベタな展開。
どこかへ飛ばされた三人のうち、父親はどこかしらで、恐竜たちと遭遇しますが、その恐竜が見る見るスケルトンになり・・・なんか後の角川アニメ版少年ケニヤでも似たような出来事があったような・・・空間が歪んで時間軸が狂っていることを示す伝統的な手法なのだろうか。

父親はそれきりしばらく放置、母親は不明。
問題のトリは原始人に連れ去られ、その原始人三人のうち1人が溶岩の川に落ちて死亡。 危険なところを通って行くというより、危険なところを通って戻る感じ。
とりま集落に届けられたが、さっそく生命を狙われる。 見た目が他の原始人とちょい違うので、これは災いをよぶ者だとして警戒したらしいたぶん。
でもってすったもんだの後、育ての母親が引き取り、しばらく後に白いトカゲをトリが叩きのめしたため、皆んながざわめいて・・・。
白いトカゲの親である白いティラノがやってくるぞ、ということみたい、その後の展開を考えると。

じっさいやってきた白いティラノは何なんだろうね、漠然と村人たちを襲います。
指が三本ある器用な手で村人たちをつかみ取り・・・別に食うわけでもなし、なんで追いかけてくる? 岩を蹴飛ばして皆をぶっ飛ばし、踏み潰し、機嫌が悪くて暴れているのだろうか、とにかく壊滅的被害が。
その結果、トリと育ての母親は生き別れて、別な義兄弟と行動を共にすることになるのだが切なさは感じられず。
全てがコントのような流れなんで、とくに感銘を受けないみたいな。


その義兄弟は原始人というか穴居人たちの中で、いちばん無個性なヤツだったし・・・。
やがてトリはあるていど成長するが、過去作品のトリ将軍とは見た目もキャラも違うし、かろうじて言葉があるていどで完全な野生状態。 しかし他の穴居人たちとは一線を画するとこもあり、それはプテラノドンを手下にしている主人公補正。 かなり孤高の存在なんですね、さすがに。

義兄弟とはいっしょの生活らしいがトリが獲ってきた獣を取り合っていさかうし、そのシカを生で、切り分けもせずそのまんまかじりつくし、しかもそのさいに手を使わないし、原始人どころか野獣ですな、暮らしっぷりが。 冗談ではなく、じっさいかような演出意図で描かれているんです、ルールも仁義もない野生状態であると。
あとはなんかケートみたいな原始少女が急に出てきましたが。

そんな感じで、脈絡があるとは言い難い原始寸劇が続いています。
いま35分ほど観たところですが、生き別れの両親はどうなる? こんだけ野生化したら再会してもわからんぞ、という心配。
また、目先のことしか考えない原始人になりきって、今後なにを求心力として物語を転がせばいいのやら、気になってきたし。
まあいいや、時間があれば続き観ます。


〜ぶつ切り視聴中〜

ぼんやり観てますが、いちおう話を回収する気はあるようです。

放置されていた父親は、タイムマシーンかなんか作ってました。
本人はロビンソン・クルーソーみたいにボサボサになって、どーやってそんな機械を造るんだよ! と思ったら説明もあって、どうも恐竜時代に飛ばされてそのあと、円盤に乗った宇宙人と出会ったんだって、同じように異空間ホールに落っこちて遭難したわけかなるほど。 そして宇宙人の方は病死して、残されたメカニックをタイムマシーンに改造して・・・ということらしい。 いやタイムマシーンかどうかは再登場時にわからんが、他にあるか? 改造目的が・・・と思った。

ミョーなところとして、原始少女が別なプテラノドンにさらわれて、巣に放り込まれて子供プテラノドンの餌食になろうかという場面、それ自体は恐竜時代(というタイトルの映画のほう)などで見慣れたシーンなんですが、助けに現れたトリが手を引いてすぐ逃げ出せたり、トリのプテラと別なプテラノドンがバトルになり、相手は子供見捨ててすぐ退散とかおかしいやろ、という細かいダメ出しとか。

 ↑恐竜百万年の話は、私の原点みたいな作品で、語るとキリがないので割愛

まあいいや、父親はトリが落としたペンダントですぐに自分の子供だと気づいたようです・・そんな伏線、急に出されても知らんがな。
あと母親はどうなったんですかね、ぼんやり視聴してたから見落としただけで、すでに死亡とか?
それよかトリは弓矢を発明したぞ、それって小さな一歩だが人類の大いなる飛躍ではなかとですか。
たびたび登場するさすらいの男がいて、槍を複数背負っているから白いティラノを追っているエイハブ船長的なハンターかと思ったが、どうなんだろね。 コイツに弓矢を見せて感心され、トリはかわりに火を教えてもらったのだろうか、この作品において原始人が焚き火で肉をあぶるシーンなどはじめてみるが、なんか当たり前でとくに驚いている様子もないんで、単なる設定破綻なのかも。

父親はなんか腰ミノつけた猿人につかまり・・・腰ミノつけた猿人って時点でなんかおかしいのだが。 知能レベルがわからなくなってくる。
全身毛むくじゃらってキャラ造形が「原始的」「ろくに言葉も話せない」「文明文化などない!」というシンボルであるべきなんだけど。
ともあれ猿人につかまった父親は生贄祭壇に引っ張り出され、猿人たちが儀式をはじめて、そこに例のエイハブ船長的なヤツが到着して成り行きを見ている。

あ、つながったな・・・ここで白いティラノが出てきてクライマックスになだれ込むんだな、猿人たちは生贄をささげることで白ティラノ被害から免れていた種族で。
ちなみにエイハブ船長的なハンターらしいのは、たぶん前半で白ティラノの片目に槍を打ち込んで崖下に落ちたヤツだと思うんだけどね、キャラの描き分けが曖昧なんで、そこは確信持てず。 見た目で言うと進撃の巨人のライナーに似てますが、原始人はだいたいそうなんです


というわけで、ぶつ切り視聴してたら残り十分。
何がどうなるのか、わりと期待できる展開になってまいりましたとさ。


〜最後まで視聴〜

予想通り、複数の話が祭壇の決闘でつながりました。
やっぱり父親らしい名乗りが気がかりだったのか、トリもやってきて参戦。
ライナーの槍とトリの弓矢、父親の拳銃だけじゃ巨大な怪獣みたいな白ティラノは倒せませんよねさすがに。
どうやるかというと、いいあんばいに火山があるので、その溶岩流に巻き込む! トリ本人はなんとティラノの口の中に飛び込んで避難するという離れ業。 あとで溶岩にのまれて死んだティラノの鼻から出てきたりw 荒れ狂う火山で自身もあぶないのだが、そこはプテラを呼んで脱出するも、、プテラは傷ついて死亡。
それが理由なんだろうね、もう未練はないし、父親についていってUFOに乗り込んだのか、空を流れる光を原始人、猿人たちが見上げてエンドみたいな。

やっぱりタイムマシーンなんでしょうね、改造UFOは。
また母親は居ないのは相変わらずで、どこかで何かを見落としたか? みたいな。
なかなか切れの良い終わり方で、グダグダするよりずっといいが・・・。
北朝鮮のターザン的なトリ将軍の設定は無かったことになりますね。

またターザンキャラ特有である森の紳士みたいな部分もまったくなくなり、比喩ではなくマジでガーガー唸っている野生児になっていて。
いいのかそれで? とは思いますね、見た目が毎回まったく違うのに、設定やキャラ造形まで変化すると完全に別人です。

ちなみにいま思いついた可能性として、トリ将軍の将軍とは、森の動物達が共産主義に反発して団結し戦うとき、それを率いるのが少年将軍である、ということかも。
今回は森の動物軍団が出てこないので、単なるトリとなったのではと・・まあわからんけど。
ま、劇中ではトリというよりトランとかトラとかに聞こえるんですけど。
考えるほどわからないキャラクターということです。

とまそんな感じ。



●レイダース/失われたアーク《聖櫃》


なんかテレビ放送してたんで録画して視聴。
HULUで観たほうが明らかに品質が高いというか、単純にノーカットじゃん、配信は。
でも今はHULU見放題を中断してるんで録画でいいやみたいな。

結論からいうと、よくなかったですはい。

細かいカットが多すぎてね、優れたユーモア感覚がウリのひとつなんだけど、台無しに。
敵の秘密基地に潜入したジョーンズ博士が、歩哨を殴り倒して制服を調達するも、やや小さい。 でもって新しいのを「調達」するシーンもカット。
なにか思いつくたびに敵兵を殴り倒してるのかよw というせっかくのギャグがっ。

