暴走少女スィンパ 幻のままでよかった未公開映像
『失敗しない正しい紳士の振る舞い方』 〜大人の事情:キャストの体調不良により撮影中止ver〜



BGM『誰も噂しないジェントルガール(Instrumental)』

スィンパ:よい子の皆様ごきげんよう、特典映像は本編を見てから最後に見る派か、それとも最初に見る派か、分かれるところとは思いますが、
      この特典映像では本編でスィンパが謎の美女を志して立ち上がりますだなんてネタバレは含まれていませ
橙   :っにゃー!
ガブリ、だばぁ。

※この映像には暴力的な表現が含まれているシーンがあります。

(暗転ののち、頭にガーゼを一つ貼り付けて何事もなかったかのように)
スィンパ:さぁ今回は紳士の振舞い方ということですが、『紳士』という言葉が二通りの人の在り方を示す言葉であることから、
      正しい意味での紳士は橙が担当、変態という名の紳士は私が担当して行きたいと思います
橙   :にゃー・・・
スィンパ:ああ、特典映像に割く労力は無いというのか、自分で適当にやれと任されていますので私の考え方で進めていきますが、
      信じちゃ駄目ですよこんな似非紳士論!そもそも私、お行儀の良い人間じゃないのでね!!
橙   :にゃふ
スィンパ:では張り切って参りましょう!


1.相手の方に伝える努力をしましょう

スィンパ:ってあれ?これはDVD<1>の特典映像と内容が被るんじゃないの?適当に進行してて良いの?というか台本無しでご自由にどうぞって相当無謀じゃ」

(画面の外で、後で編集するの大変だから進めてーと続きを促す指示)

スィンパ:取りつく島もないなー
      (渋々と話を始める)うん、えー、私は幼い頃によく『人の目を見て話しなさい』と言われた記憶があります。
      橙はどう?相手の目を見て接しなさいって教育を受けたりした?
橙   :にゃーん
スィンパ:『獲物から目をそらすな』って・・・なかなかワイルドな生育歴をお持ちだな
橙   :んにゃっふ(どや顔)
スィンパ:まぁ、ひたすらジッと人の目を見て喋るというのは、話し相手によっては少々居心地の悪いものです。
      (ここまで、ひたりとカメラに目を向けて話し、以後適度に視線を向けながら)
      生まれ育った文化によってその辺の感じ方は様々でしょうけれども、ユタトラにおいては、程々に相手の目を見るのが丁度良いのではないかと思う次第です。
      ちなみに極寒のヴァシアタでは寒くて寒くて口も開きたくないような場合アイコンタクトが大活躍だったので、あまり抵抗はありませんねぇ。
      それ以上にボディランゲージが大袈裟なので気にならなかったという背景もありますが・・・
      まぁ私の故郷が超絶ド田舎だったので一般的に言えることではないかもしれません。
橙   :にゃにゃー
スィンパ:(机の上に視線を落として、その木目を指でなぞりながら)
      橙の言うとおり、全く相手の目を見ないというのもまた問題で、こんなのでは誰と話しているのか分かりませんね。
      ところでこの木目なんか凄く卑猥じゃない?モザイク入れた方が
橙   :っにゃ!
ガブリ、だばぁ。

(暗転のち、ガーゼを2枚ほどつけて何事もなかったかのように)
スィンパ:あとは、伝えたい相手に『伝えよう』という気持ちをもって、相手に届く声の大きさを心がけたいものです。
      誠意、真心、真摯な気持ち。コミュニケーションとはこれ即ち相手のことを考えること、ですね!
      などという講義はこの辺にしておいて、本日はゲストをお迎えしております。
      (チラッと画面外に目をやり、準備ができたらしいことを確認)
      魔砲少女まじかる☆りぷるんの主人公を演じる、リプルさんにお越しいただきました!

(一人と一匹は拍手、画面端から現れたリプルはライガーを伴って、スィンパの隣の席に)

リプル :呼ばれてみれば何ですかこれ!?大ベテランの女優さんに、暴走少女の主役さんまでいらっしゃるじゃないですか!
      しっかりカメラも回ってるし!!ちょっとビーチまで行こうなんてノリで呼び出さないで下さいよ、もーっ
スィンパ:現場監督のナンパ師がやってくれました、求心力の変わらない ただ一人のナンパ師、いよっこのドラグヘルム野郎!
      と、お世辞はさておき橙さん、以上の点を踏まえて、お手本をどうぞ。