レイダースといえばラストのカタストロフィが見どころで、これは印象深いですね・・・なぜなら「劇場で観た」という人の話を聞いていて、「クライマックスでとんでもない、本当にスゴいことがおこる」と言われていたんで、はじめてのテレビ放送では楽しみにしていたら想像以上であった、という。
自分でも真似て8ミリ映画でやってみましたよ、紙粘土の骨格にゼラチンで盛り付けして、恐竜モデルと人体の上半身モデルを作って熱で溶かし、それを1コマ撮りの要領で微速度撮影するという。 結論としてかなりうまくできたので、あの時代としてもそれほど高等技術ではないんです、レイダースのトートが溶けるシーンは。
しかしあれだけ劇的に盛り上げた例は他にないような気がする。 そこがスゴいわけで。
あと意外と誰も、映画で使わないアイデアでもありましたね、溶かして微速度撮影は・・スピルバーグはやっぱ天才かも。

内容的にも、キリスト教圏ではない人々だって、ユダヤ教の神器と言われれば何となく恐れ入るわけで、それを冒涜すれば祟りが怖いという、つまり誰にでもわかる驚愕シーンなわけです、あのクライマックスは。

それが、カットされちゃった。

うーむ、敵の大将がパンと破裂するとこと、トートが溶けるとこ、他にもあるのかな。
えー台無しじゃん・・・コレがテレビ放送でカットされたのってはじめてじゃないか? 隔世感あるわ〜。

うん、そんだけです。
テレビでインディー・ジョーンズシリーズという定番を観て、書くことはそんな多くないです、本来は。
認識が改まったとか、再発見とか、そーゆー場合には見慣れた映画でも感想書き記しますが。
ただ今回は、とんでもないカットがあったので、それを記録しておきたいです。

という。


●アルマゲドン


1996年の韓国アニメを例によって無断視聴。
前にも言ったが90年代中頃にはもう立派なコンテンツに成長している韓国アニメは、YouTubeにアップされたのを観るのは憚れる系だけど、まあ興味深いしついつい観ちゃうわけ。

とりま観始めると、イキナリCGだ。
いやー1996年ってガメラ2の時代か、フツー映画にCGとかあまり使わない頃で、よくやるなーと思ったが。
それも考え方次第なんですよね、欧米だと幅4000ピクセルの大画面を出力してフィルムに収めることが必須とされていたようで、有名なスタートレックII カーンの逆襲(1982)のジェネシスフッテージだっけ、アレが一分半?・・・記憶力悪すぎて数字がことごとく出てこないんで中子真治「SFX映画の時代」という本を棚から出して読んだが、67秒で5ヶ月間を要したそうな。


だがしかし、幅4000ものCGを出力する必要あるだろうか、と思った時にCGの敷居は下がるわけで。
ガメラ2だって見た感じ、フルHDくらいな気もするし・・・仮にそうだとすると幅が半分、面積にして四分の一になり、ちょっと楽に。
さらに、もうアナログテレビ放送の標準とされていた640×480くらいでもよくね? と思ったとき、CGという表現方法はもはやプレイステーションなどのゲームムービーと同じくらい身近となるが、今回のアルマゲドンはそれじゃね? とも思えて。

映画がはじまってまず出てくるのは銀河、宇宙艦隊、地球! そのあとも生命の誕生といいつつ魚、恐竜、ドクロ、原始人、脈絡ないな。
所有しているモデルデータを出力しているだけじゃね? という疑惑。
まあいいや、内容は・・・どこから切り出したらいいものか。
ぶっちゃけ下手な映画なんで、どこが起点かわからんとですが、まあフツーに考えて散々描かれたCGのパートは前置きで、はじまりは学校で居眠りしている主役のとこからでしょうな。 典型的なダメ学生的な。
他にも超科学でなにやらジャベリンとでも名付けたくなる何かを地球に打ち込んでいる様子とか、いろいろあるがとにかく教室から考えよう。

ダメ学生の細かいところはどうでもいいが、未来人から命狙われてますね、もう武器が未来未来してるんですぐわかります。 瞬間移動してきたヒロインに救われ、どうやらコイツの身柄は未来と関係するようで、なるへそターミネーターより以前からあるSFの基本ですね。
守護者には岩石男みたいなのもいて、ヒロインがパンドラ、岩石はタンタロスゆうのかな、タンタロスはすぐ殉職したが。

主人公には何やら肉体的な秘密があるようで、それが未来に関係するんでしょうたぶん。
ちょっといたぶればグギギとか言いながら筋肉が盛り上がり、大猿にでも変身するのか? みたいな・・そして失神、守護者が救護。
未来人の秘密基地でしょうね、そこで蘇生したらしいが、敵の急襲もあって、そのロボ怪獣は雰囲気的に超獣機神ダンクーガの敵メカみたいっす。 つまりいちおう90年代アニメで、ちゃんとそれらしく出来てるが、ときどーきセンスが80年代になるわけです。
敵の砲台を破壊する様子も散弾機関砲なのかな、うまく言えないがセンスが80年代。

アニメパートは良く出来てるというか、ときどきやる気が暴走して、作画枚数がエラいことになったりして、力が入っていない場面との落差がスゴい。
釣りをしていた主人公が生意気にもポケベルで呼び出され、ヒロインがあとから来てみると釣り竿と魚、そしてエサのミミズがニョロニョロと・・静寂を表現するのにミミズニョロニョロを描くという巧みさと、他のシーンの雑さなど、作品のクオリティそのものが迷走している感じ。

にしても高校生くらいか、ポケベルもってるとは、なるほど景気がよかったんだな韓国は。
いやこのアニメ、内容というか物語的なとこはどーでもいいです、とにかく映像が見どころかもしれない。
AKIRAで鉄男が暴走して肉塊となるシーンの影響とか、さっそくゆうかまあ五年以上経ってるのでとーぜん出てくるわけで。 先述したように部分的な作画の凄さは日本アニメに匹敵し、でも息が長く続かなーいという。
また作画に力が入り始めるとキャラデザインは変わってきます。 絵がだんだん劇画調になったり、スゲえけど安定しないことこの上なし。

 ↑たぶん両方とも同一人物だと思うのだが・・・

思えば2000年代の日本テレビアニメによく似ている気もしますね、気軽な3DCGの利用、部分的に突出した作画、80年代くらいの旧いセンスの復活などなど。
でも基本的に、それほど深い脚本ではないだろうという予感もまた15年前くらいのテレビアニメっぽくて。

えーっと、今は20分くらい視聴でしたっけ、未来人の助っ人はわりと本格的な戦闘機を隠し持っていたり、巨大な敵基地らしいのが韓国上空というか宇宙に置いてあってデス・スター攻略戦みたいになったり、節操のない派手さも魅力で。 早くも荒れ模様だし楽しい。
あ、タンタロスが殉職したのは20分よりちょい前くらいです。 たぶんタンタロス復活ルートはないですね、このゲームもとい映画では。

ゆうわけで、続きを観ようかと思う次第。

〜ぶつ切り視聴中〜

えっと、話がより見えなくなってきました。
誰かの回想シーンなのか、何のシーンなのか、サッパリです。
たぶん解説パートなのでしょう。
いつ、どこの場面なのやら・・ムリヤリに汲み取ってやるとですね、どうやら紀元前の超古代文明がAKIRAの冒頭みたいな爆発で滅び、そこからが飛び飛びでよくわからんが、またその流れをくむ新しい超古代文明なのか未来なのか・・とにかく未来都市とそこでの惨劇が描かれます。
未来都市は攻撃され、ロボット怪獣たちに襲われて・・・こんどの敵メカは超獣機神ダンクーガっぽい感じではないけど、瞬時に「装鬼兵MDガイスト」を連想しましたので、まあ旧いことにはかわりないかも。 MDガイストは86年のビデオアニメで、作画の注力が部分的だったり、巨大なマシーン群に蹂躙されたり、似ていますねアルマゲドンの過去?シーンと。 いやパクリとかではなく、投げっぱなしな雰囲気が似ているわけで。

ちなみに今、25分ほどで・・・さっきが20分だったので5分くらいしか経っていないわけです。
あまりにも戸惑うことが多いのでついてゆけず、いったん中断したのがその時間ということで・・なかなか充実しているというわけ。
繰り返すけど、注力した部分はレベル高くて、なんか当時の日本でよくあったビデオアニメっぽい雰囲気になり、自分的には梅津泰臣キャラデザのガッチャマンなどを連想したりしました。


よく見ると脱力してると思われた部分もレベルは高いんですけどね、要は80年代デザインなだけでよく動くし、デッサンもシッカリしているという。
ただ、見る見る絵柄が変化することが問題なわけで。
25分をすぎるともう絵柄変わりっぱなしで、じゃあコッチの絵柄が本当なのかと納得することにしますが・・・。
いやそれよかパンドラ死んだぞ、なんという超展開。
つか名前はパンドラだと思いこんでいたが、追悼PVソングでは「マリア〜♪」と歌っていたのでマリアなのか?

パンドラだかマリアだかわからんが、けっこう作画に力が入ったヒロインでしたね。
水浴シーンなど作画枚数がハンパない感じで、韓国アニメのスタッフは湖川友謙キャラも好きなようで、そんな雰囲気も混ざってるような。

むろんおかしな部分と捉えているいくつかは、韓国語わからんことが理由なのだが、たとえ分かったとしてもヘンなストーリーテリングだと思う。
そもそも主人公を狙っていた敵勢力はなんなんでしょうね・・他にも急に舞台が未来と思われる別な世界にかわったが、さっき上空が光ってそこに吸い込まれたときに切り替わったわけ? もちっと絵で説明してほしいですね、長台詞ではなくて。
だいたい未来人とか未来とか思っているが、過去かもしれないし。

浮遊椅子に座ったキャラもいますが、コレがまたおかしい。
フワフワ浮いている感じを出すためでしょう、上下に揺れているんですが、速すぎてピョンピョンしてるように見える、おかしい。 笑えるという意味での「おかしい」です。
どのシーンでもかように速いんで、もしかしたらそーゆー設定の浮遊椅子なのかも・・。

書きながら観進めているけど、今は1時間18分、なんせ1時間30分もある長編なんでまだ途中。
現代編で主人公がスナイパーに狙われていたなら、あるいは地球規模の危機であれば敵がいるはずなのだが、どうもよくわからんという。
主人公陣営とは違う組織もあるっぽいのだが、別行動をしている仲間なのか敵なのか・・・。
その中の大将がひとり、なんか宇宙で散りましたね。 出撃のさいには服を脱ぎ捨てて上半身スッパで・・宇宙船に乗り込むのに何故と思うが、この世界ではフィジカルなパワーが宇宙戦闘に反映されるのでしょう、主人公もスターシップの能力を引き出すさいに例の筋肉モリモリ変身をするんで。
宇宙に散った大将はすぐに回収、残った服も見る見る散っていって、なんか高エネルギーを与えられて高次元の存在になったっぽい。

とはいうもののいつまでも素っ裸では描きようがないんで、謎パワーで鎧を蒸着、巨大な剣士に。
けっきょくコイツが敵の陣営だったのだろうか、まあいいや。

それよりこの作品では神に近い「上位者」が複数出てきて、それも混乱する。
まずコンピュータードール的なヤツがふたりか、1人は胸像みたいに手足がない動けないやつで、ブライキングボスっぽい雰囲気もあるが、どちらかというとエイリアンみたいな・・・もうひとりは上位者というより単なるコンピュータだったのかもだが、ゴブリンタイプ。 むろんコンピュータの「顔」にすぎないのだろうが。
さらにマモーのような脳髄だけのヤツがふたりか三人、ひとりは宇宙の真実を教えてくれる存在でしょうねたぶん。 もうひとりかふたりは敵で、すっごく活きのいい脳みそで、上下ふたつあるんでおそらく活きのいいほうが悪魔な私、下の黙っているほうが天使の私みたいな二重構造なのでしょう。
今はコレと戦闘中。

いやーツッコミどころというか、ある意味楽しいですね、こうして起こった出来事を書いているだけでけっこうな文量になるし。
絵柄もまたちょっと変化してきたようで、今では新ヒロインなどが山本貴嗣先生にソックリです。 とは言うもののつながりはたぶんなく、目指すところが同じなんでしょうね、山本貴嗣先生と韓国アニメスタッフは。

 ↑「いつ頃の山本先生か」という問題もあるのだが全体的に

それで何故、こんなに絵柄が変わるのか、もしかしてビデオアニメかなんかで小出しにしてたのを90分にまとめたのか、とも考えた。
うーん、その可能性もあるかな・・なんつても長丁場すぎるし、話が飛び飛びだし。
アルスラーン戦記(90年代のほう)全7巻をまとめたら絵柄がチグハグになりますからね。 ただアルスラーンの場合は一話にあたる劇場版が突出した作画で、キャラクターデザインも手堅いほう、ビデオアニメになった二話からマンガ絵柄になり、だんだんと目が大きくなっていったので順序が逆なんですが。
また長編アニメって本来、こーゆーもんなのかも・・とも思って。

つまり絶対的な求心力がある監督は得難い存在であり、それが不在だとこーして作風が変化してゆくのがフツーだと。
まあ日本の長編シリーズで総監督がいない作品はないと思うし、こんなにコロコロ変化することもないような気もするが。
求心力といえば、逆にアルマゲドンは長編として存在することのほうが不思議で・・日本でもマーズとか、第二話まで製作して続きが出てこないビデオアニメがありますよ、原作があってもこうなのだから、アルマゲドンが短いビデオアニメシリーズ集大成ならたいしたもんだ。

ま、考えても仕方ないか・・。
こーゆーときはぐぐるにかぎる。
で、調べると。

確かに劇場版アニメらしいですね、じゃあビデオアニメの集合体じゃないんだ。
でもって原作はあるらしく、原作者が総監督とあるので、絵柄が変わっても一貫した物語なのはそのためか。
あとは韓国アニメではじめて製作委員会システムが導入か。 なるほど作画枚数が多いのは伊達じゃない。

アニメwikiなのだろうか、とにかくその情報を読み進めると「韓国アニメにおいてひとつの黒歴史となった」そうな。
散々な言いようですね。
ともあれ当時の韓国アニメ界では、注目されていた作品であり、日本だと例えば仮に、異例の製作体制となったAKIRAが失敗したら、と考えるとわかりやすい。
と思ったら、やっぱ向こうでもAKIRAを引き合いに出している。 ただし似たような例で成功したパターンと書き添えて。

うーむ、絵柄がコロコロ変わる問題には触れてない?
まあいいか、ぐぐった情報でヒロインの名前がパンドラで合っていること、確認はできたから。

またCGの製作にはジュラシックパークと同じシリコングラフィックスのシステムを導入したがスキル不足でうまくいかなかったって。 じゃあ解像度はとくに問題なく、単に初心者だからゲームムービーっぽいんだな。
ちなみにシリコングラフィックスゆうても単なるワークステーション・・要はパソコンだから、使う者次第なのは当たり前で。 まあそれも後々パソコン雑誌にワークステーション特集とか出るようになって判明したことで、スーパーコンピュータの一種と思われていたかもねシリコングラフィックス。
けっきょくその方面では、後進である日本が追いついて、ゲームムービーで実力を蓄えていったのだろう、ファイナルファンタジー爾らいになると相当な映像になってたからゲーム業界。

あのへんのゲームムービーも、確かにスクエアはシリコングラフィックス使ってたが(メイキングに出てた)、それよかソフトイマージとかMayaとかライトウェーブとか、3DCGソフトウェアのほうが重要かと。 あとは基本中の基本、デザインワークが不足してたら話しにならんし。
誰かが「チャンスが到来した時に準備が出来ていなければ意味はない」的なこと言ったが、日本は準備が出来ていたんですね、コンピュータグラフィックスの発達というチャンスに対応できるだけの。

いやアルマゲドンもデザインワークはたいしたもんですけどね、アニメパートではなく、コンピュータグラフィックスのチームにデザイン能力がなかったらと仮定すると・・CG使いも単なるPCオペレーターであり、もったいないことになる。

まあいいや、話を観進めよう。


〜全部観た〜

いやー。
酷かったw
個々の要素は素晴らしいんですがね、全体としてのまとまりは皆無で。
日本で類似の例というものが思い浮かばない、新しい映像体験をありがとうみたいな。
宇宙戦艦ヤマト復活篇だってさ、回想シーンこそ過去の作品を使ってヘンなことになってるけど、全体の作風は統一されてるやん。 まあキャラごとに違和感はあるけど、それでも統一されてるやん。 しかしこのアルマゲドンはねー、序盤二十分とその後の絵柄がまったく違う、そらもう見事に違うのが異様で。