(リプルを相手に、橙が喋り始める)
橙   :にゃにゃー(机をペタペタ叩く)
リプル :えっ
橙   :(空を仰ぎながら)にゃんにゃ
リプル :は、はい
橙   :(流し目)うにゃー
リプル :そうなんですか?
橙   :にゃーん(フッと笑う)
リプル :なるほど・・・

スィンパ:・・・はいっ、なかなか紳士的話術を駆使した高度なお手本でしたね、上手すぎてお手本にならない典型パターンです。
      あまりに流麗な所作に私もすっかり目を奪われてしまいました。
      さて、圧倒されるあまり反応が冴えなかったようですが、如何でしたかリプルさん。
リプル :大人の世界を垣間見たような・・・うん、とりあえず、何の説明もないまま呼び出されたから、何が始まっているのか分からない!
スィンパ:事の始まりは今年の7月にさかのぼtt あ、駄目だ、どう説明しようとしても脱線する!説明なんて無し無し!とりあえず考えずに感じて!!
リプル :人のこと適当に呼び出しておいて、なんか難しい要求だ!?
スィンパ:さあ、正しい紳士の振舞いを見たところで、変態という名の紳士の振舞いへと移りましょう!

(リプルを相手にスィンパが喋り始める。視線はリプルの頭より下、ある場所へ一点集中)
スィンパ:リプルさん今日は良い天気ですね
リプル :ユタトラにしては珍しく曇ってますけど
スィンパ:呼び出されたときも遠征中だったとか
リプル :あーいや、個人ファームでのんびりしてたかな・・・
スィンパ:そういえばアーモンドさん、ちょっと見ないうちにコロッコロな体型になりましたね
リプル :残念、この子はルフナなんだー

(スィンパが次の言葉を言う前に、リプルが口を開く)

リプル :スィンパさん、それ、どこ見てる?
スィンパ:む、胸・・・。
リプル :・・・ちゃんと人の目を見て話そう
橙   :にゃふ・・・

スィンパ:っどーでしょう!この成長途上にある胸のふくらみっ・・・じゃなくて、そう、めくるめく言葉のドッヂボールでしたね。
      なかなかどうして豊満なそれより、こんな淡い双丘に心奪われることも、いや、間違った情報を話題にするとろくなことにならないという良い例だったのではないでしょうか!?
      これは変態も紳士も関係ありませんけどね!!むっはー!いやぁたまりません!!
リプル :なんでまた急に、元気になるのかなーこの人。あと今、何か失礼なこと言わなかった?
スィンパ:また、視線を胸に置いて喋ると、まるで胸とお喋りしているように見えてお相手の女性を酷く困惑させてしまうことになるということが分かりましたね皆さん!
      健全な人間関係を築くためにも気を付けましょう!!
リプル :ああ、そっか、ヘンタイさんなんだっけ。橙さんも大変ですね。
橙   :にゃふ・・・
スィンパ:女性の胸はっ!胸という名の千差万別なその有様はっ!さながら触れること叶わぬ生命の木の実のごとうぉおおおおおお!!!!
橙   :っにゃー!!
ガブリ、だばぁ。


2.しなやかさ・上品さ・気品を醸し出す印象作り

(暗転ののち、頭に包帯を巻いて)
スィンパ:駄目だよ橙、あんまり出血が激しいとR指定が・・・え?まだやるの?なんか区切りがやたら大きくない?

(スタッフの声が聞こえる、DVDにするにはもう少し欲しいところだからなー、頑張れっ)

スィンパ:だって、それこそ本編より特典映像の方が長いことに・・・

(第零話がだいぶ短かったからなー)

スィンパ:うええ、台本もなしにこれ以上何を・・・て、あれ・・・なんか空が落ちてく

ぐらり、ばたーん!

(暗転)

「にゃにゃん!?」
「ぺろっこれは・・・青酸カリ!」
「違うぞ、貧血だな・・・幸せそうな顔しやがって」
「誰だよ橙さんに『ツッコミは噛みつきで』なんて無茶振ったのは」
「誰か、病院まで運んでやってー」
「そういえばリプルさん呼ぶのに事務所の許可取ったん?」
「ヴェ?」
「特典映像撮れなきゃ困るのですけど、さてどうしましょう・・・」
「ちょっ本当になんですかこれぇーっ!?」
「わふん」



※ この未公開映像はあくまで出来そこないです。世界観、設定等は誰かの思いつきを流用しており、どこかのサイトの文章を参考にしている箇所もありますが、暴走少女本編とは全く関係ありません。
   あと、どこかの特典映像との時系列は考えちゃいけません。

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