確かにテレビアニメとか、毎回絵柄は変わってきますよ、その回を担当するアニメーターにどーしても個性があるんで。
しかしアルマゲドンはそういうレベルじゃなくって、もう年代が違って見えるんです。 確かに後半は最新の90年代アニメなんだけど、序盤は十年以上遅れているような。
あと宇宙戦闘など、作画レベルは極めて高いのだが、じゃあ84年のマクロス映画と比較してどうよ、となると、アルマゲドンが上とも言い難く。
つまりクオリティが高いという褒め要素も当時最先端とまではいっていない。

あとはねー、ネットでこの作品調べてもあまり情報が出てこないんだけど。
ひとつ詳し気なものを見つけて先程、それを元手に意見したけど、あのネット文章の分析はどーももどかしくて。
アルマゲドンは興行的に失敗に終わった、理由は何か。
いくつも能書きが書いてあって、鳴り物入りで製作が進んだが、期日通りに公開できなかった、それで外したとか、ストーリーがうまくいかなかったとか、ライバル作品とかみ合わせが悪かったとか、いろいろ書いてますよいろいろ。

しかし根本的な、一本の映画としてまったく洗練されていない点がイチバンの理由ではないかと。
何度も何度も言ったが、序盤と残り部分で絵柄が違うって大問題ですよ、そこ気にならないんですか? という。
何もかもがチグハグに見えるんですけどね、我々フツーのアニメファンには。

このアニメ観ると、当時を思い出そうと頭が回りはじめて。
あまりアニメを観なかった時期だけど、後になって観た「パーフェクト・ブルー」とか思い浮かびますね。 この映画は本来的な予算が獲得できず、結果アニメ映画用のでかいセルを買えずにテレビアニメのサイズで作らざるを得なかったと、経緯をネットで紹介していて興味深かった。
確かに絵的には小さいけど、作品としてイメージが統一されているのは当たり前。 今まで疑問にさえ思わなかった要素。
とにかく立派に映画として通用する、というか出来が良かったですねパーフェクト・ブルーは。
制作費一億未満でもアニメ映画できるんだ・・・ニヤリ。 とか言う興行主が出てきそう。


逆に時代は違うが、アルマゲドン、超常バトル、アニメ映画というキーワードで思い浮かぶのは幻魔大戦。
わりともっさりした映画だけど、面白いよね幻魔大戦。
ここでもイメージの統一感が改めて思い浮かび・・・ホント、当たり前のことと受け止めていたけどね、以前から。
ちなみに1983年か、今思えばすごい作画レベルですねアレは。


あと、よくわからんが絵柄だけじゃなくて色、カラーデザインというか、作品のイメージカラーとか無いんじゃないかと思うアルマゲドンには。
90年代は意外と尖ってますたよねアニメのカラーデザイン。
80年代に、撮影でわざわざ濃い色のフィルターかけて調整し(天空の城ラピュタではフィルター二枚かけたとか)むっちゃ馴染んだフィルムを作り出していたんで、そこから派生して落ち着いた色合いが流行るかと思いきや、けっこー鮮やかな色が多かったんです90年代アニメって。
まあ詳しいことは知らないが、そういうノウハウもアルマゲドンに投入されたんでしょうねたぶん。
でも、作画パートの担当者ごとに任されていたのでは・・と思える前半と後半の雰囲気の不一致。

うーん、考えると自分がアニメの製作に無知であることがわかってきて、具体的に何がどうなのか混乱してきた。
ただ、だが、しかし、ハッキリ言えるのは。
アルマゲドンはぜんぜん統一感がありまっせーん、という。

製作が長引いて客を待たせたとか、ライバル作品とカチあったとか、そんなん失敗の理由じゃないっしょたぶん。
一本の映画を観た、という充実感がないから、口コミで逆に失速したんだよきっと。
まあマリア〜♪って主題歌は良かったけどね、それだけで解決しない諸々が。

最後にまあ、単純な問題として、やっぱり日本のアニメは韓国に勝っているんだなという優越感。
なんせ韓国=隣国=敵国・・・というと大げさだけど、ライバル視はするべき存在だし、韓国に勝ってよかったという。
・・・・するべきなのか? ライバル視。
まあいいか、とにかく韓国アニメの全力は、いったんは観させてもらいました。

先に言ったように類例が思い浮かばないほどの映像体験に感謝。

いやー面白かったある意味、楽しかったー。
類例が思い浮かばないほどと言ったが、単に表現方法がチグハグなのは過去にあったことで、ここはCGそこは実写みたいな振り分けがヘン、という。 しかし今回は次元が違うので戸惑ったが、こんだけ長文が引き出せたのだから、自分ひとりで盛り上がってたことは間違いない。

というわけで。



●ロボット王サンシャーク


サンシャーク・・・サンバルカンのバルシャークみたいなもんか?
でもロボット王なんだ。

というわけで、1985年の韓国アニメです。
否、そう思っていました。 まあじっさいそうなんですけど。

どんなんだろと思い、観てみると・・・まずは学校のシーンではじまりビツクリ。 実写なんですそれが。
どゆこと? と思ったが、まあよく考えると韓国ではよくあること、実写&アニメなんだなとナツトク。 サムネはロボアニメそのものなんですけどね。
続いてオープニングで、ちゃんとサンシャークと歌っています・・・が、これがなんか異様で。

基本、文字だけのオープニングなんですが、それはまあ珍しくな・・・背景も無いってのは珍しいかもだが、いいとして。
うーん、字体がなんだろう、まったく味気のない昔文字というか、日本だと一休さんのスタッフロールより旧い感じというか、なんというか。
ぶっちゃけ昔の、予算もまったくない人形劇ドラマのオープニングくらいな感じで、マジで素っ気ない。

そしてオープニングがあけると本編なはずなんですが、重々しい音楽とは裏腹に、山というか森が映っているだけが続き・・・。
なんなんだ、本来ここにスポンサーとか出演者のクレジットとか入るとこなのか?
確かにガッチャマンオープニングは本来スポンサーが列挙される部分が、ビデオソフト版だとなーんもなくてヘンな映像になってたけど・・・。

はい次に工作隊! 工作隊が兄妹を襲い、理不尽な暴力に倒れる! それをうけて韓国軍出撃! なんかノリが明るいぞ! 兄妹が犠牲になったのに!
はてさて、なんの工作隊でしょうね・・・というか韓国は常に北朝鮮に狙われているし、特別な理由などないのかも。
いっぽう、先程の教室にいた面々は、釣りをしていて、どうやら湖畔でキャンプの模様。
周りは工作隊と韓国軍の戦闘状態なんですけどね、案の定、不安な夜をテントで過ごしている様子。

ちなみにここで子供たちがヘリコプターからロボットに変形する玩具をいじってるぞ、ソレなんだ? どうもトランスフォーマーやダイアクロンというより、特装機兵ドルバックのガゼットに思えるのだが・・。 ここは伏線なのかな。

はい、実写パートここまで! 次に空からなんか降ってきてアニメパート突入!
このアニメがまた、恐竜探検隊ボーンフリーよりも低品質なアニメで・・・。
降ってきたのはヘリコプターでした。 ほら伏線回収。
乗っていたのは・・・緑肌の異星人ふたり。 どうでもいいけどタンデムではなく、横にふたつ並んだ乗用車みたいな座席配置。
ま、エアウルフとかもそうだし、別にいいが・・・見た目が攻撃ヘリなのにデカくて洗練されないわけ。

ちな根本的なことで気になるのがフィルム品質。
なんだろう、映画だと思うんだけど、テレビドラマより暗くてピントが甘い感じで・・・まるで8ミリフィルムで撮ったかのよう。
いやそれは大げさだけど、85年なら16ミリフィルムで撮っても、テレシネみたいなシステムが性能アップしてるから明るい鮮明な映像になるのが普通。 そもそもこのYouTube、アナログビデオをアップしたものらしく、その元がテレビ放送ではなく、小さな会社が売り出したビデオソフトなのではと想像。 テレビ局ならも少し良い機材を使うような気がするから。
湖シーンの人物とか、黒く塗りつぶしたみたいになってたりしますからね〜むろんフィルムをビデオにおこすさいに機材が旧くて低品質、というのもあるだろうが、旧いビデオテープなため、また元々撮影時に露出失敗したとか照明がうまくないとか、あらゆる理由が重なって人物が黒く潰れるのだと思える。

さて、空からヘリが落ちてきてからの続き。
水に落ちたヘリをキャンプしていた生徒たち&先生が引っ張って岸につけ、中の異星人を叩き起こし、そこにさっきの工作隊なのだろう、やってきて交戦状態。
さぞかし危機的状況になると思いきや、けっこう異星人ふたりと子供たちで善戦というか・・・まあ簡単に死にますね工作員。 弱すぎ。
子供がパチンコで応戦すると工作員がうひゃあみたいに手榴弾を取り落として、そのまま爆死とか、コレが北朝鮮なら情けないかぎり。
さらにヘリコプターがロボットに変形して・・・子供たちが持っていた玩具の変形とはまったく違います、オリジナルなロボットなのは、まあ85年なので韓国アニメも意識が違うのでしょう。 いやまあ頭胴体手足のどこかしらでパクリがある可能性もあるんですが。

そうしてロボに変形すると、よもや虐殺ですね虐殺。
敵の工作員たちは単なる的です。 敵が的です。 彼らはヘリに乗って逃げますが、まとめて殺戮するのに便利なだけです。
ヒーロー陣営がこんだけロボットで虐殺する場面はめったにないです。

さて同時に、敵の宇宙人も登場、コレがどうも北朝鮮とグルになっているようで。
いっぽうヘリの異星人ふたりはすぐに韓国と馴染んだようで、ご都合展開が清々しい。
子供たちと異星人ふたりの戦隊が完成、そこにさきほどの宇宙人北朝鮮混成部隊が突撃。 やはりロボで虐殺されるだけ〜。
この場面はなんか見覚えがあるような気がしますね、あるいは似た場面が過去の韓国アニメにあったのか・・・北朝鮮のマークが付いた兵士が次々やられる感じが。

余談ながら、音楽がなんだろう・・フェニックスキングの主題歌に似ているような気がして。
まあ気のせいかもしれないし、どうでもいいか。
それとパートアニメに関して思い出したことは、韓国で本格的なアニメのロボット物映画は無敵鉄人ランボットが最後であったということ。 アレも1985年でしたっけ、それ以降は全アニメではなく実写混じりのパートアニメか、あるいは劇場アニメではなくテレビやビデオに移った、という意味でしょうか・・・。 このサンシャークのばあいはフルアニメではないパートアニメ、ということなんですねなるほど。

ここまでで三十分くらいです。
一時間ちょいの作品だから半分観たわけで、ストーリー的な期待はまったくないが、わりと楽しい。

〜全部観た〜

なかなかユニークな作品で、パートアニメのロボット物としては黎明期でしょうねたぶん。
途中からイキナリ実写からアニメに切り替わるのはまあいちおう理由があって、それが最も手間がかからないんでしょう。 まず人物を魅力的に描くのはアニメで難しく、しかも教室の数人だからイメージさせるのがたいへん、そこは実写で語りはじめ、空から異星人が降ってくる瞬間からアニメなのは、そこからはじまる北朝鮮との全面対決、それもロボットバトルで・・となると逆に実写で難しい。 また異星人の兄妹らしいふたりはけっきょく、実写で再現しなくてすむ。 コレがあんがい難しいんだ、俳優に緑のドーラン塗ってもうまい具合にならないし、悪役に見えちゃったり。

内容的には「北朝鮮軍(を)大虐殺」に終始してますね。 韓国人民の夢なのかね。
それも子供たちが敵陣に潜入して、敵の宇宙人が用意したロボットを奪取して計四機の戦隊を即興で作り・・・なんで教室の子供たちがそんなことやっとるねん。
陸軍中野学校みたいな学校だったのか? いやこれも単純に子供たちだって国家のために戦いたいという夢があるんで映像化しただけ、なんでしょう。

ちな宇宙人とグルになった北朝鮮ですが、最初は下手にでていたけど途中で宇宙人を始末して、勝手に進軍をはじめた次第。
戦力であるロボットを子供たちに盗られたんで、もう用済みなんですかね、あくどく描かれてます。
そいや、首に腫れ物があるあの人物は誰だっけ・・・北朝鮮の軍司令官? なんにせよ実在の人物をアニメ化らしい。

北朝鮮はトンネルを使って戦車隊を進撃させるが、そこに例の四機が駆けつけ、まずトンネルは3機が合体してカメラになり・・・他の何かにすればいいのに何故カメラ?
強力な光線砲として破壊、大部分の戦車は生き埋めで、残った連中はロボットで撃ち合い、殲滅。
第三トンネル事件とは関係なく、たぶん北朝鮮の常套手段なんでしょう侵略トンネルという発想は。 アレと国境を接しているって気苦労が絶えないですね韓国。

異星人のヘリはまた空の彼方に帰っていったが、そもそも何しにきたのやら、台詞説明なんでサッパリわからない。
そうして北朝鮮大進撃が失敗に終わるとアニメパートも終わり、実写でまたキャンプの子供たちに。
他にも工作員が全滅する様子を実写映像で見せてますが、まあプロップガンはアメリカ譲りなのかわりと立派で、日本の電着銃みたいに赤い火花がショボく光るようなこともなく、また小さな爆発もあって・・・なんせプリントの状態が悪くて8ミリフィルムみたいになっていて、なおかつモタモタした作劇なんでそれまた個人映画、学生映画っぽいのだが、ちゃんと普通に予算かけているんだ、という驚き。

あとはキャンプから帰宅する子供、行進する韓国兵など、他愛のない映像でエンド。
最初アニメパートの子供たちは極めてショボく見えましたが、よっく考えると下手なメカアクションより難しい素材ですねコレは。 自分も韓国アニメ「宇宙十五少年漂流記」のパクリイラストを描いて、15人の子供をデザインするゆう事をやってみたんですが、描き分けもそうだけど人数揃うとまず、描くこと自体が大事業でして。
それが綱引きしたり倒れ込んだりするのだから、うまく描けなくて当然なのかもしれない。


というわけで短い映画だけどかなり楽しみました。
B級映画鑑賞もそうだけど、韓国のアニメ事情やら何やら見えてきて面白いわけです。




●牙狼-GARO- -GOLD STORM- 翔


前にも書いたが今、HULUもバンダイチャンネルも中断して、とにかく録画を消化中。
予定ではニンニンジャーとか仮面ライダーエクゼイドとかなんだけど、気まぐれで牙狼シリーズ。

アニメだと紅蓮の月をだいぶん観たんだけど、観ていてわかったのはラスト数話が録れてなーい。 よって紅蓮の月の感想は後回しに。
その次に観たのがこの-GOLD STORM- 翔で・・・ほら今のハードディスクレコーダーってシリーズが自動的に録れる機能があるやん、それでコレもいつの間にかあった、という次第なんだけど。 コールドストリームってなんだ、エターナルフォースブリザードの一種か? 思ったらゴールドストームか。
まあタイトルはそんな重要ではないこと、だんだんわかってきたけどね。
何がゴールドストームって、おそらくは変身形態の名前くらいな感じっしょ。

と思って全話観終わったあとに振り返ると、ああアレがゴールドストームか・・・という。
後期オープニングでフツーに映っていて漠然としたイメージだなーという感じだったが、実は劇中そのまま登場してしまうアイツだ。

観はじめてすぐに分かったが、『牙狼〈GARO〉 〜闇を照らす者〜』の続編ですね。 いやすぐでもなく、第一話の途中で気づいたんだけど。
道外流牙を主役とする話であり、じゃあ近未来ものなのだろうか・・・前作のボルシティがそんな雰囲気のディストピアものだったから。
〜闇を照らす者〜は雨宮慶太作品らしいというか、実は総監督ではないらしいのだが、90年代の映画/オリジナルビデオみたいな世界観だった。 人造人間ハカイダーっぽさ、ちょっとあるよな。 けっこう楽しんだ記憶がある。

ちな今回のゴールドストームで、流牙が登場した際にツッコミたいポイントとして、あんな高価な服を着たヤツは街に居ないだろという。
素材不明だが念入りなエンボス加工っぽいデザイン化されたチェストみたいなもんと、それに対応したコートとか・・・変身前のヒーローがこんな立派な、そうとう値が張るようなものを着るってのはアメコミヒーローではあまり例がないのではと思うが、この厨二病っぽい感覚がいいんだよね牙狼は。

あとはいちどだけ、架空の通貨が登場して・・ああそんな設定もあったな、という。
今回はもう近未来的な設定は前面に出してないので面食らったりした。
他にもちょっと痛い文芸がたぶん意図的に組み込まれ、独特な世界観を作り続けているっぽい。
泉谷しげる演じるD・リンゴとその妻らしいユキヒメの、作為に満ち満ちている感じとか・・・・。

毎度毎度、とにかく面白いネタを盛り込んでくるシリーズで、今回は魔城ラダンという話。
要は牙狼〈GARO〉 〜MAKAISENKI〜のやりすぎ超兵器イデアの暗黒バージョンみたいな? どっちにせよ生贄が必要な点で邪悪なんだろうけど。
なんかトクサツにおいて雨宮圏内という言葉を思いついたのだが、要は船とか城とかが変形するのが常識な世界。
魔城ラダンは巨大な骸骨剣士っぽい姿に変形。
それを復活させるのは闇落ちした魔戒騎士と魔戒法師という。 いままで居なかったっけ? 騎士でホラーという存在。

回想シーンでは人の良さそうな夫婦が、ムリに闇落ち戦士を演じているようなぎこちなさはあって、嫌味を言ったりワインを飲んだりキャラがつかめないのはいいとして。
ストーリー的にはわりと平坦でしたね、やるべきことをやれるだけやった、という文句のつけどころのない作品ですが。
だからラストも落ち着くところに落ち着いて、あるべき終幕を迎えるという。


まあいいや、あまり長く語っても仕方ないので最後にひとつ。

特筆すべきは、莉杏かわいい、という。
やっぱり現在トクサツのメインストリームである東映と、そこで差をつけるんですね、スタイリングと言うかヘアメイクというか、キャラデザインで。
むろん素材である南里美希が美女であるというのもそうなんだろうけど、戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズでは、なーんか女優さんの飾り方が下手なのか空回りなのか、キャラ創作がうまくいっていないようだったから。 時々床屋(という言い方はしないけど今どき)の見本写真みたいな髪型だったりしましたからね。

ゆうても莉杏はとくべつキャラデザがうまくいった例であり、牙狼シリーズでも空回りは散見できます。

まあそんな感じで。


●ジャンドクペ


1991年の韓国アニメを無断視聴。
タイトルは不明で、グーグル翻訳でも「かめ置き場」と出てきます。

ちな、じゃあ原題の장독대で画像検索すると・・・ツボがズラッと並んだ、カンフー映画や時代劇でお馴染みの風景が出て来る次第。
それだけじゃ映画の内容が想像つきませんね。
ちなみにこうしたツボ置き場は考えると当たり前な風景であり・・・江戸時代の港は百万都市を支える、凄まじい物量が出入りしていたと聞きます、まあそれほどでもないにせよ、朝鮮だってかなりの商品が国内を行き交っていたでしょうし、特に朝鮮は樽の類があまりなかったらしいので、魚油だってなんだってでかいツボに入れて保存、というのが常識だったはず。 なたね油であれば現在の石油コンビナート的な意味合いだろうか。

だからかめ置き場という存在には納得なのだが、映画タイトルの意味は? となる。
重要な舞台となるのか、かめ置き場に鬼かなんか出没するのか・・・もうひとつの可能性として人物名というのを思いついて。
むろん本名とは思えないんで人物の通り名とかあだ名とか。
ジム・ヘンソンのストーリーテラーで恐れ知らずのフィアノット君みたいな?

だったらじゃあ、とりあえず原題をグーグル翻訳の読み上げ機能でヒアリングした「ジャンドクペ」でいいやという。
つまり自分で考えた邦題です。
率直にかめ置き場にして、韓国語スラングだったりしたら困るので。 いや別に困ることもないが。

内容は・・・まだ三十分くらいしか観てないけど、典型的な昔話みたいな?
作画は安定していて、わりと質の高いコンテンツですね、これまで観てきたパクリ興行が異常だっただけかもだが。
主人公は少年なのか、おっさんなのか・・・デコッパチなヤツで、じゃあ鉄男みたいな? というとそれも違って短足に描かれた冴えない感じ。
どうも見たところ峠の茶屋みたいなところの子供なのか主人なのか・・東洋人は年齢がわからん、と西洋人になった気分。
とにかく一般市民なら韓国のカーストでは常民、ですかね・・・どうも韓国の身分制度って調べても詳しいことがわからなくて、国民のほとんどは常民だったと思うんだけど、じゃあなんて読むのか、となると解説している日本語サイトはほぼ皆無。 たぶん常民と書いてサンミンとか読むのでは?

 ※後述:あとでぐぐりなおしたら読みを解説している日本語サイト、けっこーありました。
 サンミンであってますね・・・かつてハングル解読して自分で読み解いた苦労はなんだったのか・・
それはいいとして要は目星がついた時点で「朝鮮 サンミン」を検索しなかったのが敗因かと。

よく勘違いしている人もいて、両班(ヤンバン)とよばれる貴族階級の下はぜーんぶ白丁(ペクチョン)と思ってる書き込みがスゲえ多いんだけど、白丁は少数の奴隷階級みたいな・・・それもまた、そー単純ではないのかもしれないが。
ともあれ両班と白丁の間に多数派の常民、ではないかと。
それもまた単純ではなくてさらに細分化できるようだし、両班もまた表向きは官僚らしいよ、表向きはね。 つまり両班は実力でその地位にいて、世襲制に見えるが子供たちも能力が高いだけなのだ、ということみたい表向きは。 じっさいには世襲制の貴族同然、なんでしょう。

そういった基礎知識を元手に、このジャンドクペという物語を読み解くと・・・。
あ、サッパリわからんw
とにかく主人公は両班ではないのは確かで、でも役人になりたい願望があるのでしょうか、例えば市民には不必要と思われる剣術の稽古もしてますし。
そうして要らん捕物とかして捕盗局・・・?よくわからんが役所に積極的に出入りしていて。 岡っ引きになりたいのか役人ではなく・・・。
だが、とにかく韓国語がわからんとなんもわかりません。 わりとシッカリした作品で、絵で見せることもしてますが、長台詞もまた多くて。
日本昔話を翻訳無しで韓国人がみてもわからんと思うよ・・・まあ短い話だから察しはつくかもだが。

まあ両班ではないのに役人かなにかになりたいなら、わらしべ長者的なサクセスストーリーかと推測。
そんなわけで続き観ます。

※続き見る前にちょいとネット検索

えっとまず、タイトルと年代で検索。 つまり「장독대 1991」です。
かめ置き場だけで検索しても先述したようにツボがズラッと並んだ画像がヒットするなど、普遍的な意味でしか出てこないから。
わかったことは・・・やっぱりかめ置き場が主人公の呼び名である、ということ。 我ながら慧眼である。
でもってコイツはホジョルになりたいんだってさ。 あ、役所の名前は捕盗局じゃなくて捕盗庁だとさ、難しい昔の漢字なんで読めなかった。
ホジョルも調べたが、これまたやっぱり岡っ引きに近い、韓国時代劇に必須のジョブなんですと。 やはり我ながら慧眼である。
ただ、岡っ引きと違いちゃんとした役人っぽい。 そこはよくわからんが。

要はしがない一般市民なのに役人になりたいという話か。
今ならまあわかるが、昔はどこの国でも難しいと思うよ、身分制度ってものがあるから。
しかし身分制度の壁は、才能や実績で覆せることもある、というのも各国おなじで・・・そこに物語の面白さを見いだせるんだよね。
とまあ、あらすじもわかったことだし、スッキリした気分で後半が観れようというもんです。



〜最後まで観た〜

えーっと、けっこーいろいろ分析し、わかったようで、サッパリでした。

でもって、途中で気づいたのだが・・・。
コレって最終的にホジョルになるという話じゃないのかもしれないという。

順を追って話すと。
まず、ネット検索で知ったのは、原作者がいるということ。
漠然とした昔話じゃないし、吉四六(きっちょむ、と読む)さん、彦六さんみたいに特定の原作者がいるかどうかもわからん系でもないようで、つまりフツーに小説かマンガか、そんなところでしょう。

で、観ていて思うのは、ちゃんとラストにむけて出世街道を歩んでいるのかなあ・・・という。 主人公がマイペースすぎるんですよね、なんか三年寝太郎みたいに寝てばかりいるし。
そして細々としたエピソードもまた多いし。
韓国語がわからんので、出世の道程がどのあたりまできてるやらだが、もしかして早い段階でホジョルにはなってんじゃね? と考えてみる。 例の役所に出入りして、やたら大飯くって意地汚いと嫌われるようなシーンもあり、そこで思い出したのが関連項目で岡っ引きをウィキペディアで調べたこと。
幕府の役人はごく少数で江戸の事件を取り扱うので、市民から抜擢した岡っ引きは重要で、それらを囲い込むため屋敷内に詰め所みたいなのを置いて、食事を出すサービスをしていたようで、ジャンドクペも役所で飯が出るようになったということはだ、もうホジョルとして採用されている可能性。 話半ばで。

とゆーことは、コレってラストにホジョルになってめでたし物語ではなく・・・。
要は「名探偵ジャンドクペの事件簿」みたいな構成なのではないかという。
テレビシリーズにするほどエピソードは多くないので80分くらいの映画にまとめ、いくつかの事件を解決するルーティーンなストーリー集みたいな。

けっきょくいくつかの事件の裏にいる黒装束の男がいて、こいつはジャンドクペがいつもお世話になってるらしい馴染みの男が正体でした。 その件を決着して物語は終幕となります。 が、区切りがいいので終わっただけに見える。
やっぱ事件簿シリーズがメインの演目なんじゃないかと。

余談ながら、山に杭を打って霊気を寸断する、という迷信を信じている韓国人は一定数、いるんですねやはり。
それがラストの展開に関係するんですが、現実の杭問題ってのがあって・・・。
韓国各地に打ち込まれた杭を「日帝(大日本帝国のこと)が韓国を衰弱させるため、呪いの杭で民族英気を寸断しようとしたのだ」と大まじめに引き抜く活動家たちがニュースになって・・・マジな話です、わりと普通に報道してますから。

いっぽうで国土地理院の韓国版みたいな該当役所や建築業者は困っているんです、測量に必要だから打ち込んだ測量標まで引っこ抜いて回るから・・・でも愛国行為なんでおおっぴらに注意もできないようですね、ホント困ったもんだ。
むろん、犯人が日本ということはあり得ないだろうと、我々日本人なら漠然と思うところです、まず民族英気を杭で寸断するという考えが日本にありませんし、あったとしてもなぜ併合した、当時は同国人である朝鮮をいじめなくちゃならんのだという。

そんなわけで、大多数の韓国人が信じている迷信ではないと思われます。
ただ昔話で杭を打ち込んだら誰それの体調が崩れた、というエピソードは通用するくらいな。


悪くない作品だが大名作というほどでもなく。
それは無断視聴するのに良心が咎めない程度の作品がちょうどいいです、はい。
ただ、できれば箸にも棒にもかからない系が有り難いんですが、そーゆーコンテンツはもう品切れです。
さっき自分が作成したリストをみたら、あとは特撮系ですね、例の銀河流れ星王子シリーズとか、すぐ観る気にもなれず。
昔話系、マンガ系はあるかな、モトル道士シリーズとか・・。

というわけで。




●レッドソニア

 ↑Blu-rayパッケージ絵がシュワルツネッガー・・・?

懐かしいコンテンツが午後のロードショーに。
いやマジで懐かしい。

かつてはテレビ放送の劇映画として定番で、なかなか心憎い位置づけの作品です。
まず、一時的に有名だったブリジット・ニールセンが主演ということ、でもってアーノルド・シュワルツェネッガー共演という。
シュワルツネッガーが押しも押されもせぬ有名人でしたからね、85年当時は。 つか劇場公開とかあったっけ? いきなりビデオレンタルみたいな流れだったような・・・そんなときはウィキペディア。 で、みるとちゃんと日本での公開期日が記載されているので、劇場公開はあった模様。

どーも調べると、シルベスター・スタローンとの結婚、そしてロッキー4のライバルとしてドラコいたやん、あの化物ロシアボクサー、アレの妻&トレーナーという役どころで有名になり、じゃあ過去作のレッドソニアも上映しとこみたいな流れ・・・なのか? よくわからんが。
とにかく1990年前後にはレンタルビデオやテレビ放送で定番コンテンツでした。

吹き替えでみても敵の女王ゲドレンは微妙な悪役で、じっさいこの人、最低助演女優賞だったそうな。 ブリジット・ニールセンもまた最低新人女優賞だっけ、つまりそーゆーB級の香りがプンプンする映画なわけ。 でもそれがまた魅力で。
剣と魔法というヒロイックファンタジーを映画化は何がどうあっても嬉しかった時代ですし、それがB級なら別な付加価値が。
つまりメインストリームにないうらぶれたとこに置いてあって、でもレンタルビデオのパッケージをふと手に取り・・ブリジット・ニールセン? シュワルツネッガー? ヒロイックファンタジー? 心憎い! という位置づけ。

ちなみにレッドソニアを画像検索すると、どうもブリジット・ニールセンとは似ていない模様。
惜しいですねソレは。 ブリジット・ニールセンは典型的なヒーロー顔(日本ではヒロインと言うのか)なんですが、タイプが違う。
あとは燃えるような赤髪を再現しなくていいのか、という素朴疑問。
うーんブリジット・ニールセンは身長が180くらいだろうか(スタローンと比較して)、当時のハリウッドとしては高身長で、しかもあの顔だからスーパーヒーローには向いているんですけどね、レッドソニアという原作でなければ成功したのだろうか。

いっぽうシュワルツネッガーは、当時の感覚だと珍しく真面目な役とう印象。
珍しくというより久しぶりに、という感じで、コマンドーでフザけた強さを見せつけ、以来バカバカしいほど強い、という役どころだったので、レッドソニアのカリドーはかなりマトモに見えた。

内容としても、例えばウォータードラゴンとかB級にしては張り切った出来栄えですよね、あんがい小さいし、造形もビミョーなんだけど、とにかく元気。
水の抵抗があるのにあんだけジタバタ暴れるもん、よく作ったなという率直な感動が。
動きが単調なんで、もしかしたら現場のアドリブで機械じかけドラゴンの襲撃だ! ということにしたのかも。

ゲドレンというボス敵を語ると、もともとごうつくばりで、それが危険物タリスマンを手にしたのだから、もう破滅へ向かってまっしぐらなんですよね。
その破滅も話の大部分で最終段階であり、すでに常軌を逸した感じに。 要はもうコイツ先がないな・・と観客は思ってるから、強そうに見えないわけ。
さらに最強の剣術を授かったレッドソニアと正面対決して、どー勝てっていうんだみたいな。
かろうじて魔術で翻弄するも、想像通り負けて叩き落されておしまい。
つまりバトルに盛り上がりがないという致命的欠陥。

でもいいよいいよ、見た感じ製作費15億円クラスで、コレは日本にはあまり無いレベルでして、ちゃんと各シーンのセットは広い。
広大な風景はフツーに立派なマット画が描かれ、パイロテクニックゆうのか、爆発もとくべつスゲえこともないが悪くもないし、またズラッと並んだ工房の剣など、小道具も出来ているし・・・日本でその製作費だと超大作と喧伝し、超大作なのにコレかよとケナされて、海外でその金額だと低予算なのによくぞ撮った! と褒められる理不尽はともかく、おかげでちゃんと映画として絵になってるのは有り難い。

あ、前にも書いたことだけど、進撃の巨人実写版でたときに「超大作なのにコレかよ、日本映画ダメだな・・・いっぽう海外では若い鬼才がドゥンドゥン育ってるぞ見習えよ、例えば第9地区とか・・」みたいな意見が、ホントにあったんですわ。 ちな進撃の巨人映画の製作費推定10億円、いっぽう第9地区の製作費は約27億円です。
ホント理不尽だよな。
レッドソニアの話に戻すと、要は日本の買い手(問屋?)もたぶん大作映画という意識がないから、レンタルビデオ店でも片隅(ポスターなどによる宣伝がない、という感じ)なわけで。
まあ現実に演出とかダサめなんで、妥当な評価なんですが。

とにかくロッキー4でドラコ夫妻を演じたブリジット・ニールセンの「レッドソニア」、ドルフ・ラングレンの「マスターズ/超空の覇者」は大好きです。
どっちもまばゆい光を放つB級として。

とまあそんな感じで。





日記など




●2017.10.31 釣り休暇

の、つもりだったが・・・。
うーむ雑炊もとい増水の痕が。
いや水位は元通りになってるんですがね、テトラとか洗われて「渓流か!」というくらいな流れ。

先週、いやもちっと前、台風が来たやん。
その次の日はさすがに釣りに行くほど非常識ではないが、かわりにデジタル一眼レフカメラもって視察にいったらスゴい増水していて、下の写真でわかるであろうか、この場所を知っている人ならかなり水が増えてるなと驚くと思うけど。


その前は雨続きで釣りに行っていないんだっけ、トドメに台風みたいな。
今日は大丈夫と思ったんだけど、前々日だったかの大雨でやっぱり水が増えたのか・・台風から一週間以上なんでその影響とは考えにくいが、どうだろう。
ともあれこんだけ流れが速いとどーにもならず、そもそも鯉がまったく姿を現さないではパン釣りがムリ。

あとは・・・寒いっての。 ニュースでは台風一過で急に冬に入ったとゆうてたし。
でもって5時10分ごろ多摩川に到着すると、なーんか暗くて・・三週間くらいだっけ、久しぶりに早朝釣りなんだが、こんなに日の出が遅かったか、と驚く。
たぶん9月末であれば温かいから気にならなかったんだろうが、とにかく寒いし暗いしすぐ釣る気にならず、ザバザバ流れる川を見ながら歩いたりして。

最後に根掛かりがヒドい、パン釣りとはフカセ釣りみたいなもんなので、あっという間に仕掛けが流され、岸の草むらに引っかかり、三度続けて根掛かりというか地面釣ったゆうか、そのたびに仕掛けがぶっ飛び、手持ちのシモリウキがなくなってもうた。
という次第で、やる気なくして7時前に納竿という。

経験から多少、雨上がりの濁った流れはよく釣れるのだが、ここまで急流だとどうにもならん。
ま、前回の台風で川辺が洗われて、そこはけっこう気分良かったが。
写真はその時の様子で、ふだん釣り場になってるとこが完全に水没、邪魔な雑草が一掃されているとこ。



ちなみにそろそろ、釣りの季節も過ぎますね自分的には。
極端な寒がりなんで、12月の中頃には釣りをやめる予定。 あとは来年の春までお休み。
ま、エサの要らない毛針釣りとかだったら、昼間出かけてちょい投げて帰るというのも可能だろうか、とにかく寒い早朝のパン釣りは真冬にやるもんじゃない。


とまあそんな話。



●2017.11.5 一匹

とりあえずコイのパン釣りで数えているんで記述。

驚いたことにまだまだ多摩川、流れ速いですな。 これまで、ちょっとやそっと雨が降っても、次の日に影響しなかったのに。
土手から水が湧き出しているくらいで、要は多摩川上流の土地がまだ水を含んでいるのかも。
ゆえにあまり釣れる状態じゃないですね、かなり落ち着いてはいるけど。

今回は、なんかちっこいのが釣れました。
さすがに30センチ台ではないと思うが、たぶん50センチ以下の、おそらく今まででいちばん小さい鯉です。
これがなかなか面白いというか、エサをパクパクやってるのは見えたんです、うまく食えないのかと思ったら、ウキがスイーッと動いていき、釣れたのかと引っ張り返してみたら急にスゴい走り出して、その速いこと。
まだ3才くらいでしょうかね、若者であろうから元気いっぱいで良いゲームだなという。

 ↑サッカー練習場が台風時に川底になってた痕跡

しかも小さいから、たっぷり弱らせる必要もなくてタモ網にスッポリ。
楽に取り込んですぐ針外してスマートにリリースみたいな気持ちのよい釣れ方。
そーいやこのスピード感、マブナ釣りがこんな感じだろうなーという。
・・・マブナ釣りたいなー、やっぱり。

たまたま温かい日で、寒さに悩むこともなかったが、川の流れが速いことと今後はどんどん寒くなることから、厳しいですな、釣りも。
でもまあ11月中くらいは続けるか、みたいな。

という話。


●2017.11.5 マイティマウスはやっぱ

困ったことになる。
何十回目か、ホイールというかボールの目詰まりでイライラしてました。
対処法はいろいろだけど、根本的な欠陥ですね、あのちっこいボールによる操作は。
調子がいい時は確かに快適な動作をするんだけど・・・。

というわけで、マウス買えてみた。
ガラクタ箱をみたらすぐに出てきたのが、ELECOMの、以前中古で買ったが使ってなかったヤツで、チルトホイール付きの有線マウス。
有線もチルトホイールも必須ですから、コレは助かる。 が、ドライバーがWindows用しかダウンロードできない?


まあその点は、どうにかなりました。
つかドライバー入れなくてもチルトホイールは使えたんで、あとは5ボタンマウスの横2ボタンに割り振りできないけどいいや。
とりまMissionControl、LaunchPadはホットコーナーにしてるんで、横ボタンがなくてもなんとかなる。
また左手にMagic Trackpadを置いてあるんで、ゼスチャーでそれらをやろうと思えばできるわけで。 まあじっさい即興でできるほど手が覚えていないけど。
MissionControlは三本指スワイプか・・簡単なんだけど、とっさにできんかも。

ちなゴム部分が加水分解でベトベトだったが、ネットで調べるとそれこそ重曹で解決するってさ。
重曹を歯ブラシにつけてゴシゴシ。 まったく万能洗剤ですね重曹。
あと消しゴムも効くということで、両方試したらベトベトは治って、しばらくはこのマウス使おうということに。

ま、そんだけの話ですはい。



●Mac壊れやがった

前回のマウスが原因と思う。
Microsoftマウスでさえ、よくそんなトラブルが・・。
エレコムの旧いやつならじゅーぶんあり得る。

まず、なんか遅くなってきたんで再起動したら、最後の段階で起動完了せず。
コマンド+Rでリカバリモードでいろいろやるも同じで。
さらに上書きインストール、新規インストールも同じ。

いまは「買っておいてよかった外付けハードディスク160」に新規インストール中。
余分な外付け用意しておいてほんとに良かった・・って、また途中で止まるかもだが。

 ↑コレの160ギガ版、中古五百円

あ、文章は旧いiBookG4で書いてます。
iMac2012が使えているときはとーぜんBluetoothとかで転送するんですが、こんなときはもうGMailでいいやみたいな。
そいやiMac2012が本気で壊れた際は、旧型iMacで描いてネットが使えるタブレットにgmailで転送とかよくやってましたしね。
メール転送はあんがい確実な手段です。

マウスはもうマイティマウスにもどしました。
純正が安心だやっぱ。


●話の続き

で、まあ外付け160のほうはうまいことインストールできた模様。
過去のタイムマシーンバックアップから復元して起動できたのだから、まあ上等なのだが・・・起動した後にスゲえ勢いでハードディスクが大回転しております。
Dropboxの同期、iCloudドライブの同期など、リストアしたあとはそんな感じ。
やることが多くて忙しいんでしょう。

かようにほとんどをネットストレージに依存しているんで、必要なのはイラストと3DCGデータの製作中フォルダですが、それだけは何故かディスクユーティリティでうまいこと取り出せたので、ダメージはないはず。
しかし製作中フォルダを取り出せたってことは、何が壊れたんですかね。
システムフォルダ?

さてこれからどうするか・・・外付け起動のまま使い続けるのもうっとおしいし、内蔵ハードディスクに改めて新規インストール&移行するのがベターなんだけど。
そのさいは、今回作った外付け160ギガのディスクを元手にデータ移行ができるわけなのだが・・。


すぐに取りかかるのもめんどうだし。

まあそんなわけです、はい。

余談ながら騒動の元と考えられるマイティマウスのホイールは、とりまCRC-556で直ったっぽい、とりあえずは。
理想的なマウスではないんですけどね、かといってホイールが詰まりやすいこと意外は大きな問題もなくて、軽いんで使い続けているという。
ゆうても数年にいちど、ハードオフで買い替えしてるんで、耐久性はイマイチですね。

この文章がwikiに掲載されたなら、まあiPhoneやタブレット端末などで投稿する気はないんでMacOSによる仕業であり。
つまりその程度には治ったってことです。
それにしても中古ハードディスクのせいだろうか、脆弱性なのか、あんがい弱いですなMacOSも。

という話。


キリがいいところで次に移動。
次はabout-17.11-2となります。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

てきとう情報など

てきとうリンク


ウヅラヤ商店
なんか管理人のホームページ。
てきとう怪獣
なんか本来こっちがメインだった、てきとう怪獣のブログ。


 
↑Poser5で作ったてきとうアバター。
余り似てないかも。

てきとう広告

なんかアフィリエイトは
やめました。
重いしめんどうなので。
以下、単なる広告。


夢ひよこ


Shade10


Vue6


SketchBook Pro2

てきとうリンク

pixiv小説
超獣合体ブレストリオン
のシリーズ

準備中

てきとう検索